マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

映画「ベイビー大丈夫かっ BEAT CHILD」

2013-11-17 20:35:54 | 映画
(2021年8月22日、ちょっとだけ修正)

先日、見てきました。

出演順は、以下のとおり。

THE BLUE HEARTS
RED WARRIORS
岡村靖幸
白井貴子
HOUND DOG
BOφWY
THE STREET SLIDERS
尾崎豊
渡辺美里
佐野元春


これ、錚々たるメンバーだよなぁ。80年代半ばから後半は、この人たちに加え、バービーボーイズ、米米CLUB、TM NETWORK、聖飢魔Ⅱ、REBECCA、プリプリ、ジュンスカ、ユニコーンなんかがいたんだから、このころというのは邦楽が最も元気だった時代かもしれませんね。「綺羅、星のごとく」ですよ。
まあ、87年8月22日から23日に行われたもので、熊本県の南阿蘇の特設ステージで行われた、屋外オールナイトフェスの模様を中心に、映像で流したものなんですけどね。
ってかね、




一番凄いのは客(笑)。



当日、台風が直撃して、雨風半端ない状況でした。雨粒が太くて大量。地面泥だらけ、ってか、





濁流(笑)。



そんな中、オールナイトだもんなぁ。
オレも単車乗ってたからわかるけど、夏でも深夜に屋外で雨降られると、めっちゃ寒い。そりゃ、女の子はぷっ倒れますよ。急遽、近隣の体育館を開放して、体調悪くなった人たちを搬送したんですが、男の子もかなり運ばれてた模様です。
そんなイベントなのに、主催者側のプロデューサーが出てきて、




「中止はしません。我慢してください」(笑)。


この映画の最後で、本人が謝ってました(笑)。

で、ライブシーン。
トップバッターのブルハは、もうヒロトがキレキレ。きち○いみたいだった(笑)。
「リンダリンダ」はもちろん、「人にやさしく」が懐かしかった。ガンバレ! (笑)
お次に紹介するのは、岡村靖幸。この人もキレっキレ。っつーか、この人こそ、きち○いじみてた(笑)。
ダンスが半端ない。「ヴォーカリストというよりダンサーなんじゃないの?」って思っちゃうほど(笑)。
で、この人ならではのMC――




ボクがいまなに考えてるか知ってる? 君とセックスしたい!





こんなことを素で言えるのは、80年代の岡村靖幸だけです(笑)。

続く白井貴子のとき、丁度雨風強くなってね。それまではさほどでもなかったんですが(ってか、ブルハのときは全然降ってなかった)。
この影響で、ギターぶっ壊れました。ギター本体かアンプかはわかりませんが。リズムだけで歌ったんじゃないかな。
にしても、白井貴子の客への気遣いは立派。「大丈夫?」くらいしか言えてなかったけど、誠意がにじみ出てた。当時はこういう姉御肌な女性ロッカー、多かったもんね。

ドッグの大友康平はイケメン。意外と、“男前”というよりは“ハンサム”。当時の言葉でいえばね。まあ、「甘いマスク」っていえると思う。
中身はもちろん、硬派で兄貴気質な人ですけどね。
で、やっぱ贔屓目なトコもあるだろうけど、氷室もカッコいい(笑)。
まあ、BOφWYの出番については、数年前に出た彼らのDVDに収録されてるんで、この日の模様も「BOφWYを通じて」知ってはいたんですけどね。
で、この映画のタイトルにもなってる「ベイビー大丈夫かっ」ってのは、出番の冒頭でヒムロックが口にした言葉だったんだってね。前述のDVD引っ張り出すのも面倒なんで、確認はしませんが(笑)。
他はみんな三曲ずつのダイジェストだけど、BOφWYだけなぜか四曲のダイジェスト。ホンキー(氷室&布袋の腿上げあり)、「DREAMI’N」「NO.NY」「ONLY YOU」のダイジェストでした。
四人とも、雨風をもろともせず、貫禄のステージング。ただ、ちょっと笑っちゃったのが、





強風暴雨に曝されても、こわい顔したまま直立不動を貫く松井恒松(笑)。



これはちょっとシュールだったかも(笑)。
まあ、BOφWYの出番についてはね、彼らのDVD-BOX「BOφWY・DVD-BOX」に収録されており、以前、テキストサイトのほうで記事を書いたんですが・・・リンク切れになっていることもあって、そのうち、こっち(ブログ)に再アップできたらな、なんて思ってます。

尾崎のヴォーカルはマジ、ソウルフル。魂の叫び。ファンが熱狂してたのもわかる。
あれはカリスマになりますよね。
渡辺美里は、個人的にファンだったこともあって、当時の思い出がフラッシュバックし、涙出そうになった(笑)。♪わかり始めたマーイ、レボリューション~、ってね(笑)。

最後になりますが。
これ、DVD化、BD化しない予定のようですね。まあ、いまとなってはね、いろいろと権利の問題ありますからね。
ちょっと残念かな。
コメント
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久米田康治新連載! せっかち伯爵と時間どろぼう

2013-11-10 11:55:26 | 久米田康治



はい、ってわけで、久米田康治1年5ヶ月ぶりの新連載です。その名も「せっかち伯爵と時間どろぼう」
なんか「改蔵で時間どろぼうってネタあったな」とか「主人公が引きこもりって、絶望先生の初期設定だよな」とかいってはいけません。





決して「焼き直し」などといってはいけません。



ま、そんなこんなで、記念すべき第1話ってことで、軽くいってみましょう。

まずは主人公の時只卓(ときただすぐる)。この、ネーミングにダジャレを絡めるトコが久米田さんらしいです。あるいは、この辺は奇面組の影響とかあるのかも。久米田さんの世代的に。



で、この人は前述のとおり引きこもりです。それもいじめとか病気とかではなく、「なんとなく不登校」です。
この人はある意味で、久米田さんらしい主人公ですよね(笑)。
ネーミングももちろんですが、「イケメンだけど問題児」ってトコが久米田ヒーローらしい(笑)。月斗、改蔵、糸色先生もそうだったでしょ?
まあ、この人は、ってか、久米田ヒーローは改蔵以降はそういう特徴にある気がしますが、自らは適度にバカやるタイプですよね。バカやってヒロインがツッコむことから話が立ち上がるんだけど、周りのレギュラーキャラたちや、あるいはゲストキャラたちがさらにネタに走り、それに便乗したり、その害を被ることで話がおもしろくなるっていうか。
第1話も、この卓がアホなことやることで始まりましたし(笑)。

お次はヒロイン・夕仏真心(ゆぶつまごころ)。卓からは「マゴ」なんて呼ばれてます。



このコも久米田さんが好きなヒロイン像ですよね~(笑)。
いや、まず、



――まあ、七つとは限らないんですが(笑)。――


こんな感じの、「世話焼き系ツッコミヒロイン」っぽいの好きじゃないっすか、久米田さんって。そあらといい、初期の羽美といい。
ただ、このコはそれだけではありません。



このように、中期以降の羽美や絶望の千里のように、さりげない意地の悪さも持ってます(笑)。
まあ、千里もある意味では「世話焼き系ツッコミヒロイン」なトコありましたが、ともかく、彼女らの成分も入ってます。
そう、「世話焼き系ツッコミヒロイン」でありながら、さりげなく意地悪でもあり、さらには、

真鍮でできた牛の中に人を入れ、下で火を焚くの!



すると、中の人が苦しむ呻き声から、まるで牛の鳴き声のように――

もーもーもーもーもーもーと!



拷問に目を輝かせるトコも(笑)。


羽美や千里にも、そういうトコ見受けられましたよね。ってか、彼女らは拷問を実践してましたが(笑)。
まあ、それはいいとして、まさにこのマゴというコは、久米田ヒロインのハイブリッド(笑)。
で、このマゴと卓のやりとりもいいですよね。まさに久米田ヒーローとヒロインのやりとり(笑)。
とくに、これがおもろかった――


マゴ(卓に対し)「将来、働きもせず、どこかの小部屋で孤独死して、発見されず腐乱していく――」



下の「うまいこというなぁ」「ひどいこといったの!」が、なんか月斗とそあらを彷彿させて懐かしい(笑)。
ってか、引きこもりの卓を外に連れ出すんだから、そあらよりも世話焼きで、かつ、ほかの久米田ヒロインよりアクティブかもしれません(笑)。

続きまして、最初はこの人が主人公かと思ってたサンジェルマン伯爵。



この作品における狂言回しとでもいうべき存在でしょうか?
人間とはちょっと違う存在で、彼らの寿命は約一年のみのようです(様々な時代に点在できるだけの存在)。生まれて一ヶ月で成人し、その後死ぬまで同じ姿である、とのことです(ゆえに、後述の妹はわずか数週間前までは幼女の姿だった)。
まあ、これはなんか・・・そういう設定を演じているだけかもね。すなわち、「今回の糸色先生ポジションで、最終回近くに『じつはこういう世界でした』的な説明をするのがこの人と妹さん・・・?」って気も(笑)。
ともかく、寿命の短さゆえに、「引きこもる」「昭和の子供のヒマつぶしみたいなことをやってる」「七味を七つに分けてる」





「葉っぱから落ちてくる水滴が、何粒で口の中をいっぱいにするか数えている」


などと、ひたすらなまでに時間を浪費している卓に対し、激しい嫌悪感を抱きます。
まあ、自分が一年しか生きられない存在としては(これが「そういう設定をかたっている」のではなしに、本当のことであったら)、頭にきますよね。
ただ、おもしろいくらいにキレやすい人で(世間の常識と自分の思考との乖離に精神が耐え切れなくなってブチギレたときの羽美や千里並みかも/笑)、そのせいか、(前述のとおり)マゴにいいようにからかわれてたりも。
って、そのうちマゴが、羽美や千里のようなヤンデレ・ブチギレキャラになっていきそうな気もしますが・・・

最後に、サンジェルマン伯爵の妹――広いつばのお姫様



名前はまだ呼ばれてないし、名乗ってもいないと思います。
伯爵の妹で、伯爵と同じ存在ではあるのですが、彼女の場合は、時間を浪費する卓に惹かれています。兄とは正反対に、時間を無駄に使っている(彼女から見れば「使える」)ことを「贅沢」ととらえ、自分ではできない贅沢な時間の使い方をする卓を時セレブととらえ、卓に恋心を抱きます。
ただ・・・このコも、伯爵が糸色先生ポジションなら、倫ちゃんや、場合によっては知恵先生、すずポジションかも・・・?
って、今回の“黒幕”は、伯爵兄弟に仕える執事みたいな兄ちゃんかもしれませんが(笑)。

そんなこんなで、「せっかち伯爵と時間どろぼう」、第1話は普通におもしろかったです。先が楽しみですね。
ただ、今回は「時間の浪費に対するそれぞれのキャラのとらえ方」といったものがテーマとなっちゃってるんで、とくにテーマを設定しなかった改蔵や絶望とは違い、あまり長くは続けないつもりかもしれませんね。

蛇足――




ウチの地元も、「サンジェルマン」いえばパン屋です。


・・・この新連載、思ってたよりずっとおもしろかったんで・・・ちょっとパン買いに行ってきます!
コメント (2)
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