時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

霧の果て 神谷玄次郎捕物控 13

2014-05-22 | 読書
北の定町廻り同心・神谷玄次郎は
14年前
母と妹を無残に殺されて以来
心に闇を抱えている
仕事を怠けては
馴染みの小料理屋に入り浸る自堕落ぶりで
評判も芳しくない
だが
事件の解決には
鋭い勘と抜群の推理力を発揮するのだった
そんなある日
川に女の死体が浮かぶ



完読した本の
紹介もボチボチ…

藤沢周平氏の作品は
「たそがれ清兵衛」
「蝉しぐれ」
「武士の一分」
「山桜」
「花のあと」
「必死剣 鳥刺し」
「小川の辺」等々
映画やドラマで
拝見する事が多く
敢えて
原作を読みたい!
と言う気持ちになりませんでした

時代劇が好きでも
作風の
好き嫌いは
あるのですよ

なので
「霧の果て」は
小生が読む
藤沢周平氏の初めての小説でした

切っ掛けは
NHK BSプレミアム「BS時代劇」枠
高橋光臣さん主演で放送された
神谷玄次郎捕物控です

理不尽さがね~
報われたんだか
報われなかったんだか
中途半端な
鬱々とした気持ちを
引きずる結末でした
氏の作風なのでしょうかね~

爽快感が
まるでにゃい!
ですが
燻し銀のような
味わい深い光を
仄かに放つ
作品なのであります
余韻がですね
微妙なんですね~

不条理な現実が続こうとも
人は
それでも
生きていくのです

北町奉行所・定町廻り同心
しかも
直心影流の使い手

直心影流…
江戸は神田
神保小路の直心影流佐々木玲圓先生とは
何か繋がりが…
(ってある訳ない!)

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