花ごよみ

映画、本、写真など・

いちばん長い夜に 乃南 アサ

2013-08-17 | 本 な、は行(作家)


いちばん長い夜に

「いつか陽のあたる場所」
「すれ違う背中を」と続く
シリーズの第三作目。
この本はシリーズの完結編。

「いつか陽のあたる場所」を読み
次にTVドラマを見て、
この本に至ります。

作者自身、取材中に、
震災に出会い
その実体験に基づいての描写ということで
驚きました。

ドラマは見ていましたが
ドラマの結末とは違い
今回は意外な展開になっていました。

芭子や綾香の生き方にも
大きな影響を残した震災。
このストーリーの展開もまたいいです。

いくら後悔しても、
もう取り返しのつかないことを
してしまった綾香。

この本の中で綾香の心の内も
かいま見ることができ、
読み終えてからも、
印象に残る小説でした。

この先、多くの困難が、
二人に押し寄せてくることが想像できても、
罪の深さに違いがあっても、
それでもそれぞれが、
前進していくという方向性は、
前作とは変わっていなかったです。

二人が離れていても、
心は寄り添っていることが
分かりほっとしました。

やりきれなさや切なさからは
逃れることができなくても、
これからの二人の行く先に
明るい灯がともっていることを
望みたいです。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする