「親指」とは、よく言ったものだ。
最近、右手の親指を負傷し、外科に通うことになってしまった。包帯を巻かれた親指は、ハサミも使えず、卵を割ることもボタンをかけることも、ままならず。他の4本の指の助けを借りるものの容易でない。顔を洗うことすら、不自由である。
いままで、この指の有り難さに気付くはずもなく、普通に楽々と暮らしていたことが、うそのようだ。
親指を負傷して、その手助けを母親に委ねている。親も、親指も、本当に有り難いものである。
肝付町 永瀬悦子 2011/10/7 毎日新聞鹿児島版掲載
最近、右手の親指を負傷し、外科に通うことになってしまった。包帯を巻かれた親指は、ハサミも使えず、卵を割ることもボタンをかけることも、ままならず。他の4本の指の助けを借りるものの容易でない。顔を洗うことすら、不自由である。
いままで、この指の有り難さに気付くはずもなく、普通に楽々と暮らしていたことが、うそのようだ。
親指を負傷して、その手助けを母親に委ねている。親も、親指も、本当に有り難いものである。
肝付町 永瀬悦子 2011/10/7 毎日新聞鹿児島版掲載