花も木も萌えいずる春なのにコロナウイルスで巣ごもりすることになり、いつもの調子が出ない。それでも一つだけいいことがあった。築山の草をさっぱりと除草したこと。毎年ドクダミの深い根からの除草に追われる春、取り終えないうちに夏になり、草取りを中途半端に終えていたのだが、今年は違う。暇なのでひたすら草取りをするしかなかったのだ。きれいになると何度も眺めて自己満足に浸る。さっぱりとなった築山を見る達成感がいい。ミョウガの芽も出て、黄のリボンのような花を見つける日が楽しみ。コロナ禍の終息が待たれる。
鹿児島県霧島市 口町円子(80) 2020/6/18 毎日新聞鹿児島版掲載