今日のWOCは登山部・植物部・自転車部・自主トレにそれぞれ分かれての活動になりました。
植物部は高知の別府峡、自転車部はしまなみ海道、自主トレは飯野山、
そして登山部?はここの所恒例の秋の小豆島を歩きました。昨年の秋も小豆島の里山や
霊場巡りを数回に分けて出かけたので、今年も小豆島の秋を楽しもうと
麺法師さんが企画してくれました。
参加者はルリちゃんとお嬢様と私。一応登山部ですから
霊場の中でも山岳霊場と呼ばれる山間部にある札所を廻ります。
案内では島での車の運転はじゃんけんで決めるとのことです。
朝起きて支度をしている途中で、中腰でくしゃみをすると、
ピキッ!と・・・・・やばいやばい
もう少しでギックリ」腰になりかけました。それでも一歩手前のプチギックリになりました。
腰に爆弾を抱えながら高松駅に着き、メンバーと待ち合わせてコンビニで買い物を。
運転手はじゃんけんで決めることになっていたのですが、運転してハンドルを握っていた方が
楽なので、私が今日は運転をすることを伝えると、さっそくお嬢様が
ビールを買って店を出てきました。
(こやつ朝から・・・・ビール?・・・・人の気も知らんと! (; ・`д・´) )
8時過ぎのフェリーに乗り込み、船内で今日のスケジュールの打ち合わせをしました。
お嬢様は嬉しそうな顔をしてぐびぐびと飲んでます。
麺法師さんはまず山岳霊場でまだ行っていない霊場へ行きたいと。
お嬢様は島の素麺と醤油でほぼ観光です。
私と言えば更にミーハーな、今小豆島で旬のオリーブ公園で、魔女の宅急便の
写真を撮りたいと、言う事でそれぞれの希望の場所をピックアップして廻ることになりました。
空は薄曇り。甲板では冷たい風が吹いていました。
港に着き土庄でレンタカーを借りてスタートです。
まずは麺法師さんの希望した、まだ未訪問の山岳霊場へ向かいます。最初は『44番 湯船山蓮華寺』。
この霊場は『中山の千枚田』の最上部にあり、境内にあるさぬきの名水のひとつの『湯船の名水』から
湧き出る水で棚田を潤していると言われている霊場です。
中山地区の集落の中を車を走らせ、少し路肩の広くなった
場所に路上駐車をして、里道を歩いて行きます。
本堂の脇には樹高22mのクスノキの大木と、今は枯死した大杉が並んでいました。
太く逞しい枝を大きく広げた生命力のみなぎるクスノキの横で、樹齢400年ともいわれる大杉が
枝葉を付けることもなく立ち枯れている姿は、何とも言えずもの悲しさを感じずにはいられません。
本堂でお参りを済ませて車を停めた集落までのんびりと歩きます。麓には稲刈りの終わった
棚田が広がっています。集落の横に珍しい色をした彼岸花。赤や白の花は普段見かけますが
初めて目にする色の彼岸花です。
集落からさらに上に車を走らせ次は『47番 栂尾山(とがのおさん)』へ。案内板に従って
行くと集落の道から左に急な坂を下って霊場前の広場に車を停めました。
栂尾山は山岳霊場らしい洞窟の中がお堂になった霊場でした。
本堂の前には見晴らし台が作られていて、『肥土山集落』が見下ろせ、山と山の間からは
遠く瀬戸内の海まで見渡せます。
栂尾山から広場までのウバメカシのトンネルの下を戻っていると、後ろから
『次の毘沙門堂はまだ向こうじゃない?』とルリちゃんとお嬢様が騒いでいます。
どうやら先ほどの栂尾山に案内の標識があったようです。
また道を戻って本堂から先に進むと手摺の設けられた
急な下り坂が続いています。急坂を下り切った場所に『47番 毘沙門堂』の立派な本堂が
静かな谷あいの中に佇んでいました。
ここでは簡単にお参りを済ませて、先ほどの急な坂を登って行きます。なかなかの傾斜の登りに
少し汗を掻き始め上着を一枚脱いで登って行きます。
これで『湯船山・栂尾山・毘沙門堂』の参拝が終わり、
麺法師さんが山岳霊場14霊場を全て廻ったことになります。
栂尾山の駐車場から一旦中山の集落まで降り、
直ぐ近くにあった『43番 湯船山浄土寺』にも参拝してみます。
本堂の横には寺院では珍しい茅葺の屋根の書院があります。
土塀越しには里の秋の風景が広がっていました。
ひとまず霊場巡りを終えて、次は麺法師さんお勧めの『小豆島大観音』へ行ってみます。
土庄から県道26号を北に走ると否が応でも目に飛び込んでくる、巨大な観音像です。
一階のホールから最上階の展望台までの間はエレベーターと螺旋階段であがれるようになっていて
その螺旋階段にも隙間なく『胎内仏』が設置されていました。
その胎内仏には寄贈した人の名前が刻まれています。
ここでメンバー全員で
『この胎内仏を寄贈するのにいったいいくらするんやろね~』
『全部で何体あるんやろね~』
と下世話な話をしながら神聖な観音像の中を廻って行きます。
最上階の展望台からは丸窓の先に、麓の風景や瀬戸内の風景が広がっていました。
参拝を終えて麺法師さんが受付の女性に、先ほどの疑問点を聞いてくれました。
『胎内仏は12,000体あるんやって!』
『寄贈するのに1体110,000円かかるんやって!』と質問を終えた麺法師さんが教えてくれました。
観音像から駐車場に戻る途中で、12,000体×110,000円の暗算が誰もできません。
大観音を後にして次はお嬢様ご所望の『生素麺のなかぶ庵』へと車を走らせます。
以前に食べてとても美味しかったと絶賛するお嬢様のお言葉に従って、
草壁から福田へ向かう途中の安田で
狭い路地の中を入って行きます。『なかぶ庵』では硝子越しに作業場の様子を見ながら
麺法師さんと私は大をルリちゃんとお嬢様は小を注文。
『KAZASHIさんは、私より小食やのに大注文して大丈夫?』とお嬢様が言っていますが、
喉越しのいい素麺はいくらでもお腹の中に納まって行きます。
柔らかい乾麺の素麺と比べると、少しコシ?のある独特の食感の生素麺でした。
家族の機嫌取りの為にお土産も購入。さすがに大でお腹は満腹して次は直ぐ近くにある
『ヤマロク醤油』へと向かいます。
ヤマロク醤油では背丈の倍以上はありそうな大きな三十二石(6000リットル)大杉のもろみ樽を
今でも使って製造している数少ない醤油屋です。蔵に入る前には衣服の埃を綺麗に落としてから
中に案内してくれました。国の『登録有形文化財』のもろみ蔵に入ると
薄暗い蔵の中から独特のもろみの匂いが鼻をつきます。
樽を使い始めて150年以上経つ言われ、蔵の中の土壁や柱や梁そして大樽にも
びっしりと様々な菌が漂着し、この蔵の歴史の長さを感じます。
ヤマロク醤油の後は私のリクエストで昨年も参拝した『18番 石門洞』へ!。
寒霞渓道路の途中から急なコンクリート道を登って行くと
渓谷の中に駐車場があり、そこからは『裏八景』に
続く道を車から降りて歩いて行きます。
最初に目に飛び込んでくるのは『法螺貝岩』そしてその右奥には『二見岩』の
奇岩が続いています。色鮮やかなモミジの背景として最高のビューポイントです。
石門洞へと続く道は今年最高のモミジのオンパレードです。お陰で急な上り坂も苦になりません。
石門洞の手前では高い位置に『幟岳』が見えてきました。
谷あいにひっそり佇む石門洞の周辺は、谷一面が 秋・秋・秋!
昨年同じくらいの時期に見た時より、より一層モミジの色づきが派手なような気がします。
石門の奥まで登ると、岩に掛かったアーチの手前も奥もモミジで染まっています。
大きな岩をくり抜いたように建てられた石門洞。お堂の橋桁の朱色と紅葉の彩もマッチしています。
本堂の窓から手を振る麺法師さん・ルリちゃん・お嬢様!
石門洞で今年最後の紅葉を満喫した後は、さらに寒霞渓道路をすすんで『20番 仏ケ滝』そして
『14番 清滝山』に参拝します。
仏ケ滝の本堂の洞窟は低く横に広がった空間にほんのりと明かりが灯っています。
次の清滝山では本堂をお参りした後、横の行場の鎖を登ってみました。
鎖を登り切り振り返ると先ほどの石門と同じように、少し小さめですが空洞が!
その奥にも一本のモミジの木。
南側には曇り空の下少し陽が落ち始めた島と瀬戸内の風景が広がっています。
次は寒霞渓道路を寒霞渓目指して道の両側に続く紅葉の中を車を走らせます。
寒霞渓は駐車場も満車に近く、レストハウスやお土産屋では観光客で賑わっています。
展望台で4人で自撮り!写った写真を見てお嬢様が
お嬢様 : 『ほらな、KAZASHIさんは皺だらけやから老けて見えるわ』
お嬢様 : 『ほんま同い年には見えんわ!』
と皺のない自分の顔と比べて自慢しています。
執事 : 『ほっとけ!男は背中と皺で人生を語るんや!』とうそぶきます。
賑わう寒霞渓を後に紅葉の海の中を銚子渓へと走り『72番奥の院 笠ケ滝』に。
この霊場は山の会で『皇踏山』に登った時に立ち寄ったのを、駐車場に着く手前で思い出しました。
本堂へ続く岩に掛けられた鎖場の手前には進入禁止のロープが掛けられ、
暗くなると危険なので拝観時間は午後2時までと記せられていました。
好奇心旺盛なメンバーはその注意書きを無視して取りあえず登ってみることに。
登りながら『自分たちは登山部やから大丈夫』などと言っていたのですが、
一つ目の鎖を登り二つ目の鎖の手前で今度は『監視カメラ有』の
立て札が掛けられているではないですか!さすがにこれにはビビッて一目散に退散です。
麺法師さんと二人で急いで降りたのに、後ろから来る二人はのんびりと降りてきます。
さすがおばちゃんは肝が据わっています。と思ったのですが足元が不安定な場所が
まだまだお嬢様は苦手の様です。
笠ケ滝を後に今度は麺法師さんが『宝生院のシンパク』を見に行こうと言います。
麺法師さんによると宝生院の真柏(しんぱく)はそれはそれは
立派な木だそうで見ごたえがあると教えてくれました。
駐車場で車から降りるとお嬢様が目の前に見えたこの松の木を見て
『これがシンパク?しょぼい!』と
お嬢様、なんぼ何でもこんな盆栽みたいな松の木をすごいだなんて麺法師さんは言いません!
『お嬢様。その右側にある大きなきがシンパクですよ!』
案内板には樹齢1600年と掛かれていて一同『すごいね~』と感心。
石垣の上に鎮座するシンパクの大木は、まるで空に広がる入道雲の様です。
根元にはぐるっと回れる木道が設けられ、複雑な形をした根元も見て回れます。
日本一ともいわれるこのシンパクの16m近くもある根元をゆっくりと歩いているとお嬢様が、
『この木の樹齢は何年くらいなんかな?』と聞いてきます。
さっきからみんなで『1600年も生きてるなんて、すごいね!』と
言っていたばかりなのに、まったく人の話を聞いていません!
木の下にいるお嬢様と比べるとその大きさが分かります。
宝生院を後にしたメンバーは『井上誠耕園』の新しいお店で休憩です。
ベーカリーコーナーでお嬢様がメニューを見ながらソフトクリームを注文しています。
お嬢様 : 『以前に食べたのと別のこれにします!』
執事 : 『そしたら僕はお嬢様とは別のにしようかな?』
と迷っていると、お店の女の子がお嬢様が注文したメニューのソフトクリームを指さし
『わたしもこれが一番好きです!』と。それを聞いて直ぐに
執事 : 『じゃ僕も同じもんでいいです!』と即決。
それを聞いたお嬢様が女の子に
お嬢様 : 『この人のソフトに毒入れといて! (; ・`д・´) 』と隣で毒づいています。
井上誠耕園を後に最後は私のリクエストの『オリーブ公園』で例の写真を撮りに出かけます。
朝に発症したプチギックリ腰が気になるところですが、『魔女の宅急便』に挑戦した写真がこれです。
ルリちゃんもお嬢様も意外と高く飛んでいるように見えます。
照れてか写真を撮らなかった麺法師さんも最後はオブジェの前で記念撮影です。
レンタカーを8時間の約束で借り、ちょうどその時間に土庄に到着しました。
朝から山岳霊場や観光地そして島の食べ物も満喫して、十分に楽しめた小豆島の一日でした。
帰りのフェリーの中ではコンビニで買ったビールで宴会が始まり、少しほろ酔い気分で
話が弾みました。
そしてさらに高松に着いた後は生のギネスビールが飲める『The Craic』さんで三次会です。
美味しいビールと料理を飲み食いしながら、今日の話に花が咲きます。
今日は登山部と言っても山には登らなかった割には、車で移動しながらも結構な距離を歩きました。
山だけに拘らず何にでも興味がある場所に出かけて楽しむWOCの真骨頂の秋の小豆島でした。
植物部は高知の別府峡、自転車部はしまなみ海道、自主トレは飯野山、
そして登山部?はここの所恒例の秋の小豆島を歩きました。昨年の秋も小豆島の里山や
霊場巡りを数回に分けて出かけたので、今年も小豆島の秋を楽しもうと
麺法師さんが企画してくれました。
参加者はルリちゃんとお嬢様と私。一応登山部ですから
霊場の中でも山岳霊場と呼ばれる山間部にある札所を廻ります。
案内では島での車の運転はじゃんけんで決めるとのことです。
朝起きて支度をしている途中で、中腰でくしゃみをすると、
ピキッ!と・・・・・やばいやばい
もう少しでギックリ」腰になりかけました。それでも一歩手前のプチギックリになりました。
腰に爆弾を抱えながら高松駅に着き、メンバーと待ち合わせてコンビニで買い物を。
運転手はじゃんけんで決めることになっていたのですが、運転してハンドルを握っていた方が
楽なので、私が今日は運転をすることを伝えると、さっそくお嬢様が
ビールを買って店を出てきました。
(こやつ朝から・・・・ビール?・・・・人の気も知らんと! (; ・`д・´) )
8時過ぎのフェリーに乗り込み、船内で今日のスケジュールの打ち合わせをしました。
お嬢様は嬉しそうな顔をしてぐびぐびと飲んでます。
麺法師さんはまず山岳霊場でまだ行っていない霊場へ行きたいと。
お嬢様は島の素麺と醤油でほぼ観光です。
私と言えば更にミーハーな、今小豆島で旬のオリーブ公園で、魔女の宅急便の
写真を撮りたいと、言う事でそれぞれの希望の場所をピックアップして廻ることになりました。
空は薄曇り。甲板では冷たい風が吹いていました。
港に着き土庄でレンタカーを借りてスタートです。
まずは麺法師さんの希望した、まだ未訪問の山岳霊場へ向かいます。最初は『44番 湯船山蓮華寺』。
この霊場は『中山の千枚田』の最上部にあり、境内にあるさぬきの名水のひとつの『湯船の名水』から
湧き出る水で棚田を潤していると言われている霊場です。
中山地区の集落の中を車を走らせ、少し路肩の広くなった
場所に路上駐車をして、里道を歩いて行きます。
本堂の脇には樹高22mのクスノキの大木と、今は枯死した大杉が並んでいました。
太く逞しい枝を大きく広げた生命力のみなぎるクスノキの横で、樹齢400年ともいわれる大杉が
枝葉を付けることもなく立ち枯れている姿は、何とも言えずもの悲しさを感じずにはいられません。
本堂でお参りを済ませて車を停めた集落までのんびりと歩きます。麓には稲刈りの終わった
棚田が広がっています。集落の横に珍しい色をした彼岸花。赤や白の花は普段見かけますが
初めて目にする色の彼岸花です。
集落からさらに上に車を走らせ次は『47番 栂尾山(とがのおさん)』へ。案内板に従って
行くと集落の道から左に急な坂を下って霊場前の広場に車を停めました。
栂尾山は山岳霊場らしい洞窟の中がお堂になった霊場でした。
本堂の前には見晴らし台が作られていて、『肥土山集落』が見下ろせ、山と山の間からは
遠く瀬戸内の海まで見渡せます。
栂尾山から広場までのウバメカシのトンネルの下を戻っていると、後ろから
『次の毘沙門堂はまだ向こうじゃない?』とルリちゃんとお嬢様が騒いでいます。
どうやら先ほどの栂尾山に案内の標識があったようです。
また道を戻って本堂から先に進むと手摺の設けられた
急な下り坂が続いています。急坂を下り切った場所に『47番 毘沙門堂』の立派な本堂が
静かな谷あいの中に佇んでいました。
ここでは簡単にお参りを済ませて、先ほどの急な坂を登って行きます。なかなかの傾斜の登りに
少し汗を掻き始め上着を一枚脱いで登って行きます。
これで『湯船山・栂尾山・毘沙門堂』の参拝が終わり、
麺法師さんが山岳霊場14霊場を全て廻ったことになります。
栂尾山の駐車場から一旦中山の集落まで降り、
直ぐ近くにあった『43番 湯船山浄土寺』にも参拝してみます。
本堂の横には寺院では珍しい茅葺の屋根の書院があります。
土塀越しには里の秋の風景が広がっていました。
ひとまず霊場巡りを終えて、次は麺法師さんお勧めの『小豆島大観音』へ行ってみます。
土庄から県道26号を北に走ると否が応でも目に飛び込んでくる、巨大な観音像です。
一階のホールから最上階の展望台までの間はエレベーターと螺旋階段であがれるようになっていて
その螺旋階段にも隙間なく『胎内仏』が設置されていました。
その胎内仏には寄贈した人の名前が刻まれています。
ここでメンバー全員で
『この胎内仏を寄贈するのにいったいいくらするんやろね~』
『全部で何体あるんやろね~』
と下世話な話をしながら神聖な観音像の中を廻って行きます。
最上階の展望台からは丸窓の先に、麓の風景や瀬戸内の風景が広がっていました。
参拝を終えて麺法師さんが受付の女性に、先ほどの疑問点を聞いてくれました。
『胎内仏は12,000体あるんやって!』
『寄贈するのに1体110,000円かかるんやって!』と質問を終えた麺法師さんが教えてくれました。
観音像から駐車場に戻る途中で、12,000体×110,000円の暗算が誰もできません。
大観音を後にして次はお嬢様ご所望の『生素麺のなかぶ庵』へと車を走らせます。
以前に食べてとても美味しかったと絶賛するお嬢様のお言葉に従って、
草壁から福田へ向かう途中の安田で
狭い路地の中を入って行きます。『なかぶ庵』では硝子越しに作業場の様子を見ながら
麺法師さんと私は大をルリちゃんとお嬢様は小を注文。
『KAZASHIさんは、私より小食やのに大注文して大丈夫?』とお嬢様が言っていますが、
喉越しのいい素麺はいくらでもお腹の中に納まって行きます。
柔らかい乾麺の素麺と比べると、少しコシ?のある独特の食感の生素麺でした。
家族の機嫌取りの為にお土産も購入。さすがに大でお腹は満腹して次は直ぐ近くにある
『ヤマロク醤油』へと向かいます。
ヤマロク醤油では背丈の倍以上はありそうな大きな三十二石(6000リットル)大杉のもろみ樽を
今でも使って製造している数少ない醤油屋です。蔵に入る前には衣服の埃を綺麗に落としてから
中に案内してくれました。国の『登録有形文化財』のもろみ蔵に入ると
薄暗い蔵の中から独特のもろみの匂いが鼻をつきます。
樽を使い始めて150年以上経つ言われ、蔵の中の土壁や柱や梁そして大樽にも
びっしりと様々な菌が漂着し、この蔵の歴史の長さを感じます。
ヤマロク醤油の後は私のリクエストで昨年も参拝した『18番 石門洞』へ!。
寒霞渓道路の途中から急なコンクリート道を登って行くと
渓谷の中に駐車場があり、そこからは『裏八景』に
続く道を車から降りて歩いて行きます。
最初に目に飛び込んでくるのは『法螺貝岩』そしてその右奥には『二見岩』の
奇岩が続いています。色鮮やかなモミジの背景として最高のビューポイントです。
石門洞へと続く道は今年最高のモミジのオンパレードです。お陰で急な上り坂も苦になりません。
石門洞の手前では高い位置に『幟岳』が見えてきました。
谷あいにひっそり佇む石門洞の周辺は、谷一面が 秋・秋・秋!
昨年同じくらいの時期に見た時より、より一層モミジの色づきが派手なような気がします。
石門の奥まで登ると、岩に掛かったアーチの手前も奥もモミジで染まっています。
大きな岩をくり抜いたように建てられた石門洞。お堂の橋桁の朱色と紅葉の彩もマッチしています。
本堂の窓から手を振る麺法師さん・ルリちゃん・お嬢様!
石門洞で今年最後の紅葉を満喫した後は、さらに寒霞渓道路をすすんで『20番 仏ケ滝』そして
『14番 清滝山』に参拝します。
仏ケ滝の本堂の洞窟は低く横に広がった空間にほんのりと明かりが灯っています。
次の清滝山では本堂をお参りした後、横の行場の鎖を登ってみました。
鎖を登り切り振り返ると先ほどの石門と同じように、少し小さめですが空洞が!
その奥にも一本のモミジの木。
南側には曇り空の下少し陽が落ち始めた島と瀬戸内の風景が広がっています。
次は寒霞渓道路を寒霞渓目指して道の両側に続く紅葉の中を車を走らせます。
寒霞渓は駐車場も満車に近く、レストハウスやお土産屋では観光客で賑わっています。
展望台で4人で自撮り!写った写真を見てお嬢様が
お嬢様 : 『ほらな、KAZASHIさんは皺だらけやから老けて見えるわ』
お嬢様 : 『ほんま同い年には見えんわ!』
と皺のない自分の顔と比べて自慢しています。
執事 : 『ほっとけ!男は背中と皺で人生を語るんや!』とうそぶきます。
賑わう寒霞渓を後に紅葉の海の中を銚子渓へと走り『72番奥の院 笠ケ滝』に。
この霊場は山の会で『皇踏山』に登った時に立ち寄ったのを、駐車場に着く手前で思い出しました。
本堂へ続く岩に掛けられた鎖場の手前には進入禁止のロープが掛けられ、
暗くなると危険なので拝観時間は午後2時までと記せられていました。
好奇心旺盛なメンバーはその注意書きを無視して取りあえず登ってみることに。
登りながら『自分たちは登山部やから大丈夫』などと言っていたのですが、
一つ目の鎖を登り二つ目の鎖の手前で今度は『監視カメラ有』の
立て札が掛けられているではないですか!さすがにこれにはビビッて一目散に退散です。
麺法師さんと二人で急いで降りたのに、後ろから来る二人はのんびりと降りてきます。
さすがおばちゃんは肝が据わっています。と思ったのですが足元が不安定な場所が
まだまだお嬢様は苦手の様です。
笠ケ滝を後に今度は麺法師さんが『宝生院のシンパク』を見に行こうと言います。
麺法師さんによると宝生院の真柏(しんぱく)はそれはそれは
立派な木だそうで見ごたえがあると教えてくれました。
駐車場で車から降りるとお嬢様が目の前に見えたこの松の木を見て
『これがシンパク?しょぼい!』と
お嬢様、なんぼ何でもこんな盆栽みたいな松の木をすごいだなんて麺法師さんは言いません!
『お嬢様。その右側にある大きなきがシンパクですよ!』
案内板には樹齢1600年と掛かれていて一同『すごいね~』と感心。
石垣の上に鎮座するシンパクの大木は、まるで空に広がる入道雲の様です。
根元にはぐるっと回れる木道が設けられ、複雑な形をした根元も見て回れます。
日本一ともいわれるこのシンパクの16m近くもある根元をゆっくりと歩いているとお嬢様が、
『この木の樹齢は何年くらいなんかな?』と聞いてきます。
さっきからみんなで『1600年も生きてるなんて、すごいね!』と
言っていたばかりなのに、まったく人の話を聞いていません!
木の下にいるお嬢様と比べるとその大きさが分かります。
宝生院を後にしたメンバーは『井上誠耕園』の新しいお店で休憩です。
ベーカリーコーナーでお嬢様がメニューを見ながらソフトクリームを注文しています。
お嬢様 : 『以前に食べたのと別のこれにします!』
執事 : 『そしたら僕はお嬢様とは別のにしようかな?』
と迷っていると、お店の女の子がお嬢様が注文したメニューのソフトクリームを指さし
『わたしもこれが一番好きです!』と。それを聞いて直ぐに
執事 : 『じゃ僕も同じもんでいいです!』と即決。
それを聞いたお嬢様が女の子に
お嬢様 : 『この人のソフトに毒入れといて! (; ・`д・´) 』と隣で毒づいています。
井上誠耕園を後に最後は私のリクエストの『オリーブ公園』で例の写真を撮りに出かけます。
朝に発症したプチギックリ腰が気になるところですが、『魔女の宅急便』に挑戦した写真がこれです。
ルリちゃんもお嬢様も意外と高く飛んでいるように見えます。
照れてか写真を撮らなかった麺法師さんも最後はオブジェの前で記念撮影です。
レンタカーを8時間の約束で借り、ちょうどその時間に土庄に到着しました。
朝から山岳霊場や観光地そして島の食べ物も満喫して、十分に楽しめた小豆島の一日でした。
帰りのフェリーの中ではコンビニで買ったビールで宴会が始まり、少しほろ酔い気分で
話が弾みました。
そしてさらに高松に着いた後は生のギネスビールが飲める『The Craic』さんで三次会です。
美味しいビールと料理を飲み食いしながら、今日の話に花が咲きます。
今日は登山部と言っても山には登らなかった割には、車で移動しながらも結構な距離を歩きました。
山だけに拘らず何にでも興味がある場所に出かけて楽しむWOCの真骨頂の秋の小豆島でした。
開く実は忘年会~お疲れ様でしたね、お酒が飲める人がノンアルコールで辛抱するのはつらかったと思います!でも皆さん和気あいあいっと楽しみましたね~!
お疲れ様でした(^^)/