川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

コニヤンのお母さん

2010-07-16 06:16:32 | 友人たち
川越はそろそろ梅雨明けでしょうか。朝から青空です。

 息子夫婦の「Bar招福堂」の常連さんという方からコメントをいただきました。一言ですがとてもうれしい。人々に喜んでもらえるということほどありがたいことはありません。

 先日、高知のコニヤンのお母さんが91になられたという記事を読ませてもらいました。写真付きです。

 たった一回の人生です。出来れば元気に日々を楽しんで生きたいものです。コニヤンのお母さんのようにはいきませんが、自分にも出来そうなことを参考にさせてもらいます。

 コニヤン夫婦がお母さんを大切にして日々を過ごしておられることが何よりもお母さんの精神を励ましているのだと僕は思っています。

 また、お会いできることを楽しみにしています。


    ☆「91歳の母から学ぶ脳活性化の生活術30」

 私の母は、本日で91歳になる。足は弱くなってきているが、ぼけはあまりない。 
日頃同居の母と接してきて認知症にならないためにはどうしたらいいのか、母から学んだことをつらつらと書いてみることにする。

 ① 規則正しい生活リズム

 母は、毎朝六時には起きている。まずは窓あけから。朝の新鮮な空気を入れ替えることから。朝起きて洗面をしてから、仏壇と神棚に花と水を飾る。ローソクをつけて般若心経を唱える。夜は遅くとも九時には寝ている。

 ② 朝から声を出す

 仏壇に向かって毎朝般若心経を唱えている。朝から「声を出して」拝むということは心の健康のためにもいい。

 ③ 朝食は必ずとる

 朝から食欲がある。茶碗一杯は食べる。海苔、梅干、チリメンジャコ、味噌汁は毎朝である。

 ④ 新聞を熟読する

 朝刊は毎朝必ず読んでいる。一日のできごとをよく知っている。

 ⑤ 今日することをメモする

 母は、よく今日電話で連絡することや、やるべきことを新聞のチラシの裏を利用してメモをしている。その日に買うものも必ずメモしている。 

 ⑥ テレビを見ながら笑う

 よく「笑点」などを見て笑っている。やはり「笑い」は大切である。笑いは、ぼけ防止である。

 ⑦ 電話で長話をしている

 ふだんの会話は少し耳も遠くなってきたのだが、電話はよく聴こえるらしく大きな声で話している。しんどいことや身近であったことをかなりまわりくどいが知り合いとか親戚などによく電話して長話をしている。

 ⑧ 花の水やりをしている

 足が悪くなったので散歩にでかけることはないが、毎朝、庭の花壇の手入れ、水遣りはかかせない。そして、花と対話をしている。自然との対話は大切。

 ⑨ 外にでかける

 乳母車(モノが入る年寄り専用の車)をついて針治療にでかけたり、ちょっとした買い物にはでかけている。すぐ近所の公民館での老人会の集まりなどには今でもでかけていっている。

 ⑩ 毎日料理をする

 これが意外に大事。料理は、脳活性化に一番いい。ノーミソの「総合学習」であるからだ。まずは段取りを考える。買うものから始まる。そして、手先を必ず使う。彩りも考える。一品でも毎日作っている。この料理こそが、ぼけ防止に一番いいと思う。

 ⑪ 人と話をする

 聴き上手とは言えないが、世間話は好きだ。家に訪ねてきた方や近所の方ともよく話をしている。

 ⑫ 歌を歌う

 さすがにカラオケはしないが、テレビの歌謡曲を見ては、よくつられて声を出して歌っている。のど自慢も大好きである。

 ⑬ 孫と対等にやりあう

 70歳も歳が離れた孫とも対等にやりあう若さがある。その姿を見ていたら子どものように感じるときがある。そういう単純さがいいのかもしれない。

 ⑭ 昼寝をする

 夜中はぐっすりとは寝ていないらしくて朝方は寝付けなかったとの嘆きを聞くことがある。しかし、昼からはけっこう短時間だが昼寝をしている姿を見かける。

 ⑮ 親子ケンカをする

 これは私とであるが、時々は親子ケンカをしている。このときおりの「言い合い」というのが脳活性化にはいいのである。やはり喜怒哀楽の感情の起伏は必要なのである。

 ⑯ テレビドラマを見て泣く

 さきほどの喜怒哀楽で、「泣く」という行為も重要である。ドラマやニュース番組を見ては、泣いていることがある。

 ⑰ 本を読む
 
 あまり読書好きではないが、ときおりは老眼鏡をかけて本を読んでいる。最近では、高知で活躍している同年輩の方の手記を読んでいることが多い。

 ⑱ 世話役をする

 敬老会の会長などいろいろな会合の世話役を長い間してきた。現在役職はないが、時々は電話連絡するなどしていろいろな会での世話役的な連絡をしている。責任感がこの歳になってもあるというのが大事。

 ⑲ 夕食は七時までにとる

 日頃は私たち夫婦と共に食事はするが、私たちが遅いことが多いので、自分でかまえて夕食は七時までにすませることが多い。

 ⑳ すべてのことに感謝の心を持つ

 母は特定の宗教を持っているわけでもないが、日頃の感謝の心というものを大事にしている。親戚へのお歳暮などのやりとりとか、心遣いが日常できている。なにかあったら「ありがとう!」の声をよく聞く。このことはすごく学ぶことが多い。

 21 毎日感動する心を持つ

 母は家にいても、外に車に乗せて行ってもいろいろなことに「へぇー」とか「ほぉー」とか純粋に驚いたりする。きれいな花を見てはいつも感動している。好奇心旺盛である。

 22 悩みやグチが言える仲間がいる

 お年寄りにとって大事なことではないかと思う。悩んでいることを言える仲間がいる。電話で長々と聞いてもらえる友人がいる。自分の不安を聞いてもらえることがすごくいい。

 23 主治医がいる

 高齢になるといろいろなところにガタがでてくる。だから、なんでも相談できる主治医がいるというのは心強いのである。無病息災ではなくて一病息災である。

 24 手紙や葉書きを書く

 字はおせいじにも上手だとは言えないが、お礼の手紙や葉書きを書いたり、いろいろなメモを書いたりしている。

 25  毎日洗濯をする

 自分のものが中心だが、毎朝洗濯をし、部屋の前のベランダに干している。足が悪くても自分でできる最小限のことは自分でしている。

 26 服のコーディネートを考える

 91歳になってもオシャレである。出かけていくときの服は、その時期とかタイミングに合わせて服のコーディネートをしている。もちろん化粧もしている。髪も黒色に染めていて、見かけはとても91歳には見えない。

 27 くよくよしない

 不安や不満グチも多いが、あまり過去のことにこだわりがない。くよくよせず、いやなことがあっても次の日には忘れている。常に前向き思考である。元祖「肯定脳」である。すごく大事なことである。ノーテンキであり、アバウトであり、いわばO型の典型ではある。

 28 自慢をしない

 人に自慢をしない。常に謙虚である。感謝する気持ちを忘れずに誰とでも接している。

 29 祖先を大切にしている

 盆や彼岸の日の墓参りはもちろんのことであるが、父の月命日、祖父母の月命日には必ず供え物をして拝んでいる。

 30 早寝早起きでよく寝ている

 最初にも書いたが生活リズムが一定である。太陽にもあたっている。睡眠も短いがぐっすりである。便通もよい。食欲もある。

 ☆認知症にならない脳活性化というのは、日常の生活にメリハリをもち、自然と調和し、自分のペースでゆっくりと生きていくということではないだろうか。私は、母の生き方から日頃学ぶことが多い。決して難しい生き方ではなくて、平凡ではあるが、昔から日本人がやってきたことを忠実に生きているにすぎないが、現代では、この当たり前のような生き方が忘れられていることが多いのではないだろうか。母の91歳の生き方は、私たち大人もすごく参考になる生き方ではないだろうか。
私は、母の生き方から「今日も笑顔でボチボチです!」というきわめて大事な人生の真理を教えられたような気がしている。 ああ有情。
(文責:コニヤン/2010.7.8母の91歳誕生日の早朝・記)

 出典・お母さんの近影http://blogs.yahoo.co.jp/gogokoniyan/archive/2010/7/8