里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年はイチジク「蓬莱柿」がよく穫れる

2023年10月18日 | 畑:果実類

今年はイチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」がよく穫れます。


例年より早く10月早々から穫れ始めました。やはり気温が高かったためと思われます。
すでにその時は果実がパックリ割れていたので、もっと早く9月末から収穫出来ていたようです。
例年、当地でこの「蓬莱柿」が穫れ始めるのは遅く、10月10日くらいかと思います。
昨年、一昨年は比較的早く10月5、6日頃から穫れ始めましたが、今年はさらに早くなりました。
遅い年は10月下旬から僅か穫れて終わってしまうこともあります。
これは10年ほど前に新植したものですが、1本はカミキリムシの被害で枯れ、今あるのは4本。
樹勢の強いものほど熟すのは遅くなるようで、手前のこの2本は穫れ始めて間もない。


特にこの木は穫れ始めたばかり。成り方も一番少なく樹勢が強すぎるようです。


それでも色付いてきたのでこれから穫れるでしょう。


もう1本の木の方は盛りになってきました。実の数も多いので結構穫れそうです。


次々と色付いてきました。雨が降った関係もあると思いますが、割れすぎのものもあります。


この木は早くから穫れ始まりました。


これまでも大分穫れましたが、今がピークのようで下の方も穫れています。


この品種は熟し具合が非常に分りやすい。


硬く青い果実から次第に黄ばみ、さらに赤みを帯びてきます。そして完熟すると実の先が割れてきます。
我が家では実の先が割れ始まった頃を目安に穫っています。
パックリ割れてしまうものも出てしまいますが、即食べる分には大丈夫です。
こちらの木も同様。


やや陰になるところも熟してきました。


カミキリムシが付いているので手を打たなければならないのですが、出来ていません。
完熟したものを穫ってみました。


1日か2日おきで穫っています。割れすぎのものもありました。
この「蓬莱柿」は完熟すると手で根元から綺麗に剥けます。
当地ではイチジクというと昔から甘露煮が定番です。
我が家にもあった在来種(ブルンスウィック)は果実が小さく皮も剥きがたい。
そのため、そのままでは食べにくいことから甘露煮が一般的でした。
しかし、小生はベタベタの甘露煮は甘過ぎ苦手でした。
この「蓬莱柿」は甘さも適度で食感が良く、小生でも生食で美味しく食べられます。
それでも沢山穫れるので、助っ人はやはり甘露煮にもしてみるようです。
確かに完熟したイチジクは足が早いですが、甘露煮なら長持ちします。
当地ではイチジクは11月上旬が限界なので、あとどのくらい穫れるか。


今年のメインの甘柿は成り方が異常

2023年10月08日 | 畑:果実類

これが我が家のメインの甘柿。当地では通称「五十匁(ごじゅうめ)」。


今年は色付くのが意外に遅く、穫り始めたばかりです。
樹齢は正確ではありませんが、50年くらいになると思います。
家の入り口にあるので、大きくなり過ぎないよう剪定は必ず行っています。
そのため、幹周りはかなり太くなっているもののそれほど高くはなっていません。
あとは摘果などもせず、ほぼ放任です。
一昨年は大豊作で昨年は成りがイマイチ。ただ昨年は果実が大きく悪くありませんでした。
隔年結果の原則で言うと今年は表年に当ります。
春は異常なくらい花が着きました。しかし、落花は多く葉が例年になく小さい。
その後の落果も多く、結果的に全体の成りはあまり良くありません。
と言うか、成り方のバランスが悪く異常です。


このように成るところには固まって異常なくらい着いています。


色付きが遅いところも同様。

こんな成り方です。


一方、成らないところはごく少ない。


例年、多少はこのようなことはありますが、これほど極端なのは滅多にありません。


この柿は渋の抜けるのが早く、青味が残っていても大概渋は抜けています。
しかし、甘味が十分乗り硬さも適度になるのは全体に色付いてからです。
まだまだ青味の残っている果実が多く、ピークは10日後くらいでしょうか。
すでに真っ赤になっている中央の2個は熟し柿。


穫り遅れたのではなく最初から軟らかく食べられません。今年は多い。気温が高いからだと思います。
少し穫ってみました。
綺麗な円形ではなく、頭に浅い十字の条が入ります。姿が良いとは言えません。


「ごじゅうめ」は通称。漢字なら五十目でも良いのかもしれません。
しかし、出所はおそらく五十匁。
正確に読めば「ごじゅうもんめ」です。なので公に認知されている訳ではありません。
小生の当て字と言われてもやむを得ないところではあります。
この「五十匁」と言う甘柿は、この辺りでは最も多く作られている在来種。
尺貫法で五十匁は200g弱。正確には187.5gです。
通常は名前のとおりの大きさになります。
しかし、今年は成り方が変で、やや小さいようです。
剥いてみました。


ゴマが沢山入るのが特徴で甘味が強い。渋が抜けないことは殆どありません。
今年の柿はゴマが特段に多い。


ゴマが多いからと言って甘味が強いとは限らないかもしれませんが、確実に渋が抜けている証明にはなります。
「富有」や「次郎」など有名品種は当地では全く渋は抜けません。
小生も大丈夫と言われた品種を植えたことがありますが、結局半渋で駄目でした。
やはり先人が定着させた在来種に優るものなしです。
我が家にはほかに甘柿が3種あり、熟期も成りも異なります。


今年のイチジク「蓬莱柿」は早い

2023年10月03日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」が穫れ始めました。
我が家でこの「蓬莱柿」が穫れるのは遅く、過去には10月下旬からようやく穫れ始めたこともあります。
今年は気温が高いので早まるかもしれないと思いましたが、9月中は青く硬いままに見えていました。、
昨年、一昨年と比較的早く10月5、6日頃から穫れ始めたので、今年も同じ頃かと思っていました。
ところが、行ってみると早いものはこんな状態に。


この「蓬莱柿」は昔からあった在来種が枯れてしまったため10年ほど前に新植したもの。
当地で昔から作られてきた在来種は、県の試験研究機関の調査で「ブルンスウィック」という品種と分っています。
「蓬莱柿」は在来種より1ヵ月ほど遅い秋果専用の晩生種でした。
8月上旬にかなり思い切って枝の整理と摘芯を行いました。
光線の透過が良くなったので多少は成熟の促進に役立ったと思っています。
それでも、摘芯したところからはわき芽がかなり伸びています。


この手前の2本は旺盛すぎると見えて果実の成熟が遅いようです。穫れそうな果実はありません。


この木が沢山熟していました。外からはよく見えません。


中に入ると割れてしまった果実が見えます。


見ると樹がカミキリムシにやられています。それで樹勢に影響して成熟が早まった可能性もあります。
木くずを出しているのがカミキリムシの被害。対応策を考えないといけません。


やはり樹勢の強弱が果実の肥大や成熟の早晩に影響するのでしょう。
最近は頻繁に雨が降るため、果実がパックリ割れてしまったようです。
2、3日前にしっかり見るべきでした。特に穫り始めは油断は禁物。
それでも汚れがないものが殆ど。即食べる分にはまだ大丈夫そうです。

こちらの木も穫り遅れでした。


穫るのは果実の頭が割れ始まった頃にしていますが、これではさすがに遅すぎ。
このくらいまでが何時もの目安です。


今回穫った分。静かに持ち帰りました。


初収穫にしては大半が穫り遅れで、9月末に収穫可能なものがあったようです。
即刻食すものと2、3日は持ちそうなものとに分けて撮ってみました。


昔からあった在来種は果実が小さく皮も剥きにくい。
味も薄いためあまり生食にはせず、専ら甘露煮にします。好んで食べるのは女性が多い。
小生はこの甘露煮が得意ではありません。
一方、この「蓬莱柿」は熟すと皮がするっと簡単に剥け、そのまま生食にしやすい。
甘さも適度で、小生にも美味しく食べられます。
甘露煮にするなら別ですが、若穫りは味が乗りません。
自家用には少し割れたくらいが完熟しており、美味しい。
さすがに今回は完全に穫り遅れでしたが、助っ人にも知らせこれからは適熟で穫るようにします。


今年の栗は成りはまずまずイガグリが大きい

2023年09月27日 | 畑:果実類

今年の栗はまずまずの成りです。
昨年、一昨年と豊作でしたから、それから見るとやや少なく平年並でしょうか。
これがメインの栗の木で、中型の丹波系。


樹齢は40年以上。放任したため大木になってしまいました。
南傾斜になっているので畑まで転がってくるイガグリがあり少々始末が悪い。


今年は9月半ばから拾い始めました。
異常な高温続きでしたが、特に早まってはいません。例年並です。


ただ、今年はイガグリが大きいと感じます。


天候不良の年はイガグリが青いまま落果する年もあります。
今年はそのような異常落果は殆どなく、干天はあまり影響しなかったようです。


イガグリが大きく3個入っているものが多い。しかし、使えるのはほぼ2個だけです。


少ないながら1個だけのものは大きい。


年によっては殆ど1個だけと言うこともあるので、個数は多いのではないでしょうか。
その分1個1個は大きくありません。少し寄せてみました。


例年より虫食いが多い。やはり今年は全般的に害虫が多いようです
助っ人が拾った栗。今がほぼピークでしょうか。


この栗は中粒で大きくはないものの甘味が強くホクホクで評判が良い。
茹でて食べても栗ご飯にしても美味しい。
毎年期待している人が何人かおり、助っ人が配っています。
こちらが晩生の栗の木。


小生が10数年前に植えたもの。多分「筑波」だったと思うのですが、正確には覚えていません。
これは逆に大きいけれど味が落ちます。
結構成っていますが、未だにイガグリは青い。今穫っている栗が終わった頃に穫れ始めます。


イチジク「蓬莱柿」の枝の整理と摘芯

2023年08月07日 | 畑:果実類

イチジクの枝の整理と摘芯を行いました。
日中はあまりに暑すぎるので、少々遅い時間の作業となりました。夕日に向かっているので、逆光です。


品種は「蓬莱柿(ほうらいし)」。
昔からあった在来種が枯れてしまったため新植して10年目になります。
この品種は秋果専用種で、在来種より1ヵ月ほど遅い晩生種。
当地で昔から作られてきた在来種は、県の試験研究機関により「ブルンスウィック」という品種と明らかにされています。
「蓬莱柿」は寒さに強いと言うことで購入しましたが、晩生種のため当地では未熟のまま終わる果実も多い。
10年目と言っても、よく分っていません。相変わらずの自己流で試行錯誤を重ねています。
この時期になると枝は人の背丈をはるかに超え茂っています。
果実の方は沢山着いているとは言えませんが、例年とあまり変わりません。
当地では11月上旬くらいが収穫できる限界なので、今ごく小さい果実は多分穫れないでしょう。
小生なりに樹勢が強すぎると考え、昨年から思い切って枝を間引きし、芯も切り詰めることにしました。
そして、自己流で整理する基準を勝手に作りました。
1、枝の数は25本くらいに整理。
2、下枝を中心に実の着いていない枝は根元から切り戻す。
3、樹勢が弱くなりすぎないよう全体の本数の範囲で実の着いていない枝も残す。
4、芯は植木剪定用の枝切り挟みで届く位置で芯止めする。
また、下枝は歩くのに邪魔にならないよう芯止めしました。
手前のこのイチジクから。


枝は40本近い。高さも凄く伸びています。実が全く着いていない枝もかなりあります。
実の着いていない枝は殆ど切りました。これが整理した枝。


整理前に比べると大分透けました。これで光線も当りやすくはなるでしょう。


果実は少ない。見やすくはなりました。


隣のイチジク。
整理前。


整理後。


果実はそれなりに着いています。


他の木も同様に切りました。


この木はカミキリムシが付いています。処置しないといけません。

むしろ果実は着いています。カミキリムシで樹勢が落ちているからでしょうか。


これで全部の枝の整理と摘芯が終わりました。

整理前から見ると枝が透けて見えるようになったことは確かです。
樹勢にはマイナスでしょうから、結果を見ないと善悪は分かりません。
最後は、すっかり薄暮となりました。