川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

本当にこれでいいのか 日本人の一人として

2011-10-29 04:50:55 | 友人たち

先日(27日)、Aさん、Bさんと昼食会をしました。古くから在日コリアン問題に取り組んできた大先輩と友人です。昼食を済ませたあとは意見の披露と交流です。正午から夕方まで4時間を超えました。

テーマは自ずと北朝鮮に閉じ込められたままになっている日本人をどうやって帰国させるか。拉致被害者、日本人妻、残留日本人‥。

 お二人の話は評論ではありません。激変する世界情勢を踏まえて自分がどう動くかという極めて実践的な話です。

 80台になられたAさんは矍鑠(かくしゃく)として若い時とほとんど変わらない話しぶりです。幾たびかの病気を乗り越えて今は闘病中の奥さんの世話もしておられます。「世話になった妻への恩返しになるのかなあ」。

 40年も昔からその謦咳にふれ、影響を受けてきた方です。改めて深い敬意を感じました。

 「闘い」の生涯です。この方の偉いのはどんな闘いでも、例えばご自身の病気との闘いにおいても、節目節目にきちんと「総括」し、方針の転換をためらわないところです。うまくいかなかったら原因を明らかにして新たな方針を打ち立てるのです。

 昔、「認識には過程がある」という論文を書かれたことがあります。なるほどと思ったものですが僕などにはなかなかできないことです。今日伺ったところによればこの言葉は孫平化(元中日友好協会長)との議論の中で彼の口から出てきた言葉だということです。

 それにしてもと思います。日本国民が異国に幽閉されて帰国することができず、助けを求めているに違いないのです。その声は遠い昔から聞こえているのにこの国の政府のどこにも「救出作戦本部」がないままなのです。国民はそしらぬ顔です。それで「日本」「NIPPON」などとよく言えるものです。

 そんな国を作ってしまった責任が僕にもあります。私たちにあります。

 僕は「北」から無事帰ってこられたら、それらの人々の故郷訪問・お墓参りの案内ぐらいは出来るかな。たまにはバス旅行の計画も立てられるだろう。などと考えてきました。出来ることは限られているけれどこれで本当にいいのだろうかと思い始めています。

 今日はこれからきいちご移動教室に出発です。