はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

味覚の秋

2014-11-25 23:08:57 | アカショウビンのつぶやき




我が家自慢の果物「フェイジョア」の収穫が終わりました。
でも、たまに拾い忘れた実があるらしく、
隣のモモちゃん(ペット兎)が、見つけて食べてくれます。

今年は度重なる台風で、かなり落とされました。
でも、ご近所さんにお裾分けするくらいは採れました。

次はキウイフルーツの収穫です。
こちらも、ぱらぱらですが、完熟ですから、とっても美味しいのです。

鹿児島県おかあさんコーラス合唱祭

2014-11-25 15:09:28 | アカショウビンのつぶやき


アップがだいぶ遅れましたが、
10月24日、鹿児島市の宝山ホールで開催されました。

信愛コーラスは、15人で参加。少人数ながら頑張りました。
 
曲は、マザー・テレサ 「愛のことば」から2曲。
今回も少々難易度の高い曲だった(アカショウビンにとっては…)
ので、練習にも力がはいりました。




反省会も終わりました。
持ち寄りの品々でお腹は大満足。

さあ、次はクリスマスです。
鹿屋キリスト教会で、モーツアルトのグローリアを歌います。

はがき随筆 10月度

2014-11-25 14:36:46 | 受賞作品
はがき随筆10月度の入賞者は次の皆さんです。(敬称略)

【月間賞】8日「ささ舟」宮路量温(68)=出水市中央町
【佳作】5日「昭和」若宮庸成(75)=志布志市有明町野井倉
▽9日「愛犬は17歳」的場豊子(68)=阿久根市大川


月間賞に宮路さん(出水市)
  佳作には若宮さん(志布志市)、的場さん(阿久根市)

 ささ舟 美しい文章です。心洗われる一枚の絵画のような、懐かしい映画の一こまのような、静かで快い読後感の残る文章です。ささ舟の作り方を教えてもらって、小川で流して遊んだ思い出は、恐らく大事な心の糧としてお孫さんに残ることでしょう。
 昭和 過ぎ去った昭和という時代への追憶と賛歌です。戦争の時代、困窮の時代、しかしそれらを克服しての平和の時代。時代が大きく転換しようとしている現在、確かに昭和から得た教訓は将来に生かしたいものです。このような発言は貴重だと思います。
 愛犬は17歳 長年飼っていた番犬が、すっかり老いてしまった。白内障と難聴になり、餌を狙うカラスにも雷にも反応しなくなった。無我の境地のような老境をみると、亡母の認知症が連想されて悲しい。犬をほとんど人と同じに扱われた文章に愛情があふれています。
 この他に3編を紹介します。
 小村忍さんの「スイフヨウ」は、1日に3度もその色合いを変えるが、1日しか保たないスイフヨウの魅力が描かれています。石川啄木に「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買い来て妻としたしむ」という歌がありますが、上の句はともかく、スイフヨウが老夫婦に与える平穏な時間が描かれています。ご夫婦で焼酎で紅くなってはいかがですか。
 高橋誠さんの「黒いダンゴ」は、祖母の作っていた豆炭の思い出です。祖母の作るのは真似できないほどきれいな球形であった。独特の臭いはしますが、温かい。現在では豆炭を知っている人も少なくなったことでしょう。野球のボールくらいの少し異なるタドン(炭団)というのもありました。
 武田静瞭さんの「月下美人再び」は、夜ひっそり咲く月下美人が今年は2度も咲いたという驚きと喜びが内容になっています。奥さんの言われる「不時現象」という言葉をネットで検索したり、種子島の鉄砲館の学芸員に確かめに行ったり、月下美人の2度咲きが、ご夫婦にとっては楽しい事件でした。
  (鹿児島大学名誉教授 石田忠彦)

超人

2014-11-25 14:26:27 | はがき随筆
 県マスターズ陸上の記録会で注目の的は、90歳で3000㍍走に出場する鹿児島市の宮内さん。彼は中・長距離走で三つの世界記録を持つ超人である。
 小柄だが、力強い走りに観衆は拍手喝采だ。壮年並みのラストスパートに会場が沸いた。
 「タイムは16分台で、90歳代の世界記録を2分近く縮めた」との速報に大歓声が起こる。
 感激して「おめでとうございます」と祝福すると、「ありがとう」と笑顔で温かい握手をしてくれた。私は超人からパワーをもらい、60㍍走は10秒台でトップ。100㍍走は16秒台で2位に入り、良い日になった。
  出水市 清田文雄 2014/11/25 毎日新聞鹿児島版掲載