枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

紀州根来寺、その1、大門から大塔へ

2016-10-09 | 古い神社や寺で
          和歌山県岩出市根来にあるこの寺。
          高野山の学僧であった覚鑁(かくばん、後に上人、興教大師)が1130年高野山内に
          一堂を建て伝法院と称したことに始まるとされます。後、高野衆徒の間の不和により
          覚鑁は根来の地に移ります。
          寺はその後、戦国時代の政争に積極的に加担し盛衰を繰り返します。
          (根来衆と呼ばれた僧兵の活動は様々な物語に語られていますね・・)

          大門は一山の総門で、寺の中心より1kも東にあります。当時の広大な寺域を伺わせる
          ものでしょう。現存する門は江戸後期の1850年の再建、高さ16.88m。
          両脇の仁王も含め、力の籠った実に立派な二重門であると感じさせられます。(県指定文化財)
          長い参道を歩くと大伝法堂をはじめ寺の中心に導かれますが、多くの建物は戦国時代の
          戦火を罹り焼失、再建されたもの。当初より残るのは、大師堂と大塔のみです。
          大師堂は1391年の建立。弘法大師を祀る簡素で趣ある風情のお堂です。(国重文)
          大伝法院と大師堂の間で一際辺りを圧するのが大塔。(国宝)これは次回にも再掲します。
          緑溢れる境内を歩くと、古色の五輪塔や石仏に慰められる・・根来寺は素晴らしい寺です。




 大門























  大師堂





 大塔



































 石仏





 百日紅









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