My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

楽園 宮部みゆきを読む

2019-09-24 21:37:36 | 2019年本

宮部みゆきの楽園を読む・・・

最初読み始めて・・あれ?前畑滋子?て以前読んだ模倣犯ででてきた女性記者・・

あれから9年・・・

いまだにあの事件から立ち直れないでいたところに、12歳の息子をなくした女性からの依頼

超能力をもってるようだととのこと、かれの描いた絵に・・幼稚園児に子供帰りした絵が不思議な

ものに・・そこに描かれたいた絵から・・

16年前少女殺人事件 土井崎夫妻による長女殺人・・・

そこにうずまく愛情と憎悪・・そして結末 

それは人が求めた楽園だった・・・

なぜ夫妻は娘に手をかけなければならなかったか・・

読んだ後でいろいろと考えて見ることになる 少し尾を引くようなものがたり

 

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希望の地図2018 重松清を読む

2019-09-17 23:01:23 | 2019年本

重松清の2018年のルポ

災害地を歩いて 出会ってきた・・

災害によって人生が一変し、それでも希望をすてなかった人がいる・・

このひとたちを見てよむと自分にはそんな強さがあるのだろうかと思ってしまう 3・11で失って

日々を流されるのではないだろうか希望を持つ強さは今は自分はないだろうかと思う。

たぶん・・被災してすべてをなくしたら・・どこかへいくだろうか逃げ出して旅に放浪するかもしれない・・

そこの強さが自分には欠けているんではないかと読んでいて思う・・

借金を返済しながら新しい漁業の道を模索する石巻の漁師

原発事故による避難指示が解除された南相馬市にディサービスを作った介護士

ボランテアとしてやってきた石巻に移住して自分の店を開いた料理人・・

 

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星と祭 井上靖を読む再読

2019-09-15 22:44:29 | 2019年本

10年ほど前にマサヒさんに紹介されて読んだ本

星と祭

満月の光が、琵琶湖の面に照り光っていた。

架山は、船の上で静かに眼を閉じた。

湖の北から東へかけて、何体かの十一面観音が湖を取り巻くように立ち並んでいた。

娘よ、今夜から君は本当の死者になれ、静かに眠れ・・・

愛する娘を湖の遭難で失った架山は、その悲しみをいやすべくヒマラヤで月を観、娘とともに死んだ青年の

父親二誘われて琵琶湖周辺の古寺を巡った そして彼の胸にようやく一つの思いが定まろうとしていた。

ここででてくる湖北の寺 観音の里・・

マサヒさんに連れて行ってもらったのが医王寺 住職のいないお堂で地元の会長さんが管理されています

事前に電話してお参りに行かないといけません・・

ここの十一面観音様は平安時代作の現在は重要文化財指定

ずっと観音様を見ていた・・観音様てこんなに優しい顔されていたのか・・

優しいというか可愛らしい女の子のような観音様にずっと見とれてしまったあの顔は焼き付いている・・

そして渡岸寺の十一面観音はただただ美しい 美しすぎる十一面観様ここは国宝

また湖北の観音巡りをしてみるか

晩秋の曇り空の時に観音様に この独特の季節と天気と観音様・・

 

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悲嘆の門 宮部みゆきを読む

2019-09-05 10:49:05 | 2019年本

ひさびさの宮部みゆきを読んだ

かなり不思議な世界で・・なかなかイメージがしにくいなあというのが正直な感想だった

怪物 魔物 その世界  守護戦士ガラから左目をもらい その左目で人からでてくる文字があふれる・・

その世界の狼は門まではたどりつけない

門の中は輪 闇 奈落 そして輪廻僧がぐるぐる回る世界・・・

主人公はネット上の法律に触れるものをパトロールする会社にバイトしている大学生の三島幸太郎

不可解な連続殺人事件に監視チームが結成されて その矢先に先輩の同僚大学生が失踪する・・

三巻にわたる大作

宮部みゆきの怪しの世界 荒神の世界の現代版のような感じがする

特に守護戦士ガラはすべての魂を食べる 荒神のような感じもする。

少々この感じの本は苦手かもしれない。

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橘花抄 葉室麟を読む

2019-09-03 19:21:27 | 2019年本

葉室麟 橘花抄

読んだあとにすがすがしさを感じるのが葉室麟の小説だ、すがすがしさの進化形の時代小説

藤沢周平はふるさと庄内を思い海坂藩もの・・そして葉室麟は故郷の九州もの

ものがたりは両親を亡くした卯乃は、筑前黒田藩で権勢をふるう立花重根にひきとられたが、

父の自害に重根が関与したと聞き、ショックで失明してしまった・・

卯乃は重根の弟峰均の屋敷に潮のにおいがする屋敷にすむことになる

前藩主が死後、粛清が始まる、前藩主の息のかかったものは閉門,配流。

立花一族は従容として苦境を受け入れるが追及は苛烈を極め、重根と峰均に隻腕の剣士 津田天馬の凶刃

が迫る。

己の信ずる道を貫く男、そして一途に生きる女

ほんとにすがすがしい・・・・

 

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みかづき 森絵都 を読む

2019-09-01 11:56:08 | 2019年本

 

昨年ドラマでやっていたのを土曜日みていた作品 永作博美 高橋一生がやっていた そうそう壇蜜も

時代は昭和30年代半ばから・・用務員だった大島吾郎を小学生の母千明に見込まれ・・なかば強引に

家に連れてきて学習塾を開くことになり そして結婚 舞台は千葉県八千代市 これから住宅開発が

進むころ・・ 

そこから塾の波乱万丈  そして大島家の波乱万丈・・・

娘も前夫の娘 蕗子 吾郎との娘 蘭 菜々美

そして吾郎の浮気に 失踪・・・そして塾にもどりと・・

ドラマはここまでだったが、小説はここで半分、ここから娘たちの波乱万丈のものがたりが始まる

そして孫の一郎の悩みや挑戦や・・

この塾はモデルはわからないけど日本でも大手になったということで

ライバルは四谷大塚とか・・

面白かった・・

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鬼平犯科帳 8巻~10巻読む

2019-08-31 11:09:14 | 2019年本

しばらく読むのが止まっていた、池波正太郎の鬼平犯科帳

夏に一気に8巻から10巻まで読んだ・・

いつ読んでも安心して読める 一つの話が1時間少しで読めるのもいい

火付け盗賊改長官 鬼の長谷川平蔵

悪事にたいしては徹底的に取り締まるが・・その中でも人間としての優しさや人情があふれている

それが読んで安心してるのだろうな・・

悪いことをしながらよいことをし、善いことをしながら悪事を働く。

心を許し合う友をだまして、その心を傷つけまいとする、全く人間とは奇妙な生き物よと・・・・

とは鬼ノ平蔵の心からの述懐である。

8巻 用心棒 あきれた奴 明神の次郎吉 流星 白と黒 あきらめきれずに

9巻 雨引の文五郎 鯉肝のお里 泥亀 本門寺暮雪 浅草鳥越橋 白い粉 狐雨

10巻 犬神の権三 蛙の長助 追跡 五月雨坊主 むかしなじみ 消えた男 お熊と茂平

 

 

 

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デパートへ行こう 真保裕一を読む

2019-08-30 10:29:05 | 2019年本

真保裕一さんの中でもローカル線で行こうと同じく少々コミカルな感じの小説

舞台は老舗 百貨店の日本橋本店・・・新宿にもみせがある

鈴善 しかし今 合併話が進んでいる・・・ということはははなるほどあそこがモデルね

話は夕方から朝までの間の真夜中のデパートにうごめく人影

なぜかその日に限っていろんな人々が居場所を失い集まってくる。

家での高校生カップル、あやしい仕事をしている傷をおったおとこ

生きる希望がなくなり住むところもない、ネットカフェからもおいだされた中年男

道を踏み外した元刑事。

そして新宿店の女性店員がよからぬ企みを抱き今夜実行する・・・

複雑に交わり合って奇跡の一夜が・・

痛快、おもしろい、とともに百貨店の闇の部分も面白い。

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日本のいちばん長い日 半藤一利を読む

2019-08-27 10:03:32 | 2019年本

今年のお盆に京都に帰った時に読んだ

ちょうど8月15日の前に読めた・・

8月15日の玉音放送までの前日からのドキュメント

緊迫した感じがすごいする、玉音放送を阻止しようとする青年将校・・

最後の最後に放送前に生き残りの青年将校が襲ってきた・・

阿南陸相はいつた! わが屍を越えて行け

録音放送にきまった 下村総裁は言った

軍は自分が責任を持つてまとめる 米内海相は言った

永田鉄山の二の舞だぞ 田中軍司令官は言った

とにかく無事ですべては終わった 東郷外相は言った

いまになって騒いでなにになる 木戸内府は言った

兵に私の心をいってきかせよう 天皇はいわれた

謹んで玉音を拝しますよう 館野放送員はいった

ただいまより重大な放送があります 和田放送員は言った。

朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セシムト欲シ・・・

堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ・・・

あらためて平和を考える機会になった・・

 

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もつと声にだして笑える日本語 立川談四楼を読む

2019-08-26 09:43:25 | 2019年本

立川談志の古参の弟子、立川談四楼師匠

ここのところはTwitterで政権がおかしいと発信しておられます。

抱腹絶倒な話・・

一抹の不安を「イチモツの不安」でかゆいの? 地震が揺れていますnhk「 落ち着てください落ち着いて行動してください

ただいま地震が!地震が揺れています!」・・落ち着くのはあんただよ!

「ダンコンの世代」女子アナ名言集 「天はにもつをあたえた」TBS高畑アナ 

「ペロリ菌」居酒屋で叔父さんが連発していました。

パリーグのプレーオフ進出を狙って日本ハムとロッテの戦いで「日ロ戦争」エロ幕府(風俗店))

風の谷でナニシタ  「立川の老舗」スポーツ新聞にあふれる三行広告の風俗店 立川志の輔て読んでしまう。

「さど接骨院」板橋区の接骨院 「穴見産婦人科」小田急沿線 

「いいね!ホルモンでてるよ!」林家菊蔵師匠相手を褒めようとして

シロガネーゼ、芦屋はアシヤレーヌ 浦安マリナイーストに住むのがマリナーゼ

しかし なんといってもチバリーヒルズ(千葉市緑区)

ナドナドかききれないんでこのあたりで

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東京奇譚集 村上春樹

2019-08-23 16:03:51 | 2019年本

村上春樹 短編集 東京奇譚集

偶然の旅人

肉親の失踪、理不尽な死別名前の忘却・・・大切なものを突然に奪われた人々が

都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。

孤独の調律師の心に兆した微かな光の行方を追う作品

「偶然の恋人」

サーフアーの息子をマウイで亡くした母親の人生を追う 「ハナレイ・ベイ「」

短編だけどギューッとつまった感じの短編集

おもしろく読ませてもらいました。

 

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スプートニクの恋人 村上春樹を読む

2019-08-19 15:48:27 | 2019年本

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた、広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のように激しい

恋だった、それは行く手をのかたちあるものを残らずなぎ倒し、片っ端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり

完膚なきまでも叩き潰した。

インドの森を気の毒な一群の虎のごと熱で焼き尽くし、ペルシャ湾の砂嵐となってどこかエキゾチックな城塞

都市をまるごと一つの砂に埋めさせてしまった

見事に記念碑的な恋だった、恋に落ちた相手はすみれより17歳年上で結婚していた、さらにつけくわえるなら

女性だった。

その女性は貿易商をするミュー 彼女のもとで仕事をし海外へも随行した。

イタリアへワインの買い付けに行った際に取引先からギリシャにうかぶ小さな島のコテージをかりて

バカンスを楽しんだ・・

ミューは不思議な感じの女性、韓国籍で頭が白髪で不思議な魅力のある女性

その島ですみれが行方不明になる・・・

不思議な感覚が残る作品だった・・

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再読 国境の南、太陽の西 村上春樹を読む

2019-08-17 08:30:05 | 2019年本

随分前、たぶん20年ほど前に読んだと思いますが

村上春樹 国境の南、太陽の西

僕が生まれたのは1951年だ・・主人公 自分と一回り違うんだ・・

大学の時はいくつかのデモに参加し警官隊とも戦ったが、4年間は語ることはなにもない。

今の僕という存在に何らかの意味を見出そうとするなら、僕は力の及ぶ限りその作業を続けていく

しかないだろう・・

そして三十になって結婚した、有起子、彼女の父親は中堅の建設会社の社長だった・・・

父親の持ちビルの地下にJAZZを流す上品なバーを開いたそして雑誌に紹介され事業は順風漫歩

二店舗目も開業 こどももでき絵にかいたようなしあわせな僕・・

僕の前にかって好きだった初恋の島本さんが現れてきた・・・

日常に潜む不安の要素をだしてくる作品。

なんか今読めば、この順風漫歩の人生てなんなんだよな・・というか贅沢すぎるだろう・・

違う世界過ぎて読んだあとちょいため息が出る感じでした。

1992年作の作品なんでバブルの余韻もあるのかと思える。

 

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終戦記念日 昭和を点検するを読む

2019-08-15 15:26:24 | 2019年本

昭和を点検する、保坂正康 半藤一利 昭和史の二人の専門家が対談する

昭和終戦までの歴史を点検する。

読んだらあらためて当時の支配者 軍部幹部のいかに愚かな人間どもだったかと思える。

同じ日本人として恥ではないか・・・インパール作戦を強行し多数の病死 飢餓死をだしたのも

ほんとにいい加減な無責任極まりない。

しかしこれが当時の日本人の本質化もしれない。

半藤氏 すなわち日本を破滅の淵に引きずり込んだのはみんな薩摩と長州の出身だった。

あの戦争を終わらせなくてはならないといって命がけで頑張った人は明治維新の時の賊軍側なんですね

米内光政は盛岡藩 井上成美は仙台藩 鈴木貫太郎は関宿藩 明治国家を作ったのは薩長かもしれないが駄目にした

のも薩長、それを救ったのが賊軍である。そうそう安倍のばかは長州だったなケチって火炎瓶

新聞がおかしくなってくる 新聞と戦争 ジャーナリズムの業として戦争熱をあおって部数を伸ばす

今もマスメデイアのおかしさ、もう愚民政策をまい進するとしかいえない。ワイドショーでもなく

ニュース番組で小泉進次郎と滝川クリステルの結婚を大々的に取り上げる?そんなに報道するようなことが?

国民への目くらまし戦法、今まで何かあれば芸能スキャンダルがでる 吉本しかりジャニーズしかり

覚せい剤しかり、まったく必要もないニュースをだらだらながす、最低としかいえない。

一日テレビを見ていたらほんとに日本人は馬鹿になる・・・それが政権支持率に反映する。

すべてを隠してゴシップ お祝い事で 肝心なことを隠す戦略は今のところきいている。

脱線したが・・・

これもいつかきた道といえるのではないかこのままいけば、低能な感じも読めない総理大臣とその一味に

しはいされた国として

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プライド 真山仁を読む

2019-08-13 23:49:17 | 2019年本

真山仁は自分と同い年だった・・

真山仁といえばハゲタカ

6編の短編の経済小説集・・

表題のプライドは、有名洋菓子メーカーが確信犯的に賞味期限切れの牛乳を使った菓子職人の胸中

に迫る・・食品メーカーの期限切れや不祥事が相次いだ雪印や不二家などを想起する話。

一俵の重み、は農林水産省の官僚が 事業仕分け人との対決する・・これ事業仕分け人は女性議員だから

民主党時代のあの方がモデルか・・あの方は他の小説でも結構モデルででてくる・・

いずれにしても・・・

経済小説はだんだんと関心がうすれてきたかなと思う、自分の年齢も年齢だし

熱くなることも少なくなってきたかというところで、少々小説読んでも火がつかない

半沢直樹とかみても熱くならないというのが本音かね

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