花ごよみ

映画、本、写真など・

潮流―東京湾臨海署安積班  今野敏

2017-01-14 | 本 か行(作家)

潮流―東京湾臨海署安積班

いつものメンバーが登場。

東京湾臨海署管内で、
救急車の要請が
立て続けに起こった。

安積の、過去に自ら扱った事件は
もしかして冤罪だったのか?


ハンチョウ安積は、捜査の中で
4年半前の事件を振り返ることになります。
そして間違いを訂正しようとします。

ハンチョウシリーズは、
なんといっても
ハンチョウとその仲間の生き方、
生きる姿勢のようなものに惹かれます。

事件自体は犯人の動機、
怒りのぶつけ方が納得できませんが…

過去の放送していたドラマの登場人物
思い浮かべながら読んでしまいます。

メンバーそれぞれがいい味を出していました。
頼りになれる速水、
野村署長もかっこよかったです。




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この世界の片隅に

2017-01-12 | 映画
こうの史代の同名コミックを、
アニメ映画化。
監督は片渕須直。

舞台は第2次世界大戦下の広島・呉。

広島から呉に嫁いできた、
ぼーっとした主人公すず、
すずの周囲の人達の日常を描きます。

海軍の拠点の呉は空襲の標的になって
すずは戦争によって
多くのものの喪失を経験する。

底知れない恐怖と限りない不安、
そんななかでも前を向いて
たくましく生きていく。

日常の生活の中に入り込んだ
戦争という悲劇。
戦時下での人々の生活と
戦争の怖さが伝わってきます。



能年玲奈から改名したのんが
すず役で声優として出演。
声、話し方がぴったり
すずの雰囲気に合っていました。

避けることのできない戦争という、
重いさだめの中にあっても
優しい絵が描くほんわかとした空気感、
この時代に生きる人々の
めげない力強さとが流れていました。

思い返しても、
人に話しても
切なくて胸にジーンときてしまいます。





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小浜の古い街並みと寺院

2017-01-11 | 古寺(花など)

過去には京都と深いつながりを持っていた小浜。
現在も京文化の面影が見受けられます。
 
三丁町という昔の茶屋町は、
路地や格子の家に
当時の雰囲気を感じることができます。






福井といえば水仙

(福井県小浜市香取・飛鳥 )


妙楽寺

若狭観音霊場第19番礼所

京都と近い若狭は、
数多くの仏像や寺院が多く残っていて
「文化財の宝庫」
として知られています。

長い間秘仏だったので、
今も金箔が残っていてまさに美仏。
なんと24面の顔を持つ
木造24面千手観音立像が安置されています。


妙楽寺山門


寄棟造檜皮葺の本堂


(福井県小浜市野代 )

圓照寺



若狭観音霊場第20番礼所

重要文化財の不動明王立像と
宇治の平等院鳳凰堂の
国宝阿弥陀如来像に似ている
重要文化財の大日如来坐像が
安置されているお寺です。
251.5cmの丈六の仏像です。


回遊式の庭園。
(福井県小浜市尾崎 )

明通寺

征夷大将軍の坂上田村麻呂によって
創建されたと伝えられるお寺。
凜とした荘厳な空気が漂っています。

本尊は薬師如来。


国宝の三重塔


ミツマタ


国宝の本堂


タヌキのお坊さん




神八手


(福井県小浜市門前)

1月8日撮影





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加悦SL広場

2017-01-10 | 写真(花、旅行など)
加悦駅

加悦SL広場。
今回2度目になりますが今年も訪れました。


C57、C58のSL
良好な状態で保存されていて
中に乗って触れることがえきます。





駅舎。
左の列車は我が国で2番目に
製造されたものです。




客車の中




重厚な姿のラッセル車。
鉄人28号みたいです。




写ってはいませんが座席は畳です。


まつげが可愛い機関車。


郵便車と3等客車
奥は郵便物を仕分ける所かな。


「海賊とよばれた男」のロケ地になっています。


この電車はカフェになっています。

1月7日撮影

京都府与謝野町加悦





コメント (2)
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信貴山朝護孫子寺

2017-01-06 | 古寺(花など)
聖徳太子によって建立された、
毘沙門天王の総本山。

朝護孫子寺、信貴山寺とも。
本尊は毘沙門天で「信貴山の毘沙門さん」
として知られています。

初詣時期にはたくさんの参拝客が訪れます。
訪れたのは年の瀬迫る29日、
参拝客は余り見かけず、
ひっそりとした
佇まいをみせてくれました。








世界一福寅と左奥に見える本堂。
寅は巨大な張り子のトラです。

聖徳太子が守屋討伐の祈願の際、
毘沙門天が現れました。
その日が寅年・寅の日・寅の刻だったということで
寅がシンボルになっています。










三重塔



奈良県生駒郡平群町大字信貴山

12月29日撮影





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海賊とよばれた男

2017-01-06 | 映画
原作は百田尚樹の同名小説。

百田尚樹原作の「永遠の0」と同じ、
岡田准一が主演。
そして監督も同じく山崎貴。

出光創業者の出光佐三氏がモデル。

主人公の国岡鐵造を岡田准一が演じ、
共演は吉岡秀隆、染谷将太、
綾瀬はるか、堤真一等。

原作は読んでいておおよその
あらすじは分かっていましたが
細かい所は忘れていたので
新たな気持ちで映画を見ました。

国岡鐡造が、立ちはだかる様々な障害にめげず
立ち向かって行く姿を描いています。

巨大タンカー「日承丸」の
イラン派遣シーンは見応えがありました。

貫禄たっぷりの主演の岡田准一をはじめ
染谷将太、吉岡秀隆、ピエール瀧等
脇役の人達の演技もよかったです。

岡田准一は60歳頃が中心で
20代から90代を演じています。

特殊メイク、何の違和感もなかったです。
VFX映像もすごい!!

国岡鐵造の仕事に対する熱い意気込み、
統率力が心に響きます。
かっこよかったです。

出光、頑張って欲しいなと思いました。   





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坂の途中の家  角田光代

2017-01-05 | 本 か行(作家)

坂の途中の家

裁判員裁判の通知が届いたところから
日々の暮らしに変化がもたらされていく。

みんなが同じ所で、
同時に話を聞いていても
心の持ち方によって、
それぞれが違う思いを持ってしまう。

裁判員に選ばれた主人公の里沙子は
被告となった女性に対し
自分を重ね合わして行く。


自分と被告の境目が見えなくなって
恐怖感を感じるようになってしまいます。

自分は本当に我が子を愛していたのか
自分に自信が持てず
心に猜疑心を抱えてしまいます。

審理に加わることがなかったなら
気づかなかった私ではない私。

蓋をしていた心の闇が
裁判員になったのを機会に
開き放たれてしまいます。

気分が落ち込んでいくような
重い物語でした。

ネガティブな方向にどんどん突き進んで行き
心に不安感が満ちてくる様子が
うまく描かれています。



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傷  堂場瞬一

2017-01-05 | 本 さ、た行(作家)

傷 (講談社文庫)

プロ野球のスター選手である石地孝哉が
わざと靭帯を切断され症状が悪化。

膝の手術を担当した医者を刑事告発。
しかし執刀した医師、高嶺は失踪。
所在不明となる。

若手刑事と社会部の女性記者が
事件の真相を追求する。

傷を持つ男たちの、
嫉妬、欲望にまみれた
球界が舞台の小説。

所轄新米刑事、青井由紀と遊軍記者、西潟理恵、
この二人がコンビとなって事件を追います。
青井由紀は男性ですが
ゆきちゃんと呼ばれています。

被害者、加害者の過去を調査します。
医者と関わり合った人物が徐々に
明白になってきます。

プロ野球の闇を垣間見たような物語。

青井の心の動きなどが
うまく表現されています。
事件の核心に近づくにつれ
青井の成長が見られます。

ストーリーは変化に乏しく
ハラハラする場面などはなかったです。



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明けましておめでとうございます。

2017-01-01 | 水彩画


新しい年の幕開けです。

昨年はお世話になり、
ありがとうございました。

本年もどうぞよろしくお願いします。

お体に気をつけ
楽しいお正月をお迎えください。

2017年が
穏やかな一年でありますよう
願っています。



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