花ごよみ

映画、本、写真など・

死神の浮力  伊坂 幸太郎

2014-04-04 | 本 あ行(作家)

死神の浮力

「死神の精度」の「千葉」が
8年ぶりに帰ってきた!!
今回は長編。

死神・千葉さんの1週間のお仕事。
犯人への復讐を切望する父親を担当。
千葉がその復讐に関与することに。

山野辺夫妻は限られた七日間に
自分達の思いを果たすことが出来るのか?

千葉さんはただただ仕事を遂行しているだけ。
千葉さんと山野辺夫婦の会話がユーモラス。

千葉さんのかみ合わない会話、
彼のキャラが、
復讐という暗くて重い内容の
ストーリーを緩和してくれます。

千葉さんの飄飄とした態度が
周りの人たちに
自然となじんでいきます。

仇の人物は一種の人格障害、
サイコパスということで
不快すぎる人物。

少し話が長めで
読み終えるまで結構日数がかかりました。

コミカルな要素も盛りだくさん。
自転車のシーンを
想像してみるとなんだか滑稽です。

千葉さんの存在がダークな
物語を和らげてくれました。
もちろん千葉さんは
同情心も持ち合わせていなく、
冷淡なようにもにも感じてしまいます。

それにしてももうすこし
山野辺夫妻側に立って欲しいとも思いました。
死神だから仕方ないか…






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チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像

2014-04-03 | 映画

原作は海堂尊のシリーズ最終章の小説。

監督は、星野和成。

伊藤淳史、仲村トオル、松坂桃李、西島秀俊等
今までのシリーズのキャストに加え
桐谷美玲、生瀬勝久等が出演。



田口(伊藤淳史)白鳥(仲村トオル)が
日本初のAiセンター発足プロジェクトに参加。



シンポジウムを前にして
脅迫状が東城医大に届く。

では碧翠院桜宮病院の生き残りの調査や
誰が東城大学医学部付属病院に
脅迫文を送ったかという犯人の解明、
Aiセンターの稼働と結末が描かれていました。

映画はオリジナルストーリーになっていて、
薬の認可、薬害など社会問題が主で
本とは違ったストーリー展開、
結末になっていました。

テレビドラマシリーズの
続きの様な感じの映画です。

『螺鈿迷宮』での碧翠院桜宮病院の
生き残りの桜宮すみれ(栗山千明)は
怪しい雰囲気を出していました。



本とは別物なので
新鮮な気持ちで楽しめました。

この犯人、こんなに多くの患者を巻き込んで
危険な目に遭わさなくてもいいのに。
どうもいまいち理解できないです。

田口・白鳥コンビ、
これが最後だと思うと
寂しい気持ちになります。






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千本釈迦堂の阿亀桜

2014-04-01 | 古寺(花など)

本堂は鎌倉初期に建てられていて
京都最古の建造物ということで
国宝に指定されています。

応仁の乱の時に出来た
刀傷のついた柱がありました。



本堂前には大きな枝垂桜が
見頃になっていて
素晴らしい情景を
見ることができました。

この枝垂桜、阿亀桜といいます。
少し白い桜です。












地面に届くくらいの枝垂桜の枝。




本堂横にあるおかめ像。

霊宝殿には鎌倉時代に彫刻された
素晴らしい仏像が安置されています。
定慶作の六観音菩薩像は
見応えあります。
顔がとてもきれいなんです。
特に准胝(じゅんでい)観音の手は
艶めかしいほど、
見とれてしまいます。


乙女椿。


京都府京都市上京区溝前町

3月30日撮影



コメント (8)
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