韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

南楊州農産物体験イベントに参加して

2012-05-02 19:29:13 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ

 今日はおなじみの南楊州農業技術センターの<農産物体験イベント>に参加した報告をお届けします。これは南楊州の観光農園や体験施設のPRのために、ブロガーを募集して実施するもので、イチゴ摘み&ジャム作り、梨ケーキ&梨クッキー作り、料理体験など、年内に数回実施されます。今回は約20名(プラス子供が10名ほど)参加して、イチゴ摘み&ジャム体験をしました。

説明は農業技術センターのキム課長、農業教育のベテランです。

 今回の参加者の約半数は南楊州以外の人たち。そのため農業技術センターを訪問するのも初めてのため、農業技術センターの説明から始まります。教育用の見学施設の2階にこじんまりとした教室があり、ここで説明が行われましたが、子供たちの元気なこと。その後、1階の見学施設でスタッフから展示物の説明が続きます。今まできちんと展示の説明文を読んでいなかったのですが、四季ごとの農業の特徴や有機農業での微生物の役割、南揚州特産の梨についてのクイズなど、思った以上に楽しめます。

 

 以前、佐渡農協のメンバーを案内したときは、時間が足りなくてパスしたところだったのですが、ちゃんと見ておければよかった^^ この後、農業と昆虫の関係を説明する展示を見学してからベランダ農園用にサンチュやチコリの苗を植え替える体験をして、午前中のスケジュールが終わりました。

 バスで午後の農業体験の場所、ハンガンの近くにある水源保護区域のなかにある<コットラン農園>に移動します。この農家はニラ、イチゴ、たまねぎ、サツマイモ、米などを栽培している農家で、お嫁に来て20年間、農作業だけをしてきたチョン・ミスクさんが何かほかの事をしたくなり、3年ほど前から始めたそうです。

 美術を勉強した経験を生かして押し花つくりを中心に、イチゴ摘みなや豆腐作り、餃子作り(ニラを作っているので!)などが体験できるプログラムを始めました。押し花も花一つだけを作るのではなく、出来上がった押し花を利用して画を書くのですから、なかなか大変です。これ全部、押し花だけで作ったって、信じられますか? 

 まず、腹ごしらえということでお昼ご飯です。ごはん、キムチ、ニラとセリのナムル、おでん(日本のとはかなり違いますね)卵の醤油漬け、チョングックジャン(納豆汁のようなもの、これも自家製です)、それになぜかカレーという、一風変わったメニューでしたが、子供たちはカレーに喜んでいました。(若いお母さんたちも喜んでいたようですね)

 昼ご飯を済ませてからビニールハウスへ移動します。この農園は長さ50メートルほどのビニールハウスを3つ持っていますが、最近利用客が急増したので、もう1棟増やすそうです。ビニールハウスでの栽培の主力はイチゴとニラで、今回はイチゴ摘み。そのまま食べるのが楽しみなんですが、最近は中国からの黄砂の影響でそのまま食べるのは、あまりお勧めできないとか。

 イチゴ摘みのあとは、畑を回って、草花のお勉強、じゃなくてクイズ大会。クイズを当てるとプレゼント引きかえ券をもらえますので、みなさん、懸命に答えます。一番最後にプレゼントの贈呈式があったのですが、1位はお手製のチョングックジャン、2位はサンチュ。ちなみに僕も、イチゴジャムのイチゴと砂糖の割合を見事に当てて、サンチュをもらいました^^

 

 最後のスケジュールがイチゴジャム作り。ある程度、イチゴの塊が残っているほうが美味しいので、最初の手もみは微妙なところでストップ。その後、火にかけて煮立ったところで砂糖を入れます。普通は1対1ですが、イチゴと砂糖が同等ですと甘すぎるので、’イチゴ2に白砂糖1の割合で入れます。おしゃもじでこげつかないように掻き混ぜながら、煮詰めていきます。適当な濃度になったところで瓶詰めの始まりです。オーナーのチョンさんが次々をイチゴジャムを瓶にいれ、なべに残ったジャムは用意してある食パンにつけて味見です。しっかり熟しきった新鮮なイチゴを使っているので、おいしさ満点。

 さて、朝10時から始まった今日の体験イベントも3時半ごろに終わりました。今回も痛感しましたが、南楊州の体験農家は女性パワーがものすごいです。ご主人にも会いましたが、ご主人は農作業のほうが忙しく、裏方に徹しています。同じところでニラを作っているので連作によって土地が痩せないですかと聞いたところ、最近は農業技術センターで作っている微生物を撒いて土の力を回復させているそうです。ただ、ビニールハウスの野菜作りは機械化がほとんどできず、手作業中心ですので、そのあたりが大変ですね。

 ということで、第1回の農産物体験が無事終了しました^^。イチゴとイチゴジャム、クイズであたったサンチュ、それにベランダ菜園のボックスをお土産も一杯です。次回は5月末か6月始め。次回の報告もお楽しみに。

*南楊州の農業技術センターや体験農園を見学したい方、いつでも連絡ください。このイベントの前日もカンボジアの地方自治体から見学に来ていたそうで、外国でもかなり有名だそうです。ソウルからも近いですので、ぜひどうぞ^^