KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC.登山部 2018.12.26 飯野山

2018年12月27日 | 香川の里山
いよいよ年も押し迫り今年も残り数日となりました。

今年は例年になく山に出かける回数が多く、しかも今までの独り歩きから

賑やかな集団登山ができました。これも昨年から参加した『WOC登山部』のお陰です。


振り返るとWOC登山部で46回の登山としまなみ海道の自転車ツーリングそして

小豆島の山岳霊場巡りと、週一回しかない休みをほとんどこの会で遊んでいます。

個人的には同級生と『八ケ岳』にも遠征ができ、とても充実した一年でした。


WOC(Wednesday Outdoor Challenge)は丸亀在住のメンバーが、健康のために

みなさんが定休日の水曜日に飯野山に登り始めたのがきっかけで、

その内に他の県内の山や県外の山にも登るようになり、

今では年に一度は県外の百名山にも登っています。

ただ単に山登りだけに留まらず、月に一度植物部で遠くまで出かけたり、自転車部で自転車に乗ったり

ハンググライダーにチャレンジしたり、単に観光だけしてみたりと、気の置けないメンバーが

集まって休日を楽しんでいます。昨年ひょんな事がきっかけで参加して、

今はどっぷりと浸かっています。


今年の年始はそのホームマウンテンの飯野山でスタートしたので、登り納めもと言う事で

飯野山に登ってきました。今日はお嬢様 がガイド役を買って出ました。

どうやら以前に練習でIRIBITOさんと登った時に、

直登コースでもなく周回コースでもない、新しい獣道?を見つけたと言う事で、

地元で何十回・何百回と登っているメンバーも、皆さん初めて聞く道だというので楽しみです。


いつもの高速の下に集合してスタートします。車を停めた場所から最初は側道沿いに、

そして団地の中を歩いて行きます。今日は久しぶりに参加したコアラさん

自慢の電動自転車で自宅から来て、余裕をここいてメンバーを追い抜いて行きます。(笑)







団地を抜けて野外活動センターへと進みます。センターでは先ほどの駐車場に

車を停められなかった杉さんがここで合流しました。







センターからは直登と周回コースの分岐に向かって登って行きます。センターの上を少し歩くと直ぐに

道の脇にトラロープが張っている場所があります。どうやらここが獣道?の入り口の様です。







お嬢様は獣道と言っていましたが、踏み跡もあり歩いている人もいる様子です。

最初はさほどでもなかった傾斜が、次第に急になってきます。







最初は好調だった麺法師さんも、まだ足の具合が良くないのか

だんだんとペースが落ちてきました。前回IRIBITOさんと登った時に

『私の方が早かった!』と自慢げに話したお嬢様は、セニョさん

なかなかいいペースで登って行きます。(見直しましたわ、お嬢様!)




後ろからはこれも久しぶりの参加のたまちゃんとここのところフル参加の

ルリちゃんも離れず付いてきています。




しばらくすると周回コースに飛び出しました。道の脇からセニョさんが飛び出た時に

周回コースを歩いていた他の人が猪かと思って慌てたそうです。

ここからも直ぐに道の脇へと入って行きます。




相変わらず足元は濡れた落ち葉と拳大の石がゴロゴロしていて、とても滑りやすく

歩きづらい道です。






その内に香川の里山の特徴の露岩が現れます。ここのところの里山歩きで

こんな岩場もこなれたもんです。やっさんも苦も無く登っています。







この岩は『古銅輝石安山岩』と呼ばれるもので、

香川の里山の山頂近くでは至るところの山で見ることのできる岩です。

そういえば名前の通り、銅が酸化し時になる『緑青(ろくしょう)』のような

色をしているようにも見えます。この岩がさらに風化すると赤褐色になるそうで、

屋島の南西の岩肌ではそんな赤褐色をしているのが見えます。




時々手を使いながら岩肌を登って行くと、周回路のような道に出ました。

どうやら周回コースの一段下にある天狗道に出たようです。

道の脇には巨石を支えるようにしてコンクリートの擁壁が造られています。




先を行くセニョさんとお嬢様はこの道を歩いて行ったようですが、ふとその岩の横を見ると

ロープが垂れています。ここからまだ上に登って行けそうです。

先ほど暑くて脱いだ上着をザックに入れずにそのまま横着をして脇に抱え、

片手でロープを掴んで登ろうとしたら

ズルっ と手を滑らせ、そのまま下に着地した瞬間にグキッ と

またまた 腰が!・・・・・(T_T)  年末年始を控えているというのに・・・・。




小柄なタマちゃんがピッチに少し苦戦をしています。上では会長が心配そうに見ています。




岩場を登りきるとさらに上には同じように巨石を支える擁壁が何ヵ所かありました。

山頂近くにある『おじょもの足跡』 や 『大天狗』などの

巨石群と同じように、この西側にも巨石が点在しています。







少し藪気味な場所を登ると右に少し広くなった場所がありました。

巨石には朽ちた石祠が祀られ、その先には石灯篭の台座のようなものが残っていました。

ここでも以前は何か祀られ祀事が行われていたのかも知れまん。










左に踏み跡を辿って登って行くと周回コースに出ました。回り込むようにして歩いて行くと

下の駐車場から約1時間で山頂に到着しました。







山頂はいつもは人で賑わっていますが、今日は天気のせいか青年が一人。

先に着いたセニョさんとお嬢様が薬師堂の軒先で雨宿りしています。




しばらくすると次々とメンバーが登ってきました。







野外センターで土嚢袋に花崗土と詰めて背負ってきたコアラさんも着き、

恒例のIRIBITOさんのお店の珈琲で休憩します。




今日は久しぶりにセニョさんがドリップしてくれています。

メンバーが多くて一度にお湯を沸かせないので、木の下や軒先でおのおのがおしゃべりしながら

珈琲ができるのを待ちます。気温7度の肌寒い山頂で、この温かい珈琲が染みます。










最後に集合時間に遅れた山ピーが到着して記念撮影です。

総勢12名での飯野山はWOC登山部では初めてではないでしょうか?




温かい珈琲を飲み終えて下山開始です。

下りは周回コースを下って行きます。濡れた岩仇が滑りやすくゆっくりと歩きます。








途中からの景色も今日の空の下では霞んでいて、遠くまでは見渡せません。







野外センターまで降りると雨も止み、駐車場までの道をおしゃべりしながら歩いて行きます。

お嬢様が横に来て

お嬢様  :  『今年一年お世話になりました!』 (ハイ!お世話しました)

        『来年もよろしくお願いします!』

執事   :  『はい、来年はお世話しなくていいようにお願いします! (^O^)/ 』


駐車場で今日は早い時間の散会です。今年一年大きな事故もなく、皆さんと一緒に歩けて

楽しい一年でした。来年もまた楽しく山を歩きたいと思います!