10月末、公民館を取り囲む桜並木の横を通りかかったところ、ピンクの花をいっぱい咲かせていた。桜は春に咲くものと決め込んでいる私にとっては、狂い咲きともとれる光景だ。
そこでネットで検索したところ「桜は本来秋に咲く植物だった」とあった。そして10月桜という品種まであったのだ。
さらに、夏に葉を落とされると、秋の涼しさを冬と間違え、その後再び気温が高くなると、春が来たと勘違いして花を咲かせることがあるという。思い当たったのは台風18号だ。
思いがけぬところで、桜についての勉強をさせてもらった。
西之表市 武田静瞭 2011/11/29 毎日新聞鹿児島版掲載