音楽療法
ディズニーランドとシーに行ってきた。
晴天の下パレードを待っていると、数台の車椅子の人々が介護者と共にやって来た。
十代後半位だろうか。結構重度の障害らしく、それぞれの車椅子は砂袋や変形クッションのようなもので工夫されており、
足元を装具で固定されている人もいた。
子供なのか青年なのか区別がつかなかった。
ただ、一様に無表情で微動だにしない。
私は、さらに障害の重さを感じていた。
実は、以前二年位、脊椎損傷で寝たきりの人の元へボランティアで通っていたことがあり、ついつい目がいてしまった。
手指が海老反りに硬直していた。
そして動かない。
ああ、もうこの硬直は駄目だなー、私は心の中で考えていた。
そしてパレードが始まった
ディズニーのパレードはびっくりするほど長く、楽しかった
そして、もっとびっくりしたのは、
車椅子上で、能面のように無表情だった彼等が、笑い喜び、拍子をとり、
踊り出さんばかりに楽しんでいることだった。
硬直した手は丸くなり、ポップコーンをつまんでいた。
実は私は、「音楽療法」を勉強中なのだが、
「こういうことか・・・」と心底思った。
やはり、音楽の力は計り知れない。
そして、介護者がとても良い顔をしていた。
喜びは双方にある。
私は更に、ディズニーパレードが楽しくなった。
あれから7年・・・
行ってないんだなー・・・
さて、誰と行くかな。