熊本市立図書館に本を返しに行った。カウンターで丁寧な応対を受ける。私も心からお礼を言う。
おや、見慣れないものが。本の自動貸出機らしい。若い人が操作しているのを遠くからながめる。私もやってみよう。熊本出身の俳人、正木ゆう子の本を指定の所に載せ、図書利用カードを読み取り機にかざす。次々と機械から指示がでる。まごまごしながらようやく借りることができた。
図書館の出入り口にセンサーがあり、貸し出し手続きをしていない本が持ち出される時はブザーがなるらしい。そんな音はまだ聞いたことがない。もちろん試したくもない。自動貸出機による本も無事通過した。
数年前、インターネットでほんの予約ができるようになった時は嬉しかった。新聞の書評などで読みたい本を見つけるとすぐパソコンを立ち上げ予約する。どんなに待っても一向に気にならない。本によっては3ヶ月待ちのこともある。年を取り少しでも身辺整理をと思い、手持ちの本をほとんど処分した。それからは図書館に頼りきりで待つこともまた楽しい。
このごろ電子書籍が話題になっている。若いころ読んだ「蟹工船」を今度は電子書籍で読んだ。それでも私は紙の本を借りて読みたい。世の中が変わり人も変わり図書館も変わる。これから図書館はどんな変化をしていくのだろうか。
熊本市 生江八重子(64)毎日新聞 女の気持ち欄掲載
おや、見慣れないものが。本の自動貸出機らしい。若い人が操作しているのを遠くからながめる。私もやってみよう。熊本出身の俳人、正木ゆう子の本を指定の所に載せ、図書利用カードを読み取り機にかざす。次々と機械から指示がでる。まごまごしながらようやく借りることができた。
図書館の出入り口にセンサーがあり、貸し出し手続きをしていない本が持ち出される時はブザーがなるらしい。そんな音はまだ聞いたことがない。もちろん試したくもない。自動貸出機による本も無事通過した。
数年前、インターネットでほんの予約ができるようになった時は嬉しかった。新聞の書評などで読みたい本を見つけるとすぐパソコンを立ち上げ予約する。どんなに待っても一向に気にならない。本によっては3ヶ月待ちのこともある。年を取り少しでも身辺整理をと思い、手持ちの本をほとんど処分した。それからは図書館に頼りきりで待つこともまた楽しい。
このごろ電子書籍が話題になっている。若いころ読んだ「蟹工船」を今度は電子書籍で読んだ。それでも私は紙の本を借りて読みたい。世の中が変わり人も変わり図書館も変わる。これから図書館はどんな変化をしていくのだろうか。
熊本市 生江八重子(64)毎日新聞 女の気持ち欄掲載