小学生の時、初めて長野電鉄に乗った。終戦後の貧乏な時代、バスは木炭車だった。乗物利用は贅沢である。空席の目立つ車内で本を読む兄貴。勉強の末は博士か大臣になる夢がある。
エンゲル係数が高く、大家族の食費に親父の俸給が消え、母から兄貴に渡された小銭は電車賃のみ。10円のきっぷを受け取る。
移動する景色に夢中になり、開放可能な窓から貴重な切符を飛ばしてしまった。泣きながら事情を説明するが、黙って読書 . . . 本文を読む
釈迦・迦葉・阿難と以心伝心された原始仏教は時間の経過と共に分派した。スリランカ・タイ・ビルマの自灯明の保守派仏教。中国・チベットの菩薩行の大乗仏教。
日本に伝来すると、最澄の顕教と空海の密教、鎌倉時代には最澄の天台は禅・念仏・法華に特化する。経時変化するのは人の心である。
戦後60数年の保守本流政治、平成の世で民主政治にチェンジした。富める人々に偏る小乗政治から国民が主役の大乗政治を選択した。 . . . 本文を読む