マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

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氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

CITY HUNTER 天使の涙(エンジェル・ダスト)

2023-09-23 21:29:02 | 映画




ネタバレ注意で。



劇場版シティーハンターの(復活後)2作目です。
今回のゲストヒロインであるアンジーは、悲劇性のあるキャラだったせいか、全体的に前作(プライベート・アイズ)よりシリアスな印象を受けましたね。
前作の亜衣が、「そろそろブレイクしてきた女優」・飯豊まりえをゲストで起用したこともあるためか、悲劇性もあったけど、前向きなラストで、また、全編通して明るいというか、華やかなキャラでしたからね。
また、前作は「久しぶりの同窓会的なノリ」、「お祭り的なノリ」でしたからね。もちろん、シティーハンターらしく、陰の部分もあったけど、どちらかといえば、カラッとしたノリだった気はします。
プライベート・アイズのことは、この辺を。↓

CITY HUNTER 新宿PRIVATE EYES

CITY HUNTER 新宿PRIVATE EYES(BD)

対して、今回のアンジーは、リョウを拾って育てた海原神(しん)に、彼女もまた拾われたキャラでね。でも、海原の最高傑作がリョウであることから、それを否定し、自分こそが最強であることを示すために、彼に戦いを挑んでいく――そんなキャラなんでね。
もちろん、それに「痛覚などを麻痺させることで、超人的な兵士、戦士を作り上げてしまうエンジェル・ダスト」も絡んでくるんですが(かつてリョウの体も蝕んだエンジェル・ダストの最新型です)。
アンジーに話を戻すと、最初は浮世離れした動画クリエイターに扮して、たしかにそれゆえの天然ぶりも少しは見せていたんですが、リョウと戦い、彼を倒すことで、自分こそが海原の最高傑作であることを証明するために、リョウに近づいた、って感じですかね。
まあ、アンジーの正体が判明し、彼女がリョウに敵対意識を見せ始めた以降も、所々でリョウのセクハラというか、彼ならではのアプローチはあって、その辺でアンジーもちょっとだけコミカルな返しを見せる、なんて場面もありましたけどね。もちろん、香のヤキモチも込みで(笑)。

リョウとアンジーのバトルは、見応えありましたね。ふたりともマグナムで勝負してたんですが、アクロバティックなガンアクションはもちろんのこと、咄嗟に拳や蹴りを繰り出しての格闘戦もよかったし、所々で弾丸を補充したり、(お台場のアクアシティ周辺と思われる場所での銃撃戦だったんですが)壁や塀、あるいはモニュメントなどの障害物を確認しつつ、それらの陰に飛び込んだりといった、細やかな描写なんかもよかったですね。
ってか、リョウは今回、めちゃめちゃ苦戦してます。海坊主を除けば、リョウが最も苦戦した相手じゃないかな? アンジーは(まあ、海坊主とは設定の中だけで、直接的な対戦の描写は、いままでなかったかもしれませんが)。
そうはいってもね、最後、海原にエンジェル・ダストを撃ち込まれ(遠距離から狙撃する形で)、バーサーカーと化したアンジーが(彼女はエンジェル・ダストを否定していたので、使用はしていなかった)、それでもわずかに自我が残ってたせいか、「殺してくれ」みたいな台詞を口にし、リョウがそれを叶えてやる、という決着にはなりました。
この際、アンジーと少し仲良くなっていた香や美樹が見せた表情が、切なかったですね。とくに美樹は、自身も女ソルジャーだっただけに(彼女には海坊主という拠り所がありましたが)。
ラスト、アンジーの墓参りのために墓地を訪れたリョウと香の前に、海原が現れてね。アンジーの墓前に花を供えようとしたところをリョウに「その花を供えたら、撃つ」と脅されてね。で、海原がリョウたちに背を向けて、不敵な笑みを浮かべながら、立ち去ろうとしたところで、




「GET WILD」(笑)。



これ、続きありそうですよね。終わり方からして(エンディング後に、リョウと香がレインボーブリッジを見上げながら、海原には触れない話題で、軽くやりとりしてましたが)。

今回はオープニングで来生三姉妹(キャッツ・アイ)が出てきましたね。





リョウと海坊主もレオタード姿で助っ人に加わってましたが(笑)。



で、彼女らが盗み出そうとした絵画かなんかに、エンジェル・ダストが隠されていてね。覆面を被ったアンジーが、それを奪い返したわけですが。リョウとアンジー、冒頭でもちょっと戦ってるんですよね。
ほかに、ゲストキャラとして、なぜかルパンと次元。こんとき、





ルパンが「香ちゃん、お仕事見つかったのね~」なんていってましたが、



香とルパン、どっかで繋がりがあるんですかね? 今後、明かされていくのかな?
あと、ガンダムUCのバナージ。まあ、新宿だけでなく、お台場も舞台だったんで、リョウが香のハンマーかなんかにより、ユニコーンガンダムの角の部分に落とされたとき、音声として、「バナージ・リンクス、ユニコーンガンダム、行きます!」みたいな台詞をね。ですんで、バナージは声だけです。
キャッツ・アイは同じ作者(同じ世界観)、バナージは「製作がサンライズ繋がり」ってことでわかるんですが、ルパンと次元は・・・アンジーの声が、不二子ちゃんの沢城みゆきだったから?
その沢城さん、アンジーは終始、色っぽいトコもかわらしいトコもなかったんですが、リョウの手を引っ張って、自分の胸に触れさせて、「香さーん、見てー」ってトコが、シラケた口調だったんですが、なんか妙にかわいかったですね(笑)。

今回、海坊主を見てて思ったことなんですが・・・





昔は彼みたいな「かつては主人公と互角の戦いを(決着はついてない)」「反発しつつも、いつしか主人公と相棒的なポジションに」


「でも、普段はいじられキャラだったり、コメディリリーフだったり」



ってキャラ、いたんですよね。実力はたしかなんだけどさ、主人公におちょくられたり、お笑い担当だったり(笑)。
湘爆の権田二毛作とか、「コータロー」の天光寺とか、ね。
るろ剣の斎藤一は、「それにコミカル成分を除いたキャラ」といえるかもしれませんね。
ともかく、海坊主みたいなポジションのキャラ、好きなんですけどねぇ。最近は見かけないかな。

よくいわれる「キャストの高齢化」についてですが・・・まあ、主要メンバーや、瞳さんも愛ちゃんも、やはり声に老化はありますよ。
ただ、とくにリョウと香は、「前作以上に、リョウと香に戻ってた」という感覚はありましたね。こっちが聞き慣れただけ? (笑)
ともかく、「スケベでおもしろい兄ちゃんだけど、決めるときは決める」といったリョウと、「ボーイッシュにも見せておいて、なんだかんだでかわいらしい」といった香に、前作よりも戻ってた気はしました。
次も、主要メンバーはキャスト変更なしでいいんじゃないかな。冴子さんも、相変わらずエロかっこよかったし(笑)。



あ、当日の画像はこちらにも。

今回、唯一、残念だったのは、





「愛よ消えないで」がかからなかったこと(笑)。



前作のかかり方が名演出だっただけにね(笑)。どっか、効果的なトコでほしかったですね。

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