時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

真夜中のパン屋さん5~午前4時の共犯者~23

2016-05-02 | 読書
真夜中に開店する不思議なパン屋
‘ブランジェリークレバヤシ’に
手から
白いハトを出す
怪しげな中年男・榊
が現れる
それが
店を揺るがす
大騒動の幕開けだった

一方
母親と
久しぶりの対面を果たした
希実だったが
その隣にいたのは
実に意外な人物で…



いやぁ~
電車の中で
読み終えたんですけど
涙こらえるのに
必死でした

自由奔放で
物事にきちん向き合わない
逃げてばかりの
超無責任な
思われていた
母律子が
実は
大変愛情深い
人でした

久瀬の子供として
育ってきた
美和子・篤人(あつと:美和子のお兄さん)
門叶(とがの)の子供として
育ってきた
樹(たつる・弟)・榊(さかき・兄)
そして父親の
DVから逃れるように
家を飛び出した律子
或る意味
愛情のない家庭に育った
彼らが
暮林陽介や
柳弘基をはじめとする
‘ブランジェリークレバヤシ’を切っ掛けに
繋がった大人達が
一致団結して
希実を守ります
沢山の
愛情をもって
悲壮な決意をもって
接していました

門叶榊兄なんて
ほんとに
財産目当ての
家族への
復讐に燃える
嫌な男だと思っていたけれど
気が付けば
何と言う事でしょう
誰も
かれもが
実に
善人なのでした
チャンとした
大人だったのです


ええ話やった

そうそう
希実の父は

それとも

それとも!?
とまぁ~
一転二転してくれちゃうんです
世間一般には
樹が
希実の実の父親と
認識されて
希実も
そう思っています
ですが
本当は違います!
最後の最後
本命が登場いたしました

はい!
律子さんの
葬儀に現れた
久瀬篤人
美和子のお兄さんです
律子さんは
生涯
ただひとり
久瀬篤人を
愛し抜いたのです
ですが
篤人さんは
希実に
自分が実の父である事を
告げることなく
去ります


希実の
本当の父親が
篤人であると
気付いているのは
暮さんだけです

希実は
暮さんの妻の姪
と言う事になります

すべてが
明らかになりました
スッキリ致しました
しかしまぁ~
タイトルからは
想像できない
壮大な
愛情物語でざいました