2014年11月12日 (水)
岩国市 会 員 林 治子
友のやさしいぬくもりにすっかり長居してしまった。秋の日暮れは早い。バスを降りた時は暗くなっていた。外灯が届かないところは自然と足早になる。
「ころぶよ。そんなに急ぐと。あぶない。あぶない」。どこかでそんな声がしたような。ますます速くなる。「ワンワン」。エッ、その声はキミ? 思わず足をとめ振り返る。誰もいない。
そのはずよ、あの日私の腕の中で逝ったんだもの。ドジばっかりしているから心配? 朝も顔をなめられるような気がし、はっとして目が覚める。まだまだ独り立ちは無理。もうちょっとだけ一緒に居て、お願い。
(2014.11.12 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
岩国市 会 員 林 治子
友のやさしいぬくもりにすっかり長居してしまった。秋の日暮れは早い。バスを降りた時は暗くなっていた。外灯が届かないところは自然と足早になる。
「ころぶよ。そんなに急ぐと。あぶない。あぶない」。どこかでそんな声がしたような。ますます速くなる。「ワンワン」。エッ、その声はキミ? 思わず足をとめ振り返る。誰もいない。
そのはずよ、あの日私の腕の中で逝ったんだもの。ドジばっかりしているから心配? 朝も顔をなめられるような気がし、はっとして目が覚める。まだまだ独り立ちは無理。もうちょっとだけ一緒に居て、お願い。
(2014.11.12 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載