再度お断りをしておきますが、エッセイスト1日目にも書いたように、
これは、8年前に某地方紙に短期連載された、くちかずこの雑文です。
では・・・
神風滅亡
数年来高校の体育祭を見に行って驚くことがある。
今時の高校男児で障害物競走の跳び箱を飛び越すのは50人に1人位だ。
残りは踏み箱。
年々段も低くなり今やなんと3段!
続いて平均台を走り抜けるのも50人に1人。
歩くことさえおぼつかない子が2割はいる。
組み体操の二人倒立。
1人は相手の両足首を保持する役なのだが、なにせ蹴った足が高く上がらないので成立しない組がそこらじゅうで次の笛を待っている。
これが、今の日本高校男児なのである。
3人の我が子を通して、9年来見てきたが明らかに低下している。
今、日本が報復に参戦するか否か大変な議論になっているが、
私から見ると結論に選択の余地はないと思う。
たちまちすぐの資金や兵器はあるかもしれないが・・・
日本も戦争を放棄したのだから当たり前だと言われればそれまでだが、
とにかく、彼らを見ていると軍隊は成立しない。
誤解のないように言っておけば、私は戦争を肯定しているのではない。
息子達を戦争に行かす気など毛頭ない。
ただもう、神風は吹かないということ。
英国のニュースは、米国の同時多発テロを[KAMIKAZE](神風)と伝えたそうだが、
内容の云々はともかく、これは日本への過大評価だと思う。
日本にはもう、神風は吹かないから。
あれ?あの・・・よく見たら、2001、9月の新聞でした。
7年前でした。
閑話休題、寒くなりましたね。