ドイツのお土産のチョコをもらいました。
表に描いてあるのはブレーメンの音楽隊。
年老いた動物たちを邪険に扱う人間もひどいし、この4匹におどかされて、あわてて逃げ出す泥棒も間抜けで、余り現実味のない話だと思ってましたが、この4種類の動物が順に乗っかっている絵はそれなりに楽しいものでした。
(ただ、この4種が順に上に乗るのは難しいんじゃないかとも思ってました。特に犬が…)
それで、今になって、そのお話から日本の昔話の「古屋のもり」を連想しました。
「古屋のもり」、は古い家の雨漏りのことで、ざっとどんなお話かというと…
『古い農家にお爺さんとお婆さんが住んでいて、馬を飼っている。その馬を盗もうとして、ある夜泥棒が忍び込み梁(あるいは屋根の上?)で息を潜めている。オオカミもその馬を襲おうとして忍んできている。
するとお爺さんとお婆さんの会話が聞こえてくる。何でも、この世で怖いものは泥棒、いやいやオオカミ、いやいや一番怖いのは「古屋のもり」、ということで一致して、今夜あたり来るかもしれない…と。
そこで泥棒とオオカミは、そんなに怖い者がいるのかとビビッていた所、何かの拍子で(お爺さんが、「そら来た!」と言ったかもしれない)、泥棒がオオカミの上に落っこちて、お互いにそれが「古屋のもり」だと思って逃げ出す。』というような話。
まあこちらもかなり間抜けな話だけれども、子供心にブレーメンほど唐突な感じは受けなかったです。
今考えると、馬を盗もうとして厩にいて、お爺さんとお婆さんの会話が聞こえるのだから、同じ屋根の下…てことは、南部の曲り屋…、東北の話かな…。
「夜」、「動物」、「勘違いで泥棒が逃げだす」…ちょっと似てませんか?
ところで、このチョコレートの絵、ネコがとってもかわいいです。
この絵を見ると、順に上に乗るのも可能かと思えてくる。こういう犬なら大丈夫かも…。