マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

るろうに剣心 最終章 The  Beginning

2021-06-19 21:03:55 | 映画


ネタバレ注意。


ネタバレが嫌な人は読まないでね。


るろ剣実写映画、終幕です。
ラストにふさわしい出来だったと思います。

舞台は幕末です。剣心がまだ抜刀斎だったころ。ですんで、レギュラーメンバーの出演は、抜刀斎(剣心)と斎藤一だけ。剣心組も出ませんでしたね。正直、薫殿(武井咲)くらいは、「そんなことがあったんだ」的に、ちょっとだけ出てくるかも、と思ってましたが。
まず、冒頭でね。あえて対馬藩邸に捕らえられた抜刀斎(佐藤健)が、縄で縛られた状態で、対馬藩士の耳を噛み千切るというシーンから。
そのうえで、相手の刀を奪って、大立ち回りのうえで、脱出――これは「幕末の血みどろな戦い」を予兆させてくれる名演出だと思ってます。
原作でも、斎藤が左之に「明治という泰平の世ではいざ知らず、幕末の京であったら、おまえなど」みたいな台詞を口にしてましたが、まさに「修羅の街」といえた「幕末の京」の壮絶ぶりを表現することにつながってたと思います。
で、明朝の対馬藩邸に新選組が乗り込んできてね、現場検証を行ってたんですが・・・斎藤(江口洋介)が「(下手人に)心当たりはあるか?」と、藩邸の者に尋ねた際、沖田総司が「斎藤さん、いうまでもないでしょ。人斬り抜刀斎以外に考えられませんよ」的なことをいってましてね。
ちなみに、近藤勇も斎藤に声をかけてましたね。
さらに余談ですが、新選組で台詞があったのは、(斎藤は当然として)近藤、土方歳三、沖田の三人だったと思います。ただ、近藤、土方、沖田を演じたそれぞれの俳優さんは、オレは知らない人でした。
一方、抜刀斎のほうに話を戻すと、桂小五郎(高橋一生)、高杉晋作(高杉の俳優さんはわからん)と面会し、桂の指示を受けたうえで、人斬り稼業を淡々と遂行していました。
その間、飲み屋で雪代巴(有村架純)と出会い、ケチな維新志士かぶれに絡まれていた彼女を助けた縁で、彼女と寝起きを共にするようになります。
まあ、巴さんはある意味、押しかけ女房ですよね(笑)。もちろん、彼女には思惑があって、抜刀斎に近づいたんですが。
で、まあ、ストーリーとしては、以下のように流れます。

池田屋事件

(禁門の変もあり)抜刀斎含む長州勢は一旦、敗退。

桂の指示で、抜刀斎と巴も京都郊外の寒村に。抜刀斎にとっては(巴にとっても)、ここで束の間の安息。

しかしながら、巴の身の上、そして闇之武の存在の発覚と、彼女、彼らの目的の判明。

抜刀斎に情が湧いてしまった巴の苦悩と、闇之武頭目・辰巳(北村一輝)への反抗。

巴の身の上や目的を知ったため、そのショックもあり(また、巴との『人間らしい生活』も影響し)、少し腑抜けていた抜刀斎、闇之武に苦戦。

どうにか辰巳の元へ辿り着き、彼と対するも、さらなる苦戦を強いられる抜刀斎。その末で、辛くも勝利を得るも、それは巴の犠牲によるもの――

その間、長州は息を吹き返し、やがて鳥羽伏見の戦いにて、抜刀斎含む維新側の勝利で終幕。

まず、見所としては、やはりアクション。
池田屋事件のときの新選組の戦いぶりは壮絶でしたね。
近藤、沖田の大立ち回り、当初は別働隊であった土方、斎藤も駆け付け、彼らもまた――





斎藤の牙突で、二階の壁と手摺がぶっ壊れ、突き飛ばされた志士だけでなく、ほかの連中も外に吹っ飛ばされてたのには、ちょっと笑っちゃいましたが(笑)。



一斉に落下してた絵がシュールだったというか、そもそも「どんだけ、威力あるんだよ」と思わずにはいられませんでしたが、まあ、「原作再現」ってことで(笑)。
その直後、





抜刀斎vs沖田の対戦が実現。



これ、カッコよかったなぁ。アクロバティックで、迫力もあって。
緋村抜刀斎(剣心)にとっては、





生涯で初めて実力のすべてを振り絞った、そして、自身の命の危険も感じた一戦



だったんじゃないかな? このふたりの対決は見応えがありましたね。
まあ、「池田屋が襲撃される。桂も危ない」ということで(結局、桂の姿は池田屋にはなかったんですが)、抜刀斎が駆け付けてね。で、逃げた志士をひとりで追いかけていた沖田と遭遇したことによる対決だったわけですが。
勝負はつきませんでした。沖田が肺を病んでるんで、喀血してね。そのまま地面に膝をついていたところ、斎藤らが駆け付けてきてね。
斎藤が沖田から「vs抜刀斎」を引き取ろうとしたところ、沖田は血を吐きつつも拒んだんですが、「沖田、いまのおまえには無理だ」と、斎藤が刀を抜き・・・
一方で、長州の志士たちも駆け付け、抜刀斎に「ここは引け」と。
このとき、ちょっとでいいから、「抜刀斎vs斎藤」も見たかったなぁ。勝敗は有耶無耶でいいからさ。
斎藤が「尻尾を巻いて逃げるのか」といって、抜刀斎を挑発し、彼も一度は応じる姿勢を見せたんですが・・・
とはいえ、近藤、土方、沖田、そして斎藤らを先頭とした新選組の凱旋のシーンも、カッコよかったですね。

もうひとつ、見所を挙げると、






巴役の有村架純。





マジで奇麗だった。


正直ね、オレ個人としては、「巴に有村さんは、ちょっと違和感が・・・」って思いがあったんですよ。それが、前回の「Final」で「これはこれでアリかな」思うようになり、この「Beginning」で完全に覆りましたね。「やっぱ、女優ってすげぇな」って。
いや、まあ、有村さんって、「姉ちゃんの恋人」のヒロインのような「明るく、カラッとしたお姉さんキャラ」や、「コントが始まる」の中浜さんのような「美人だけど、どっかズレてる」って役のほうが合ってる、なんて思ってたんですよ。
まあ、有村架純キャラで最もかわいいのは、





浜辺美波と姉妹役やってるCMの、「たしかに美人だし、しっかり者なんだけど、ゆえに天然なトコもあるというか、ちょっとだけズレてるトコも」ってキャラだと思ってますが(笑)。



あのCMの、「私、まだ若いよね?」と後輩に軽く詰め寄る(本人は多分、詰め寄っている自覚はない)有村さん、いいですよね(笑)。
って、それはともかく、つまりは「俗っぽい女性」の役のほうが、魅力が出るかな、なんて思ってたんですよ。そんな有村さんが、





巴の「儚げで、でも気品もある美しさ」を見事に演じていたのが、印象強かったですね。



いや、演技力という意味では(テクニカルな意味でね)、彼女より上手な人もたくさんいるとは思うんですが、なんつーか、「巴になりきっていた」という観点でね。お見事だったと思います。

で、ストーリーのほうに戻ると、桂が抜刀斎に「おまえの後任を用意した。おまえ同等の手練れだ」「おまえには、(表舞台で)これまで以上に剣を振るってもらう」みたいなこといって、鳥羽伏見の戦いへ。
正直、「まだ包帯だらけになっていない志々雄真実(藤原竜也)が出てきて、敵に内通していた桂の元腹心を暗殺するシーンも・・・」なんて思いもありましたが、実現されず。
なお、鳥羽伏見は、映画一作目の冒頭シーンの転用です。斎藤が抜刀斎に「これで終わったと思うなよ」いって、無言の抜刀斎のアップで終幕。

まあ、るろ剣の実写映画は、これで終わりでしょうね。もう原作のストックがないし(ってか、『すべてやり尽くした』というべきか?/笑)。
北海道編は・・・ストックが貯まるころには、佐藤健ら主要キャストが、歳を重ねちゃいますからね。そのころ、いまのようなアクションが、果たして可能かどうか?
「キャストを一新して」? いや、監督さんも別のものも撮りたいだろうし(笑)。
ともかく、一作目から約10年ですか? それまで、「マンガの実写化はコケる」なんていわれてたのを見事に覆した作品でしたよね。
まあ、「登場人物のほぼ全員が日本人(いても中国人)」って作品だったこともあるんでしょうが。欧米人キャラがメインの作品となると、いまの技術でも厳しいものがあるのかな。
それを差し引いても、「名作」といえるシリーズだと思います。


映画館で買いました。ペーパーナイフです。やっぱグッズを買うにしても、実際に使える物をね(Tシャツとかタオルもアリ/笑)。
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まったく最近の探偵ときたら 9巻

2021-06-06 11:23:25 | マンガ


はい、今回、久しぶりにしょーもない記事です。
まあ、ハードボイルドギャグとでもいうか・・・そんな作品です(笑)。
主人公は名雲桂一郎といって、かつては高校生探偵として、数々の難事件を解決してきた(元)イケメンなんですが、いまはしょぼくれたおっさん探偵です。おっさんといっても、まだ35歳ですが。
メインヒロインは中西真白(ましろ)というJKの美少女で・・・って、上の画像で既にお気づきの方もいるかもしれませんが、「美少女なんだけど・・・」って人です(笑)。
いや、この真白さん、初期のころは美少女成分のほうが強かったんですよ。きっついギャグもやってはいましたが。
名雲に想いを寄せるような描写なんかもあってね。たしか、怪しい薬の影響ではあったけど、必ずしもそれだけでもないっぽいような。まあ、現時点では有耶無耶にされてますが(笑)。
ってかね、真白のキャラ変がデカすぎて、ラブコメ描写どころではなくなってるのかも(笑)。
真白ってキャラは、



デフォルトでは文句なく美少女です(まあ、初期のキャラデザのほうがいいとは思いますが)。

ただね・・・





顔芸が・・・(笑)



上の画像のような美少女が――




※ 真白です。





3つの画像、すべて同一人物です。



まあ、いまの真白は、「恋愛担当でない」ことはもちろん、読者にとっての「愛でる対象」でもありませんよね(笑)。その代わり、おもしろいですが(笑)。
ただ、それでも「もう少し、初期のころのかわいさも残してほしかった」って気はします。内面だけでなく、キャラデザもね(こっちは女性キャラ全般にいえますが、丸顔になりすぎてると思う)。
そうはいっても、この作品はほかにも女性キャラ、サブヒロインもいます。
まあ、サブヒロインといえば、本来は「メインヒロインの引き立て役」であるはずなんですが・・・

※ サブヒロイン




※ 成人済み



真白よりかわいいですよね(笑)。
このマキさん(本名は風巻ハナ)、名雲と同業の翌檜(あすなろ)ユウの助手をしてる人ですが、名雲のこともリスペクトしてます。今の彼が、真白のような小娘や、変態すぎる容疑者たちに振り回されるおっさんであっても(笑)。
マキさんは若くして職業経験も豊富で、元々は普通の女子高生、普通の女子大生であったことからも、作中で最も人間ができているし、やはり最もまともな人なんですよ。ただ・・・上の画像のように、“まともゆえに”、あるいは“名雲をリスペクトしてしまっているがゆえに”、ズレてしまうこともあるんです(笑)。
まあ、マキさんの場合は、それも魅力なんですが。
仮に名雲絡みでラブコメ要素が今後、入るなら・・・相手は真白よりマキさんのほうがいいとは思うんですが・・・ただ、ユウの世話女房的な描写もあるんで、彼女はユウに収まるんですかね? ラブコメがあるのなら。

あ、今回の記事で散々、真白をいじってきましたが、別に彼女も嫌いではないですよ。ってか、真白なくして事件は解決しないし。いずれもしょうもない事件であり、しかも真白が力づくで解決しますが。
ってか、最近のマンガのヒロインつて、やっぱ顔芸のひとつもできないとダメなんですかね。かぐやさんも顔芸やるし白銀、おめでとう!/笑)。
まあ、ギャグ系はね、やっぱメインヒロインこそが、顔芸、変顔をやる必要があるのかもしれませんね。最近の作品は。
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