マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

アルスラーン戦記、黄泉のツガイ、百姓貴族

2023-08-20 19:37:18 | 荒川弘
アルスラーン戦記 19巻

オレは原作を知らんのですが、佳境なんですかね?
アルスラーン陣営、人材が豊富とはいえ、アンドラゴラスの圧倒的な強者感。よくこんな男が捕らえられてたよな(笑)。
まあ、アルスラーンとヒルメスが組むわけないんだろうけど、このふたりが共同戦線を張って、それでもどうにかできるのか――それくらいのオーラでしたね、アンドラゴラス。
アトロパテネの戦場に再び立ったアルスラーンの「今度は、逃げぬ」という台詞に、彼の成長ぶりが窺えますね。

黄泉のツガイ 4巻





「さすが荒川弘」



初めて読んだときの、率直な印象(感想)です。
この人は女性作家なのに、なぜ少年マンガっぽいノリを表現するのが、ここまで上手なのか。
ハガレンもそうでしたし、銀の匙もそうだったと思います。銀の匙はバトルではありませんが。
で、また、メイン・ヒロインがかわいいんだよね(笑)。
ハガレンのウィンリィといい、銀の匙のアキといい、そして、この作品のアサといい。また、メインではないけど、ハナさんなんかもかわいいですよね(笑)。
決して「美麗な絵柄」「今時の絵柄」ではないと思うんですよ。ハガレンのころからね。でも、妙にかわいい。「男作家よりも、男のツボがわかっている」って部分がありますよね、荒川さん。
ただ、オレとしては、アサは・・・上で「かわいい」としたのは、「客観的に見て」ね。このアサってヒロインは、主人公ユル双子の兄妹で、ブラコンっぷりが激しくてね(笑)。笑いも伴っている分、楽しく見てますが。
あるいは、(ユルにとっての)恋愛ヒロインは別に用意するかもしれませんね。個人的には、そっちに期待か? (笑)
作風としては、ハガレンのようなバトル・マンガです。ただ、「ツガイと呼ばれる異形の存在(一対の存在)を従えて戦う」といったものです。
この人(荒川弘)はバトル、とくに肉弾戦の描写も上手ですよね。左右様といったツガイ達だけでなく、ユルや人間キャラも戦うんですが、それぞれの戦い方――ちょっと超常的なバトルから、人間ならではの格闘戦や銃撃戦や刀剣での戦いなどなど、あらゆる戦い方の描写が上手いと思います。
あ、ちなみに、左右様というのがユルのツガイで、男女の神様のような存在ですが、そこは荒川キャラなので、どっか飄々とした方々です(笑)。
この作品も映像化されそうですね。

百姓貴族

アニメ化されましたね。





親父さんが千葉繫って(笑)。



はまってます(笑)。
まあ、5分アニメなんで、元々の作風も相俟って、気軽に楽しめますよね。
これもバトルではなく、銀の匙のような農業マンガで、こちらは作者の荒川さんの実体験(実家が北海道の農家、酪農家)から、「おもしろエピソード」的な話を紹介していく作品です。って、銀の匙も実体験が含まれてるんでしょうが、そっちは「実体験をもとにしたフィクション」ですからね。主人公やヒロイン、高校生だし。

ってわけで、久しぶりに荒川弘作品の話題でした。
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銀の匙15巻(完結)

2020-02-16 20:52:58 | 荒川弘


駒場だと思ってたら・・・(笑)

え~、「銀の匙」が完結しましたね。個人的には、名作だったと思います。
荒川弘といえば、ハガレンであり、女性でありながら、2000年代以降のバトルマンガの第一人者といってもいい人だと思ってるんですが、「バトル以外(人間ドラマのみ)も描ける」ってのは、素直に脱帽ですね。

ともかく、15巻の中身です。
まあ、最後の最後まで「銀匙」でしたね。



安定の西川。



安定の常盤。

そして――



ハガレンを思い出しました(笑)。



ハチの親父さんと、アキの親父さんの対峙は笑ったなぁ(笑)。このふたり、親戚同士になるであろうふたりなんですが(笑)。
で、主人公とヒロインでありながら、





西川、常盤というギャグ担当よりもあとに名前が挙がったハチとアキですが・・・



まあ、このふたりは幸せになるんでしょうね(笑)。大学出たら、結婚でしょう。「作中、ラストで結婚」は、ハガレンでやったから、今回は「そう遠くないうちに、ゴールイン」って、終わらせ方にしたのかもね。
そういえば、ハチがアキに「・・・ウチ来る?」いってたシーン、ふたりの表情や反応がかわいかったね(笑)。
これ、言う前、彼女と会う直前までは全然、そんなことないんだけどさ、いざ目の前にすると、妙な緊張感というか、なんというか・・・(笑)
鼓動が早くなったり、顔が赤くなったりはしてないつもりなんだけど、妙な間(ま)ができちゃうというか。
まあ、それはいいとして、ハチとアキは最後まで「かわいいふたり」でしたね。
そして、このふたりは互いに頑張り屋さんでもあります。
ハチは起業した会社のため、アキは難関の大学受験のため(その後も落ちこぼれないように頑張ってたんでしょう)、努力する姿が魅力的でしたよね。
ってか、ハチにとっては、大川先輩は信用に足る人間なんだな。自分の会社の社長をお願いしちゃうくらいなんだから。まあ、大川先輩、だらしないように見せておいて、やるときはやるからね。
で、ラスト。
ハチと駒場のやりとり、よかったなぁ。
決して、「無二の親友」ってふたりでなく、むしろ当初は互いに苦手意識すら持ってたっぽいふたりだから、変にホモっぽいやりとりにならず、でも、たしかな友情みたいなものも表現できてて。

じつはオレ、年のせいか、マンガも読む作品が激減してんですよ。読んでも、「1回読んで、終わり」ってことばかりに。昔はアホみたいに、何度も読み返す作品も、少なくなかったんですが。
そんないまの私にとって、この作品は数少なくなっている「現在進行形で好きなマンガ」といえるものでした。
それが終わってしまうのは、正直、残念ではあります。
ですが、以前もいったように、「作品は作者のもの」です。もちろん、読者のことも、商業作品であれば編集やスタッフ、出版社などなど、多くの人間のことも考えねばなりませんが、それでも「まずは作者のもの」です。
作者が「終わり」とすれば、終わらせるべきものです。
そして、





「食い物も作品も、腹八分」



なのかもしれません。読者に「もうちょっと読みたかったなぁ」と思わせるくらいが、最もいいタイミングなのかもしれません。
これら――「作品は作者のもの」「作品も腹八分」というのは、マンガも小説も、あるいはラノベなんかにもいえるんじゃないでしょうか。
もちろん、「引き伸ばし」のすべてを否定する気はありませんよ。とくに商業作品は、いろんな人がその作品で飯を食っている以上、ある程度はしょうがないでしょう。
ただね、とくに2000年代以降のマンガなんかは、ちょっと引き伸ばしがひどい気もします。「満腹どころか、腹痛いくらいだよ」って感じがね。
まあ、作者本人が「終わるタイミングはあったけど、もうちょっと書きたい(描きたい)な」と思った場合や、あるいは、「何年か置いての復活」なんかは、いいとは思いますがね。
そうはいっても、作者が終わらせたいタイミング、それも「腹八分」のタイミングで終わらせるのが、最も理想的だとは思いますね。そういう意味で、この「銀の匙」は、幸せな作品だったのではないでしょうか。
初代担当さんに、「大学編の構想を」いわれても、「当初の予定どおり、高校三年間で終わらせます」と答え、実践してみせた荒川さんは立派だと思う。
そういえば、初代担当が「ボク、ラブコメが好きなんですよ」いって、荒川さんが「私も~」いったら、担当が「ライバルを出して、三角関係にしましょう!」いって、荒川さんに「嫌だ」と即答されたのに笑いました(笑)。
まあ、売れないアマチュア作家のオレがいうのもおこがましいんだけど、バトル、アクション要素のある作品を書く人間っていうのは、





たしかにラブコメ好きなんだけど、ラブコメのみが好きではないのよ(笑)。



ってか、オレら世代(荒川さんはたしか同い年か、ひとつ下)の創作家は、「幕の内弁当」が好きなのよ(笑)。
「人間ドラマやキャラの心理描写も、バトルやアクションも、政争的要素も、そしてラブコメ・恋愛描写も、ひとつの作品で、すべてを網羅している」ってのが好きなんですよ。
まあ、オレが勝手にいってることで、オレだけ、もしくは少数派なのかもしれませんが。
あ、「荒川さんと初代担当のやりとり」は、いずれも巻末のおまけマンガで紹介されてます。
って、初代担当、坪内さんっていうんだが、「かってに改蔵」の地丹くんのモデルになった編集さんですかね(笑)。だとしたら、もう一度、久米田先生に鍛えてもらったほうが・・・?

ともかく、大団円でしたよね。まあ、ご家庭の事情なんかもあるんで、そうそうできるものではないでしょうが、荒川先生の新作も期待したいです。って、アルスラーンや百姓貴族があるのか(多作やな~/笑)。
ま、なにはともあれ、





荒川先生、お疲れ様でした!



って、こんな辺境ブログ、ご本人が読んでるわけねぇけど(笑)。それでも、いわずにはいられないほど、「銀の匙」は楽しめた作品です。
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アルスラーン戦記6巻

2016-11-12 20:16:43 | 荒川弘


表紙は、ファランギース嬢です。

ほかのキャラはそんなことないけど、この人の台詞は演じた人の声――真綾ボイスで聞こえてくるから不思議だ(笑)。

じつは、この作品をブログで採り上げるのは初めてですが(アニメのほうはチラッと書いたけど)、やっぱおもしろいですよね。
架空戦記って、読者にとってはとっつきにくいんだよね。下手すりゃ、作者のアイデア、想像力が「イタい」と思われてしまう。いわゆる厨二なノリが多いから。それに加え、題材が題材なだけに、堅苦しい面も否めない。
でも、この作品はそれらをあまり感じさせない、いい意味での強引さと、キャッチーなキャラ設定があると思う。それゆえ、おもしろい。そういう作品って、オレが知る限りでは、アルスラーン戦記と軍靴のバルツァーくらいじゃないかな。まあ、後者はちょっとホモっぽいトコもある気もするが。
今回、カッコよかったのはキシュワードの登場シーン。ダリューンの無双ぶりが「いかにも武神」といった、(もちろん、鍛錬も経験も積んでるけど)“武の才”溢れる強さであるのなら、キシュワードのそれは(もちろん、才能も豊かだけど)戦場での経験による安定した強さ、って感じがしました。個人的には。
それと、ヒルメス。この人、普通に明君だよな。アルスラーン名君、この人は明君。
いや、復讐に燃えている、という点ではダーティヒーローだけどさ、臣下であるザンデの失敗に対し、叱責することもなく、彼の能力と、相対したナルサスの能力を比べて(ザンデも無能ではないよ。ヒルメスはそれも把握してる)、自身が指揮を執るべきだったと反省できるくらい、聡明だし。
さらには戦術眼も、個人的武勇も並はずれてるよね。負けっぱなしに見えるのは脚本の都合(笑)。っつーか、「ヒルメス陣営は彼のみがチート、アルスラーン陣営は彼の取り巻きが全員、チート」ですもんね(笑)。そりゃ勝てませんよ。アルスラーン自身が、能力的には平凡なのが、せめてもの救い。
ともかく、あり得ない話ですが、もしヒルメスが王位を奪還して天下を取っても、庶民は法にさえ触れなければ幸せなんじゃないかな? まあ、奴隷階級は解放されないでしょうが。
アルスラーンは、取り巻き次第なトコがあると思う。とくにダリューンとナルサス次第。このふたりが健在なら大丈夫だろうけど(ナルサスも宮廷画家やりながらも、アドバイスを求めれば答えてくれるでしょう)、仮に若死にするようなら、変なのに寄り付かれそうな気もする。アルスラーンは人がいいし、謙虚すぎるトコもあるから(そこが魅力でもあるけど)。
そもそも、彼のブレーンは、ダリューン、ナルサスの二枚看板込みで、軍事的才能ばっかで、政治的な人はいまんトコ、いないんだよね。ナルサスだって、あくまで「戦略家」「戦術家」でしょ。政策面でもプランは出せるでしょうが、細かい部分までは果たして・・・? まあ、オレの読み落としがあったら、申し訳ございません。
まあ、原作者が三国志好きなトコもあるらしいんで、ヒルメス=曹操、アルスラーン=劉備って面もあるのかな(ザンデは夏侯惇?/笑)。

そういえば、荒川弘ヒロインは魅力的な人が多いですよね。ハガレンのウィンリィ、ホークアイ中尉、銀の匙のアキや吉野さんと、外見は「昔ながらの少年マンガのヒロイン」って感じなんで、若い読者にはとっつきにくいかもしれんけど、オレのような中年読者にはこれくらいの絵柄でいいんです(笑)。女作者なのに、少女マンガっぽい絵柄でもないしね。
アルスラーン戦記のほうも、この6巻の表紙を飾ってるファランギースといい、そしてアルフリードといい、めっちゃ魅力的です。って、この作品は原作付きなんで、厳密にいえば原作者の「田中芳樹のヒロイン」でしょうが・・・まあ、この作品のヒロインたちは、「荒川弘も噛んでるヒロイン」っつーことで(笑)。
今回はアルフリードがかわいかったなぁ。



アルフリードの「押し掛け女房っぷり」が素敵です(笑)。

で、そんな彼女の自己紹介――





ダリューン卿! 現世の武神が顔芸! (笑)



ダリューンの顔芸を見ることができるとは(笑)。三国志でいえば、関羽が顔芸やってるようなもんですよ! (横山三国志でも、蒼天でも可)
とはいえ、これで驚いていてはいけません。




エラムの、この顔(笑)。



よっぽど、慕ってたナルサスに伴侶ができる(?)現実と、その伴侶を名乗り出たアルフリードの存在に対し、不快を覚えたんでしょうね(笑)。いや、ホモな意味じゃなくてね。
ともかく、オレはファランギースも好きだけど、アルフリードみたいなヒロインも好きだよ。
今後も活躍してほしいもんです(笑)。
それと、エステル(エトワール)。あのコもいいよね。
ただ、アルフリードとエステルは、最後・・・そんな結末らしいが、荒川コミカライズ版は、改変してくれてもいいかもね。原作ファンは怒るかもしれんが(笑)。
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映画・銀の匙と百姓貴族3巻

2014-03-09 00:54:51 | 荒川弘
アニメはフジなのに、映画はTBS絡みなんだね。

はい、というわけで、見てきました。
主演がジャニーズの人(中島健人)なんで、JKを始めとする若い女性が多くて、ちょっとテレくさかった(笑)。

映画自体は普通におもしろかったですよ。ストーリーとしては、ハチたちの入学、アキ駒場との出会いから始まって、夏休みのアキの家でのバイトを挟み、文化祭でばんえい競馬やるトコまでです。
で、キャスティングなんですが・・・正直、最初は不安でした(笑)。
中島健人って人はそれまで知らなかったんですが、ジャニーズのタレントである以上、ハチをやるにはイケメンすぎるんじゃないかなぁ、なんて。
でも、やっぱプロですよね。ちゃんとハチになってた。とくに、初期の情けないハチはしっかり演じていたと思う。で、ハチってじつは隠れイケメンじゃないですか。決してわかりやすいイケメンではないけど、たしかにツラがいい、っていうか。この中島君も、正真正銘のイケメンであるはずなのに、ちゃんと隠れイケメンになってましたしね。
残念だったのはハチの親父さん。(事前に、昨日発売された原作11巻読んでたせいか)怖さがないんだよね。単にキツイだけの親父さんになっちゃってた。原作の親父さんは、動物までもビビるレベル、っつーか、「ホントならハガレンに出るべきだったんじゃないの?」っていいたくなるくらいの悪人顔、悪人オーラなのに(笑)。
アキ役の広瀬アリスもいい感じでした。普通というかちょっと素朴というか、等身大の女の子といったかわいさを持ってるアキをちゃんと演じてたと思う。
叔父さんに「太ったんじゃね?」いわれて、隣にいたハチの肩に軽くグーパンかましてたのがかわいかったハチ「なんでオレ!?」/笑)。
ってか、この広瀬アリスって人は、80年代アイドルっぽい感じかもね。なんつーか、華奢ではないけどデブでもないって感じで。
で、いまちょっと出たアキの叔父さん





キャストは哀川翔です(笑)。



で、アキの親父が、





竹内力(笑)。





御影家って、武闘派な家系なんでしょうか?



ってか、すごいっすよね。






都会の夜の匂いのする酪農家。



まあ、でも、相川翔のほうは、それでも素朴だけど陽気な叔父さんになってましたけどね。竹内力はいつもの竹内力でした(カタギかそうでないかの違い?/笑)。
で、駒場の人。いかにも野球部員らしいカッコよさ。オレも野球部員だったけど、こういう奴いたもんなぁ。で、そういう奴って、性格もいいんだよね。まあ、駒場はちょっと嫌味なトコもあるけど(笑)。
お次は常盤。原作同様、おバカです(笑)。ただ、原作と違って、ちょっとヤンチャというかヤンキーっぽさもあったかも。
吉野さんは、ちょっと・・・垢抜けてない感じになっちゃってた。原作では、顔立ちは地味だけど、そういう感じはないじゃないですか。ハチの親父とこのコは、ちょっと残念かも。
多摩子はイメージどおり(笑)。まさにあんな感じ。ただ、痩せてる彼女も見てみたかった・・・まあ、マンガやアニメと違ってね、実写で実現できるわけありませんが(笑)。
上島竜兵の校長先生も、オレはいいと思う。ってか、妙にやさしい竜ちゃん(笑)。
女軍曹みたいな先生やってた吹石一恵もよかったね。ってか、吹石さん、美人(笑)。
あと、あやめちゃんは、イメージとちがったかな。こういうコはパッチリ二重の、一見、わかりやすいかわいさの人のほうがいいかな。まあ、口調や言動はあやめちゃんっぽかったけど。ただし、なぜか駒場に気があります(笑)。

そんなわけで、ストーリーのほうは、バイトやブタドンとのことなんかもあり、ハチが(原作どおり)徐々に成長していってね。それらのうえで、文化祭のばんえい競馬で幕を引きます。
ここね、むかーし、オレらが10代のころ見てたマンガや、あるいは青春映画なんかだったら、「主人公が競技に挑んで、ヒロインが離れた場所で追いかけながら(並走しながら)応援する」って構図だったんだけど、最近は逆なのね。
まあ、「銀の匙だから」ってのはあるんだろうけど、ほかも結構そんな感じじゃないかな? やっぱ時代ってやつでしょうかね。どっちがいい悪いじゃなくってね。
あ、そうそう、副ぶちょー(犬)は、最初から馬術部に飼われてました。ハチが拾ったわけでもなく(笑)。
そんなわけで、映画・銀の匙でした。

で、ちょっとだけ百姓貴族3巻について。
農家って重労働だよね。オレも親戚に農家いるからわかる。あの人たち、マジで朝早くて夜遅い。そのうえ、ほぼ年中無休よ。まあ、時期によっては多少時間に余裕が取れることもあるらしいけど、それは「農作業からちょっとだけ解放される」ってだけで、農作業以外にも生活はあるわけだし、正月なんかは親戚づきあいで超多忙だし。
だから、原作者の荒川弘が投稿作品描いてたときのスケジュールなんて半端ないよな。編集に「仕事しながらマンガ描くコツを、新人さんのために」聞かれて、





「寝なきゃいいじゃん」



なんて、農家出身者じゃないといえないし、できねぇって(笑)。
それと、農家の人はよく食う。これもよくわかる。
オレ自身は、実家が農家ってわけじゃなかったし、親が清貧、武士道(もどきな精神)気取ったバカだったせいか、間食なんてほとんど許されなかったんで、その習慣がなくてね(いまでもほとんど間食しません。ってか、できない)。ですんで、たまに親戚の家に遊びに行って、やたら間食を勧められても食えなかったんですが、農家の子供たちはバクバク食うんだよね。そのうえ、三食もかなりのボリュームで(笑)。
そういう意味では、作中で荒川弘がいってた「8時朝食、10時おやつ、12時半昼食、3時おやつ、(略)、夜8時夕食、マンガ描いて夜食食って就寝」というサイクルは、何となくわかる。まあ、農家の人はそれだけカロリー消費してますからね。子供たちも農作業手伝ったり、あるいは部活(運動部)やってる子が多かったですから。ですんで、農家以外の人は真似しちゃいけません(笑)。
それと、もうひとつ気になったのが、荒川さんも、ビッグサイトでのオタクなイベントに参加してたんだってね(笑)。世代的に、コミケとか経験しないでプロになった人かと思ってた(笑)。

ってな感じで、久々の荒川弘ネタでした。
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銀の匙8巻

2013-07-15 21:28:50 | 荒川弘
ハガレンもそうだったけど、「基本カラッと明るい作風なんだけど、時折、ヘビーな設定を躊躇なく入れてくる」のが荒川節なんでしょうかね。
駒場の農場の件と、それによる彼の退学ね。もうほとんど八軒に次ぐ準主役ともいえる立ち位置で、「さわやか」とはちがうけど、芯の通った男らしいスポーツマンで、そんな彼に一旦は退場させるほどの設定を強いているわけですからね。
まあ、駒場だけでなく、エゾノーのほとんどの生徒の実家が、似たような状況ではあるのですが。
で、それはヒロインであるアキの実家も同じです。
さらには駒場家との付き合いから連帯保証人にもなってて、このため、アキの家も借金を抱えることに・・・
そんな中、自分が跡を継ぐものとばかり思っていた家族の前で、





自分には別に夢がある旨を口にすることに・・・



これ、10代の女の子にはきっついだろうねぇ。しかも、アキの素直でやさしい性格からして、余計言い出しにくい。
そんな彼女を支え、背中を押してあげたのが、





ほかならぬ八軒。



このときの彼は男らしかったですね。いや、元々は男らしい部分もありますからね、彼。基本は流されやすく、っていうか、三枚目なトコもあるけど。
で、ここからは本作品のコミカルな部分の紹介になってしまいますが(笑)、アキの夢の実現には大学にいかねばならず、でも彼女の成績ではかなり微妙であることを案じた彼女の家族に対し、八軒が、アキを焚きつけたのは自分であることから、






「あの、オレ・・・責任とります」



いったあとのアキと家族の反応に笑っちゃいました。ってか、





まさか荒川作品で「ニヤリング&ローリング!」させられるとは(笑)。



アキの表情と、彼女の祖母&母親の反応が。「つまり!」「アキを嫁に!」(笑)。で、その直後のアキの親父の反応――「許さーん!」も(笑)。
いやさ、その前に、





アキがうっかり流れで八軒に告白しかけたシーンもあったから、なおさらね(笑)。



この際のアキの言動や表情にも、ニヤリング&ローリング(笑)。
ってかさ、アキが成績悪いってのは意外だったなぁ。普段は利口なコだから、そういうイメージ全然なかったんだが・・・
それと、「主人公=勉強できる、ヒロイン=自分の好きなことはよくできるが、勉強は苦手」って構図は、「時代」ってやつなんだろうね。





オレが10代のころに読んでたマンガだったら、この構図は逆だったもんなぁ。



まあ、世相とかそういうのもあるんでしょうかね。

で、この巻の常盤君(笑)。相変わらずです(笑)。
ってか、何気に吉野さんと一緒に出てきたのが意外かも。チーズ作るときね。って、チーズ作る前に納豆食っちゃダメなんだね。
まあ、この常盤君はいいキャラですよね。その、明るいオタクっぷりがおもしろいというか(笑)。
前巻のおまけマンガで、その画力を評価した業界の人から名刺もらってたのに笑った(笑)。今回は、八軒にフィギュアを「ネットオークションに」いわれて珍しくぶちギレそうになってたり(笑)。
やっぱオタク的お笑い担当は、あくまで明るくおバカなタイプだからこそおもしろいんでしょうね。

アニメのほうは、後日、機会があったらで。
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