マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

せっかち伯爵と時間どろぼう 1巻

2014-02-22 20:50:30 | 久米田康治




久米田信者としては待ちに待った、約2年ぶりの単行本です!
まずは、記念すべき(?)最初のおまけネタ





「国語 KAGEROU 水嶋ヒロ著」に笑いました(笑)。
久米田マンガといえば、絶望先生以来、「単行本のおまけネタ」も楽しみのひとつですが、安定のクオリティです(笑)。ってか、「KAGEROU 水嶋ヒロ」は、あとで本編でもネタとして使われてます。
さて、本編の笑いどころです。私としてはこんな感じでした。――

第2話 お嬢様と時セレブ

1話は以前にレビューしたんで割愛ね。

伯爵「新連載一挙82ページだとぉ!! なんたる大胆な時間の無駄遣い!」
執事「この場合の時間ドロボーは、その作品の作者様では?
――単行本なんて、『読むのにかかった時間×部数』ですから、もっと悪質ですよ」
伯爵「一番売れてる作品の単行本は、どれだけ売れているのか?」
執事「3億部ですから、一冊30分として・・・全読者から、ざっと1万7,000年奪ってますね」





これはクスッと笑いました(笑)。っつーか、基本、ジャン○マンガは昔から少年たちの、いや、近年では大人たちの時間も奪いまくってます(笑)。北斗○拳、キン○マン、DB、スラダン、幽○白書、るろ剣なんて、伝説の大泥棒ですよ。





キャプ○ン翼なんて、世界的に有名な大泥棒ですよ。アルセーヌ・ルパンも真っ青ですよ。



まあ、上のコマ(画像)のあと、執事が「おもしろければ、ドロボーではありませんが」みたいなこといってますけどね(笑)。
それと、この回は、執事にキスされる卓(すぐる)と、それを目撃して衝撃受けるマゴの反応にも笑った(笑)。で、卓が伯爵妹ミチルでいいのかな?)にもキスされて、ラスト、

卓「2度あることは三度あるかも」
マゴ「いや、でも、私、人間だし・・・」

テレるマゴの反応が(笑)。
ちなみに、ミチルは卓とキスしたことにより、堕センションし、4次元種(上人類)から3次元種(普通の人間)へ次元降下します。
伯爵がいうには、4次元種から3次元種になることで、時間移動ができなくなるために、残りの寿命が1年になってしまうとのことです。これ、最終回近くで何らかの形で明かされる、伏線になりそうですよね。
あと、マゴが早くも卓にデレてるのもね。久米田ヒロインって、結構早い段階で主人公にデレますよね(笑)。
そあらはマンガのヒロインとしては標準的ともいえる時間を要した気がするけど(それでも初期の、アイスホッケーやってた段階でしたが/笑)、改蔵とは幼馴染で、最初からなにかと世話焼いてた羽美(のちにあんなキャラになりましたが/笑)といい、千里を始めとする絶望少女たちだって、ほぼ最初からでしたもんね。
まあ、ラブコメではなくギャグマンガですからね、久米田作品は。細かい恋愛描写、心理描写やってたら、肝心のギャグ、ネタがね。だから、これでいいんでしょう。
それと、この回は万世橋君が出てましたね(笑)。絶望キャラで初のゲスト出演!

第3話 かわいそうな伯爵

前回、堕センションにより普通の人間になった(?)ミチル。卓だけでなく、「延々とコンビニの前で座っている時セレブ」「ネトゲの時セレブ」「大回り乗車の鉄セレブ」といった多種多様の時セレブたちと社交することで、かなり堕落していきます。
それを嘆いた兄の伯爵が、「今よりは前のがマシだった」という理屈で、卓にミチルを連れ戻すよう依頼します。
で、それにキレるマゴ(なんだかんだで、卓の部屋に遊びにきてる/笑)。

マゴ「前よりマシってなによ! 結局、そのとき評価しないで、あとになって『前のがマシ』とかいうのよね! 前の学校のがマシとか、前の職場のがマシとか、前の女のがマシとか――」





これは、久米田さんお得意の自虐ネタです(笑)。
そして、伯爵が人類相手にしかいい気になれない、上人類界の底辺であることが判明します(笑)。

第4話 お風呂の部屋のミチル

まず、マゴも変人であることが判明します。卓が「イケメンだけど問題児」なら、マゴは「かわいいけど変人」といったところですかね。
夕仏真心(ゆうふつまごころ)」というフルネームが、横から読めばタイムマシンとも読めるため、幼いころから「タイムマシン造ってよ」などと妙な期待をされ、本人もその気になり、本気で造ってやろうと思い始め、以後、機械いじりが好きになってしまいます。
つまりは、「見た目のいいオタク」。ただし、1stガンダムのアムロのような、あくまで機械いじりが好きなタイプ、一応は建設的な趣味の持ち主であり、社交性も普通にあり、なによりおしゃれな女の子ではありますが。
ただ、オタクというか変人ゆえに、抜群なツッコミセンスの持ち主であり、ツッコミのボキャブラリーも多彩で、なにより、やはり変人である卓に惹かれちゃってるんでしょうね。黙ってればかわいいし、まともなイケメンの彼女になれそうなのに(笑)。
で、笑いどころといえば、枠外の広告(?)。


君のいる町 1巻~26巻、以下続刊






青人(はると)と柚希(ゆずき)、初対面だけど同居します!!



ホント、久米田さんは芸が細かい(笑)。
ちなみに、この回は、マゴとミチル(ついでに卓)のフルヌードが披露されてます。

第5話 金の卵を産む伯爵

金の純度になぞらえたネタをメインにしたお話しです。「24Kが本物の猪木とすれば、18Kは春一番、14Kはアントキの猪木、9Kは上司の物まね」といった具合にね。
伯爵は錬金術ができるのですが、14Kまでしか錬金できないというね。ただ、「むしろ9K以下を買い取る店」というのが存在して・・・

24K  純文学
22K  大衆小説
18K  ライトノベル
14K  ケータイ小説
9K   KAGEROU





はい、KAGEROUきました(笑)。



ここまでネタにされると、ちょっと読んでみたくなる(笑)。
ほかに気になることといえば、これは笑いどころではないんですが、





この女性は気になりますね。今後、どんなキャラとして登場させんだろ?

第6話 伯爵と賢者の贈り物

ここはワ○ミですかね。「I want you」いってるポスターがムカつ(ry

第7話 上人類男(ウエーメン)の音楽隊

ここで、




マゴの趣味が暴かれます。




彼女は重度のデスメタル好きだったのです(笑)。



それゆえに、





第一話で拷問装置に興奮してたんですね(笑)。



同じ拷問好きでも、羽美や千里とはベクトルがちがう? (笑)





ヌルいデスメタルバンドに対し、デスメタルの何たるかを説きます。やはりサバト的な儀式もお好きなようです(笑)。
この回はマガジンを立ち読みできなかっただけに、爆笑ものでしたね(笑)。

さて、最後になりますが、やっぱ久米田ヒロインっておしゃれですよね。もちろん、主人公やモブキャラに至るまでではあるんですが。
ここでは、マゴのファッションショーを。

第2話



第6話




オレとしては、この辺の服がかわいいと思う(笑)。
ただ、残念だったのは、マゴにもミチルにも、パンツルックがなかったこと。女の子のジーパン姿、チノパン姿って、好きなんで(「誰もおまえの好みなんて聞いてねー」というツッコミは・・・あり/笑)。
って、いまのJKは、パンツルックってあんまりやんないのかな?

そんなわけで、せっかち伯爵と時間どろぼう、記念すべき1巻のレビューでした。
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機動戦士ガンダムBD-BOX 3

2014-02-08 17:35:00 | スパロボ
ってわけで、宇宙に上がったWB。大気圏を突破したところで、彼らを追撃していたシャアのザンジバルと、その腹心ドレン率いるキャメル艦隊から挟撃を受けます。
とはいえ、アムロを始めとする各パイロットも、指揮を執るブライトさんも、着実に成長しており、また、新戦力スレッガー中尉の力もあって、見事、撃退に成功します。
まあ、映画版ではシャアのザンジバルは間に合わず、キャメル艦隊がアムロに一方的に蹴散らされてね、ここでのアムロのヒーローっぷり、無双っぷりが何気にカッコいいんですが、これ(TV版)はこれでカッコいいやね。もっとも、シャアはMSで出るわけでなく(直前まで与えられてたのが地球用のズゴッグですからね)、あくまで艦長として戦ってましたが。
で、WBはサイド6に寄港し、そこでアムロは酸素欠乏症になってしまった父親テム・レイとの再会、別れを経験するんですが・・・まあ、ここはそれより、ミライさんを巡る男たちの心理描写ですかね。
カムランさんとしてもね、彼は彼なりにミライさんを想ってはいるんだよね。ただ、彼がミライさんに与えることができるものとは、ミライさんの望むものではなかった。
ブライトさんも不器用ですよね(笑)。映画版では、

ブライト「オレだって、せめて生きてるうちは人並みに・・・不器用だからな」
ミライ「・・・・・・ホント」

みたいなやりとりがあってね。自身で認めてるうえ、最も身近なミライさんにまで(笑)。
のちにスレッガーさんの「男っぷり」に惹かれたりもしますが、母性の強いミライさんとしては、最終的には(スレッガーさんの戦死もあるけど)ブライトさんのそういうトコに惹かれたのかもしれませんね。
で、スレッガーさん。





まさに、昭和のイケメン(笑)。



軽口叩いてすかしてはいるけど、やっぱ場数踏んでいるがゆえの「男の余裕」が滲み出てるんだよね。戦闘(仕事)だけではなく、男女の色恋沙汰についてもね。
もうね、「イケメン」というよりは、





ハンサム



だよね。すっかり死語になっちゃってるけど、顔のよさだけでなく「男っぷりもいい」っていうかさ。
そんな彼ですが、いや、そんな彼ゆえに、ビグザムに特攻かけて、ガンダムに活路を与え、自身は散っていきます。





「悲しいけど、これ、戦争なのよね!」



これは名台詞ですよね。
それと、カムランさんの身の引き方。まあ、ちょっと未練あったけど、それは人間誰しもね。
そんなこんなで、サイド6を出航したWBは、ソロモン攻略戦に参加し、ソロモン陥落後はほかの連邦軍部隊たちとともに、同要塞に留まります。
ちなみに、ソロモンで散った将ドズル・ザビですが、この際、妻子や女官たちを逃がしており、その娘ミネバ・ザビは続編に出てきます。直接の続編であるZガンダムではまだ幼く大した役柄ではありませんが、ガンダムUCでは亡国の王女として立派にヒロインを演じてたりします(まあ、後者については、私もちらっとしか見てませんが/笑)。
それはともかく、このソロモンでね、シャアの暗躍とララァの活躍が本格化します。
シャアはこのときはキシリア配下なんでね、ソロモンへは救援には向かったんですが、間に合わず・・・。これ、もしシャアとララァがソロモン戦に加わってたら、あるいは連邦は撃退されてたかもね。
事前にソーラーレイで大打撃与えたとはいえ、ビグザム一機にあれだけ手こずってたんだからね。スレッガーとアムロいなかったらヤバかったくらい。そのうえ、エルメスのビットとシャアの指揮能力、パイロット能力が加わればね。
オレは別に連邦びいきでもジオンびいきでもないけど、後者の人たちにとっては、つくつぐ「ザビ家に内紛なければ・・・」って感じかもね。
また話はそれてしまいましたが(笑)。
その後、事実上、廃棄されたテキサスコロニーにて、残敵掃討の任務に当たっていたアムロは、マ・クベ駆るギャンと、シャアの乗るゲルググと戦闘を行います。
ギャンの存在自体もそうですが、マ・クベの戦死もTV版だけなんですよね。劇場版では、ギャンは出なかったし、マ・クベはフェードアウト(生きてるのか、死んでるのかわからないまま)。
で、シャアゲルこの呼び名が懐かしいです/笑)戦。アムロはNTとして完全に覚醒していたので、スペック的にはガンダム以上であるゲルググに乗っているにもかかわらず、シャアはアムロに圧倒されます。
ただし、ガンダムの操縦系統のほうがアムロの過敏な反応速度についていくことができず、結局、アムロはシャアを討ち切れず、彼に逃げられます。
その後、ソロモン(連邦名コンペイトウ)付近での戦闘の際も、シャアはアムロに圧倒されます。結構ネタにされてる、





ララァ「大佐、邪魔です! どいてください!」



――この台詞はここでのものです(笑)。
ただね・・・今回、改めて視聴して思ったけど、





みんな、シャアを過小評価しすぎ(笑)。



まあ、オレも散々ネタにしてるけどさ(笑)。いや、シャアは充分強いのよ。充分に天才。ただ、





1st後半とCCAのアムロ、そしてララァが化物レベルなんだよね。



のちにシャアが戦って敗れたハマーンやシロッコもそう。シャアはあくまで人間レベルの天才なんです。化物じみた、神がかったといってもいいアムロを相手に(最後には)痛み分けに持ち込んだり、ハマーン、シロッコに対しても性能の劣るMSで善戦したりなんて、シャアでないとできないって。
むしろ「弱者の戦い」「機転を利かせて、完全敗北は避ける」ってほうが、「等身大に近いヒーロー」って感じがしてオレは好きだなぁ。それに、そういった戦い方ができるっていうのは、結局はメンタルが人一倍強いってことですからね。情けないことも口にはするけど、最後には踏ん張る、っつーか。アムロにしてもララァにしても、あるいはハマーンにしてもカミーユにしても、彼のそういうトコを「実力」として認めてたのかな、と。
まあ、ララァの場合は、シャアに対して母性本能もあったっぽいですが(彼女と、のちのナナイの場合は/笑)。
って、ガンダムの話って、ホント脱線しちゃうよなぁ(笑)。
話を戻すと、コンペイトウ付近で戦火を交えるアムロとシャア&ララァ。そこにセイラが割って入り、シャアは彼女を撃墜しそうになります。それを己のNT能力で察したララァの制止で、自身もセイラの存在に気づくシャア。その際、一瞬動きが止まった隙をつき、アムロはゲルググに攻撃をしかけます。
死を覚悟するシャア。そのとき、ララァの乗るエルメスが割って入り・・・
これはオレが知らないだけかもしれないけどさ、「敵味方に分かれた男女が惹かれ合う」っていうのはあったかもしれないけど、「それが恋愛感情を超越したもの」「第三者がヒロインを殺すということはあったかもしれないけど、主人公自らが」ってのは、それまでのアニメにはなかったかもね。
こういう文字通り劇的な描写は、ホントにすごいです。これが30年以上昔のアニメなんですから、さらに驚きです。
ただ、ララァの死を巡るアムロとシャアの嘆きは、案外あっさりしてます。まあ、TV版は尺の問題がありますからね(笑)。打ち切りも決まってたし。

そんなこんなで、最終決戦です。ア・バオア・クーです。
ここはまず出撃前のカイさんがカッコいいですよね。
その前に、アムロとブライトにこんなやりとりがあってね――

アムロ「作戦は成功します」
ブライト「NTの勘か?」
アムロ「はい」

台詞はうろ覚えですが、ともかく、それを近くで聞いてたカイが、エレベーターの中で自分とアムロとセイラの三人だけになったのを見計らって、





「よぉ、アムロ。さっきの話・・・ホントかよ?」



ってね。直前までチビ三人たちもいて、彼らの前ではいつもどおりヘラヘラした言動を見せててね、チビたちが途中でエレベーターから降りたあと、一転して真顔になってね。
で、アムロが「嘘ですよ。NTになって未来のことがわかれば、苦労はありません」いって、セイラさんが「アムロにああでも言ってもらわなきゃ、みんな逃げ出してたわ。怖くてね」いったあと、「そりゃそうだな。人間、逆立ちしたって神様にはなれないからな」ってのが、カイさんらしいカッコよさですよね。
その後、いよいよ最終決戦です。
キシリアはシャアにNT専用機であるジオングを預け、自身は総帥ギレンが指揮を執る司令部へ向かいます。
この前にね、ソーラーシステムで父親であるデギン公王もろとも、連邦艦隊のおよそ半数をギレンが葬っていてね。それを疑っていたキシリアは、直接ギレンの口から確認したあと、今度は彼女が兄であるギレンに手をかけます。
これね・・・前述のとおり、オレは別にジオンびいきでも連邦びいきでもないけど、キシリアははやまったよね。
ギレンが指揮執っている間は、ジオン優勢だったんですよ。そりゃ、防衛側に有利な要塞戦ですし、前述のとおり、連邦艦隊の大半はソーラーシステムで消滅してましたからね。
キシリアがギレン殺したことで、一瞬、指揮系統が断絶し、そこを連邦に突かれたわけだし、そもそも彼女は政策立案、実行能力や、政局争いの才はあるのかもしれんけど、実戦指揮なんかは未知数だと思うのね。ギレンは超天才ゆえにオールマイティに備わっているのに対してね。まあ、ギレンの資質もキシリアの資質も、あくまでイメージですが。
だから、(ギレン暗殺は)連邦が撤退したタイミングを見計らうべきでしたね。戦闘が完全に終わったあとだと、今度は「ギレンは救国の英雄」ってことで、「父殺し」も理由になりにくくなるし。
ただ、まあ、アムロの人間離れした戦果と、連邦の物量、さらにはジオン側の人材難を考えると、ギレン指揮でも結局は押し返されたかもしれませんが。
ここらで、話をアムロとシャアのほうに向けます。
前述のとおり、キシリアがシャアに固執するのは、これは仕方ないことではありますよね。「戦局を打開できる可能性を秘めているパイロット」がシャアしかいないんだから。たとえ、アムロと比べれば見劣りしてしまう彼でもね。
「赤い彗星も地に落ちたものだな。しかし、ガンダムのパイロットがNTとして異常発達したものならば、やむを得ぬというところか」――キシリアのこのひとことに、すべてが集約されているように思えます。
とはいえ、腐っても赤い彗星です(笑)。彼もやはり戦闘の天才です。また、やはりジオングはオーバーテクノロジーです。
あれだけ苦しめられたガンダム、それもアムロの反応についていけるようにマグネットコーティングを施されたガンダムを、逆に散々に苦しめます。
まあ、マグネットコーティングなんて所詮は急場凌ぎですし、基本スペックとしてもジオングのほうがガンダムをはるかに凌駕してはいるんですが(笑)。
ちなみに、この辺は名台詞のオンパレードです(笑)。

シャア「足はついていない?」
整備兵「あんなのは飾りですよぉ。偉い人にはわからんのですよ」
シャア「使い方はさっきの説明でわかるが・・・サイコミュな、私に使えるか?」
整備兵「大佐のNTの能力は未知数です。保障できるわけありません」
シャア「はっきりいう。気に入らんな」
整備兵「どうも・・・
――気休めかもしれませんが、大佐ならうまくやれますよ!」
シャア「ありがとう」

アムロ「本当の敵はあの中にいる。シャアじゃない!」

シャア「見えるぞ! 私にも敵が見える!」

アムロ「こう近づけば四方からの攻撃は無理だな、シャア!」
シャア「な・・・なんだ?」
アムロ「なぜララァを巻き込んだんだ。ララァは戦いをする人じゃなかった!」

アムロ「まだだ! たかがメインカメラをやられただけだ!」


そういったやりとりがあり、ガンダムは頭部と左腕を失い、ジオングも頭部のみになって、ア・バオア・クー内部へ。
そして、




ラストシューティング。


ガンダムはほぼ大破、ジオングは完全に撃墜。
と、まあ、それまでのロボットアニメだったらここで終わってもよさそうなものですが、そこはガンダム。それで終わるわけもありません。
アムロもシャアもMSを乗り捨て、ふたりの戦いは白兵戦に移行します。
ただ、ここはさ・・・士官学校主席で出て、戦争初期から功績残してる歴戦の軍人シャアが、つい最近まで半引きこもりの機械オタクだったアムロに、フェンシングで押されちゃうのはね・・・(笑)。
まあ、それいったら、話は進まなくなるんですが。
ともかく、そのふたりの戦いに、セイラが割って入ってね。不意に起こった爆発もあって、アムロもシャアもその場を離れ、やがて脱出を試みることになります。
途中、

シャア「アルテイシアは脱出しろ」
セイラ「兄さんはどうするのです?」
シャア「チャンスを最大限に活かすのが私のやり方だ。ザビ家の人間は、やはり許せぬとわかった。ケリはつける」


セイラ「兄さん」



シャア「おまえももう大人だろ。戦争も忘れろ。



――いい女になるのだな」


といった兄妹のやりとりがあり(この後、続編においても、この兄妹が再会することはありません)、シャアがザビ家でひとり生き残ったキシリアを暗殺し、その後行方をくらまします。
なお、脱出した巨大戦艦にシャアのシルエットが確認できるのは劇場版のほうであり、TV版では完全に行方不明です。まあ、私を含む当時の子供たちも、劇場版見る前から、誰もシャアが死んだなんて思ってなかったのを覚えてますが(「絶対、シャア、死んでないよな」なんて/笑)。

一方、アムロのほうも無事脱出し、WBのクルーたちのもとへ帰っていきます。最初のころはあんなにギスギスしてたクルーたちが、みな、両手を広げ、笑顔でアムロを迎えます。



っつーか、カイさんなんて、キャラ違っちゃってるくらいの笑顔です(笑)。


それに対し、

「ごめんよ。まだボクには帰れるトコがあるんだ。こんなうれしいことはない。



わかってくれるよね。ララァにはいつでも会いに行けるから」


と、涙ながらに呟くアムロ。この辺は、アムロ、ブライトをはじめとするWBのクルーたちの成長描写でしょうね。人はこうやってわかり合うことができるっつーか。

先日、この1stガンダムのナレーションもやってた永井一郎さんがお亡くなりになられました。
もうね、ガキのころ、ガンダムの再放送見てて、永井さんによる冒頭の「人類が、増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになり、すでに半世紀」と、次回予告での「君は、生き延びることができるか?」で、背筋がピンとしたような気持ちにさせられてね(笑)。
そういえば、このBD-BOXの映像特典で、1stガンダムの番宣があってね。これは貴重ですよね。
2パターンあって、永井さんナレーションのものと、多分、鈴置さんナレーションのものですかね。どちらも、作品の内容に反し、いかにも70年代のロボットアニメなノリ(笑)。
それはそうと、永井さんに話を戻すと、TV版では、デギン、コンスコン、エルランはじめ、ビッグネームなキャラからモブまで、いろんな声当ててましたね。「奥さん、ここが○○(都市名。忘れた)だった場所です」いって去って行った、紳士的なジオン軍人も永井さんだったようで。
ともかく、非常に残念です。まあ、もうご高齢ではありましたが、この人はね・・・子供のころから声聞いてたからね。
もう、「おじいちゃんキャラ」といえばこの人でしたから。波平さんは、サザエさん、カツオ君、ワカメちゃんから見ればお父さんではありますが(笑)。
それに、オレがアニメから離れてたころなんかも、いろんな番組のナレーションで聞いてたような気がするし。「あ、これ、波平さんの人だ」って感じでね。
それにしても・・・・最近(というか近年)、やたら声優さんがお亡くなりになられるような・・・
オレがネット始めたころ、塩沢兼人さんがお亡くなりになられてね。マ・クベや北斗の拳のレイ、湘爆の江口もそうかな? まだ、50になったかそこらで・・・
で、その後、セイラさんの井上瑶さん、ブライトさんの鈴置洋孝さんと、立て続けに・・・
そのうえで、昨年の本多知恵子さん(プル、プルツー、桂木弥生)、納谷悟朗さん(銭形のとっつぁん、桂木源三郎)もね。
今年に入ってからは、永井さんとそのちょっと前の加藤精三さん(星一徹)、永井さんとほぼ同時期に、塚田正昭さんもお亡くなりになられたそうです。
加藤さんもね、星一徹の声は未だに脳内再生できますからね。塚田さんという方は、正直、存じ上げなかったのですが、やはり大ベテランで、野沢雅子さんの旦那様とのことです(最近だと、BLEACHとかに出てたそうです)。
もうね、ガキのころ見てた人、あるいは私がネットデビューしたころから活躍していた方が次々と・・・しょうがないこととはいえ、やはり残念です。
永井さんはじめ、皆様に対し、謹んでお悔やみ申し上げます。


――宇宙世紀0080。この戦いのあと、地球連邦政府とジオン共和国の間に、終戦協定が結ばれた。 (ナレーション・永井一郎)
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