里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

イチジク「蓬莱柿」の枝の整理と摘芯

2023年08月07日 | 畑:果実類

イチジクの枝の整理と摘芯を行いました。
日中はあまりに暑すぎるので、少々遅い時間の作業となりました。夕日に向かっているので、逆光です。


品種は「蓬莱柿(ほうらいし)」。
昔からあった在来種が枯れてしまったため新植して10年目になります。
この品種は秋果専用種で、在来種より1ヵ月ほど遅い晩生種。
当地で昔から作られてきた在来種は、県の試験研究機関により「ブルンスウィック」という品種と明らかにされています。
「蓬莱柿」は寒さに強いと言うことで購入しましたが、晩生種のため当地では未熟のまま終わる果実も多い。
10年目と言っても、よく分っていません。相変わらずの自己流で試行錯誤を重ねています。
この時期になると枝は人の背丈をはるかに超え茂っています。
果実の方は沢山着いているとは言えませんが、例年とあまり変わりません。
当地では11月上旬くらいが収穫できる限界なので、今ごく小さい果実は多分穫れないでしょう。
小生なりに樹勢が強すぎると考え、昨年から思い切って枝を間引きし、芯も切り詰めることにしました。
そして、自己流で整理する基準を勝手に作りました。
1、枝の数は25本くらいに整理。
2、下枝を中心に実の着いていない枝は根元から切り戻す。
3、樹勢が弱くなりすぎないよう全体の本数の範囲で実の着いていない枝も残す。
4、芯は植木剪定用の枝切り挟みで届く位置で芯止めする。
また、下枝は歩くのに邪魔にならないよう芯止めしました。
手前のこのイチジクから。


枝は40本近い。高さも凄く伸びています。実が全く着いていない枝もかなりあります。
実の着いていない枝は殆ど切りました。これが整理した枝。


整理前に比べると大分透けました。これで光線も当りやすくはなるでしょう。


果実は少ない。見やすくはなりました。


隣のイチジク。
整理前。


整理後。


果実はそれなりに着いています。


他の木も同様に切りました。


この木はカミキリムシが付いています。処置しないといけません。

むしろ果実は着いています。カミキリムシで樹勢が落ちているからでしょうか。


これで全部の枝の整理と摘芯が終わりました。

整理前から見ると枝が透けて見えるようになったことは確かです。
樹勢にはマイナスでしょうから、結果を見ないと善悪は分かりません。
最後は、すっかり薄暮となりました。

今年はブルーベリーもよく穫れる

2023年07月11日 | 畑:果実類

この度の豪雨で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
今日は朝から気温が上がっています。お気を付けください。
今年はブルーベリーが穫れています。
豊作とまではいかないかもしれませんが、よく成っています。


昨年もそれなりに穫れていたので2年続けて穫れたことになります。
邪魔な枝を切るくらいのほぼ放任ですから、毎年あまり期待はしていないものの穫れれば悪い気はしません。
これは10日ほど前のブルーベリー。


完熟して実が落ちているものがありました。


ブルーベリーは一斉には熟さないため、本当に未熟なものから完熟したものまで成っています。


完熟したものだけしか穫らないので見分けるのは簡単です。
ただ、毎日穫るわけではなく2、3日おきなので落ちてしまうものもあります。
このブルーベリーは植えて20年近くなるでしょうか。
ハイブッシュ種で、苗を取り寄せて3品種植えました。
しかし、2品種は枯れてしまいました。
畑の空きスペースに、手を掛けなくても良いものと思い植え付けたもの。
マニュアル通り植付けたつもりでしたが、動機が不純でそう甘いものではありませんでした。
自家受粉しないと言うことで、数年前、隣に新しく苗を植え直しました。
それがこのブルーベリー。


なかなか大きくなりませんが、少しばかり実を結んでいます。
授粉樹の役目は多少は果たしているのかもしれません。
これが現在のブルーベリー。


大分穫りましたが、まだ成っています。


未熟の実がかなり残っています。


畑に行くとその場で食しています。


全て生食なので一回にこの程度で十分です。


連日暑い日が続いており、甘酸っぱいブルーベリーで爽やかな気分になれます。


今年はビワが豊作で天敵も来ない

2023年07月05日 | 畑:果実類

今年は珍しくビワが豊作です。
このビワの木は植えて30年くらいでしょうか。。
畑の外れにありますが、南斜面で日当たりが良く、北側は立木で守られているため条件は悪くありません。
ただし、高木にしないことだけを考えた剪定で、摘花も気が向いたらやる程度のほぼ放任です。
と言うのも、仮に成ってもハクビシンの餌になり無駄になることが多いからです。
昨年は実そのものも僅かな上、全てやられました。
一昨年、何年ぶりかでまともに完熟のビワが結構収穫できたので、順番から言うと今年は成り年なのでしょう。
これは1週間ほど前、試し穫りしたときのもの。


完熟までには若干の間がありそうでしたが、早いものは十分食べられました。


ハクビシンにやられる時はこのくらいまでには大半がダメになることが多い。
その後、畑に行くたび熟したビワを水分補給代わりに食しています。気温が高く、熟すのも早い。


これが現在。大分穫ったので数は減っています。


実もほどほどの大きさになっています。助っ人も結構穫っていきました。


その後も、何と天敵はやって来ません。


これなら完熟と言っていいのではないでしょうか。ポロッと取れますから。


これまでで一番。
そもそもが味見できれば幸いくらいの気持ちなので、少々得した気分です。
甘味もこの程度ならまずまず。一昨年以来完熟のビワを味わえました。


幼少の頃、家裏には大きなビワの木があり、よくよじ登って採りました、
小さいながら甘いビワでした。大木になり伐採されてしまい、子供心に残念に思ったものです。
懐かしく思い出されます。
未熟のビワも残っています。天敵が嗅ぎつけるのはいつか。


天敵の次のターゲットはトマトにトウモロコシ。最後までやってこなかった記憶は近年ありません。



柿の木などの剪定をする

2023年01月09日 | 畑:果実類

柿の木の剪定をしました。
まずメインの甘柿、通称「五十匁」の剪定。
昨年は成りはイマイチながら大きな果実がとれました。
一昨年秋は大豊作でしたからその反動が心配された割には良かったと思います。。
今年は、隔年結果の順で言うと表年と言うことになりますが、果たしてどうか。
剪定は自己流。自宅通路やハウス側にあるため、まずは邪魔にならないようにすることが第一。
そして、高く伸ばさないよう、太陽の光が十分に当たるように枝を間引くこと。
あとは深く考えていません。
剪定前。




かなり通路とハウスの邪魔になってきたので例年より切ります。
重複する枝と徒長枝はほぼ切ります。
剪定後。




邪魔になる枝はがっちり切りました。
大分透けたと思います。
剪定量は例年よりかなり多くなりました。


これは干し柿用の「蜂屋」。


メインの「蜂屋」は離れたところにありますが、そちらは通路の邪魔な枝を切る程度。
昨年は大不作で、前年の半分しか干し柿ができませんでした。
この自宅入り口にある木が、それなりに成り重宝しました。
手前の木はケヤキの木。知らぬ間に定着し、大きくなってしまいました。
剪定後。


徒長枝を中心に切りました。
手前のケヤキも同時に徒長枝を切り、坊主に。
こちらはアルコール脱渋用の「平核無」。


昨年はほどほどに成りました。
一昨年が豊作でしたから、順番でいくと今年は表年。
穫りやすく高くならないようにするのが剪定の第一。
そして 太陽の光りが通るように枝を間引きます。
剪定後。


ビワの木も剪定しました。
例年、成っても収穫直前にハクビシンにやられるのがいつものパターン。
一昨年は久しぶりに結構大きなビワを穫ることができましたが、昨年はダメ。
剪定は木を高くしないようにすることがメイン。そして、太陽の光りが入るよう枝を間引きます。
剪定量はこのくらい。


花はかなり咲いています。11月中から咲き始め1月になっても咲いています。


剪定後。


栗の木も邪魔な枝を切りました。

この後、大木になった栗の下枝も切りました。長く放任したため大きくなり過ぎ、手を掛けるのが難しくなってしまいました。


イチジク「蓬莱柿」の剪定をする

2022年12月20日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」の剪定をしました。
今年のイチジクは10月上旬から穫れ始め1ヵ月は穫れたのでまずまずと言っていいでしょう。
遅い年だと殆ど穫らずじまいといった年もありました。
今年は纏まって穫れた時期もあって、助っ人は甘露煮にもしたようです。
そもそもこの品種は生食用なので、甘露煮が得意でない小生向きではあります。
しかし、当地では昔からの慣習で依然甘露煮の方が馴染み深いのでしょう。
収穫したのは11月はじめまでで、今年もやはり未熟の果実がかなり残りました。
イチジクの葉は11月末には全て落葉。


今年は例年より早めに剪定を終わらせることにしました。
この「蓬莱柿」と言う品種は秋果専用種のため、その年に伸びた枝に実が着きます。
新しい枝は春から僅かな期間で凄く伸びます。
8月初めにはかなり強く摘芯しましたが、それでもこの状態です。
かつて作っていた在来種はほぼ半放任、この品種を放任したらとんでもないことになってしまいます。
まずこのイチジクから剪定。


地べたに付きそうな枝は元から切ります。
主要な枝は2、3芽を残して切り戻します。


今年伸びた枝の大部分は切ることになります。


必要な枝は20数本確保できればいいのですが、剪定時にこれを見定めるテクニックはないので、伸びたあとで透かせることになります
別のイチジク。


同様に剪定しました。


一挙に丈が詰まりました。


この程度の剪定量。


全て剪定しました。
丸坊主になってしまうので、大丈夫かと思ってしまいます。


この頃はようやく慣れてきました。当初はこれで良いのかと疑心暗鬼でした。
翌年には芽が伸びてきますが、それでも芽が伸びてくるまでは不安なものです。
近隣でこの品種を作っている方はいないので、見ることも難しい。
この辺りで昔から作られている在来種は、当県の研究機関が「ブルンスウィック」という品種であることを明らかにしています
我が家でかつて作っていたイチジクも同様の在来種で姿が全く異なるため、この「蓬莱柿」は未だ手探りです。