空中写真測量を生業としているので、空中写真の持っている性質について少し。
極論すれば、空中写真として撮影された画像が、正確に保有しているのは、地上の撮影物体に対する撮影カメラのレンズの中心(投影の中心)からの「方向性」だけである。
縮尺は、地上の物体の標高によってまちまちであるし(標高の高いところと低い所では、同一写真上でも撮影縮尺は異なる)、仮にカラー撮影であったとしても、物体の色を天然色として忠実に捕捉している訳ではない。
それではなぜ、そのような空中写真を用いて、全域において縮尺が一定の正射投影像である地図が作成できるのかという疑問が生じると思う。
答えは簡単で、基準とする方向からの、計測対象物に対する2本の方向線の交わる空間位置を見つけ出す方法があり、その様な手法を前方交会法というが、最終的にはその方法を用いて任意の地点の三次元座標を求めているということになる。
分かりやすい例を挙げれば、中学校の数学で習った、2本の直線の方程式の交点の座標値を求める事と同じ原理になる。
2つの一次式を連立させて、その解を求める事と同じような事を、三次元空間の中で行うというだけの事だ。
ただし、その前に撮影カメラの空間座標値と、その空間点における撮影カメラの姿勢(回転角)を正確に解析する必要がある。
この事を写真測量の主問題といい、重要なことである。
この解析には、空間後方交会法という手法を用いる。
1枚の空中写真の中に、三次元座標値が分かっている3点以上の基準点が入っていて、その撮影画像の中で明瞭に位置の特定が可能であれば、その撮影カメラのレンズ中心(投影中心)の三次元座標値は解析が可能である。
撮影画像の中で、三次元座標値の既知な基準点の位置を明瞭に特定できるように、撮影縮尺に応じた対空標識を設置する事になる。
地上の基準点、撮影カメラのレンズ中心、基準点の撮影画像上の位置の3点が、同一直線上になければならないという共線条件式を、3点以上の基準点で同時に満たす時の解が、撮影カメラのレンズ中心(投影中心)の三次元空間座標値とそのカメラの姿勢(回転角)になる。
それらの要素が分かれば、後は重複して撮影された2枚の空中写真による、前述の空間前方交会法によって任意の地点の三次元座標値が求まる事になる。
地上の物体に対する方向性だけの初期情報から、最終目標である任意の地点の三次元座標値の算出に到達する事が出来るという訳だ。
政治に関わる人間も、その方向性だけは明確に示して欲しいものだ。
選挙が近くなると、それ以前に自分が取った行動と反するような、選挙向きの自分にとって都合のいいような言い回しをする人もいるようだが、事実は隠蔽できない。
ふるさと愛野町のことを、まず第一に考えていると言う自分の方向性だけは、はっきりしている。
豊田かずき
極論すれば、空中写真として撮影された画像が、正確に保有しているのは、地上の撮影物体に対する撮影カメラのレンズの中心(投影の中心)からの「方向性」だけである。
縮尺は、地上の物体の標高によってまちまちであるし(標高の高いところと低い所では、同一写真上でも撮影縮尺は異なる)、仮にカラー撮影であったとしても、物体の色を天然色として忠実に捕捉している訳ではない。
それではなぜ、そのような空中写真を用いて、全域において縮尺が一定の正射投影像である地図が作成できるのかという疑問が生じると思う。
答えは簡単で、基準とする方向からの、計測対象物に対する2本の方向線の交わる空間位置を見つけ出す方法があり、その様な手法を前方交会法というが、最終的にはその方法を用いて任意の地点の三次元座標を求めているということになる。
分かりやすい例を挙げれば、中学校の数学で習った、2本の直線の方程式の交点の座標値を求める事と同じ原理になる。
2つの一次式を連立させて、その解を求める事と同じような事を、三次元空間の中で行うというだけの事だ。
ただし、その前に撮影カメラの空間座標値と、その空間点における撮影カメラの姿勢(回転角)を正確に解析する必要がある。
この事を写真測量の主問題といい、重要なことである。
この解析には、空間後方交会法という手法を用いる。
1枚の空中写真の中に、三次元座標値が分かっている3点以上の基準点が入っていて、その撮影画像の中で明瞭に位置の特定が可能であれば、その撮影カメラのレンズ中心(投影中心)の三次元座標値は解析が可能である。
撮影画像の中で、三次元座標値の既知な基準点の位置を明瞭に特定できるように、撮影縮尺に応じた対空標識を設置する事になる。
地上の基準点、撮影カメラのレンズ中心、基準点の撮影画像上の位置の3点が、同一直線上になければならないという共線条件式を、3点以上の基準点で同時に満たす時の解が、撮影カメラのレンズ中心(投影中心)の三次元空間座標値とそのカメラの姿勢(回転角)になる。
それらの要素が分かれば、後は重複して撮影された2枚の空中写真による、前述の空間前方交会法によって任意の地点の三次元座標値が求まる事になる。
地上の物体に対する方向性だけの初期情報から、最終目標である任意の地点の三次元座標値の算出に到達する事が出来るという訳だ。
政治に関わる人間も、その方向性だけは明確に示して欲しいものだ。
選挙が近くなると、それ以前に自分が取った行動と反するような、選挙向きの自分にとって都合のいいような言い回しをする人もいるようだが、事実は隠蔽できない。
ふるさと愛野町のことを、まず第一に考えていると言う自分の方向性だけは、はっきりしている。
豊田かずき