里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の甘柿は全体的には平年並

2022年11月01日 | 畑:果実類

今年の甘柿は全体的には平年並からやや良と言ったところか。
我が家のメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」については既述。
残りは僅かになりました。


今年は成りはイマイチながら大きな実が穫れました。
昨年大豊作で質、量とも最高だったので、今年は不作覚悟でしたからこの程度なら良しです。


我が家にはこのメインの柿のほか、あと3種の甘柿があります。
これが通称「巻き目柿」。


頭の中心に巻きが入るのでこう呼ばれます。
10月下旬から食べられるようになり、11月上旬が食べ頃です。
この柿は他の種類が不作の年でも大概よく成ります。今年もよく成っています。
我が家の甘柿の中では一番大きく、通常はメインの「五十匁」より一回り大きく200g以上あります。。


肉質がやや硬めで、ごまが少なく甘味が薄いため「五十匁」が豊作なら需要がありません。
しかし、今年の「巻き目柿」はゴマもかなり多く甘い。
今年は「五十匁」がほぼ終りなので、それなりに消費されるでしょう。
これが通称「甚平(甚兵衛)柿」。


最も遅い種類で、小さいながら熟すと甘みが強い。
今でもすでに甘くはなっています。しかし、果肉が硬く霜が降りる時期が食べ頃。


この柿も毎年安定して成りますが、昨年沢山成ったので今年はほどほどの成りと言ったところ。
3種を穫って並べてみました。見た目が悪くとも中身で勝負が在来種。
右「五十匁」、中央「巻き目柿」、左「甚平柿」。


今年は「五十匁」が「巻き目柿」と同じくらいの大きさで200g以上になっているようです。
剥いて割ってみました。手前右「五十匁」、手前左「巻き目柿」、奥「甚平柿」。


穫り頃から言うと「巻き目柿」「甚平柿」はまだ早い。
しかし、ゴマの入り具合は例年より早く、食味も良い。
あとのもう一種が通称「割れ柿」。
すでに完全に終わりました。
一番の早生で9月半ばには穫れ、9月中にほぼ終わります。
これは9月25日に撮ったもの。


これもまずまずの成り。
熟すと頭が割れるため、「割れ柿」の名が付いています。


ごまが多く大変甘い柿ながら実が小さく見栄えも悪いため、「五十匁」が穫れる前の僅かな需要です。


まだ終わったわけではありませんが、全体的に見れば今年の甘柿は平年並からやや良でよさそう。
昨年異常なくらい成り、今年は不作を予想していたので良い方に反しました。


晩生の栗も2年続きの豊作

2022年10月22日 | 畑:果実類

晩生の栗を10日ほど前から拾い始めました。
早い丹波系の栗と同様2年続きの豊作です。
かなりの晩生で、品種は「筑波」だったと思うのですが、記憶が曖昧になってしまいました。


植えて10数年経ちます。
大分成るようになってきたもののイノシシの餌になることが多く、昨年初めてと言ってよい豊作でした。
今年も獣害はあるものの、大した被害にはなっていません。
数回拾い、今は成っている実は僅かになりました。


収穫は間もなく終わりです。
これが穫り始めた10日ほど前のもの。


この栗の実は大粒です。


イガグリが青いうちに開き、木に着いたまま実だけ落下するものが多い。


イガグリもパックリと割れるので、そのまま落ちたものも穫りやすい。


実が大きくイガグリを剥く必要がないので拾うのも楽です。
虫食いも殆どありません。


この栗の欠点は、このように皮が割れやすいこと。


木に成っている状態で割れているのが分ります。
実が大きくなるので、皮が割れやすいのかもしれません。


これは、助っ人が今回拾った栗。


やはり皮の割れているものが目立ちます。
中生の丹波系の栗は9月中でほぼ終わりました。
実の大きさではこの栗の方がはるかに大きい。しかし、残念ながら味では劣ります。
中粒の丹波系の栗より甘味が少なくやや大味のようです。
剥くための手間などを考えると一長一短といったところでしょうか。
今年は昨年に続き、2年連続で中生と晩生とも豊作となり、満足できます。



メインの甘柿は成りがイマイチながら大きい

2022年10月18日 | 畑:果実類

これが我が家のメインの甘柿で通称「五十匁(ごじゅうめ)」。


10日余り前から穫り始めましたが、今が一番の穫り頃。
例年並か若干遅いか。
今年の成りはイマイチと言ったところ。


昨年は成り過ぎだったので、隔年結果の順でいくと今年は成らない年。
いわゆる裏年に当たります。
昨年は異常なくらい成り、しかも質も良く10年に一度と言う大豊作。したがって、今年は殆ど成らなくても不思議ありません。
近隣では全く成っていないというお宅もあります。
すでに数十個穫っており、しかも大きいので、この程度なら悪くないとも言えます。
この「五十匁」と言う甘柿は、この辺りでは最も多く作られている在来種。
尺貫法で五十匁は200g弱。今年は名前のとおりの大きさになっています。
ゴマが沢山入る甘い柿で、渋が抜けないことはまずありません。
樹齢は正確には忘れましたが、50年くらいになるでしょうか。
放置すれば大木になる年数です。
家の入り口にあるので、剪定は必ず行っています。
但し、成りを良くする剪定ではなく大きくしないこと第一の剪定です。
あとは摘果などもせず、ほぼ放任。
この種類は、早くから渋味が抜け、青味が残っていても食べられます。
しかし、十分甘味が乗り、適当な硬さになるのはこのように全体が色付いたとき。


今年の成り方は少々異常。成り方のバランスが悪い。
成るところはこのように固まって成っています。


成らないところはこの程度。


固まって成ったところに、奇形と熟し柿が目立ちます。
真っ赤になっているのは熟し柿。穫り遅れたのではなく最初から軟らかい。
左上の柿は二股になった奇形。


少し穫ってみました。


この「五十匁」は、頭に浅い十字の条が入ります。照明の関係か色合いが少し黄ばんで見えますが、実際はもっと赤い。


剥いてみました。


ゴマが多く非常に甘い柿です。
助っ人は知人に大分配っているようですが、この柿の評判は頗る良い。
甘柿で有名な「富有」や「次郎」などは当地で植えても全く渋は抜けません。
小生も当地方でも大丈夫と言われた品種を植えた経験がありますが、半渋で使えませんでした。
やはり、先人が定着させた在来種に限ります。
我が家には甘柿がこれ以外にも3種あり、毎年成りが違うので、何れ纏めて記録します。


今年のイチジク「蓬莱柿」は意外に早い

2022年10月15日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」を収穫しています。
10月早々から穫れ始めました。


昔あった在来種は9月が最盛期。
この「蓬莱柿」と言う品種は穫れるのが遅い。10月下旬からようやく穫れ始め多くの未熟果を残し僅かの収穫で終わった年もあります。
今年は全般的に気温が高かったので比較的順調なのでしょう。
8月初めに自分としてはかなり強く枝の整理と摘芯をしたつもりです。
それが成熟するのに良かったのかどうかは不明。
摘芯したところからはわき芽が伸び、未だかなり茂っているところを見ると、そもそも樹勢が強すぎるのかもしれません。
どういう訳か、この1本が特に早くから穫れ出しました。下の方はすでに穫り終えました。


中ほどの果実が穫れ始めました。


早くから穫れた木は樹勢が少し落ち着いている感じがします。


今はどの木からも穫れていますが、この木が盛り。


このイチジクは熟すと色が赤く変わるので分りやすい。


これは別の木。


熟した果実は触ると少し柔らかさを感じるようになります。
そして、果実の頭が割れ始まった頃が完熟の印。


ただし、ちょっと遅れるとパックリ割れてしまいます。
自家用にはさして問題ありませんが、日持ちは殆どしません。
この木が樹勢が一番強いように見えます。


穫れ始めが一番遅いようです。


未熟果が沢山残っています。


昔あった在来種は、当県の試験研究機関の調査研究で「ブルンスウィック」と言う品種と解明されています。
小さくて皮も剥きにくく味も薄いので生食には適さず、専ら甘露煮にしました。
我が家でも甘露煮をどっさり作ったものです。ですから当地方ではイチジクと言うと今でも甘露煮をイメージする人が多い。
小生はこの甘露煮が得意ではありません。
一方、この「蓬莱柿」は皮がするっと剥け、適度な甘さで生食に適します。
甘露煮が苦手な小生にも生で美味しく食べられます。


纏めてどっさり穫れるという感じにはなっていませんが、イチジクは足が早いので適量穫れ続けた方が都合は良い。
何れ穫れるのは11月上旬くらいまでなので、残っている未熟果のうちどのくらいものになるかです。


栗は今年も豊作

2022年09月24日 | 畑:果実類

栗は今年も豊作です。
今年は9月半ばから拾い始めました。例年並です。
これがメインの栗の木。


樹齢は40年以上になります。
大木になりました。剪定を怠ったのが原因です。


昨年も豊作だったので2年続きの豊作になります。


イガ栗が青いまま落果する年もありますが、今年はそのようなこともありませんでした。


近隣の方も同様なことを言われています。ただし、虫食いが多いという話しです。
我が家の栗拾いは助っ人が主にやっていますが、多少その傾向があると言っています。
ちょっと寄せてみた限りではそれほど虫食いもなさそうですが。


大木で、南傾斜になっていることから畑まで転がってくるイガグリがあります。拾うのは楽とは言ってもイガは邪魔。


これは助っ人が穫った栗。悪くありません。


この栗は中型の丹波系。実は大きくないもののホクホクで甘味が強い。


今がピークです。
助っ人が幾人かに配っているようですが、皆から評判が良いらしい。
こちらの栗の木は未だにイガ栗は青い。


かなりの晩生です。
これは小生が10数年前に植えたもの。これも結構成っています。
品種名は失念してしまいましたが、確か「筑波」だったような。
大分成るようになってきたもののイノシシの餌になることが多い。
珍しく昨年はよく拾いましたが、今年はどうか。