ネタバレ注意!
横浜の開港記念日にUPできるとはね(笑)。いや、狙ってやったわけじゃなく・・・こういうご縁みたいなものも、あるんですかね(笑)。
さて、感想です。
ホント、よかったわ。正直、「さらば」より今回のほうが「あぶ刑事らしかった」といえるかもしれません。
いや、「さらば」もよかったけどね。ただ、「さらば」はちょっと同窓会というか・・・「卒業式」というべきかな? そういう雰囲気もあった気がしますが、
今回は「終始、あぶ刑事シリーズの一作品」ってノリでしたね。
「長いシリーズの中の一作品」っていうか。いい意味で「次回作への繋ぎ」的な感覚。
わかりやすくいえば、「TVシリーズの中盤」的な。「作品の流れが続いており、さらには最も脂が乗ってる時期のお話」というか。
そんなわけで、楽しめましたね。
ストーリーとしては、「刑事として定年退職を迎え、ニュージーランドに渡り、探偵業をやりながら悠々自適に暮らしていたタカとユージだが、現地で問題を起こし、探偵ライセンスを剥奪される。さらには、国外退去を強いられ、8年ぶりにハマに帰ってくる」といった導入でね。
このOP、よかったな。「横浜の夜景の中、ふたりを乗せる車が高速を降り、埠頭へと向かう。その突堤で佇むタカとユージ。やがて彼ららしい、陽気なやりとりを」って感じだったんですが、導入部から「あぶない刑事」(TV版のOP曲ね)が流れててね。この演出、見習うトコがあったかな。
で、この際、タカがステラ・リー(吉瀬美智子)の姿を見かけて――。
その後、横浜でも「タカ&ユージ探偵事務所」を開業したふたりだったんですが、留守を預かっていたユージのもとに、永峰彩夏(アヤカ。土屋太鳳)という若い女性がバイクで乗り付けてきてね。
その間、タカは馴染みのチャイニーズマフィア・フェイロン(岸谷五朗)のもとを訪れていてね。埠頭で前述のステラが乗った車がフェイロンのものだったので、そこから彼とステラの繋がりを察し、「あの女はナツコではないか?」と問い質します。
まあ、オチとしては「ステラ=ナツコ」なんですが・・・このナツコ、彩夏の母親でもあります。
彩夏としては、この母親の探索をタカ、ユージに依頼することになります。
で、ナツコというのが、「昔、横浜のクラブで歌っていた歌手(あえて『ヴォーカリスト』とはいいません/笑)」で、タカ、ユージ、そしてフェイロンを始めとする多くの男を虜にした女でした。
こんとき、回想シーンが入ったんですが、タカ、ユージ、フェイロンが若い姿で映っててね。最初、このときのタカ=舘ひろしを見て、「昔の映像?」と思ったんですが、ユージ=柴田恭兵が髪型はいまのものだったし、シリーズ初出演であるフェイロン=岸谷五朗まで若い姿で・・・特殊メイクや、あるいはCGとは思えないしなぁ? なんか、そういう映像技術なんですかね?
そんなナツコの娘である彩夏は、すぐにタカ&ユージと馴染んでね。
ふたりの住居にもなっている探偵事務所のベランダで、「彼女とユージが陽気に踊って、それを眺めていたタカが、ふたりに微笑みを向けながら、グラスを傾ける」ってシーンがよかったですね。
この彩夏、「タカかユージ、どちらかの娘かも?」なんて話も上がってましてね。
その話題になったときの、タカとユージのやりとりもよかったです。
ユージ「タカが(ナツコと)付き合ってるって知ってたら、手出さなかったよ」
タカ「オレだって・・・」
これ、「“たしかにモテた男”同士の友情」だよな。どちらか一方でも「中途半端にしかモテなかった奴」だったら、知ってても手出して、それで友情が壊れてたかもね。
この間、捜査課長になって久しいトオル(仲村トオル)と、瞳ちゃん(長谷部香苗)も出てきてね。
トオルが「猫でも探している、あぶなくない探偵――
『あぶ探』とでも呼ばれてろ~」
なんて言っててね。この台詞、仲村トオルのアドリブらしいですが、後の舞台挨拶時のコメントに繋がっていきます(笑)。
まあ、直後、タカとユージが港署に姿を現すと、昔の「ちょっとヘタレな後輩キャラ」に戻るんですが、それに対し、瞳ちゃんはちょっと違ってましたね。
あの、タカとユージのことを全肯定だった瞳ちゃんが、今回は「課長! ガツンと言ってやるんじゃなかったんですか」なんて台詞も。
まあ、女は年取れば、逞しくなりますからね。箱入り娘だった瞳ちゃんも、タカとユージに対し、ちょっと当たりが強くなることも、あるのかもしれません。
で、ほかのレギュラーキャラとしては、まずはナカさん(ベンガル)。
「さらば」では定年後、屋台のラーメン屋をやってたナカさんでしたが、今回は情報屋になってました。
絡みはタカとのみで、ユージとは絡んでませんでしたね。タカと飯食いながら、海堂巧(早乙女太一)の情報も。
この海堂が、タカとユージが射殺した銀星会会長・前尾源次郎(柄本明)の息子でね。それゆえに、ナカさんも最初は「鷹山、おまえは知らないほうがいい」なんて台詞も口にしてましたね。
もうひとり、肝心な人を忘れてはなりません。
カオル(浅野温子)もハマに帰ってきてました。
カオルはね、もう早い時期、それこそ1作目の映画からコメディリリーフですよね(笑)。ストーリーに絡んだのって、最初のTVシリーズの数話だけじゃないかな?
ちなみに、今回の彼女の衣装や髪型、
きゃりーぱみゅぱみゅを意識したものだったそうです(笑)。
何気に、時代に沿った(?)出で立ちなのね。
作中、所々で昔のBGMが流れてきたのは、うれしかったたですね。
とくに「Cops And Robbers」。小比類巻かほるによるヴォーカル部分はなかったかもしれんけど、この曲は未だに燃えるものがあるね(笑)。
あと、彩夏役の土屋太鳳が歌って、その流れで回想シーンになり、ナツコが同じ曲を歌うことになるんですが(前述の『タカたちが若返ってたシーン』ね)、これも最初のTVシリーズから使われてた曲じゃないかな?
で、番外編としては、
カオルによる「大都会」(笑)。
まあ、カオルが歌ってたんですが、これは笑いを取りに行った演出でしょう(笑)。
そういえば、ナツコの女優さんって、誰だったんだろ? ステラは整形した設定のようだし・・・やはり映像技術によって、吉瀬美智子が別人のように映ってたのかな?
ちなみに、ステラの整形については、彼女を「ナツコである」と直感したタカが、彼女のことを後ろから抱きしめつつ、
「顔を変えても、抱きしめればわかる」
なんて囁いてね。いかにもタカらしい、気障な台詞、気障な演出ですよね(笑)。
早瀬梨花という役で、西野七瀬が出てたんですが、まあ、トオルの部下、すなわち、港署の刑事でね。そのトオルに命令されてタカを尾行してたんですが、港が見える公園にて、タカに感づかれてましたね。
この辺は「場数の違い」ですよね。
で、その後、海堂の手の者たちと戦闘になり、タカとユージ(港署の若い刑事たちも)がどうにか撃退したんですが、この際、梨花がタカに手錠をかけてね。
タカがやはり気障なこといったのかな? そのせいか、梨花が「『口説かれそうになったら、手錠をかけろ』と、町田課長が」いってね。それに対し、タカが「あいつ・・・」と(笑)。
この戦闘、もう刑事ではないタカとユージは、銃を持ってないわけでね。当初は格闘戦だったんですが、ふたりとも相手に手も足も出なくてね。ユージが苦し紛れに、「これぞ、ホントの老いるショック」なんてね(笑)。
ピンチでも軽口叩ける辺りが、ユージらしい(笑)。
まあ、老いたりといえど、タカもユージも強いけどね。相手が(格闘戦では)強すぎるというか。
そうだ、このとき、梨花が落とした拳銃をタカが拾い上げて、敵にぶっ放してね。そのあと、人差し指だけ立てた手を自らの口元にそっと寄せてね。この辺もタカらしい気障な仕草ですよね(そりゃ、令和の若者である梨花なら、警戒しますよね/笑)。
まだまだ書きたいことがあるんですが、ちょっと長くなりそうなので(既に長いかもしれませんが/笑)、また後日に。
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