マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

新宿野戦病院

2024-08-19 22:02:29 | ドラマ
はい、この新宿野戦病院という作品も、クドカン作品であります。
やっぱこの人のセンス、表現力は凄いわ。
まあ、以前、記事として書いた以下の作品なんかも(GTOはともかく)、クドカン作品でね。よろしかったら、そちらも。

GTOリバイバルと、「不適切にもほどがある!」(終盤から最終回)

不適切にもほどがある!

「ごめんね青春!」がおもしろい

これらの作品は「腹抱えて笑った」ってことが多かったんですが、今回の新宿野戦病院は「クスッ」といった笑いが多いかな。
まずね、橋本愛の使い方が上手い! (笑)
いや、主演は小池栄子なんですが。
ともかく、橋本愛って、かわいいけど、少し気が強そうな顔立ちじゃないですか(実際の性格は知らんけど)。そんな彼女に、「どちらかというと、地味系で等身大のかわいらしさを持つ女の子」という表の顔がありながら、





じつは「裏でSMの女王様やってる」なんて役をやらせてね(笑)。



「まずギャップのある役と思わせておき、やっぱりSっ気のある姉ちゃん」ってトコが上手いですよね。
橋本愛演じる舞ちゃん(源氏名はメイさん)は、濱田岳演じる警察官・勇太に気があるのか、はたまた何となくなのか、ともかく、彼をデートに誘ったんですが、それを勇太がすっぽかしてね。で、キレた舞ちゃんが、公園にある動物型のベンチに鞭打ってね(笑)。
女王様の格好ではなく、いつもの舞ちゃんモードで鞭打ちながら、





「クソッ! 国家権力の犬が!」



いってたのに笑いました(笑)。
で、その舞ちゃんに惚れたのが、享(仲野太賀)。拝金主義な美容外科医なんですが、それまで相手にしてきた派手な女たちとは異なる、舞ちゃんの表の顔に惹かれてね。
ただ、この享は気が多いのか、やがてヨウコさん(小池栄子ね)に惚れてね(笑)。舞ちゃんの裏の顔を知るころには、ヨウコさんが気になってしょうがないせいか、「舞ちゃん=女王様」ということは、あまり気にしてなかったようです。
まあ、少しは驚いていたようですが・・・それは自分の親父(生瀬勝久)がメイさんの常連だったことに対してかな? (笑)
そんな享くんも、ヨウコさんの「破天荒ながらも、医師としてはたしかな腕前と、患者に対する意外と真摯な態度」にも惹かれて、ヨウコさんの行う診療や手術にも積極的に協力するようにはなっています(美容外科医も、医師免許はあるんでね)。
ほかのキャラとしては、塚っちゃん(塚地武雅)演じる看護師長・堀井しのぶ。女なのか男なのか、わからん役でね。聖まごころ病院(ヨウコさん、享、しのぶらが勤めている病院)のメンバーたちも、あえて触れないようにしているようです。
ただ、男の格好で、男として母親らしき人と接していたシーンがあったんで・・・?
そして、ほかのキャラたちもおもしろい人たちが揃ってるんですが、紹介してるとキリがないんで、「機会があったら」ということで。
ってか、クドカンって人は、出落ちキャラも上手いですよね。
「不適切にもほどがある!」では、彦摩呂をああいう使い方しとったし(笑)、今回の新宿野戦病院では、






「不動産王」として、パパイヤ鈴木を(笑)。



ってか、パパイヤ鈴木を久しぶりに見ました(笑)。
最終回近くにも、また何らかの出オチをやってくれると、いいですね。
で、主演の小池栄子なんですが・・・ホント、いい女優さんになりましたよね。最初のころ(彼女が売れ始めたころ)なんかは、バラエティーの仕事が多かったような気がしますが、いまでは「押しも押されもせぬ大女優」といえるんじゃないかな。
って、ゴリとの「落ち武者コント」のころから、実力の片鱗はあったのかな? (ワンナイR&Rね/笑)。

それにしても、ドラマは、いや、創作全般――実写映画も、あるいはマンガなんかも、コメディ、あるいはコメディ要素のある作品のほうが好きですね、私としては。
まあ、小説なんかはね、活字媒体でコミカルな描写というのは伝わりにくいので、「コメディ小説」というジャンルは、あまりないのかもしれませんが。
ともかく、やはりエンターテインメントの基本はコメディじゃないかな? もちろん、シリアス一辺倒な作品も好きですが、どちらかといえば、コメディ系に惹かれちゃいますね。
クドカン作品は、そんな思いを再確認させてくれるものでもありますね、私にとっては。
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GTOリバイバルと、「不適切にもほどがある!」(終盤から最終回)

2024-04-06 22:47:31 | ドラマ
反町に歌唱力を求めてどうする? (笑)



オレら世代にすれば、「あれはああいうもの」という認識なんですよ(笑)。「歌い出しのメロディが、吉川のモニカの歌い出しに似てる」とか、そういうのは超越してるんです!

それにしても鬼塚先生「Z2でウーバーのバイト」って、贅沢ですね(笑)。あるいはゼファーをZ2仕様にしてるのかもしれませんが、それにしてもね。
まあ、昔のノリは出てましたかね。初回放送時に生徒役だった人たちが案外、早く出てきて、それなりにストーリーに絡んでたせいもあってね。
「初回放送時のキャラ」といえば、藤木直人演じる冴島龍二。当時、「なんで龍二と冴島をごっちゃにしたんだろ? ふたりともいいキャラなのに」思ったもんです。って、ドラマのGTOはほとんど見ることができませんでしたが(反町版もEXILE版も。前者の再放送はチラホラと)、マンガ(原作)とその前作にあたる「湘南純愛組」は読んでたんでね。
ってか、龍二、偉くなったなぁ。
そして、





冬月ちゃん(松嶋菜々子)。


ラスト、反町夫妻が同じ画面に納まってましたね。




冬月ちゃん、初回放送の最終回でCAさんになってたんだってね。鬼塚との関係は不明ですが、まあ、いい雰囲気ではありましたよね。元生徒たちにも冷やかされてたし(笑)。
今回のヒロイン・ポジションといえるのは、綾原先生。原作の冬月ちゃんを「ちょっと口うるさい優等生キャラ」にした感じがして、松嶋さんの冬月ちゃんよりも、こっちのほうが(ある意味で)原作の冬月先生に近いかもしれません。
で、その綾原先生を演じた岡崎紗絵が、制作発表時かなんかに、





「もう自分は生徒役ではないんだな、という寂しさも・・・」



なんて、笑い交じりに語ってましたが・・・オレのようなおっさんから見れば、





岡崎さんだって、制服着せれば充分、女子高生に見えると思うけどなぁ(笑)。



20代後半の美人さん、それも彫が深いタイプではない、かわいらしい顔立ちの20代美人だから、行けると思うんだが。
もちろん、若い人から見れば、「JKとしてはキツい」ってなるかもしれんが、GTOの視聴者って、おっさん、おばさんでしょ(笑)。
そういえば、今度、松本穂香が女子高生役をやるらしいですが(岡崎さんと同年代だと思う)、この人はさらに顔が幼いし、なにより「1995年の女子高生」って話だから、充分に務まるでしょう。まあ、auのCMでもまだ女子高生役ですが、あれは半分、コントですからね(神木君も高校生役だし/笑)。
ってか、20代後半の女優さんでも、「平成時代劇」や、あるいは「昭和末期が舞台となっている作品」なら、高校生を演じることができるでしょうね。いつの時代も、「昔のティーンエイジャー」というのは大人っぽく見えるものです。
もう一方のヒロインは、市川すずか。こっちは生徒で、八木莉可子が演じてました。
アナザースカイに出てる人で、「おとなりに銀河」でもヒロイン演じてた人ですね。ってか、岡崎さんより八木さんのほうが大人っぽい顔立ちな気もするが(笑)。

まあ、そんな感じで、GTOリバイバルについて、書いてきましたが・・・オレ、そんなに思い入れないんですよ、この作品(笑)。
もちろん、反町という俳優さんは好きだけどね。
ってか、マンガも前作である「純愛組」のほうが好きだったんですよ。ですんで、鬼塚英吉というキャラの呼び方は、





「鬼塚」というよりも「英吉」です、



オレにとっては(笑)。世間話で、反町とかGTOの話題になっても、「英吉」と言ってしまう。
まあ、オレの中では「鬼塚」と「英吉」は「似て非なるもの」ではあるんですが・・・それでもこのリバイバルは、やっぱり楽しかったです(笑)。

レギュラー放送のドラマでは、「不適切にもほどがある!」がおもしろかったですね。
まあ、この作品のことはこちら(『不適切にもほどがある!』)でも。
正直、当たりはずれもあったとは思います(笑)。それでも、「最後まで楽しめた」といえるかな。
2024年にやってきた、10代のムッチ先輩(磯村勇斗)が、1986年に戻るバスに乗った直後、その息子である秋津君(磯村勇斗の2役)に連れられた2024年のムッチ先輩が姿を見せてね。
で、その50歳のムッチ先輩、





キャストが彦摩呂になっててね(笑)。



それを見た市郎(阿部サダヲ)が、ムッチ(2024ver)とバスの方向を交互に見つめたうえで、ちょっと口をパクパクさせながら、





「これ・・・っつ・・・なんて言っていいか、わかんねぇよ」



ってね(笑)。これ、爆笑したなぁ。
まあ、彦摩呂も、若いころはカッコよかったんだけどね(笑)。
作品のラストとしては、「さらに年取った井上君が掘ったタイムトンネルへ、市郎さんが」って感じでね。やろうと思えば、続編できますよね。
「今度は過去に行って、江戸時代の侍やら町人やらと・・・」なんてね。って、「未来の次は過去」って、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいですが(笑)。
コメント (2)
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不適切にもほどがある!

2024-02-04 22:39:51 | ドラマ
例の事件についてはね・・・まあ、オレの中で上手くまとまらないというか・・・。
おそらく、大抵の皆さんと同じ気持ちだとは思います。憤りもあります。ただ、現状、上手く言葉や文章にできません。いずれ、機会があったら。
まあ、これだけはいわせてもらうと、





作品は原作者のものです。



そもそも、約束事は守らないとね。

さて、標題のドラマ。今シーズンの中ではイチオシです(笑)。
脚本がクドカンで、主演が阿部サダヲこれでおもしろくならないはずがありません(笑)。
「1986年(昭和61年)に50代を迎えていた小川市郎(阿部)。教師で、野球部の顧問をやってる彼が、2024年(令和6年)にタイムスリップ」「昭和では当たり前のことが、令和で通じるわけもなく、それでも昭和を貫く彼の姿が破天荒にも映り、次第に周囲の人間たちも・・・?」といったコメディです。
市郎が何気なく乗ったバスが、タイムスリップすることになるんですが、その車中でのやりとりからして、おもしろかったですよね。
やがて令和の公道を走るようになってたバスの中で、それでも市郎はタイムスリップに気づいてなくてね。一方で、乗ってくる客は令和の人間たちなんですよ。
市郎としては、昭和の感覚のままなんで、バスの中でタバコ吸っててね。当然、車中で喫煙してる彼に対し、乗客たちが冷たい視線を送ってね。それに対し、市郎が「なんだよ、なにが悪いんだよ」みたいな悪態ついたりね。
また、女子高生の制服姿を見て、「パンツ見えそうなスカート」いったり(本人の前でね/笑)、ワイヤレスの(白い)イヤホン見て、「耳にうどん付いてますよ」いったり。
ほかにもね、話が進むにつれ、





市郎「早く昭和に帰って、トゥナイト見たい」



とか言い出したりね(笑)。
あと、この作品、合間にミュージカル的な演出が入るんですが、市郎が令和で出会ったヒロイン格の渚さん(仲里依紗)も歌い出してね。

「♪よっつ(四つ)のわがまま聞いて~」

「♪ひとつ、ひとりでやるから~」

「♪ふたつ、シンプルに給料上げて」

「♪みっつ、託児室は~」

「♪よっつ、ペーパーレス~」

「♪いつつ、ランチは最低、1時間保証して~」


市郎「四つって、言ったよね」



これ、阿部サダヲの言い方がね。また絶妙というか(笑)。
ちなみに、渚さんの数え歌は、八つまで続きます(笑)。
で、その後、市郎と渚さんがいい感じになってね。





市郎「あるなこれ、チョメチョメ」



――「チョメチョメ」なんて、久しぶりに聞いたな(笑)。
ともかく、期待に胸を膨らませてた市郎ですが・・・直後、元の昭和61年に(笑)。
元の世界では、娘の純子がキヨシという男の子と、それこそ・・・
このキヨシくん、母親であり、フェミニストな向坂サカエ(吉田羊)に伴われ、市郎とは逆に、令和6年から昭和61年へタイムスリップしてる兄ちゃんでね。サカエさんとキヨシくんがタイムスリップしてる理由は、現時点では不明です。
まあ、サカエさんの口から、





「ヤダ、地上波でおっぱい出てるじゃない」



なんて言葉が出てたのにも、笑っちゃいましたけどね(笑)。これも、吉田羊が芸達者なんで(笑)。
って、たしかにこのころはね、それでもさらに前の時代と比べれば、抑え気味にはなってましたが。ホントに凄かったのは、昭和50年代かも(笑)。

まあ、ツッコミどころもありますよ。
例えば、野球部顧問の市郎によるケツバット





もっと、フルスイングでしたよ。



元昭和の野球少年としては、「あんなもんじゃなかったよな」と(笑)。
また、前述の「チョメチョメ」ですが、たしかに存在した言葉だけど、行為に対する表現というよりは、ギャグで使われてた言葉だった気がするな。どちらかといえば。
それと、昭和末期ともなれば、さすがにバスや電車の座席でタバコ吸ってる奴は・・・新幹線のような長距離路線は別ですが。
あと、ムッチ先輩(磯村勇斗)。あんなに爽やかな不良は、マンガの中だけだったかも(笑)。湘爆の江口辺りを狙ったのかな?
ただ、時代考証については、「あえて外してる」部分もあるんでしょうね。それが逆におもしろいというか。
そんなわけで、この作品は非常に楽しみにしてます(笑)。

令和パートの秋津くんは、ムッチ先輩の息子かなんかですかね? 磯村勇斗の二役だし、先輩の苗字も秋津らしいし。
それと、渚さんの子供(赤ん坊)は、市郎の生まれ変わり? こっちは、考えすぎかな?
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VIVANTなどなど

2023-09-03 22:19:58 | ドラマ

豪華キャストですよね。堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、役所広司、二宮和也、松坂桃李ですからね。
いずれも主演クラスですよ。
また、北条時政や源範頼も(笑)。
で、キャスティングが豪華なだけでなく、ストーリーもめっちゃおもしろい。
とくに序盤、





バルカ脱出行は、手に汗握りましたよ。



ドラマでハラハラドキドキしたの、いつ以来だ?
チンギス率いるバルカ警察に追われる乃木(堺)、野崎(阿部)、薫(二階堂)。アクションあり、駆け引きあり、人情話あり、の。
ってか、警察犬の嗅覚から逃れるために、





乃木、野崎、薫が、顔に(本物ではないとはいえ)うんこ塗りたくるんですよ(笑)。



二階堂ふみの嫌がる演技、さすが女優さんでしたね(笑)。
バルカ脱出後も、充分におもしろい。
日本編、





「気弱な小市民に見せていた乃木が、じつは『別班』のエージェントだった」



って事実が判明したとき、あまりの展開に、顔がニヤケちゃいましたよ(笑)。
さらには、テロ組織テントのリーダーであるノゴーン・ベキ(役所)が、乃木の父親であることが判明し、舞台は再びバルカへ。
で、今回(第8話)、乃木がテントの一員になったかのようなストーリーでしたね。ただ、それでも乃木は別班の人間として動いている気も。でも、実際、黒須(松坂)以外の別班のエージェントたちを殺してるしなぁ。
そういえば、ドラムが使ってる翻訳アプリの声、林原めぐみなんだってね。全く気付かなかったよ(笑)。
ドラムがスマホの操作を間違って、





「野崎さんは死なないわ。私が守るもの」



とか、いってくれませんかね(笑)。

続きましては、真夏のシンデレラ。





とにかく森七菜がかわいい(笑)。


キス前の上目遣い、反則です(笑)。
同様に、「ばらかもん」田中みな実もね、色気が漂ってますよね。
エロい意味での色気ではなく、「日頃の言動、所作、一挙手一投足に、艶がある」って感じでね。
まあ、そういった作品があってもいいと思いますよ。「とにかく、演じてる俳優がカッコいい」「とにかく、演じてる女優がかわいい」といった作風もアリですよね。ただ、ドラマの場合は同時に、ある程度以上のストーリー性も必要になってきますが。
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伊上幸葉に見る、「陽気で人懐っこい女性キャラ」の重要性? (風間公親-教場0-)

2023-06-10 21:58:14 | ドラマ
絶賛放送中の「風間公親-教場0-」というドラマの中に、伊上幸葉(いがみゆきは)というキャラがいましてね。個人的には、お気に入りです(笑)。
まあ、「教場」という作品がね、全体的に重く暗い作風で、キムタク演じる主人公の風間公親(かざまきみちか)からして、そんなキャラだったりします。寡黙で、他人を寄せ付けない雰囲気を醸し出しており、口を開けば、他人を突き放すような発言ばかりの男。
彼の教え子たちも、「陽気なタイプ」といえる人が、あまりいませんからね。
ガッキーでさえ、「娘に対する旦那のDVを(恐怖のあまり)見て見ぬふりしていたシングルマザー役」ですからね。北村匠海(タケミッチ/笑)は、風間から「いい腕を持っている」といわれつつも、それでも容赦なく厳しい言葉もかけられて、さらには「千枚通しの犯人」にめった刺しにされる遠野というキャラクター白石麻衣は「ダメンズ好きで、捜査状況をそいつに漏らしちゃうような役」・・・。
まあ、赤楚衛二演じる瓜原は、その人らと比べれば、「等身大」に近いのかもしれませんが。
ともかく、全体的に重く暗めの作品です。
そんな中で、





さながら「オアシス」であるかのように、



朗らかで人懐っこくて、陽気な姉ちゃんが、堀田真由演じる伊上幸葉。風間直属といえるような事務員で、彼女の明るさはホントに貴重です。
剣道を終えた直後の風間のすぐ隣にちょこんと座って、寄り添うような体勢で彼に報告してみたり、たしか遠野に「贈ってくれたのは、彼女かな~?」なんて、笑顔で彼をイジッてみたり、ガッキー演じる隼田聖子(はやたせいこ)に対しては、あまり社交的ではない彼女を笑顔にしてみせたり。
って、





ちょっと前なら、ガッキーこそが幸葉さんを演じてそうではあるんですが(笑)。



また、このふたりは「鎌倉殿の13人」において、小四郎の奥さん同士(最初の奥さんとふたり目の奥さん)ですね(笑)。
まあ、そんなわけでね、作中で唯一、「明るく、等身大というか世間ズレしていない姉ちゃん」ですよね、幸葉さんは。そういうキャラって、演じるのも難しそうなんですが、堀田真由は若い女優さんの中では演技ができるほうなので、好演してますよね。

ここ2,3回、風間に指導される刑事として出てきたのが中込兼児(なかごめけんじ)。染谷将太が演じてます。
昔ながらの刑事で、ルーズで少しワイルドで、やたら態度の悪い男です。
そんな男なので、人懐っこい幸葉さんも、彼とは互いに声を荒げるほどの口論を繰り広げます。
でも、そこは幸葉さん。直後に風間が来ると、中込を原因として仮病を使い、風間から「おまえ(中込)が医者に連れて行け」といった言葉を引き出します。
で、医者に診てもらったあとは、症状がケロッと治ってしまう幸葉さん。そのうえでの、中込に対する憎まれ口がね――





「治ったら、お腹すいたなぁ」「なにご馳走になろうかな~」



なんてね(笑)。あまり好きになれないであろう相手に対する嫌味までもが、かわいいですよね(笑)。
っつーか、中込を病院に付き合わせたトコを見ると、そこまで嫌いでもないのかな?
ともかく、不貞腐れている中込に対し、「なんでいつもピリピリしているのか」といった趣旨の言葉をかけたうえで、





「リラ~ックス」



なんて、おどけた言い方ができるのも、彼女の美徳ですよね。
そんなわけで、幸葉さんのキャラクターは、重く暗い「教場」シリーズにおいては、貴重だと思います。こういう朗らかで人懐っこい美人さんがいないと、作品が重くなりすぎてしまうというか。
逆に、彼女のような存在があるからこそ、シリアスなシーンが引き立つトコもあると思うし。
ちなみに、最も好きな幸葉さんは、SpotifyのCMの彼女です(『阿部さん。エヘヘ~』/笑)。

主人公の風間についてはね、ってか、今回のキムタクは、オレはいいと思ってます。クールに辛辣な言葉を吐くような役柄だけど、キムタク本人が年を重ねたせいか、どこか哀愁のようなものも表現できている気もしてね。
CMで地底人やってる姿とのギャップが(笑)。
それと、前述の中込。オレは好きよ、こういうキャラ。なんか昭和の刑事――「けいじ」ではなく「デカ」みたいで(笑)。
まあ、そこは染谷さんも平成生まれなせいか、オレらが楽しんでいた昭和の刑事(デカ)を完全に再現しているわけではないけど、それでも懐かしさのようなものはありますよね。

そういえば、「幸葉さん黒幕説」もあるんだって? あるいは、「スパイかも」なんて声も。
オレは「考えすぎ」な気もするけど・・・最後、幸葉さんが「いつものかわいい笑顔で、風間のことを千枚通しで・・・」なんて展開になったら・・・軽くショックですね、オレとしては(笑)。
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