今週の水曜日は梅雨の晴れ間の予想。さてさてどこのお山に登ろうかと考えたが、昨年
は黒滝山の岩場をあっちゃんと楽しんだ後、県道16号線沿いのタキユリが咲いていな
いか探しに車を走らせた。その時にギッチャンさんに教えてもらったのが、七ツ淵神社
の参道のウスキキヌガサダケだった。『是非見に行ってみて!』と言われて寄り道して見
ると、少し時間が遅かったのか、黄色いドレスは窄みかけていた。 キヌガサダケはレー
スのドレスをまとったような姿から『キノコの女王』と呼ばれてい るらしい。胞子の分
散は風によらず、昆虫や陸棲貝類などの小動物によるところが大き いとされ、その可憐
な姿とは正反対の異臭を放ち、その異臭で昆虫や小動物を引き寄せ ているそうだ。
何はともあれ本来のドレスを広げた女王様に謁見を願い出て、奥様たちと出かけてきた。
高知ICを降り県道44号線を東に走る。するとあっちゃんが『この道前回鷲尾山に行
った時に通った道ね』と言うので、目の前に見えるイオンモールを指さして、『いえいえ
違う道ですよ、前回、イオンがありましたか?』と答える。すると今度は県道44号線
から県道16号線を北に向かって走って行くとルリちゃんが『どっちの方角に向かっ
て走っているのか全然分からんわ』と。
山の中でもそうだが、奥様たちには『太陽の昇っているほうが基本的に南』といつも言
うのだが、お二人の辞書には方向感覚という言葉がどうもないらしい。
そうこうしているうちに七ツ淵神社の一の鳥居に着いた。すでに女王様への謁見は始ま
っているようで車が数台停まっていた。
鳥居から参道を少し下った場所に一眼レフを構えた女性達が陣取っていた。一番最初に
参道脇の一本が目に付いたが、地面に膝をついて這いつくばるようにして必死で写して
いる年配の女性がいた。順番待ちだと思い、その後ろでじっと待っていても何分経って
も終わらない。仕方がないので周りを探してみると反対側の斜面にも一本生えているの
が目に入った。
何枚か写した後斜面から降りると先ほどの女性がまだ陣取って写している。その後ろに
何人かの人が待っているのにけっして譲ろうとはしない・・・・。仕方がないので参道
を神社の方に少し下って行く。昨年歩いた時に立ち止まっている女性から『コクランが
咲いています!』と教えてもらったので、今日も咲いていないか探して歩いたが、見つ
けることはできなかった。
引き返してもとに場所に戻ると先ほどよりドレスが広がっている。このキヌガサダケの
伸長速度は毎分2~4mmといわれていて、30分で6~12㎝伸びる驚きの成長速度だそう
だ。他にも違う場所に生えているのを見つけて何枚かカメラに収める。
ただ一番きれいなドレスをまとった女王様は斜面の上の方にいらっしゃって、きれいに
撮ることができなかったのが残念だ。 鳥居まで戻ると次々と車がやってきていた。
女王様に謁見した後はここから西にある国見山に向かって行く。別名雪光山と呼ばれる
国見山。高知市内からは冬に真っ先に白く輝くことからそう呼ばれるようになったそう
だが、その国見山の手水登山口へと県道33号線を西に走って行くと、道路の法面に大
きな葉が垂れ下がりその先に何個ものつぼみが付いているたくさんのタキユリが目に付
いた。『すごい数ね!』『これが全部咲いたところを見てみたいね』と奥様たち。昨年車
を走らせた県道16号線よりもその数は多いかもしれない。
すると一カ所だけ法面保護の金網から飛び出し咲いている花が目に飛び込んできた。慌
てて車を停めて撮影タイム!花弁が球形に反り返えり、鹿子絞りのような濃紅色の斑点
が美しいタキユリ。昨年あっちゃんとは見ることができたが、ルリちゃんも初めて見る
ことができて良かった。
この間途中の法面はきれいに草刈りがされていたが、このタキユリを避けて刈っていて、
絶滅危惧種になっているだけ、大切にされている様子がうかがえた。
七ツ淵からはおおよそ1時間弱かかって手水の登山口に着いた。県道から登山口までの
道は結構狭く、雨降りの後だったこともあって走りにくい道だった。
登山口には手書きのコース図が設置されている。その図には『しんどい坂』とイヤな言
葉が書かれてあった。
最初の竹林を抜けると道はすぐに急登になった。昨日の雨のせいで道には水があふれて
流れている。ゴロゴロした石の足元に注意しながら登って行く。
いつもならまずは膝の痛みが出始めるのだが、今日は着圧タイツのお陰か調子が良さそ
うだ。その代わりなのかどうか?息切れがいつも以上に激しい。
30分ほど登っただろうか、標高600mを過ぎた辺りまで石積がまだあった。石積み
の上の平らになった場所には太い木材が何本か残っていて、畑地というよりは何か建物
があったような気がする。道が杉林の中の道になっても相変わらず急登は続いて行く。
すると道の脇に『しんどい坂』と書かれた案内板があった。『イヤイヤここまでもずっ
としんどい坂なんですけど!』
相変わらずとにかく息切れがひどい。立ち止まって大きく深呼吸をしながら休んでも治
まらない。奥様たちに『今日はどうも調子が悪いので待たなくていいですから!』と声
をかける。十数歩歩いては立ち止まり深呼吸して、そのたびコマめに水分補給をしてい
くけれど、状況は変わらず奥様たちはすぐに見えなくなった。
何とか柿ノ口の登山口への分岐に着いたが当然奥様たちの姿はない。しばらくすると今
度は吐き気がしてきた。立ち止まる頻度も数十歩から十歩になってきた。これはいよい
よヤバいかなと思いながらも牛歩で進んで行く。
すると最後の登りの手前、案内板の建つ場所で奥様たちが待っていてくれた。『大丈夫?
』と声をかけられ、『吐き気が収まらないんです』と話をすると、『熱中症だわ』と言って
ルリちゃんがザックから経口補水の粉末を取り出し手渡してくれ、一緒にあっちゃんがペ
ットボトル水を差しだしてくれた。
その粉末を口に入れ、ペットボトルの水を含んで口の中でグジュグジュと混ぜ合わせて飲
み込む。それを何回か繰り返してみると少し落ち着いてきた。
しばらく置いて残り僅かな山頂目指して歩き出す。山頂直下の岩が崩れた場所を登って行
くと、その先に大黒様が見えた。そして奥様たちの『着いたわよ!』の声がした。
山頂にはYAMAPの活動日記の写真で見た大黒様が南に向かって鎮座していた。今年に
入って最悪の状態でやっと登ってきたのに、山頂からの南に広がっているはずの景色は白
いガスの中だった。
とにもかくにも疲れた身体を大黒様の前の石積に座らせてもらった。もちろん食欲もな
く雲の隙間から時折差す日差しが恨めしかった。
あっちゃんは先週からインスタントのソース焼きそばに凝っている。お湯を入れて時間を
置いて湯切りした後におふたを開けてソースを混ぜると、こちらまでそのソースの臭いが
漂ってきた。『少し食べますと?』わざとらしく聞いてきたが、もちろん丁寧にお断りを
した。
昼食の後山頂の北側にあるという展望岩に寄ってみる。晴れていれば国見山の北側に並ぶ
石鎚山系から東の峰々が眺められるはずだが、当然こちらもガスの中。
ただ一瞬だけ雲が流れて薄く二つのピークが見えたが、続いている稜線が見えないので、
山座の同定はできなかった。
展望岩から戻って山頂をあとにする。経口補水が効いたのか、休憩したせいなのかは分か
らないが、登りの時が嘘のように楽になった。
時期的なものなのか手水からのルートが元々なのかは分からないが、今日は全く花を見る
ことがなく、唯一この白いキノコが目に入った。
すると時々何カ所かで匂いが漂ってきた。登りの時にも気づいていたが『ひょっとして
サンショウかな?』と前を歩くあっちゃんに言うと、『私も登りの時から気になっていた
の』と。途中でその葉を見つけて匂ってみるとやはりサンショウの木だった。
今日は花がないので目に入った虫を写してみる。歩く花と昆虫図鑑のアカリプタさんな
らすぐに名前を教えてくれるだろうな。
登りが急登だったということは下りは急坂。登りの時はあまりの苦しさで気にならなか
った膝の痛みを感じ始めた。人間不思議なもので一度に何カ所もの痛みを感じることが
なく、一番痛い個所だけを感じるようにできていると思う。
山頂でルリちゃんは『それじゃゆっくり降りるわね!』と言ったはずなのに、急坂をト
ントンとスピードを落とさず二人は下りていく。
そのうちにあっちゃんが『しんどい坂はまだかな?』と言うので『もう通り過ぎてるわ
よ』とルリちゃん。『あんな大きな案内板が目に入らなかったの?』と私。この頃には
ツッコミを入れられるくらい余裕が出てきた。
登りではまったく気づかなかったがこのルートには石段らしき跡が何カ所も残っていた。
登山道の整備での石段ではないだろうから、山頂で春と秋に行われている祭事に行き交
う為の昔からの石段なのか?
しばらくすると水の音が大きくなってきた。足元に昨日の雨後の水が流れる場所まで来
ると、濡れた岩で転ばないようにスピードが落ちる。
その足元の悪い場所を過ぎると、登りの半分もかからない時間で登山口まで戻ってきた。
車まで戻りさっそくクーラーを全開にして座席に着くが、上も下も汗でびしょ濡れで、
逆に汗冷えしてきた。
ここのところ夏場に一度は熱中症になりしんどい思いをしているのに、学習能力がない
のか同じことを繰り返している。その原因のひとつに着圧のタイツで下半身から暑気が
しているような気がしている。それで昨年からタイツを薄手にしてショーツを履き始め
たのだが、前回にその恰好で歩いていたら奥様たちに『細い足!』と小ばかにされた。
それで今日はショーツではなくズボンを履いたら、下半身がとにかく暑かった。
そんなこともあるので次回からは不安要素を一つずつ消して、さらにはルリちゃんにも
らった経口補水もちゃんと準備して来ようと反省しきりの国見山だった。
は黒滝山の岩場をあっちゃんと楽しんだ後、県道16号線沿いのタキユリが咲いていな
いか探しに車を走らせた。その時にギッチャンさんに教えてもらったのが、七ツ淵神社
の参道のウスキキヌガサダケだった。『是非見に行ってみて!』と言われて寄り道して見
ると、少し時間が遅かったのか、黄色いドレスは窄みかけていた。 キヌガサダケはレー
スのドレスをまとったような姿から『キノコの女王』と呼ばれてい るらしい。胞子の分
散は風によらず、昆虫や陸棲貝類などの小動物によるところが大き いとされ、その可憐
な姿とは正反対の異臭を放ち、その異臭で昆虫や小動物を引き寄せ ているそうだ。
何はともあれ本来のドレスを広げた女王様に謁見を願い出て、奥様たちと出かけてきた。
高知ICを降り県道44号線を東に走る。するとあっちゃんが『この道前回鷲尾山に行
った時に通った道ね』と言うので、目の前に見えるイオンモールを指さして、『いえいえ
違う道ですよ、前回、イオンがありましたか?』と答える。すると今度は県道44号線
から県道16号線を北に向かって走って行くとルリちゃんが『どっちの方角に向かっ
て走っているのか全然分からんわ』と。
山の中でもそうだが、奥様たちには『太陽の昇っているほうが基本的に南』といつも言
うのだが、お二人の辞書には方向感覚という言葉がどうもないらしい。
そうこうしているうちに七ツ淵神社の一の鳥居に着いた。すでに女王様への謁見は始ま
っているようで車が数台停まっていた。
鳥居から参道を少し下った場所に一眼レフを構えた女性達が陣取っていた。一番最初に
参道脇の一本が目に付いたが、地面に膝をついて這いつくばるようにして必死で写して
いる年配の女性がいた。順番待ちだと思い、その後ろでじっと待っていても何分経って
も終わらない。仕方がないので周りを探してみると反対側の斜面にも一本生えているの
が目に入った。
何枚か写した後斜面から降りると先ほどの女性がまだ陣取って写している。その後ろに
何人かの人が待っているのにけっして譲ろうとはしない・・・・。仕方がないので参道
を神社の方に少し下って行く。昨年歩いた時に立ち止まっている女性から『コクランが
咲いています!』と教えてもらったので、今日も咲いていないか探して歩いたが、見つ
けることはできなかった。
引き返してもとに場所に戻ると先ほどよりドレスが広がっている。このキヌガサダケの
伸長速度は毎分2~4mmといわれていて、30分で6~12㎝伸びる驚きの成長速度だそう
だ。他にも違う場所に生えているのを見つけて何枚かカメラに収める。
ただ一番きれいなドレスをまとった女王様は斜面の上の方にいらっしゃって、きれいに
撮ることができなかったのが残念だ。 鳥居まで戻ると次々と車がやってきていた。
女王様に謁見した後はここから西にある国見山に向かって行く。別名雪光山と呼ばれる
国見山。高知市内からは冬に真っ先に白く輝くことからそう呼ばれるようになったそう
だが、その国見山の手水登山口へと県道33号線を西に走って行くと、道路の法面に大
きな葉が垂れ下がりその先に何個ものつぼみが付いているたくさんのタキユリが目に付
いた。『すごい数ね!』『これが全部咲いたところを見てみたいね』と奥様たち。昨年車
を走らせた県道16号線よりもその数は多いかもしれない。
すると一カ所だけ法面保護の金網から飛び出し咲いている花が目に飛び込んできた。慌
てて車を停めて撮影タイム!花弁が球形に反り返えり、鹿子絞りのような濃紅色の斑点
が美しいタキユリ。昨年あっちゃんとは見ることができたが、ルリちゃんも初めて見る
ことができて良かった。
この間途中の法面はきれいに草刈りがされていたが、このタキユリを避けて刈っていて、
絶滅危惧種になっているだけ、大切にされている様子がうかがえた。
七ツ淵からはおおよそ1時間弱かかって手水の登山口に着いた。県道から登山口までの
道は結構狭く、雨降りの後だったこともあって走りにくい道だった。
登山口には手書きのコース図が設置されている。その図には『しんどい坂』とイヤな言
葉が書かれてあった。
最初の竹林を抜けると道はすぐに急登になった。昨日の雨のせいで道には水があふれて
流れている。ゴロゴロした石の足元に注意しながら登って行く。
いつもならまずは膝の痛みが出始めるのだが、今日は着圧タイツのお陰か調子が良さそ
うだ。その代わりなのかどうか?息切れがいつも以上に激しい。
30分ほど登っただろうか、標高600mを過ぎた辺りまで石積がまだあった。石積み
の上の平らになった場所には太い木材が何本か残っていて、畑地というよりは何か建物
があったような気がする。道が杉林の中の道になっても相変わらず急登は続いて行く。
すると道の脇に『しんどい坂』と書かれた案内板があった。『イヤイヤここまでもずっ
としんどい坂なんですけど!』
相変わらずとにかく息切れがひどい。立ち止まって大きく深呼吸をしながら休んでも治
まらない。奥様たちに『今日はどうも調子が悪いので待たなくていいですから!』と声
をかける。十数歩歩いては立ち止まり深呼吸して、そのたびコマめに水分補給をしてい
くけれど、状況は変わらず奥様たちはすぐに見えなくなった。
何とか柿ノ口の登山口への分岐に着いたが当然奥様たちの姿はない。しばらくすると今
度は吐き気がしてきた。立ち止まる頻度も数十歩から十歩になってきた。これはいよい
よヤバいかなと思いながらも牛歩で進んで行く。
すると最後の登りの手前、案内板の建つ場所で奥様たちが待っていてくれた。『大丈夫?
』と声をかけられ、『吐き気が収まらないんです』と話をすると、『熱中症だわ』と言って
ルリちゃんがザックから経口補水の粉末を取り出し手渡してくれ、一緒にあっちゃんがペ
ットボトル水を差しだしてくれた。
その粉末を口に入れ、ペットボトルの水を含んで口の中でグジュグジュと混ぜ合わせて飲
み込む。それを何回か繰り返してみると少し落ち着いてきた。
しばらく置いて残り僅かな山頂目指して歩き出す。山頂直下の岩が崩れた場所を登って行
くと、その先に大黒様が見えた。そして奥様たちの『着いたわよ!』の声がした。
山頂にはYAMAPの活動日記の写真で見た大黒様が南に向かって鎮座していた。今年に
入って最悪の状態でやっと登ってきたのに、山頂からの南に広がっているはずの景色は白
いガスの中だった。
とにもかくにも疲れた身体を大黒様の前の石積に座らせてもらった。もちろん食欲もな
く雲の隙間から時折差す日差しが恨めしかった。
あっちゃんは先週からインスタントのソース焼きそばに凝っている。お湯を入れて時間を
置いて湯切りした後におふたを開けてソースを混ぜると、こちらまでそのソースの臭いが
漂ってきた。『少し食べますと?』わざとらしく聞いてきたが、もちろん丁寧にお断りを
した。
昼食の後山頂の北側にあるという展望岩に寄ってみる。晴れていれば国見山の北側に並ぶ
石鎚山系から東の峰々が眺められるはずだが、当然こちらもガスの中。
ただ一瞬だけ雲が流れて薄く二つのピークが見えたが、続いている稜線が見えないので、
山座の同定はできなかった。
展望岩から戻って山頂をあとにする。経口補水が効いたのか、休憩したせいなのかは分か
らないが、登りの時が嘘のように楽になった。
時期的なものなのか手水からのルートが元々なのかは分からないが、今日は全く花を見る
ことがなく、唯一この白いキノコが目に入った。
すると時々何カ所かで匂いが漂ってきた。登りの時にも気づいていたが『ひょっとして
サンショウかな?』と前を歩くあっちゃんに言うと、『私も登りの時から気になっていた
の』と。途中でその葉を見つけて匂ってみるとやはりサンショウの木だった。
今日は花がないので目に入った虫を写してみる。歩く花と昆虫図鑑のアカリプタさんな
らすぐに名前を教えてくれるだろうな。
登りが急登だったということは下りは急坂。登りの時はあまりの苦しさで気にならなか
った膝の痛みを感じ始めた。人間不思議なもので一度に何カ所もの痛みを感じることが
なく、一番痛い個所だけを感じるようにできていると思う。
山頂でルリちゃんは『それじゃゆっくり降りるわね!』と言ったはずなのに、急坂をト
ントンとスピードを落とさず二人は下りていく。
そのうちにあっちゃんが『しんどい坂はまだかな?』と言うので『もう通り過ぎてるわ
よ』とルリちゃん。『あんな大きな案内板が目に入らなかったの?』と私。この頃には
ツッコミを入れられるくらい余裕が出てきた。
登りではまったく気づかなかったがこのルートには石段らしき跡が何カ所も残っていた。
登山道の整備での石段ではないだろうから、山頂で春と秋に行われている祭事に行き交
う為の昔からの石段なのか?
しばらくすると水の音が大きくなってきた。足元に昨日の雨後の水が流れる場所まで来
ると、濡れた岩で転ばないようにスピードが落ちる。
その足元の悪い場所を過ぎると、登りの半分もかからない時間で登山口まで戻ってきた。
車まで戻りさっそくクーラーを全開にして座席に着くが、上も下も汗でびしょ濡れで、
逆に汗冷えしてきた。
ここのところ夏場に一度は熱中症になりしんどい思いをしているのに、学習能力がない
のか同じことを繰り返している。その原因のひとつに着圧のタイツで下半身から暑気が
しているような気がしている。それで昨年からタイツを薄手にしてショーツを履き始め
たのだが、前回にその恰好で歩いていたら奥様たちに『細い足!』と小ばかにされた。
それで今日はショーツではなくズボンを履いたら、下半身がとにかく暑かった。
そんなこともあるので次回からは不安要素を一つずつ消して、さらにはルリちゃんにも
らった経口補水もちゃんと準備して来ようと反省しきりの国見山だった。