この欄で、田んぼの耕運で白鷺が少なくなったという作品や、小鳥がいなくて寂しいとの作品があった。
私はといえば、5月にホタルを全く見なかった。鳥よいずこへと思うが、時折群れをなし飛んでいく。夫の耕運で掘り出されるカエル、ミミズを補食するため集合する白鷺。その姿は鮮やかに地面に映え美しくこっけいである。先日、20羽ぐらいが耕耘機の後ろに群がったと。もう数少ないと思っていた私が「良かったね、あんたにもそんなについて来る?」。内心おかしくて質問。その風景はあたかも部下か家来のようである。
肝付町 鳥取部京子 2012/8/20 毎日新聞鹿児島版掲載