しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

エッセイストくちかずこ登場2日目

2008年11月16日 23時56分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

   向き不向き


人には向き不向きがあるということを私は切に訴えたい!


1時間も前から三対の盆提灯と格闘しているのだが、ついに最後の1つは和室にばら撒いたまま、私は力尽きた。
誠意も尽くし、努力もしたが、きちんと箱の蓋が重なったものは1つもない。
あんなジグゾーパズル私にはできない。
不向きなのである。


初盆の母は心配で墓に帰りそびれたかもしれない。
父は、また母に「お前の育て方が悪い」と言っているかも。
私は一人っ子なので、帆かに望みをかける術もなく、先祖のほうこそ祈るような気持ちでわたしをみているかも。


母は8年間、大病のため半病人で最後の数年は痴呆もあったが、他界する前年まで自分で片付けていた。
「母さん、あんたは偉い!」
私はこれから山ほどの提灯を抱えて生きていくのかと思うと眩暈さえしてくる。


ピアノも弾くし、手芸教室の講師もしている、オペにつく看護婦もやってる・・・んだが・・・
できんもんはできん!
これは大人版、学習障害児とでも言うのだろうか。
一人っ子だから兄弟から学習できなかったせいか・・・
やっぱり、親の育て方が悪かったのかな?父さん?

8年前から進歩してないなあーーーとくちかずこ。

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エッセイストくちかずこ登場1日目

2008年11月16日 23時39分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

なんと、8年前の新聞のコピーが出てきてびっくり!!
くちかずこが俄か短期エッセイストだったんです。マイナーな地方紙に毎週連載の・・・
しょーもない雑文でも、権利は新聞社に?
ま、いーよねー・・・では・・・

  人生は常ではない


人生は無常だと痛感している。
結婚し、一人ずつ子供が増え、狭い家に五人がごった返し、昨日と同じ今日を繰り返してきた筈なのに、息子達はとっくに親の背を越し、あんなにしっかりものだった母が六十少々で痴呆となった。


施設を勧める医者の言葉を振り切り同居へ。
家は建てたものの、六人プラスヘルパーさんが毎日、3-5回出入りすることに。
期限のない痴呆との闘いを考えると、気絶しそうになった。
しかし、母六十四歳にしてピリオドは突然だった。


長女は京都の大学へ。
長男はフリーターにて家を出る。
母の葬儀、法要を通して人の縁も無常であることを考えさせられる。
「人生は常ではない」ということ。


いつの間にか結婚21年。
両親を見送り、子育ても終了間際のこの時、夫婦のあり方の根底を問い直す時が来ている。
去年と同じ今年、今日と同じ明日なんて約束されていないのだ。
父母と私、夫と私、子供達と私、友人達と私、全ての縁に別れはセットされている。


母の初盆を先日済ませ、少々感傷的になったいるのかもしれないが。
42歳にして少々立ち止まり、大海原の中の小さな自分を実感し、

肩の力を抜き、全てをニュートラルにして、

ちいさなあくびをしつつ、薄めで世の中を見ていたいと思う。


くちこ、ただいま休憩中!

で、8年後が今日のくちかずこです。ふーむ、ずっと、大海原にいたらしい・・・


あの、せっかく?なので9回連載しまーす!

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