韓国料理の特徴の一つに、ヤンニョムがあります。タレと訳せばいいか、ソースと訳せばいいか、適当な日本語が見つかりません。辞書には「薬味、味付け、調味料、あわせ調味料」とありますが、これじゃあ、分からないだろうな。とにかく、いろいろなヤンニョムがあるのですが、料理の初めにヤンニョムから作り出したり、あるいは作り置きのヤンニョムを使ったりします。
去年11月、南楊州市の農業技術センターで行われた「オヤジ料理教室」では、このヤンニョムを活用した料理を作るという内容でした。まず、ヤンニョムとそれを活用した料理の名前を紹介しましょう。
1 コチュジャン・ヤンニョム(韓国辛子味噌ヤンニョム)
=炒め物、混ぜ物、焼き物、サンチュなどで包んで食べるときに使います。
1-1 ビビンパップ
1-2 チェユク・ポックム(豚肉炒め)
1-3 トッポッキ
2 チョカンジャン・ヤンニョム(酢醤油ヤンニョム)
=生の野菜の和え物、野菜の漬物などに使います。
2-1 豆もやしの和え物
2-2 野菜の漬物
3 テンジャン・ヤンニョム(味噌ヤンニョム)
=サンチュなどで包んで食べるとき、野菜の和え物などに使います。
3-1 チャムナムル・テンジャンムチッム
3-2 サンチュ・テンジャンムチッム
4 シッチョ・ヤンニョム(お酢ヤンニョム)
4-1 レンコン・ユジャの漬物
5 カンジャン・ヤンニョム(お醤油ヤンニョム)
5-1 タッ・チム(鶏肉の蒸し物)
5-2 プルコギ
5-3 プゴ・クイ(棒ダラの焼き物)
5-4 宮中トッポッキ
5-5 チャプチェ
6 キムチ・ヤンニョム
=白菜キムチ、大根のキムチ(カクトゥギ)、オイソバギ(きゅうりキムチ)などに使います。
6-1 白菜キムチ
6-2 白菜の即席キムチ
6-3 カクトゥギ
7 マッカンジャン(味付け醤油)
7-1 ミョルチ・ポックム(煮干炒め)
8 コチュジャンチゲ・ヤンニョム(辛子味噌なべヤンニョム)
8-1 トンテチゲ(タラの鍋物)
さあ、これだけマスターすれば、韓国料理の大家になれます(?)とまではいかなくても、韓国料理のポイントが分かると思います。
たとえば、にんにくの使われ方、ヤンニョムに材料をつけておいて味をしみこませる方法、いろいろなナムルの味付けの仕方などが理解できでしょう。また、これらのヤンニョムを応用すれば、ほかの料理を作ることも可能です(たとえば、タッカルビなど)
おいおい、レシピもアップしますが、週末や連休を使って(あるいは休みをとって)韓国に料理実習に来てください。大歓迎します。時間が合えば、伝統市場の見学もできますし、食材や料理器具の買出しも可能です。ぜひ、どうぞ。