ハトとたんぽぽ

和子の気まま日記

2022-1-11(火)、宇佐江真理の時代小説 ☂️

2022年01月12日 04時07分24秒 | 本と雑誌
朝方からシトシト雨が降りだして、昼過ぎまで降り続いていた。

今日から居間のリフォームをする予定だったが、雨が降ったために中止となった。

今月から読み始めた宇佐江真理の時代小説「余寒の雪」「斬られ権佐」を読む。

「余寒の雪」は男髷を結い、女剣士として身を立てることを夢見る知佐。

行く末を心配した両親が強引に子持ちの町方役人と祝言をあげようとするが、幼子とのぎこちない交流を通じて、次第に大人の女へと成長する主人公を描いた短編小説他に市井の人々の姿を細やかに写し取った6篇「紫陽花」「あさきゆめみし」「藤尾の局」「梅匂う」「出奔」「蝦夷松前藩異聞」が掲載されている。

「斬られ権佐」は惚れた女を救うために、負った88の刀傷。
江戸呉服町で仕立て屋を営む男は、その傷から「斬られ権佐」と呼ばれていた。

権佐は、救った女と結ばれ、兄貴分で八丁堀の与力数馬の押し込み、付け火、人殺しなどの捕り物を手伝うようになる。

権佐は下手人が持つ弱さと、その哀しみに触れていく。

だが、体は不穏な兆しを見せ始める。一途に人を思い、懸命に生きる男の姿を描いた切なくも温かい時代小説で、胸が痛くなるような小説だった。

宇江佐さんの時代小説はどれも、江戸時代の市井の人々のくらしを描いて、心暖まるものばかりで、ついつい読み耽ってしまう。

文庫本も小さく持ち運びもしやすいので、結構読みやすいものである。これからもしばらくはまだ読んでいない時代小説を図書館で借りて読む予定である。

今日の万歩計は、1,934歩でした。


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