里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

古木の白梅は咲き始めから1ヵ月要し満開

2024年03月19日 | 古木管理

我が家の庭でザクロととともに存在感を放つのが古木の梅。紅梅と白梅があります。
樹齢は100数十年、少なくとも130年以上は経っています。
白梅が満開になりました。


根元に近いところは剪定もしており枝が少なく花は僅か。


この白梅は実取用の梅よりも開花が遅く、例年満開になるのは3月末から4月早々と言ったところ。
今年は暖冬で初夏のような気温になった日もあり、2月20日過ぎからほころび始めました。
しかし、その後一転20日間くらい真冬のような天気に逆戻り。満開になるまでにほぼ1ヵ月を要しました。
咲き出しが早過ぎたこともありますが、例年なら10日ほどでほぼ満開になります。
それでもそれまでの貯金が物を言い昨年とほぼ同じ、例年より1週間から10日早くなりました。


数年前、この白梅にタマカタカイガラムシという害虫が付き、思い切って枝を切り落としました。
そのため一時は花数もごく少なくなったものの昨年あたりから元に戻ってきました。


昔はそれなりに実も着いていたはずですが、今は殆ど着きません。
もともと花数が非常に多いので花梅として植えられたものと思われます。
しかし、今年は咲き始めからだらだらと咲いているためか満開時のボリューム感にやや欠けるようです。


それでも苔むした老木と梅の花の組み合わせはいいものです。


隣の古木の紅梅。


ここ数日気温が高く、僅かに蕾がほころんできました。
この紅梅は遅く、例年白梅より1週間~10日ほど遅れます。満開にはしばし掛かるでしょう。
こちらは家裏にある白梅。


実取用の白加賀で、梅酒や梅干し用です。
数年前、最初にこの梅にタマカタカイガラムシが取り付きました。
気付くのが遅くかなり蔓延、思い切って枝を切り落としたため花も実も激減。
大分復活し、実も少し着くようになってきました。
今年は例年より半月は早く2月半ばから咲き始めました。


その後は低温でだらだら咲きとなり3月10日頃にほぼ満開になりました。写真は何れもその時のものです。
こちらは品種不詳の雑梅。


かなり古い木で小さい実ながら熟してから漬け梅にするといい案配の梅干しになります。
邪魔な枝を切る程度の半放任でも実は沢山着きます。
しかし、今年はだらだら咲きのせいか満開時の花数は少ない。


今年の当地の梅の開花には2月中旬までの暖冬と下旬以降の寒さのぶり返しが大きく影響しています。


古木のツゲを切り詰め作り替え、コウヤマキも剪定

2024年03月02日 | 古木管理

過日、古木のツゲ(柘植)を剪定し、切り詰めました。
古木のツゲは数年かけて作り替えているところです。3年ほど前にバッサリと切り詰めたのが最初。
造園のプロから見れば無茶な所業と笑われることでしょう。
石垣側で古木のザクロや梅の木と同じ列に植えられているのですが、正確な樹齢は不明です。


ザクロや梅の木と同様なら130年超となるものの、これまであまり重視されない存在でした。
太い幹が何本も出て大きくなり刈り込みも難しくなったことから、思い切って小さくしようと試みています。
さすがに太い幹を一挙に切ってしまうのでは本体が枯れる心配があるので数年がかりでと言うわけです。
石垣下から見ると幹が伸びこのように茂っており、今冬はこの幹を元から切り詰めます。


根元を見るとこのようになっており、マーカー部分を元から切り詰めます。


葉が茂っている部分を切ってから根元の幹を切りました。


石垣上の茂った部分は完全になくなりました。


根元から伸びた幹もなくなり空間が多くなりました。


3年前は根元の周りには小さな枝がごく少なかったのですが、沢山伸びてきています。
この後は2、3年かけこの上方の太い幹を切り詰めます。


そして、本体の低い位置で容易に刈り込めるように作り替えたいと考えています。
こちらはコウヤマキ(高野槙)。


これは古木ではないと思います。ただ、いつ頃植えられたのか不明です。
このすぐ側に、小生が物心ついた頃に手押しのポンプがあったと記憶しています。
しかし、その手押しポンプは小生が殆ど使うことなくなくなりました。
その後に植えられた可能性もありますが、今となっては確認のすべがありません。
このコウヤマキも大きくなり管理に苦慮しています。


10年ほど前に頂点を切り詰め全体を短くしました。その影響が周囲に諸々出ています。
再びかなり伸び、茂ってしまいました。
脚立を掛けるのが難しく、枝も軟らかくしのるので切りにくい。
太枝も適当に切りながら全体を切り詰めました。


仕上がりはよくありませんが、何れ茂ってくるので気にならなくなります。


大量の剪定枝が出ました。かなり時間がかかり、疲労感甚だしくこれにて終了としました。



古木のザクロと白梅・紅梅の剪定

2024年01月13日 | 古木管理

古木のザクロと白梅・紅梅の剪定をしました。
樹齢は何れも推定130年以上。年々、衰えてが目立っています。
まずはザクロ。


一昨年、暫くぶりで実が数個成りましたが、昨年は花も少なく、実は1個も成りませんでした。
かつての剪定は高木にならないよう主に大枝を切り詰めることでした。
今は太い枝が伸びるようなことはありません。
枯れ枝と徒長枝を整理する程度で、むしろ切らないようにしています。
下の方の徒長枝はかなり出るので邪魔にならないよう全て切ります。

上の方は樹勢の維持のため徒長枝も伸ばしています。


枯れ枝だけはこのように切ります。


剪定量は僅かです。


こちらは白梅。


苔むした老木になりました。
4年ほど前、カイガラムシの一種タマカタカイガラムシが寄生し、どうなることかと思いました。
薬剤防除に加え寄生した枝を思い切って全て切り落としました。
相当なダメージだったはずで、老木だけにヘタをすると枯れるかもしれないと危惧しました。
結果としては奏功したようで、その後は寄生していません。
樹勢も以前と変わらないくらいに回復しています。
しかし、今は大枝を切り詰めることはしないようにしています。


このように根元近くは徒長枝が沢山生えます。


これらは全て切ります。


上の方は枯れ枝を少し切った程度。


これは紅梅。


年々根元の幹に空洞や腐れが目立っています。


こちらにはタマカタカイガラムシの寄生は確認されませんでした。
より樹勢が落ちているので、できるだけ新しい枝を伸ばすようにしています。
下位の方から出た新しい枝が少し太ってきたのは良かった。
徒長枝もあまり出ていません。


枯れ枝は切り詰めます。

上部の枝を切りました。


白梅、紅梅合わせても剪定量は僅かです。


家裏にある青果用の梅も剪定しました。
品種は白加賀。
この梅に最初にタマカタカイガラムシが寄生。古木の梅に影響しないよう枝を徹底的に処分しました。
こちらは樹勢が強いと見えて、新しい枝が大分出てきました。


分りにくいかもしれませんが、混んできたのでこの程度に間引きし、枝を切り詰めました。


自己流なので自信はありませんが、今年はそれなりに穫れそうです。
剪定量はこの程度。


何と言っても古木のザクロと梅をどう維持するかが一番の課題です。


古木のザクロの花は僅か

2023年07月04日 | 古木管理

我が家の庭の象徴とも言える古木のザクロ
昨年、改めて我が家の古木を纏めた際も、いの一番に取り上げました。
樹齢は100数十年、少なくとも130年以上。その根拠も記しています。
何時でもその存在感は変わりません。


何分にも老木だけに新しい力強い枝は伸びていません。
太い枝は全て老木化しています。


伸びている枝の殆どはいわゆる徒長枝です。
ただ、徒長枝と言えども今は艶のある新葉が伸び一見茂っているように見えます。


一年のうちでも今が一番勢いが感じられる時期です。
一時は今の時期も新葉の出が疎くなりましたが、剪定を極力控えた結果、多少は復活したようです。


しかし、今年も花の数は僅か。
よくよく目をこらさないと分らないほどです。


この辺りだけに数えられる程度咲いています。あともう少しは咲くでしょうか。


高い位置にありうまくは撮れません。ザクロの花は実にユニーク。


古い幹から直接出るのは珍しい。


蕾から開き始めの一輪。


ザクロは実だけでなく鮮やかな朱色の花も観賞に堪えます。
昔は花も沢山咲いたものです。
残念ながらその復活は不可能ですが、少しでも咲いてくれるのは嬉しい。
昨年もこんなもので、記録にも留めませんでしたが、何とそれが実を結びました。
ザクロは花の数の割に結果率が非常に悪い。
十に一つも留まるかと言ったところなので、昨年は奇跡的でした。
果たして柳の下にドジョウはいるか。


古木の紅梅が満開

2023年03月28日 | 古木管理

古木の紅梅が満開となりました。


気温が高いため咲き始めから数日、先週末にはほぼ満開となっていました。
満開と言っても少々寂しい花数ではありますが。


白梅同様樹齢は100数十年、少なくとも130年以上の古木です。
白梅よりも幹の空洞が目立ち樹勢は明らかに衰えています。


例年、白梅より1週間~10日ほど遅れて咲きますが、今年は1週間も経たずして満開となりました。
例年の満開は4月7~10日頃なので2週間は早いことになります。昨年に比べるとさらに早い。
この紅梅の開花は遅い方で、満開の頃に大概ソメイヨシノが咲き始めます。
今年もそれにピッタリ当てはまり、当地方も最速でソメイヨシノが咲き出しました。
この紅梅の花びらは八重で紅色が濃い。


昔は沢山咲き見事でしたが、老化が著しく、今は花数が少なくなりました。
但し、数年前白梅に取り付いたタマカタカイガラムシに侵されなかったのは幸いでした。
剪定は極力抑え、新しい枝を確保するようにしています。


今年は多少纏まって咲いている部分もあるようです。


苔むした老木に咲く紅梅は風情があるように見えます。


画のモチーフにするには格好の材料になっています。




気温が高く、降雨もあり半分は散ってしまいました。


それでも、白梅が害虫被害からほぼ立ち直ったので、まだ紅白の梅が楽しめます。
水稲育苗ハウスの屋根越しに撮ってみました。上部の方です。


近くではレンギョウが満開。


この時期、鮮やかな黄色も紅白の梅とコラボし悪くありません。