マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

僕だけがいない街(映画)感想

2016-03-26 20:14:40 | 映画
先日、3/21に観てきました。
まあ、感想いっても、ちょっとしたものね。でも、一応はネタバレ注意で。

まずね、有村架純のアイリ。これはめちゃめちゃ魅力的だった。
有村版アイリによる、





「チョキチョキ」の破壊力はヤバい(笑)。



いや、マジで、アイリがさらにかわいくなってんのよ。
小悪魔っぽい、あえてちょっと意地の悪いような笑顔を見せながら接してくる人懐っこさといい、悟に真犯人の情報を知らせたいがために病院を抜け出すアクティブさといい、





多くの作り手が、彼女をヒロインとして起用したがる気持ちが、わかるような気がする。



マンガ(原作)のアイリもかわいかったです。アニメで声のついたアイリはさらに魅力的になってました。
で、普通、マンガの実写化だと、キャラがスケールダウンしちゃいそうなもんだけど、有村さんにはキャラが降りてきてるわ。
有村アイリを見るだけでも、この映画を観た価値があると思う。

もうひとり、語っておきたいキャラが、藤沼佐知子(悟の母ちゃん)。演じたのは石田ゆり子です。
正直ね、「悟の母ちゃんやるには、石田ゆり子じゃ、お嬢様すぎるだろ」なんて思ってたんですが、実際に観てみると、とくに気にはなりませんでした。
ってか、悟の母ちゃんを魅力的に演じてたと思います。石田ゆり子って、こういう(どちらかといえば)泥臭いキャラクターも演じることができるんだね。

子役のふたり――悟(小学生時代)と加代の子も上手だったと思う。ってか、近年の子役は演技上手いよね。昔は、子役は棒読みでもしょうがないトコあったけど(坂上忍や杉田かおるは例外ね)。

ストーリーのほうは、基本的には原作どおりです。
ユウキさんはそのあだ名ではなく、本名の「潤さん」で悟たちに呼ばれてたり、あるいは尺の問題のために展開がかなり早足だったりはしましたが。
で、ラストなんですが・・・これは原作と同じなのかな? オレは単行本派なんで、現時点では原作のラスト知らんのですよ。アニメの最終回もまだ見てないし。
ラストね、悟がね・・・
うーん・・・いや、こういう終わらせ方もアリだとは思います。また、こういう展開で終わる名作もたくさんあります。
ただ・・・やっぱオレ自身が年取ったためなんでしょうか・・・?





悟みたいな奴は、最後には報われてほしかったなぁ。



いや、作品全体というか、ストーリー全体としてはハッピーエンドといっていいんでしょうが・・・ってか、悟としても、自身のこと以外は報われたといっていいのかもしれんし、あるいは覚悟できてたのかもしれないけどさ。
別に「アイリとくっつけろ」とか「加代とくっつけろ」とはいわんけど、悟には何らかのハッピーエンドを用意してあげてほしかった・・・
ホント、





ヒーローって孤独なんですよねぇ。



そりゃ、大々的に、例えば国だとか社会といったものを救ったわけではないけど、少なくとも自分の周囲、自分の大切な人たちは救ってみせたにもかかわらず・・・
そんな無常観を、悟役の藤原竜也は見事に、観客に植え付けてくれたと思います。


P.S.

悟がリバイバルした後の昭和63年の光景が懐かしかった(笑)。
黒電話丸ポストに、物置として使ってた掘立小屋や、どこの街にでもある商店街・・・昭和最後の年(厳密には64年もあるけど)でも、まだそういうのありましたからね。
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好きな日本史人物四天王(マンガキャラ限定)

2016-03-20 10:55:40 | マンガ

あくまでマンガキャラ限定です。
創作全般にしちゃうとね、よくよく考えてみると、それこそ、秋山好古(坂の上の雲)やら土方歳三(燃えよ剣)やら、あるいは大河ドラマの豊臣秀吉(竹中直人)やら徳川家康(津川雅彦)やら、キリがなくなっちゃうんでね。
あと、アニメだと、銀魂のいまのシリーズの沖田は好きですかね。ただ、マンガ(原作)のほうはずっと読んでないので、今回は対象外。
あ、マンガキャラのみってこともあって、実在、非実在には拘ってませんので(笑)。

斎藤一(るろうに剣心)



るろ剣の斎藤です(まあ、『ばくだん!』の斎藤もカッコよかったですが)。
まあ、斎藤のことはね、「考察! フィクションにおける斎藤一」のほうで書いてるんで、そちらをご参照ください。
これは斎藤に限らず、今回挙げる人物たち(男性陣)全体的にいえることですが、





普段はクレバーで理性的なくせに、戦闘になるとバーサーカーになるようなトコも好きですね。



斎藤だってさ、普段は人を突き放すほど冷めてて高圧的でさ、しかも口が達者(すなわち、頭の回転も速い)なくせに、もちろん、戦況に応じた戦い方はするけど、





ここぞというときは愚直なまでに「直進、突進→牙突」でしょ。



そういうトコもいいですよね。


朽井迅三郎&輝日(アンゴルモア 元寇合戦記)



まずは迅三郎。
まあ、この人もね、いままでその登場作品のことを記事にしてきてんで、「マンガ」カテゴリーからご覧ください。
この人もやっぱ、理知的でありながらバーサーカーにもなれるってトコがいいですよね。前にも書いたけど、「エリートと叩き上げのハイブリッド」って感じでもある。
しかも、アンゴルモアは状況が状況なだけに、「敵が圧倒している中で、いかに戦い抜くか、生き抜くか」って緊張感がありますからね。
で、迅三郎も輝日も非実在(迅三郎はモデルはいるし、輝日もいそうだけど)じゃないですか。実在して畳の上で亡くなっている斎藤なんかは、設定資料集かなんかでその旨が紹介されてたんで、「まあ、斎藤が作中で死ぬことはねぇよな」といった安心感みたいなのはありましたが、迅三郎らのような非実在人物はね、たとえ元寇が日本の勝利で終わることはわかってても、「非実在のオリキャラだから、作者さんの好きなようにできる」ってのもあるし、前述のような戦況ということもあって、ちょっとだけ「どうなるんだろ?」って緊張感はありますよね(まあ、迅三郎も輝日も悪いようには扱われないだろうけどさ)。

で、輝日さん。四天王の中では紅一点。
まあ、この人は基本、ツンデレですよね(笑)。世のマンガ好きたちにとっては食傷気味になってるツンデレヒロインであり、オレもツンデレに対してはそういうとこありますが、この人は好きですね。多分、この人の場合は「ツン」も「デレ」も適度なんでしょう。
っていうか、武士の娘ですからね。「ツン」にも「デレ」にも、凛としたトコがありますよね、現代劇のヒロインたちとはちがって。
それと、立場的に大きな使命を抱えていて、それに対して真摯に臨んでますからね。単なるツンデレヒロインではない、というか。
こういうヒロインは、応援したくなりますよね、戦いも恋愛も(笑)。


源義経(秘本義経記 ますらお)



紅一点枠である輝日を除いた三人の中で、最も「理性的なくせに、バーサーカーにもなる」を体現しているキャラかもしれません。
頼朝派な私ですが、この作品の義経は文句なく好きですね。
この義経、自分が勝つためには、実兄の範頼や数少ない子飼いの伊勢三郎なんかをも平気で捨て駒にしますからね。
伊勢三郎のときは、那須与一との戦いにおける義経の策で、夜間ゆえに与一が自分と他の者(家臣たち)との区別がつきにくいとこをついてね、伊勢を囮にしたんですが、当然、伊勢としては渋ってね。
それにキレた義経が無言のまま、「奴に射抜かれるか、オレに射抜かれるか」とばかりに、伊勢に弓を向けてるトコなんて、それまで貴公子として描かれがちだった義経を「勝利のためには情け容赦のない武士の総大将」として描いてる辺りが、個人的には好感持てますね。
そのくせ、この義経は、政治的な面においては甘く脆い貴公子でもあってね。その辺、兄・頼朝との対比もおもしろいですよね。
で、戦闘、とくに一騎打ちの際の義経の執念は、やはり凄いですね。戦う前はクレバーな策士のくせに、一旦、抜刀すると完全に周りが見えなくなるっつーか。この人、見た目だけでなく中身も「ある部分では貴公子然としておきながら、根は荒武者」ってトコが魅力ですよね。
ただ、この作品の義経はあざとい(笑)。
兄・頼朝による義経に対する「顎クイ」といい、「褌一丁で与一に斬りかかる義経をローアングルで」といった演出といい、





いずれも必然性はあるとはいえ、それにかこつけた腐的サービス? (笑)



昔、「たとえばこんなラヴソング」で、ボクら当時の青少年にサービスしてくれた北崎先生も、いまでは腐女子へすり寄ったか(笑)。


こうして見ると、最近のキャラばっかだなぁ。斎藤は90年代だけど。
まあ、少年のころは日本史好きだった私も、青年期にはやはり離れるものなんでしょう。って、義経も元々は90年代キャラ・・・まあ、リメイク後はキャラがちがってますからね。
「最近の(日本史マンガ系)キャラ」といえば、ホントは「五人衆」としてゴールデンカムイの白石も加えようかと思ってたんですが・・・(笑)。






6巻の「白石、ウシロ~ッ」は笑いましたドリフのパロディ/笑)。



ただ、この白石はコミカル要素が強すぎるんで(いや、実力はあるのよ/笑)、選びませんでしたが。
ってか、カムイは土方がカッコいい(笑)。
それと、センゴクの権兵衛とお藤さん。ただ、このふたり、出番少ないんですよね、とくにお藤さん。
まあ、センゴクは戦国時代の英雄たちがメインであり、権兵衛は狂言回しみたいなもんでしたからね。少なくとも一統記では。
ただ、センゴクの最終章は、その権兵衛が名実ともに主人公っぽいので、権兵衛・お藤さん夫婦の今後に期待(笑)。
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