マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

願いのアストロ

2024-07-06 22:28:53 | マンガ
「東京リベンジャーズの作者(和久井健)が、ジャンプで連載を始めた」という話は聞いていたんですが、地元のTSUTAYAに1巻があったんで、買ってみました。
読んでみて、久しぶりにマンガのレビューを書きたくなったかな。
まずね、率直な印象としては、





決して批判ではなく、



「ジャンプ風味の東リベ」




といった感じでした。
主人公の世剣(よつるぎ)ヒバルは、なんつーか、ガラの悪いルフィ(笑)。いや、ルフィもアウトローですが、そこまでオラついた感じはしないじゃないですか(まあ、20年くらいはワンピを読んでないんで、いまのルフィのキャラがどうなっているかはわかりませんが)。
ですんで、「ヤンキーなルフィ」というべきですかね? (笑)
で、そこはジャンプ・ヒーローらしく、「最初から強い」「義理人情に厚い」「ちょっとおバカなキャラ」といった造形ですよね。
東リベの主人公である花垣武道(タケミッチ)は、「義理人情に厚い」「ちょっとおバカなキャラ」ではありますが、ケンカは弱いですからね。まあ、私は東リベという作品、実写映画とアニメしか見てませんが。
ともかく、ある意味でマガジンっぽいヒーローというか。拓ちゃんやヤザワを踏襲しているというか・・・タケミッチは拓ちゃんタイプかな。ヤザワのようなクズなトコはないんで。
もちろん、ヤザワっぽいトコもありますが、それは「時に幸運とハッタリで切り抜ける」といった部分で共通しているというか。ただ、タケミッチの場合はあくまで「時に」ね。
今回のヒバルは、マガジン・ヒーローであるタケミッチとは異なる、あくまでジャンプっぽいキャラですかね、現時点では。
で、その相棒である世剣テラス





こっちは「ほぼ千冬」ですね(笑)。



東リベでタケミッチの相棒だった千冬ね。って、これも批判ではないですよ。多分、作者さんとしては、千冬っぽいキャラが好きなんだと思う。作家が好きなヒーロー像のキャラを、名前やデザインを変えて出し続けるのは、よくあることだし。
ちなみに、ヒバルと同じ苗字ですが、このふたりは兄弟――義理の兄弟です。テラスのほうが半年だけ早く生まれているせいか、彼のほうが兄貴ヅラして、ヒバルが「兄貴ぶるなよ!」みたいな台詞をね。
義理の兄弟というのはね、ヒバルの親父で、世剣組の先代組長である金剛という人が面倒見のいい人でね。数多くのヤンチャな子供、ワケアリな子供たちを養子に迎えて、育てていたためです。
まあ、「ヒバルという実子がいながら」ではあるんですが、金剛さん持ち前の義侠心から来るものです。ヒバルも義に厚い子供、少年と成長しているので、その辺は気にしないんでしょう。
ただ、養子を何人も迎えていたがゆえに、金剛さん亡き後、跡目争いというか、兄弟ごとに組、あるいはチームのようなものを持って、分裂してしまってね。
ちなみに、金剛さんはヒバルを跡目に指名してたんですが、その遺言を本人から聞かされたヒバル(一応、テラスもいたけど)は、ほかの兄弟たちに対して、「テラスが後継者」と嘘をいってね。ヒバルとしては、「オレは義侠心を貫く、極道になりたい」「兄弟たちが組の運営をビジネス化しすぎて、いまの組は冷てぇ」「オレの考えは古い。そんなオレがトップになったら、組が割れる」「テラスはオレみたいに不器用じゃないから、上手くやっていけるさ」といった考えからのものであるようです。
なお、上述の「極道になりたい」の「極道」は、「ヤクザそのもの」という意味ではなく、「道を極めたい」という意味合いですかね。
ともかく、そんなヒバルの考えとは裏腹に、兄弟たちは分裂してしまいます。もっとも、ヒバルが親父の遺言どおり跡目を継いでも、分裂しとったでしょうが。

そんなこんなで、主人公のヒバルは相棒のテラスとともに、兄弟たちに決闘を挑むことで、再び組をまとめ上げていく、というのが全体的なコンセプトですかね。
行く行くは、最強のライバルになるであろう長兄の獅鷹(しおう)とその一派を倒しに行くんでしょうか。って、いま気づいたけど、「北斗の拳」っぽいトコもあるんだな(笑)。
まあ、やはり「ジャンプ風味の東リベ」なのかな、と。
バトルもね、東リベらしく、殴り合いで戦うのが基本なんですが・・・





ジャンプらしく、特殊能力バトルでもあります。



まあ、物語の冒頭で、流星群が地上に落下したんですが、この流星群がもたらした何らかの影響で、世剣兄弟(ヒバル、テラスを含む)全員、そして、ほかのキャラたちまでもが「アストロ」と呼ばれる特殊能力に目覚めてましてね。
たとえば、ヒバルはビルをも吹っ飛ばすパンチ力、テラスは強力な攻撃を防ぐ「盾のアストロ」。あるいは、腕がドスに変化するアストロを持ったキャラもいましたね。
まあ、そうはいっても、いまのトコは前述のとおり、殴り合いというか、ケンカのようなバトルなんで、ジャンプ本誌からは離れてしまった私のようなおっさんでも、楽しめますかね。
久しぶりに、「単行本を集めてみようかな」と思える作品ではありますね。2巻では、ヒロインである世華(よばな)金羽(きんぱ)が出るようだし(笑)。
東リベでいえば、ヒナちゃんというよりは、エマや柚葉っぽいキャラなのかな?
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被弾するヒーローはカッコいい! (るろ剣・斎藤一)

2023-12-16 20:30:02 | マンガ


アニメの話も出てきますが・・・カテゴライズは「マンガ」にしときました。

まあ、斎藤のことは、ウチのブログでは散々、紹介してますが。
新作(リメイク)アニメで、前々回から出てきてね(第一話にも、剣心の回想で、声付きで出てましたが)。で、今回、





剣心vs斎藤



でしたね(最終回はまだ見てません)。
この戦闘は、るろ剣屈指の名勝負ですよね。オレ的にはベストバウト。
で、この斎藤はやたらと、下手すれば、剣心よりも被弾する――相手の攻撃を食らうんで、「強いんだか弱いんだか、わからない」みたいなことをいわれがちなんですよね。
この「vs剣心」のときも、彼の「延髄斬り」を食らってるんで、意外と過小評価されちゃう人だと思います、斎藤という人は。「この時点で、真剣だったら首チョンパじゃん」といった具合にね。
ただね、この一戦をちょっと解説させてもらうと――
まず、当初は斎藤も本気ではありません。大久保、川路からの命令による任務のため、剣心を殺す気なんてありませんでした。一方の剣心も「るろうにモード」で、かつ、動揺がありました。つまりはふたりとも、前半はまるで本気ではありません。
もし、斎藤に殺意があったら、この時点では剣心が「るろうにモード」なので、



対空の牙突で、彼は串刺しにされてました。

斎藤のほうもまだ本気でないとはいえ。
まあ、それでも、あのハイレベルな戦闘ですからね。ふたりとも、大したモンです。
で、劣勢だった剣心が徐々に「人斬りモード」に移行していき・・・ここで前述の「首チョンパ」なんですが、この時点でもまだ、剣心も斎藤も本気ではないんですよ。斎藤は「正真正銘、手加減なしの牙突だ」いってましたが、それでもね。
ふたりが本気――互いに殺意を抱くのは、

斎藤「もう殺す」
剣心「寝惚けるな。『もう殺す』は、オレのほうだ」

辺りでしょうね。
それらのうえで、「剣心が斎藤の刀を折り、それでも斎藤が引かずに、ベルトのバックルで剣心の逆刃刀を叩き落とす」「制服の上着で剣心の首を締め上げることで、彼の首の骨をへし折りにいく斎藤と、藻掻きながらも逆刃刀の鞘で斎藤を攻撃し、逃れる剣心」――直後、斎藤は拳打で、剣心は鞘で攻撃をしかけたところ、川路と大久保による制止。
と、まあ、こういった具合に、





斎藤も剣心も、互いに殺意を抱いたあとは、完全に互角なんですよ。



ゆえに、名勝負。それが斎藤だけ「剣心が本気だったら、殺されていた」いわれるのは、ちょっと心外かな(笑)。
ただね、たしかに斎藤は被弾の多いヒーローだとは思うんですよ。
「vs宇水」「vs志々雄」はいうまでもなく、人誅編の八ツ目や、上海マフィアの量産型みたいな敵キャラからも。
まあ、宇水はなんだかんだで、十本刀のNo.2ですし(安慈との差はほぼない――『状況によって、どっちが勝ってもおかしくない』って感じだとは思うけど)、志々雄はラスボス格のキャラですからね。このふたりからの被弾はしょうがない。ってか、志々雄には負けてるし。
って、八ツ目も量産型も、強キャラではあるんでしょうが。
それはともかく、やっぱね、





それでも「被弾しつつも、最後には勝ちを拾うヒーロー」って、カッコいいんですよ。



そもそも、





「被弾する」ということは「そんだけ、強い敵と戦っている」ということなんでね。



ケンシロウだって、キン肉マンだって、(スポーツだけど)翼くんだって、被弾(あるいは苦戦)しまくってたでしょ。冴羽リョウだって、そうですよ。とくにジャンプ・ヒーローは皆、苦戦、被弾しながら、どうにか勝っていくもんなんです(まあ、リョウは作風や彼自身のキャラクターもあり、圧勝も多かったけど)。
昭和のころのヒーローだけではないですよ。平成のジャンプ・ヒーローだって、湘北の面子も幽助も、ルフィも銀さんも、あるいは「ぬら孫」のリクオだって、苦戦、被弾はしとった。
ってか、剣心だって、「vs蒼紫」辺りから、被弾するようになりましたけどね。「vs斎藤」から被弾しまくるようになったのが、オレが彼を見直していった所以かな。
ってか、ジャンプ系でなくとも、例えばマガジンのヤンキーマンガなんかだって、ヒーローは被弾しまくってたでしょ。まあ、拓ちゃんとヤザワは元々、「ケンカ自体は弱い」という設定がありましたが、「強い」とされる、周りのヤンキーキャラたちでさえ。
英吉や龍二は「強い」とされてたけど、やはり被弾してた。
最近では東リベのキャラたちもそう。主人公のタケミッチは、拓ちゃんたち同様、「ケンカは弱い」なんで、被弾しまくるのは当然として、相棒で強いはずである千冬や、作中最強格であるマイキーやドラケンだって、話が進むにつれ、被弾するようになっていった。
あるいは、「葬送のフリーレン」なんかも、(アニメにおける現時点では)被弾せずに鮮やかに勝っちゃうフリーレンやフェルンより、敵の攻撃を受けつつも、どうにか勝ちを拾うシュタルクのほうが好感持てますね、オレとしては。
まあ、「フリーレンとフェルンは女魔法使いなんで、被弾なんかしたら、あっさり死んじゃうんだろうから、敵の攻撃を彼女らに当てるわけにはいかない(バリアみたいな魔法で防ぐ)」「対して、シュタルクは屈強な戦士だから(スペック的にね。性格はかなりヘタレですが/笑)」ってとこもあるんでしょうが。
それでもやっぱ、シュタルクの戦い方のほうが好きですね。って、彼の場合、「ちょっとコミカルなキャラクター性」が好き、ってのもありますが。とくに、「シュタルクが気になっているせいか、面倒見のいいところを見せつつも、やたらと彼には辛辣でもある」といったフェルンとのやりとりなんかね(笑)。
かなり話は逸れましたが(じつは、斎藤だけでなく、シュタルクも今回の『被弾するヒーロー』として取り上げるつもりだったんで、その名残ではありますが)、いつの世も「男子が憧れるキャラクター」というのは、被弾しまくりつつも、どうにか勝ちを拾っていく人たちなんですよ。
斎藤一には、そういう魅力もありますよね。ダーティ・ヒーローだけど、「ヒーローの伝統に沿っている」というか。
まあ、彼の場合、高圧的な物言いをするキャラなんで、悲壮感のようなものはありませんが(笑)。ただ、北海道編では「年齢による衰え」もあるのか、ちょっとそういうとこも出てきてますかね。

それはそうと、「剣心vs斎藤」の回、





薫殿の声優さんが迫真の演技でしたね。



「このままでは剣心が自分の元から去ってしまう」「また剣心が修羅の道へ戻ってしまう」といった焦燥感からくる絶叫のシーンね。
とても「からかい上手の高木さん」と同じ声とは思えない(笑)。って、それいったら、西片もエレン・イェーガーですが。
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因縁と復讐 るろ剣北海道編・巻之八

2023-01-06 22:55:23 | マンガ








宇水さん、意外と人望あったんだな(笑)。


はい、新年一発目はるろ剣です。
ってか、





「新年一発目の画像が宇水さん」というのも、どうかと思いますが・・・



まあ、男前の斎藤もいれば、イケメンといえる糸魚さんも描かれてますんでね。って、宇水さんもダンディさんではあるんでしょうが。
この伊差川糸魚(いさがわいとい)、5年前に斎藤が殺した魚沼宇水(作中の時系列としては京都編)の弟弟子でね。兄弟子の仇として、斎藤のことを狙ってましたよね。北海道編の初戦闘である斎藤vs白也の際にも、「斎藤一・・・」なんて、密かに闘志を燃やしてましたね。戦闘には参加してなかったけど。
ちなみに、斎藤vs白也のことはこちら(斎藤一は、まさに狼! るろ剣北海道編第六幕)で。
ってか、あんなに陰湿だった宇水さんも、この糸魚のことは可愛がったんですかね? 単純に強さだけで、ここまで慕われないだろ。志々雄の強さに惹かれた宗次郎だって、結局は袂を分かつことになったんだし(まあ、宗次郎の場合は、結果として毒家族から解放されたうえに、自身も強くなるきっかけを与えられたわけではありますが)。
まあ、この斎藤vs糸魚の、因縁の対決はとりあえずお預けとなります。
で、ちょっと話を戻して――斎藤、永倉、阿部vs雹辺の結末について。
まずは永倉の必殺技が披露されましたね。





「受(うける)・崩(くずす)・殺(ころす) 龍尾三匹」



――永倉らしい、派手な技です(笑)。ともかく、この技が雹辺を捕えます。
ただ、この雹辺、ふたり一組で戦う兄弟で、それまでは二人羽織(ただし、上下ではなく左右に並んでの、変則的な二人羽織)で戦っていました。それが永倉の「龍尾」により、兄のほうが右腕を切り落とされ、戦闘不能に。
それでも弟のほうは健在で、阿部をつけ狙います。
ところが、阿部のほうにも奥の手があって、隠し鉄砲――フィストピストルをもって、雹辺弟を迎撃。
この弟、兄よりも攻撃力は上ですが、防御力は劣るせいか、阿部の銃撃により傷を負います。さらには、栄次による狙撃でも傷を・・・
また、これらに活路を見い出した警官隊も懸命に発砲を加えてね。最後には、斎藤の牙突で撃破されることに。
やっぱり牙突は通常型のほうが見栄えがいいかな。奥の手である零式より、こっちのほうが好き。カッコいい。
ただ、斎藤が用いた刀が、雹辺兄が落とした奇天烈な刀でね。先端が曲がってて、(突き技をやるにあたっては)切っ先が己のほうに向いているといった、鎌のような形状だったので、雹辺弟を殺すには至りませんでした。
結果、直前に自害した兄とは異なり、弟は捕らえられます。
で、任務を終えた斎藤らが函館に戻ろうとしたところ、この記事の冒頭のとおり、糸魚に襲撃された、ということになります。
この際、斎藤は左腕の傷を広げてしまい、永倉の配慮で、しばらく休養に。この休息には、剣心も賛同してました。
これ、新たな刀を入手するまで、斎藤はお休みですね、「出番」という意味でも。糸魚に劣勢だったのも、「牙突に耐えきる刀ではなかったため」というのもあるんでね。糸魚に「だったら、新しい剣を手に入れろ」みたいなことも言われてるんでね。
斎藤ファンとしては、少し寂しいです。

今回ね、作者による「登場人物制作秘話」が興味深かかったですね。
無印のころは新選組の研究も進んでなかったため、斎藤が沖田より年下であることを知らなかったんだってね。作者自身が。知ってて、演出のために斎藤を年上にしたのかと思ってたよ(笑)。
澄州(すみす)隊長は、「あるキャラの関係者」なんて書いてありましたが・・・10年くらい前に、読み切り(特筆版の上巻に収録)でるろ剣をやった際に出てきた仮面の美女・エルダーさんの関係者ですかね。マスクの形状的に(笑)。

追伸
阿部の奥さんに癒されました。美人で、できた女でね。へそ曲がりな阿部も、奥さんには感謝してるみたいですね(笑)。
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カムイ31巻(完結)と「まっ探」12巻

2022-07-30 23:07:26 | マンガ

まずはゴールデンカムイから。
7年くらいですかね。大作になりましたね。
歴史系の、ハードともいえる設定ではありますが、ギャグも多くてね(笑)。
普段は男らしく、案外、カラッとした性格でもあるんだけど、戦うときは「ブチギレたバーサーカー」で、かつ、天然でとぼけたトコもある(決して、気取っているわけではない)杉元佐一――主人公からして、こうですからね。
さらには、ヒロインのアシリパさんも・・・(笑)





ションベン引っかけられて、満面の笑みを浮かべて喜ぶ主人公とヒロインなんて、初めて見ましたよ(笑)。



まあ、感動の再会のシーンでしたけどね。さらには、極寒の環境下で抱き合ったがゆえに、杉元の服のボタンとアシリパの瞼がくっついてしまい、無理に剥がすわけにもいかなかったため、白石由竹が咄嗟にションベン引っかけたんですけどね(白石も笑顔で/笑)。って、これは杉元が指示したんだったかな?
で、31巻ですが、土方歳三と牛山辰馬の散り方がよかったですね。ふたりとも、最後までカッコよかった。
ラストバトルという意味では、杉元vs鶴見中尉。これもよかったわ。まさに壮絶。鶴見はラスボスにふさわしいキャラですね。
そして、最終回。


このときの白石は、粋でカッコよかったですね。そのうえで、あのラスト(笑)。白石が最も勝ち組かもしれません(笑)。
ラストといえば、数年後の杉元とアシリパさん。共に暮らしています。
昔のマンガだったら、「ふたりの子供をアシリパさんが抱きかかえている」なんて描写もあったんでしょうが、それでも、このふたりが結ばれたことはたしかでしょうね。
さらに、おまけページもありまして・・・まあ、杉元とアシリパさんの描写はありませんでしたが、鶴見中尉(と思わしき人物)が太平洋戦争終結時、マッカーサーを動かしていたとは・・・
これさ、最初は鶴見中尉のことに気づかず、金塊の絵がコイン状だったから、白石王国のコインかと思っちゃってさ、





「白石、歴史を動かしたのか!?」なんて、思っちゃいましたよ(笑)。



まあ、よく考えれば、わかることだったのかもしれませんが(笑)。
ともかく、この作品には長い間、そして最後まで楽しませてもらえましたね。もちろん、中弛みもあったけど、そういう部分は「長期連載の宿命」みたいなもんでしょう。進撃の巨人なんかも、そういうトコあったし。
ともかく、楽しい作品をありがとうございます。

そういえば、実写化されるんだってね。
キャスト、どうなるんでしょうね。杉元は想像つかないなぁ。アシリパさんは、「10代序盤」という設定を無視するなら、橋本環奈辺り? アシリパさん、ポーランド系のせいか、目が大きく、パッチリしてるんで。体も小柄だし。
「10代序盤」という設定を重視するのなら、





「妻、小学生になる」で、小学生になった奥さん役を演じてた蒔田彩珠なんか、ハマるんじゃないかな。



この人は、演技も上手かったし。
白石は、錦鯉の長谷川さんが、もうちょっと若かったら・・・(笑)。

続きましては、「まったく最近の探偵ときたら」
相変わらず、ギャグがキレてますね(笑)。

猫木「子供はもういるのか?」
カグヤ「はい。ノムさんとサッチーを足して2で割ったような子が
名雲「それ、ただのカツノリじゃねぇか」

オレとしては、お気に入りです(笑)。
っていうか、カグヤさん、いいよな。クールビューティな女性なんですが、無表情かつ冷めた口調で、どぎついボケを(笑)。準レギュくらいにはなってほしいです。
そして、





試食さん(笑)。



試食さん回に外れなし! (笑)
いや、






「試食さんとマキさんが絡む回に外れなし」というべきか? (笑)


この辺は、噴き出しちゃいました(笑)。
まあ、マキさんも災難ですよね。この人、「さすマキ!!」(さすがマキちゃん、嫁に来いの略)なんて言われるほど、できた女性なんで、余計にね。
マキさんの魅力については、こちら(『まったく最近の探偵ときたら 9巻』)なんかを。
この作品、作者にとっては「最長な作品」になりつつあるんだってね。ほかの作品は知らんけど。
まあ、ギャグは長続きさせるのが難しいジャンルですが、この調子で突っ走ってほしいものです。
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新選組哀歌(エレジー) るろ剣北海道編・巻之七

2022-05-04 22:37:45 | マンガ


斎藤がここまで言われっぱなしなの、初めて見た。

この直後も、「一度、この目で直に、新選組の負ける姿を見たいと思っている」「それが最強と謳われたガムシン(永倉)と一(はじめ)君の敗北なら、最高じゃないか」なんて言葉をかけられたりね。
ほかにも、斎藤単独では、「大した自信だが、せいぜい気をつけろよ。おまえの敵は今回の暗殺犯だけじゃない」「おまえは新選組から今日まで、多くの血刀を振るい、多人の命を殺めた男」






「おまえを憎む者、恨む者は、其処此処にいるからな」



といった言葉も。
剣客兵器追討の任務のために、札幌に赴いた斎藤、永倉、三島栄次。剣客兵器を誘き寄せるために、現地の役人を囮にしたいと申し出たところを伊知川という責任者に拒否されます。
それでも断念しない斎藤らに、自ら囮になることを申し出た役人が。
阿部十郎――ただし、この男は元御陵衛士の残党で、新選組局長・近藤勇を狙撃した者と近い存在でした。
阿部としては、斎藤、永倉、そして原田左之助は、自身が御陵衛士時代に慕っていた服部武雄を目前で殺した相手。さらに、斎藤は御陵衛士の一員と成りすまして潜入し、自分たちを裏切る形で、多くの仲間たちを葬った相手。
一方の永倉、斎藤としては、御陵衛士残党は近藤の仇。
阿部と、永倉、斎藤が対立するのは当然ではあるのですが・・・この際、斎藤は前述のとおり、言われっぱなしでしたね。
斎藤といえば、前作――「無印」のるろ剣においては、高圧的で、辛辣な言葉を吐く男であり、それは北海道編でも健在ではあるんですが・・・阿部に対しては、いまのトコは黙って、相手の話を聞いている感じです。まあ、そこは斎藤なんで、七つ年上の阿部に対しても呼び捨て、タメ口ですが(笑)。
ともかく、この北海道編の斎藤は、阿部との件を見るまでもなく、なんつーか、





「人間らしさ」や「哀愁」みたいなものが、見受けられるようになってますよね。



斎藤といえば、「高圧的で、冷めた男」「ただし、意外と多弁で、常に辛辣な言葉を」といったイメージではあったんですが、この北海道編では今回のように図星をつかれたり、言われたい放題だったり、あるいは戦闘面においても、苦戦を見せたり・・・。
凍座白也(いてくらびゃくや)戦といい、今回の追憶による服部武雄戦といい・・・。
あ、凍座戦のことは、こちら(斎藤一は、まさに狼! るろ剣北海道編第六幕)も。
ともかく、斎藤だけでなく、剣心も明らかに「衰え」が表現されているので、「今現在の戦い」である白也戦はしょうがないと思うんですよ。剣心も彼には苦戦しているし。
ただ、抜刀斎と互角だったはずの「幕末・斎藤」でさえ、服部戦は苦戦してますからね。
っていうか、これは服部が強すぎるんですかね?



斎藤、永倉、原田の、新選組幹部三人をもって、ようやく倒せた男ですからね。

まあ、それでもね、なんつーか、北海道編における斎藤や、あるいは剣心もそうだけど、





「最強なんだけど、最強になりきれない」「かつては化け物だったのが、『人間レベルの天才』に」



といった面がね、個人的には魅力に思えますね。
ガンダムだって、化け物クラスであるアムロやララァより、「彼もたしかに天才なのに」ってキャラであるシャアのほうが、面白味はあるでしょ? いや、アムロもララァも好きだけどさ(笑)。
ともかく、今回、相対する剣客兵器・雹辺(ひょうへ)に対しても、斎藤は苦戦を強いられています。しかも、永倉とのコンビで戦っているにもかかわらず。
ただ、そうはいっても、そこは斎藤です。
おそらくは今回、初めて披露したであろう、





牙突四式(ししき)



をもって、雹辺に一刺突(ひとつき)、ダメージを負わせます。
この四式、永倉に「牙突の――シュッとするやつ」などと言われてましたが(笑)、ノーモーションから、最短、最速、そして正確無比に、相手の体を捕える牙突で、その代わり、斎藤自らが語っているように、「牙突の中で、最も威力が低い」といった性質です。
ノーモーションといえば、「斎藤にとっての奥の手」とされる零式も一見、そのように見えるかもしれませんが、あれは上半身のバネをフルに使ってますからね。それに比べれば、この四式は明らかに無拍子でした。
ただし、最も威力のない牙突であっても、そこはやはり「斎藤の牙突」。官憲支給の刀では、その一撃に耐えられず、白也戦同様、斎藤の刀は砕け散ります。
それでも雹辺と対峙し、退くことを知らない斎藤と永倉。
そのとき、拳銃を手にした阿部が、雹辺に奇襲をかけ、彼から苦悶の声を引き出します。
阿部としては、斎藤、永倉が苦戦する相手を自分が倒すことで、「新選組が敗れ、御陵衛士が勝利する」といった形を実現しようとしているようで、それはたしかに成就したかのように見えるんですが・・・まあ、もう一波乱、あるでしょうね。
っつーか、「最後は斎藤、永倉、阿部の三人がかりで」といったことになるんですかね? あるいは、雹辺が「また会おう!」とばかりに?
いずれにせよ、どう決着をつけるのか、楽しみです。
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