ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




三歩進んで、・・・落とし穴(笑)。

・・・縁起でも無い事を申しておりますが、これは、今日、僕のMP9500(カワイのデジタルピアノね)に起こった出来事に限ったことであります。

 

今日は、午後から緑ちゃん倶楽部のメルマガ「みどり通信」用に、ただ今、絶賛皆様からお送り頂いております「緑ちゃん倶楽部2周年記念アンケート」のまとめ作業をしておりました(まだまだ、受付させていただいております。一応の締め切りを5月末日とさせていただいております。どうぞよろしくお願い致します)。

BGMとして、YouTubeのブルースピアノや、ジャズピアノのチャンネル(一曲で終わりではなくて、長々と色々とノンストップで聴かせてくれるシステム)を聞きながら、時折マウスを置いて、

ご機嫌でYoutubeに合わせてピアノを弾いて、また「あー、いかんいかん」と作業に戻る、なんてことをやっておりましたら。

・・・ふと気づきましたら、ものすごーく自分がへんなピアノを弾いていることに気づきました。

 

変なピアノといっても、そのう、・・・弾くと「ニャー」とか鳴るとか、いちいち鍵盤の隙間からシャボン玉が出るとか、そういうのではないのですが、

音が変。

 

Youtubeを止めて、ピアノだけを弾いて、判明。

 

三つ音を鳴らすと、一つ音がでない。

また、三つ鳴らすと、一つでない。

 

・・・そう、これぞ「三歩進んで、落とし穴」、状態になってしまっていたのです。

 

電源を入れ直したり、「あのう」と話しかけたりしてみましたが、

一向に治る気配がございませんので、諦めまして、

家にもう一台、とっさのライブやレコーディング等用に持っておりますMP9000を出してまいりまして、セッティング致しました。

 

そうなんです。僕は、MP9500を二台と、MP900も二台、計4台のMPを持っているのです。

二台は、家に。残りの二台は、楽器倉庫に預けてあります。

たぶんね、世界中探しても、いまどき、こんな15年も前の、重たーい旧型のMPシリーズを4台も持っているのは、僕だけだと思いますよ(笑)。

 

でも、どうしても、・・・僕はこれが好きなんですよ。

最近のデジタルピアノには、沢山いいのがあります。

お安いのでしたら、緑ちゃん倶楽部で、お手頃なデジタルピアノのご購入をご検討の皆様にもおすすめしておりますヤマハのP105実売価格で、税込34000円を切っております)などがあり、

これは緑ちゃん倶楽部以外でも、大学で、本来はボーカル志望だけれども、弾き語りやコードの勉強をしたいといった学生にもよく薦めておりますが、とても好評です。

つい一昨日も、僕の顔を見るなり「ケンさん、買ったんです!」というので、「何を?」と訊きましたら、やはりP105でした。

ほんとね、これは、10年前なら15~20万円以上してもおかしくないくらいの鍵盤のタッチと音で、それがこの軽さと、このお値段ですからね。

こういうところは、とても良い時代になったものです。

 

勿論、MPシリーズだって、後継機種は出ているんです。

でも・・・

僕は、MP9500(←自宅、緑ちゃん倶楽部用。主に練習にはこちらが良いです)と、MP9000(主にステージ用。鍵盤が9500よりもやや軽いので、ステージでストレスなく弾けるので。)が好きなんです。

 

あと10年しても同じことを言っていたら、四半世紀ですね。

 

ともあれ、修理を頼まなきゃです

 

一つ、面白い発見。

勿論、生のグランドやアップライトピアノは最高に素晴らしいですけど、

単純に「コードの勉強だけ」ということであれば、

調律を頻繁にする(あるいは、もうそんなに狂わなくなっているピアノをお持ちな)場合以外は、

デジタルピアノのピッチの安定度は、生ピアノに対しても、結構、アドバンテージがあるのではと思っています。

勿論、勉強ではなくて実際のプレイとなりますと、これは生ピアノに軍配が上がりますが、

僕はデジタルピアノも使いようだと思っております。

MIDIもついてるし(DTMができる)、トランスポーズ(移調)などの便利な機能もありますしねー(←色々と使いようがあります)。

 

ときに、一緒に写っているのは、キースジャレットと、ビブラフォンのゲイリーバートンのデュオ「キース・ジャレット & ゲイリー・バートン」。

キース、ピアノだけじゃなくて、エレピ弾いてるし(キースがエレピ弾くときは、・・・今ではもう絶対にないことですが、ロックを意識してると思われます。マイルスバンドの影響だと思います)

曲はジャズというよりも、ロック、ハード目なフォーキーな感じです。ややフュージョンっぽくもありますが、でも、やはりキースはロックを意識しているかと思います。

 

なんたって、このキースの恰好にご注目。

モジャモジャヘアー、白いデニムに、黒いタンクトップで、片足を丸太の上に。

これは、決してジャズメンではなくて、ロッカーのたたずまいですよ(笑)。

 

対して、右側のゲイリーバートンは、これはジャズメンの座り方。

ロッカーでは、この座り方ということはないと思われます。

ロッカーの場合は、肘が膝にくれば、ロッカー風(ほんとかいな)。

 

でも、二人とも本当にかっこよいです。

ゲイリーバートンは、チックコリアとの「チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート」で大好きになりました。

今はキース、キースって言ってますが、このアルバムは、もう200回以上は聴いていると思いますねえ・・・・。

SHADY DOLLS時代にも、よく深夜の高速を走りながら、聴いてました

(ロックンロールバンドのツアーなのに、実はこういうのを聴いていた、という(笑))

 

ではー。



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




音楽に関する疑問が、僕には沢山あります。

もう、一生かけても最後まではいかないことは、うっすらわかっておりますが、

・・・それはもう、昨日のバケツプリンやチョモランマのようなカレーライスと同じく、

きっと、「いつまでたっても減らないぞ(笑)」というものような気がしておりまして、

まあこれは、楽しみが一生続く、という風に前向きに考えるのが吉かと思っております

 

しかし、実際には、バケツプリンやチョモランマ・カレーライスと同じく、

“それでも食べていれば”少しずつは減るわけで、食べなければ減らない。

ましてや、音楽というのは、自分で演奏する限りにおいては、他の人任せにはできません

勿論、聴くだけでも楽しいことは楽しいですが、自分で弾き、それを聴き、何かを作るのが、これが実に楽しいものなのです

なので、やりたい、やってみたい、というのが人というものですよね。

 

しかし、どんな偉大な演奏家であれ、作曲家であれ、自分でゼロから”全て”を生むわけではないのですよね。

やはり、過去の蓄積があり、それを意識、無意識のうちに参照して演奏するなり、曲をつくるなりしているのだと思います。

 

そこで、勉強、なのですよね。

名前はそうでなくても、例えば、音楽を聴くだけでも、ライブに行くだけでも、それが勉強=蓄積になります。勿論、積極的に、本を読んだり、詳しい人に話を聞いたりするのは、間違いなく力になります。

 

やらなければ、ゼロ。

やれば、どんなにゆっくりであっても、目指す先が遠く見えても、必ず、目的に向かって進むことができる。

 

こんなにわかりやすくて、嬉しいことはないなあ、と思います。

 

練習は、また、勉強は、決して裏切らない。

 

昨日、そして今日も、そんなことを考えながら、

めまぐるしい中ではございましたが(3分でご飯とか)、

僕と同じように、まだまだ色々と知りたいことのある若い学生さんたちと、楽しく音楽漬けの一日を過ごさせて頂きました。

すごく楽しかったです。

また自分の知りたいことに関しても、昨日は、学校の書棚にあって、休憩時間にたまたま手に取った本の中に、今日は、レッスンの合間に、とあるサイトを見つけましてね(おにぎり片手に頑張って見ました(笑))、これがどちらも、実に大きな発見でして、(かーなーり)嬉しいのです

 

何年か探していた答えの一つが、本の発効日やサイトの日付を見れば、実はずーっとそこにあったのかと思うと、やっぱりその時にならないと出会えない出会いなんだろうなあ、と思いました。

2~3年前なら勿論、1年前、あるいは、半年前でも、もしかしたら素通りしてしまっていたかもしれない記事でしたが、

今日は、スコーンと、響きました。「うわー、なるほどー、そうだったのかー」でした。

 

勉強は、やっぱり半分は反復繰り返しなんだなあ、と思います。

まっすぐ進む一本の線ではなくて、

クルクルクル、とペンの試し書きのように、少し進むけど、また後ろに向かって戻って、同じ円の中を通って、また少しだけ前向きに進んで、また戻って。

 

・・・勉強は、反芻なのですね(笑)。

 

 

ようし、昼間のあれを

 

・・・モグモグ(笑)。

 

ではー。



コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )




結構食べる方だとは自覚しておりますが、

 

えー、

 

プリン・・・、

 

バケツプリンなるものがあると聞いて、

 

たまげました。

 

プッチンプリンとか、子どものころは、時々食べましたし、

そもそも原材料が玉子ですから(笑)、プリンは好きです。

 

 

でもこれ・・・

 

巨大な2リットルもあるプリン。

 

(写真は、メーカーサイト掲載のオフィシャルのものより転載です)

なんと、4700円。

 

どうですかね・・・。

 

そしてこの、大きなプリンこそが、実はかの有名な(?)「バケツプリン」。

 

なんと、こんなのは序の口でして、

 

はい、どん。

 

なんじゃこりゃ

9リットル、直径42.5cm。

大きさも凄いですし、お値段、なんと29400円

 

でも、これでもまだまだ、わずか

じつはこの上に、12リットル、お値段44940円の巨大プリンがあるようです。

 

普通に、楽天市場で売っているのであります・・・。

 

で、終わりかと思いましたら、

 

15リットル、お値段59850円のプリンまでございました。

 

これです。

 

よくご覧ください、左端を。

そう、左端にちいさくあるのが、普通のプリンなのです。

 

 

うーむ。

 

15リットルの水だとしても、15キロ。

 

全部食べたら・・・

 

でも、プリンなら食べれそうな・・・

 

どうなんでしょうね(笑)。

 

「松茸バケツプリン」も、どうなんでしょうね・・・。

(上のリンク内にございます。ご興味をもたれた方はどうぞ・・・)

 

しかし、ちょっとお高いですよね。

だって、

このカレーで、

 

800円なんですから。

 

すみません、今日はやや胸焼けブログでございました

 

僕の食事なんて、ささやかなものなんですね(笑)。

 

ではー。



コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )




最近、豚になりつつあります。

 

好きな、お肉の種類が。

 

以前は、「猪の肉です」って断言できたのですけれども、

 

あ、違った、違った

 

「鶏肉です

 

ってね、もう、何百年も前から、誰かに訊かれるたびに・・・

 

違った

 

何十年も前から、必ずそうお答えしていたのですけれども(そんなこと、そんなに訊かれていないだろう、という)、

 

最近は、豚肉さんが、好きです。

象さんは、もっと好きです

 

引っ越しか、という

 

いえ、象さんのお肉は食べたことはございません。

 

そういえば、マンモスのお肉を食べるシーンがよくあった、「はじめ人間ギャートルズ」というアニメがございました。

 

この、骨付きのお肉、美味しそうでしたよねえ。

 

こんな、丸太のようなお肉を皆でかじるシーンとか、印象的でした。、

 

・・・羨ましかった。

 

これは、なんとなく生々しい・・・。

しかし色々と、昔は、こんなだったんですねえ(近遠、両方の意味で)。

 

参考動画

はじめ人間ギャートルズ×お肉食べようのうた(ハル&チッチ歌族)」

 

 

お肉は、ありがたいです

 

時折テレビなどにもご出演されておられますが、お肉大好きの先輩ピアニスト、室井摩耶子さんをご存知でしょうか。

91才ピアニスト 和食よりも肉を食べれば集中して練習できる

 

ご著書「わがままだって、いいじゃない。: 92歳のピアニスト「今日」を生きる」の紹介文をご覧ください。

-----------------------------

 <やりたいことをやり、食べたいものを食べる>


●1日8時間ピアノに向かって、宝物を探しています。

●身体がおっしゃるままに好きなものを食べる「体調リベラリズム」。

●週に6日は”肉”の、正真正銘の「肉食女子」です。

 

<”老い”にあらがわない。でも、”老い”に甘えない>

● 「若返る」なんてもったいない。

●10年前の演奏と今とでは違います。私の”ずだ袋”が変わるから。

-----------------------------

臭に6日はお肉!

一日8時間練習!(お肉も凄いですが、これもまた凄い)

ちなみに、現在は93歳におなりになられております。

 

見習いましょう。

 

僕は、こちらの、ギャートルズのお父さんも見習おうと思っております。

 

 

実に美味しそうに飲むんですよね、サル酒を(笑)。

 

 

・・・どーでもよいうんちくを最後に。

アニメの中で、このおやじさんが飲んでいるのは、確かに「サル酒」というものでした「おーい、サルザケもってこーい!」って言ってましたよね。

サル酒とは、果実を原料にした酒()米や麦など穀物を原料とするものではなく、樫や椎の実のようなでんぷん質の多い果実を発酵させて得る酒)という意味ですが、

ギャートルズでは、動物のサルに果実を食べさせて、・・・〇き出させたものでしたね。

これは口噛み酒の一種として、実際にも存在するお酒の作り方なのですよね(前にテレビでも見た事があります。)

 

僕は、色々とまだ慣れておりませんので、

口で噛むのは、肴の方にしまして、普通に、ぷ、を頂こうと思っております

 

ではー。



コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




今日は、月曜日。

今年もまた、廊下でご飯の日となりそうです。

午前中4時間、午後4時間、途中休憩は10分は予定されておりますが、

教室間の移動がございますので(N本工学院のキャンパスはディスニーランドと同じ広さがございます・・・)、

今日は早歩きで歩きながら、あらかじめ買っていっておりました菓子パンを食べて挑むことになりました。

ちなみに、大好きなのは、エピパンとチーズパン。

どちらも硬いパンですので、早食いには向かないことこの上ありません。

でも、好きなので止むをえませぬ(笑)。

 

でもね、学生さんとの一日は、本当に楽しく、終わってみればあっという間なのです

 

・・・帰りには「使用前、使用後」みたいにはっておりますが(笑)。

 

また、水曜日はT京音大での講義がございます。

こちらも午前中から、夕方まで4コマ(1コマ80分)の講義がございまして、

お昼休みと、それとは別にそれぞれ休憩は10分ございますので、この日はお昼を食べそこなうことはないと思います。

・・・が、制作(実際に曲を書く作業)に入りますと、お昼休みも休憩時間も、学生さんたちはめいめい、ノンストップで入れ替わり立ち替わり、教室で作業を行いますので、

それにしっかりとお付き合いしておりますと、「あ、お昼食べてない・・・」と、夕方4時くらいになって気づくのですが、そのまま21時の退館時間まで作業、なんてことも、昨年はございましたね。

今年は、そんな日が一日も無いよう、気を引き締めて、何がなんでも、絶対に、

お昼を食べようと思います(笑)。

 

そして、木曜日はS足音楽学園大学の授業とレッスンの日なのですが、

ちょっと話がそれますが、

僕が、こちらの大学でレッスンを行わせて頂いている部屋には、ドイツの新しいメーカー製の、とても音の良いスピーカーが備わっておりまして、

そんなに大きくもないのに、あまりに何を聴いても綺麗に聴こえるので、

「これ、家にあったらいいなあ…」などとうっかり思って、

担当の先生に値段を聞いて、

即座に、後ろに50mほど、引っくり返りました。

ちょっと、びっくり。もし宝くじでも(←買わないくせに…)。



・・・というお部屋ですので、わずかな空き時間がありますと、もちろんピアノも弾くのですが、

「せっかくのスピーカー!聴かねば損っ!」と(笑)、CDを聴いたり、YouTubeでいろいろな動画を検索してしまいます。

ほんとね、YouTubeの音ですら、全然違うんですから、驚きです。



でもそんなことをしてますと、これまた「しまった。」とご飯を食べ忘れてしまい、

その後、またわずかな時間に、急いで学食に駆け込んでお弁当とカップラーメンを食べてましたら、

男子学生に「なんでケンさんが、なんでこんなところでこっそりご飯食べてるんですか。しかも、カップラーメン・・・。」

と言われてしまったりね(←先週の実話)。



食べますよー、僕はどこでも。(笑)。

いえね、もう学食も営業時間外でしたので、ちょっとしたものは食べれるんですけどね、いわゆるランチとかはないんですね。

でも、食べれるだけありがたいです、ほんと。



そして今日、来週からのレッスンのスケジュールが発表になったのですが(こちらの大学では5週間ごとにスケジュールが変わるのです)、

どうやらまたレッスンを希望してくれる学生さんが増えてくれまして、

もう、なんといっても嬉しいことですし、遣り甲斐があるので、頑張るのみなのですが・・・、

じっと…タイムテーブルを見ましたら、これまでは、一応あったレッスンの合間の10分の休憩時間が「無し」のところがちらほらありまして(終了時間と開始時間が同じ、という)、

いよいよ、ご飯はおろか、ト〇レにいくタイミングすら、しっかり事前に考えておかないと、になりそうです。

YouTube見る時間は…あまりなさそうですね。



あ、そうね、ならば朝、少し早く行こうかな。スズメの鳴きはじめの頃にはもう学校に、なんて。

ほら、これからの季節、その時間帯のほうが気候も良いですしね(←って、出来ないことは言わないー)。

ともあれ、がんばりましょう。



音楽が好きで、勉強して、専門学校や大学にまで入ってきてくれた子たちですからね。

こういう若い人たちが頑張ってくれているということは、なんとも、素晴らしいことなのですよ。

もしも、全然いなかったら・・・と想像してみると、恐ろしいですよね。

「入学生は、今年もゼロです。これで、4年連続でゼロですので、いよいよこの学校も廃校の可能性が・・・」

なんて世の中になったら・・・

 

そんなことはないと、音楽の力を信じておりますが、

とにかくなんといっても、こういう未来ある子どもたちが、

安心して好きなことを勉強できる平和な世の中を、しっかりキープしなければいけませんよね。

 

そして、お昼の時間も、しっかりキープしなければなりませんよね

 

ではー。



コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




さて、お天気も良かった、穏やかな日曜の夜。

こんなお話をご紹介です。

たまたま、見つけたのですが、面白かったので。

実は信じられないくらい安い『物』の原価をバラしちゃいます

では、この中から抜粋してまいりましょう。

 

・コンタクトレンズ2万円~3万円  原価30円

・歯ブラシ100円~  原価1円

・トヨタ カローラ140万円  原価22万円

・ファミレスのドリンクバー 200円~ 原価5円

・ハンバーガー店のポテト240円~ 原価約15円

・ショートケーキ:小売価格 300円程度  原価 15~30円

・ポカリスエット、原価98銭

・コーラ1缶:小売価格 130円程度  原価 5円以下

 

いかがでしょうか。結構、衝撃では

 

・・・ちなみに、マク〇ナルドのコーラは、原価(ほぼ)0円、ということです(こちら)。

宣伝の為の、原液はコカコーラ社からの無償提供だとか。カップやストローの値段だけで、公式でも「5円以下」となっているそうです。

 

・缶ビール200円~ 原価約65円~70円

・ビニール傘 ドラッグストアで250円~コンビニだと400円くらい~ 原価10円

 

ビニール傘・・・ここまでとは

晴れちゃっても、あんなに大事に持って歩いているのに。

 

 

・美白クリーム2500円~ 製造原価は25円~

・口紅3000円~ 製造原価20円~

・30万円の宝石  石の原価 1万~2万円

 

このあたりは、安いと逆に売れない、というものなのですよね、きっと

 

・CDソフト 製造原価約30円

 

こ、これはね、コンテンツものですので・・・原価だけではなんとも、ですよね

たとえば、演奏者が、そもそも楽器の練習を開始するところから、コンテンツに繋がりますので・・・

そういう意味では、かなり原価率が悪いものなのかもしれませんね(さらに、商品化されたCDの価格の大半は、レ・・・くコ:彡略)

・・・でも、ここには、夢があります。

 

・しゃぶしゃぶ食べ放題の肉 100gあたりの原価75円~

解説に「例えば、1000円で食べ放題の場合、元を取るなら約1.3kg食べないと元取れません」とあります。

でも、これ、1000円ってありますが、大抵は、お一人様2000円~2500円くらいですよね。

なら2.6キロ~3キロ以上ですか、1人で、2時間で・・・。

 

 

いけるか、これは

 

 

なせばなるよー

 

 

・・・

 

ならんて(笑)。

 

 

・かけうどん一杯210円 原価約60円~70円

 

人件費とか考えたら、良心的な方ですよね。

やっぱり、うでんは、いいですな

 

ではー。



コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )




明日5月11日は、母の日。

「さあて、何か贈り物を・・・でも、何がいいかなあ」と、うっすら思っていたところに(こういうことは、回数がそれなりになると、マンネリにもなりますしね(笑))、

たまたまなのですが、午前中に、

「今日と明日、絵の展覧会があるのだけれど、時間があったら」

と、折よく、あちらから連絡がありました(個展ではなくて、いくつかやっているらしい集合展の一つでした)。

 

今日は、スペース緑も予定ははいっていたことから、緑ちゃん倶楽部のレッスンも無かったので、

「いくよー」

「あら、嬉しい」

というやりとりがあって、形ばかりではありますが、気持ちばかりのカーネーションの花束を買って、行ってまいりました。

 

出展していた二つの絵は、知らなくても「ははあ、これだね」とわかるもので、

そういう意味では、母は、もう、しっかり自分の絵を見つけているのだなあ、と思うと、少し羨ましくもありました。

もう、と言っても、・・・まあ、ト〇の話は、これを読んだりしたら怒られるので書きませんが、でもね、僕の親ですからね(笑)。

 

でも、そういうもの=自分らしいもの、を生涯の中で見つけられるというのは、素敵なことだよなあ、と、

これは親がでなくても、誰であっても、思います。

 

無くて七癖、

・・・何をやっても、字を書いても、料理をしても、ピアノを弾いても、

勿論、その人らしさは、出ますけれどもね、

それを「自覚的に使える」というのは、やはり、それなりに積極的な「意志」というものがないとできないことだと思いますので、

何と言いますか、それは強さでもあるのだよなあ、なんて、つらつら思いながら、絵を眺めさせて頂いて、帰ろうかと思ったところ

 

「ちょっと時間あるから、お茶でもしようか」

というので、デパートの屋上にいって、僕は、ビール、母は、コーヒーを。

 

何を話すということはないのですが、

でも、

 

「なんか普段、『あ、これ訊いておこう』と思うことが、よくあるんだけど。僕が生まれた頃の話とか、生まれる前の話とか・・・、ピアノを習ってた頃の話とか、まあ、(僕が2歳の時に亡くなっている)お父さんの話とか・・・。なんでか、何を訊きたかったのか、忘れちゃうんだよね。」

「あらそう。実は私も『今のうちに、伝えておかなきゃ』と思うことが、最近あるのよ。」

「・・・そう。でもまあ、長生きしてもらってね」

 

ということで、今日も、とりわけ、何も訊けず、聞けず、

 

帰ってまいりました。

 

 

・・・そう、これこれ。これを、まだ聞いて無い、と思うことの一つを、ここに書いておきましょう。

 

・・・春巻きの作り方。

 

えらく手間のかかったものだったのは知っているのですが(下ごしらえからですと、軽く半日はかけて作っていたような・・・)、

一体、あれはどうやって作るのやら。

夕食の食卓に、具だくさんの巨大な春巻き(たぶん、18㎝くらいはあったはず)が、20~30本、大皿に山盛りで出てきていたのです。

あれが普通と思っておりましたら、家を出て以来、外で春巻きを頼んで、あるいは買って、・・・であったことがありません。

 

いつも、「えっとねえ、そのう・・・」と。

 

あの巨大春巻きが、この先、一生食べられなくなってしまっては、大変なのです。

それは、僕だけではなくて。

伝えておいてもらわなくては。

 

料理でも、音楽でも、言葉でも、知識でも、

 

ちゃんと、伝えてもらっておかなければ、

そして、伝えておかなければ、

・・・なのですよ。

 

残してほしい大切なものは、例えばお金なんかじゃ絶対になくて、

その頭の中にある、知識や、記憶なんです。

 

途絶えてしまっては、大変なのです。

これは人類にとっても、

あるいは、

・・・もう本当に、世界中にある、一つひとつのそれぞれの家族全ての歴史の中に、

そいいうものがあると思うのですが、

それに依って、人間は、一人ずつ、出来上がっていくのですからね。

 

 

もしも、これを読んでいたら、

とりいそぎ、あの

 

・・・春巻きのレシピを書いておいてくれませんか。

 

あと、訊きたいことが、たぶん、料理だけでも、まだ、かなりありますので、

とにかく取り急ぎ、頼みます。

 

他に訊きたいことは、また、忘れないようにメモっておきますのでー。

そろそろ、物忘れをするようになっているのです(笑)。

きっと、最初から見ている貴方にとっては、ホヤホヤの赤ん坊だった、僕も。

 

でも、まだまだ頑張りましょう。

お互いに、元気で。

 

ではー。



コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




キース・ジャレット SOLO2014 Special Night

無事に終了いたしました。

 

開演の本当に直前、全員が席に付いてから、主催者からのアナウンス。

前回同様、キースの音楽には集中力を必要とするので、静寂を作るご協力を、といった旨に加え、今日は初めて

「キースが椅子から立ち上がるまで、音楽は続いています。」

の一文が加わっておりました(よっさ!)、そして、

「どうぞ、最後まで余韻をお楽しみください」

と締めくくられました。

 

それもあって、客席の集中(・・・協力)力も、5月6日同様、僕がこれまで見たソロコンサートの中では、一番素晴らしいと感じました。

ですが、・・・キースが椅子から立ち上がるまで、拍手を待てたのは、全12曲で、一曲もありませんでした。

(曲の最後を、キースが立ったまま弾き終えた1曲は除きます。あれ、超絶、素晴らしかったなあ・・・)

 

キース自身も、こういうアナウンスをしていることを知っていると思います。

というか、いよいよキースから、「一言頼むよ」と言った可能性もあります。

 

元々、「日本のファンは世界一美しい」と言ってくれていたキース。

キースのキャリアの中でも、最大のLP10枚組(CDでは6枚組)という、音楽界でも前代未聞だった1976年のライブアルバム「サンベア・コンサート」(←素晴らしいです。ソロを聴きたいけど、どれを聴こうか・・・と悩んでおられるなら、もう思い切ってこれをお勧めします。全部、素晴らしいです。)も、全て日本で録音されたものでした。

 

そんな彼が、日本でも「静かにしてほしい」と頼むようになったのは近年の事。

「あの、世界一辛抱強く、世界一美しかった日本人はどこへ行ったの?」とまで、言われてしまいました。

 

そんなこともありまして、

いえ、今を生きる僕たちだってできますよ、と、”静かにしていることができることを”(←すごく難しいことのようになってしまっておりますが・・・)見せたい気持ちがあります。

キースもそれを望んでいる。

(たとえば、先日ちょっと問題になってしまった大阪フェスティバル・ホールですが、キースは、大阪でのソロ公演は、70年代の初来日から、これまで全てフェスティバルホールで行っているくらい、大好きなホールなのです。先日のことは、だからこそだった、というような受け取りかたもできるかな、と思ったりもしております。)

 

なら、がんばろうではないですか。

今日は800人。

できる!

 

 

・・・と思いきや。

 

 

実は、フライングブラボーの件は、実際には、及第点ではあったと思います。

2曲ほどを除いて(この2曲のバラードがとてつもなく素晴らしかったのが残念)、あとは、キースの音が消えるまでは、じっと待てました。

 

ただ、音が切れて、「さあ、ここからが余韻だ。しっかり楽しもう。」と息を詰めたタイミングで、一人が(こういうのは同じ人)、待ってましたとばかりに、ぱちぱちぱち(待ててないー(笑))。

つられて、ぱちぱち、ぱちぱちぱち。あとは雪崩のよう。

 

僕の隣の女性が、第一部終了後に、

「・・・もったいないなあ。あと3秒、いや、1秒でもいいから、待って欲しかったなあ・・・。」と、それでも、感動の涙を拭いながら、ご家族に話しているのが聞こえました。

これには、795人くらいは、完全に同意なのではないでしょうか。

そのくらい、今夜のほとんどのファンは、観客は、素晴らしかったです。

 

なんと、キースのライブで、僕は初めて、ペダルがゆっくり戻り、ダンパーが、やんわりと弦の振動を止めていく音を聴くことができました。二回も。

これには、感激しました。素晴らしかったです。

と同時に、

「・・・この音、今まで一度も聴けてなかったというのは・・・。もったいないなあ。」とも思いました。

こんな音の微妙な変化まで聴いて、そしてその余韻を味わって、それから、ゆっくり拍手すればいいのになあ。

「キースが立ち上がるまで、音楽は続いています」って、ちゃんと言ったのになあ。

 

ラーメン食べて、丼のスープをグッと飲み干して

「いやあ、最高だった!さて、冷たい水で、一息」と思っているときに、まだ手にある器を、「それ、下げていいですか?」と、下げに来られるようなものです。

これって、無粋ですよね。

まあ、ラーメンスープを全部飲むのは、このト〇になりますと身体には毒ですが、ピアノの余韻なら、無毒です(笑)。むしろ、精神衛生上、素晴らしい薬になります。

 

あとね、もうこれはやや愚痴に近いんですけど(すみません)、・・・忘れないように、書いておきます。

僕の三人ほど斜め前の人(男性、60歳くらいかな)が、第二部で、こともあろうか、公演パンフレットを、自分の足の裏(膝の裏、というほうがわかりやすいでしょうか)に立てかけていたんですよ。

 演奏が始まってから気づいて、

「こわっ。あれ、倒れないのかな?なんであんな・・・」

しかし、もしかしたら、その置き方が、その方にとって最善策と思ってのことなのかもしれないし、と気にしないようにしていたのです。

ちなみに、先日、僕もパンフレットを買いましたが、最初から、椅子の下に置いたバッグの下に寝かせておきました。

 

そして、第二部の三曲目、素晴らしいバラードの演奏になりました。

 

僕は、

・・・久しぶりにだったのですが、涙が止まらなくなりました。

あまりに、美しい曲でした。

その旋律の動きと、コードの色彩の動きに、

どうしてか、色々なことを思い出されてしまい、なんだか、感極まってしまったのです。

 

静寂に包まれいる会場。ピアノの音が、まるで隣で弾いてくれているように、近く、聞こえます。

なんと、気持ちよい・・・。

思わず、目を閉じて、聴き入っておりました。

 

 

・・・バタン!

 

 

「何事!?」

と思って、思わず目を開けましたら、先ほどのパンフレットが、床に、

倒れておりました。

 

その男性の方、どうやら寝てしまったようで、足が緩んだのでしょうね。

曲が終わると、拾って、膝の上に置いておりました。

 

・・・最初から、そこがよかったのでは・・・

 

 

キースにも、勿論聞こえていたはずですが、演奏は続けられました。

 

でもね。

 

その後、わりとすぐにその曲は、しぼむように終わってしまったのです。

 

そして、本来なら40分~50分くらいはあるはずの第二部、その時、三曲目ですから、まだ25分~30分くらいだったと思うのですが、

 もう一曲弾こうと、ピアノに向かったキース、5~6秒ほど、じっと頭を下げた格好で沈黙して、

 

思い直したように立ち上がって、

「Thank You」

と、弾かずに、袖に引っ込んでしまったんです。

 

やはり、何かが途切れたのでしょうね。

今日も、調子は良かったように思います。

手さぐりで始めたと思われる1曲目が、最終的に素晴らしいモチーフを見つけて、

とてもよい感じで終わったあたりから、なんだかやけにご機嫌だったのが、近い分、よくわかりました。

 

ただ、あそこでは、気持ちに仕切り直しが必要だったのだと思います。

 

(そんな神経質なー、などと思われるかもしれませんが、キースのコンサートは、そういうものです。また、今回は、大阪でのことがあって、どうしても、そのことにより神経質になっていた可能性は高いです。)

 

でもね、その分、すぐにアンコールにこたえてくれて、アンコールはどれも、実に素晴らしかったです。

まあ、ブルースのかっこいい事(ブルースは第一部の最後にもやってくれたので、計3曲、どれも変型ブルースでしたが)。

ソロコンサートでは、アンコールにはリラックスしたスタンダードを演奏することもよくあるキースですが、

今回の公演では、6日に、アンコール1曲目で、ガーシュウィンの「Summertime」を演奏してくれたのを除き、全てインプロヴィゼーション(鯉沼ミュージックのHPに曲目が出ています。)。

 

なんとなく・・・そういった意味では「オッケー!あとはスタンダードでもやって、皆でリラックスしようじゃないか」という風にはならないようでした。

なんだか、まだ不完全燃焼だったようにも、見えました。

「もっと素晴らしい演奏が、もっと沢山できたはず。」

そう思っているのではないかな、と。

 

6日や、今日のように、観客席が静かですと、本当に僅かな物音や一つの咳が、逆に、すごい破壊力を持つんですね。

やたらと、目立ってしまうんです。

これは、これまで数年のソロコンサートや、30日の初日では、僕も思わなかったことでした。

 

これは難しい問題だなー、というのが正直なところです。

 

人間が何百人、時には、二千人以上集まって、物音を立てず、人に聞こえるような咳も無し、フライングブラボーも無し、か・・・。

 

でも、できたら、凄いでしょうね。

 

でも、・・・変な話ですが、僕は、この三回の公演で、咳を一度もしませんでしたし、物音を立てた覚えも、早い拍手もしていません。

ほとんどの方はそうだったでしょう。

なら、それを全員がやれば、できることなんですよね。

 

ただ、難しいとは思います。

(観客の高齢化、会場の乾燥、緊張、また、それだけの人がいて、一人も風邪をひいていないというのも、現実的には・・・ですよね。)

 

でも、できたら、凄いでしょうね。

 

有名なケルンコンサートで、僕が一番好きな「Part 2b」。

このエンディング、ピアノの音が消えてからの、最初の一人の拍手までの間・・・。

実はこれだって、よく聴けば、ほとんど空白はないんですよね。

でも、この最後のピアノの音が消えるのを、観客全員が、固唾を飲んで待っている、・・・ゾクゾク感。

たまりません

(忙しくて全部はお聴きになれないという方は、こちらからどうぞ。終わりのところだけでも。)

 

さて。

次はいつ来てくれるでしょうか。

楽しみに、待ちたいと思います。

本当に沢山のことを考えさせてもらい、また、素晴らしい音楽を沢山聴かせてもらえました。

キースは、やっぱり最高です

 

ではー。



コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




明日は、キースの追加公演、「キース・ジャレット2014~スペシャルナイト~」。

800人の観客を前に(今回、東京公演は2150人、大阪公演は2700人のキャパシティのホールでした)、どんな音を聴かせてもらえるのか、

どんな音楽が生み出されるのか、

 

…本当に楽しみです。楽しみです。楽しみです。(三回書いた)

 

ここ数日も、いろいろとキースの音楽(や、そこから派生したり、逆にキースが影響をうけたであろう音楽家たちの音楽)を聴いたりして、

正直、とても楽しく過ごしております。

間違いなく、僕の中でも、スペシャルな日々と感じております。

CDもまた増えてしまった…。

キースが、自宅で、自分でドラムを叩いて(上手!)、パーカッションをダビングして(かっこいい!)、…エレキベースを弾いて(!)、

その上で、ウネウネとエレキギターを弾きまくっている(!!)、一切ピアノや鍵盤楽器は無しのアルバムとかね(録音は1986年と昔ですが、発売が昨年でして。一応は、今最新のアルバム、ということになります)。

「このCDは爆音で聴いてください」って書いてあるんですが、その前に、これは、キース初心者は手を出すべきものではないかもしれません(他に色々と聴いておいて欲しいものがたくさんあります。かくいう僕だって、まだまだ、全てを知っているわけではいですが)。

ただし、コアなファンは、もしかしたら一度は聴いておいたいいアルバムかもしれません。

「キースって、ギター弾いても、やりたいことはピアノと一緒なのだなあ。楽器はなんでもよいのかもしれないなあ」なんてことが、なんとなくですが、分かる気がしました。

もちろん、演奏のテクニックは、神の領域のピアノに比べたら、なんといいますか…まあ、そのう…(笑)、…あ、でも上手ですよ。

素敵です。ウネウネしてて。

あと、面白いです。まったく、ジャズではなくて。

(…キースって、本質の何割かは、もしかしたら半分以上が、実はロックなのかもしれませんよ。)

 

しかしながら、楽しみながらも、こういろいろと調べておりますと、現実として、このようなものも目にします。

とても興味深い内容ですので、引用させて頂いて、ご紹介させて頂きます。

 

以下は、今からですと、もう16年前になりますが、1998年にニューヨークタイムスというアメリカの新聞に載った記事の翻訳です。

ちなみに、この年は、キースが慢性疲労症候群(CFS)から復帰して、

A Melody At Night With You」という、とても美しいアルバムを発表した年です(キースの100枚を超すアルバムの中でも、きわめて特殊な作品です)。

----------------------------------

「闘いはまだ続く キース・ジャレットが初めて語る闘病生活」


2年前のことだ。ジャズピアニストのキース・ジャレットは、イタリアでのコンサートツアーのさなか、異常なまでの疲労を感じた。彼の言葉を借りれば、「体からエネルギーが完全に抜けた」ような状態。ツアー中のミュージシャンが陥ることの多い一時的な疲労とは違う、何か非常に激しい疲労だった。ジャレットは言う。「あのコンサートで、どうエネルギーを使ってしまったのか自分でもわからない。まるで、体の中にエイリアンでも入り込んだみたいだった。自分は2度とステージに立てないと思ったよ。最後のコンサートでは葬送曲まで弾いたさ。自分自身のためにね」


エイリアンが入り込んだというジャレットの表現は、ほぼ正しかった。彼は侵入型細菌性寄生虫に冒されていたのだ。体が衰弱して様々な症状が出るが、その一つが慢性疲労症候群(CFS)と総称される症状だ。ジャレットはパワフルなソロリサイタルで、戦後、最も多い人気を集め、音楽ファンから崇拝されているジャズピアニストの一人だ。そんな彼も、この時はコンサートの予定を全てキャンセルした。街を歩く元気もないのに、これまでのようにパワフルなコンサートをこなすエネルギーなどあるわけがない。彼はニュージャージー州! ;の自宅に引っ込み、つらい療養生活に入った。再びピアノを弾けるようになるまで、たっぷり1年かかった。ニューアークのニュージャージー・パフォーミング・アートセンターでのコンサートが、彼にとって96年の秋以来、初めての公の場となった。


病気により、やむなく活動を休止したジャズミュージシャンは、ジャレットが初めてではない。実際、アーティストが病に倒れるのは、よくあること。有名なアーティストがキャリア半ばにして方向転換を余儀なくされるケースも少なくない。ジャズドラマーのバディ・リッチは1959年に心臓発作を起こした後、ドラマーからジャズシンガーへの転向を一時的に考えたことがある。また、ジャズトランペッターのバック・クレイトンは唇の慢性症を患っていたために、1960年代終わりにトランペットをやめ、作曲・編曲活動に専念した。


一方、別の方法を見つけてキャリアを続けたアーティストもいる。ジャズピアニストのオスカー・ピーターソンは脳卒中で左手の一部が麻痺してしまったが、トリオにギタリストを加えて活動を続けた。(やはりジャズピアニストのビル・エバンスは、名門ジャズクラブ、ビレッジ・バンガードで1週間、左手だけで演奏したことがあるが、これは麻薬注射で右腕が一時的に麻痺していたためだ)。


それでも、ジャレットのような大アーティストが全く姿を消してしまうケースはまれだ。ジャレットはゴシップ記事を求める芸能レポーターの取材攻勢に合うことになる。彼は言う。「私の病気をめぐっては非常にミステリーで、エイズとか、ガンとか、いろんな噂が飛ぶ結果となった。命にかかわるものではないことは知っている。でも、そうかといって、『今日はノドの調子が悪いから、歌いたくないんだ』と言えるものでもない。想像し得る最も奇妙な病気を考えだそうとしても、ここまでは考えられないよ。


CFSの主な症状は激しい疲労感である。その激しさはCFSにかかった人でなければ、まず想像できない。ジャレットは、その時の状態をこう語る。「ストレスを感じたり普段と違うことがあると、それで体調が悪くなる。医者は『おそらく妻が言うところの、ハミングバード症候群にかかっているのですよ。』と言うんだ。ハミングバード症候群っていうのは、一日中、ただ座って、鳥がさえずるのを聞いてるだけという症状を言うらしい。友達が『何か手伝えないかなあ。洗車でも何でも。』と言うから、『ああ、そうだな。じゃあ洗車を! ;頼むよ』って言ったよ。それで、彼が車を洗ってくれるのを椅子に座って眺めてた。そうやって一日を過ごしてたよ」


それから間もなく、ジャレットは音楽に取りつかれたようになったかと思えば、今度は逆に、音楽に強い拒絶反応を示すという状態を交互に繰り返した。「『音楽って一体なんだ。何なんだ』とわめいたこともあった。音楽を聴いてもだめだった。聴きたくなかった。耳にするもの全てがイヤだった。わかるかなあ。音楽を聴いただけでエネルギーを吸い取られるという感覚。まさに、そんな感じだった」


だが、その後、彼は自分の録音テープを聞き始め、何か満たされないものを感じるようになった。彼は悲しそうに笑いながら語る。「自分の演奏のイヤな所が耳につく。今になって自分のアルバムを聞くと、気に入らない所が次々聞こえてくる。それで、思ったんだ。『ああ、やり直すチャンスがどうしても欲しい』ってね。だから、活動を再開した時、以前とは反対のことをした。そんなに激しく弾かなくなったよ。軽さを出したい。スパークリー・ビーポップよりもっと何か。深く掘り下げるんじゃなくて、掘り上げてみたいんだ」


  名演奏家が突然、演奏不能に陥った時、ジャレットと同じような昔の自分に対する不満感を感じることが多いが、逆に安心感や、時に解放感さえ覚える場合もある。例えば、チェリストのパブロ・カザルス。彼はロッククライミング中の事故で左手に重傷を負ったが、彼はその時まず自分に言った。「よかった。これで2度とチェロを弾かなくてすむ」だが、カザルスは当時まだ25歳。ジャレットは53歳だ。ジャレット自身、アーティストとしての最盛期が無情にも過ぎて行っていることを痛いほど感じている。「自分が二十歳だったとしても、こんなのは耐えられなかっただろう。でも二十歳だったら、人生はまだまだこれから。3年間休養したって、その後どうにかなる。今となっては、ようやく治った時に自分がいくつになってるか考えないと」


  こうした理由もあって、彼は再発の危険を冒しながらも徐々に活動を再開している。まだ完全に症状が治まったわけではない。CFSは常に再発の恐れがある病気だ。ニューアークのコンサートには、ベースのゲリー・ピーコックとドラムのジャック・デジョネットを共演者に迎える予定だ。ピーコックとデジョネットとは、この15年間、ほぼ定期的に共演し、レコーディングをしてきた。(最新アルバム「トウキョウ ‘96」がリリースされたばかり。このアルバムはジャレットがCFSにかかる8ヶ月前にレコーディングされたもの。)


  ジャレットは、先月シカゴで予定されていたコンサートをやむなく中止した。彼自身、仮にシカゴのコンサートを予定通り実施したとしても、当面、活動を全面的に再開するのは無理だとわかっている。「治りかけてはいるが、今は体調が予測できない時。自分の体を信頼するほどは回復してない。それでも、最近までは鬱になったことはなかった。だけど、ここにきて鬱気味になっている。医学的な鬱病という意味じゃないけど。トリオで活動を再開し、コンサートも企画してる今の段階になって、演奏できないんじゃないかって考えると本当に恐くなって。あまりに先が見えないから」


  それでも、復帰が時期尚早である可能性に不安は感じていないという。「トリオで演奏すること自体が実験。何をするのかわからないんだから」(ジャネットのトリオは「スタンダード・トリオ」と呼ばれ、ポップやオリジナルジャズの即興を得意とする)。彼は、「ニューアークのコンサートはこれまでで最もすごい実験となると思う。何をやるか、どうやってやるかさえも分からないのだから」 と語る。リハーサルなし。プログラムなし。予備のプランなし。最高のジャズを奏でるための冒険的なレシピーだ。2年間の孤独な療養生活を強いられた彼は、これからの不安をかき消すように味なユーモアで語る。「(療養生活で)重度のキャビン・フィーバー(世間から離れた暮らしからくる過敏症)にかかるかと思ったよ。まあ、キャビンなんて持ってないから大丈夫だったけど」

Sunday, November 8, 1998
Copyright 1998 The New York Times

翻訳:Co-Cure-Japan, R.Kageyama

----------------------------------------------

リンク元の該当ページは上記CFSのサイト内、「慢性疲労症候群(CFS)に関する情報」>「慢性疲労症候群を持つ著名人」>「キースジャレット」の項です。

 

このお話には、現在に至るまで、この後の16年があるので、終わりではないですし、これだけで何かを分かったように思うのも危険だとは思います。

たとえば、「軽さを出したい」なんて言ってますが、むしろ、がぜん演奏が激しく(厳しく)もなったりしてますので、またそういった部分も興味深いのですが、

 

とにかく、

 

同じ人間なのですよね。

 

ピアニストとしては、本当に神様

 

…のような人ですが。

 

ではー。 



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




ええ、まるでセットのように、また食べてしまうのです。

 

ありませんか?

「あそこに行くときは、これ食べなきゃ」

という、場所やイベントに結び付いた食習慣。

 

僕だけでしょうか・・・

 

・・・

 

あれっ、そうですか、ないですか

 

 

有楽町(銀座、日比谷含む)に映画を観に行ったら、340円(当時)の立ち食い天丼(お吸い物、お新香付)。

立ち食い蕎麦屋さんなのですが、焼きそばが売り、というお店でした。焼きそばは・・・一度食べたように思いますが、

「いかーん、やっぱり天丼だ」と、次回以降、天丼に戻りました。

 

中学生の頃は、本当によく映画館に映画を見に行っておりまして、その半分は、有楽町界隈でした。

多い時は、月に8本(2本立て含む。当時は新作でも二本立てが見れるところがありました。大宮とかね。)くらい映画館で観てましたから、

中学生ですから、休みは日曜日だけで、土曜日は半ドン(←もしかして、わからない方もいるのかな・・・もう)の時代としては、結構な頻度でした。

 

で、毎回、有楽町に行くたびに、天丼だったのです(笑)。

 

まあね、有楽町なんかで、中学生が食べられるものなんて、あとは牛丼くらいですよね。

天丼だって、結構な贅沢だと思いますが、うどんでは、映画を観ている間にお腹が減ってしまうのです。

これでは、映画に集中できません

大好きな映画、しっかり食べて、用意万全で、臨むべし、と思っておりました

 

では、やはり映画館の多かった新宿に見に行く場合は、と言いますと、

これが、・・・桂花ラーメンだったんですねえ。

桂花ラーメンは、熊本のラーメンですが、まだ当時の東京では、唯一、新宿だけにお店があったので、

新宿に行くとなると、その楽しみの半分は、このラーメンを食べることでもあったのです。

 

当時、池袋や渋谷の時はどうしていましたかねえ・・・。

絶対ここ、という記憶がないということは、当時は、あまり行かなかったのかもしれませんねえ。

でも、行ってないということはないと思うんですよね。

食べてないということもないと思いますし。

色々と忘れちゃうもんですねえ・・・(遠い目)。

 

というわけで、同じなんです、今も。

 

楽しい事の前には、食べたいものをしっかり食べて、腹ごしらえをしないと、なのです。

 

お腹が減ると、僕は・・・ダメなのです、色々と(笑)。

 

ここまで二回、しっかりと大盛りで頂きましてのキースのライブでした。

 

お腹に中学生の頃から大好きなラーメン、耳には、小学生の頃から耳にしていたキースのピアノ。

 

変な取り合わせかもしれませんが、こんなに幸せなことはありません。

 

・・・でも、あの有楽町の天丼のお店は、再開発で、今はもうないのです。

 

食べたいなあ、あの、立ち食い天丼(遠い遠い目)。

 

ではー。



コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




素晴らしいコンサートでした。

大阪でのことがあってと思いますが、(30日の東京でもなかった)注意を書いた立て看板、そして開演前の日本語、そして英語でのアナウンス。

これまでも、

「傘は(椅子の背もたれに引っかけず)床に置いて下さい」

「携帯、アラームはお切りください」

そして、

「やむを得ない咳などは、ハンカチ等で口をふさぐなど」

と協力のアナウンスがありましたが、

今日は

「キースジャレットのコンサートは即興によって行われます。これには、大変な集中と、静寂を必要とします。どうか、ご協力頂下さい。そして、最後まで音楽の余韻をお楽しみ下さい。」

といった内容の(言葉はこのままではないですが)、アナウンスが加わりました。

 

それもあってか、キースがステージに登場しての歓迎の拍手の後、ピアノに向かって、最初の音を出すまで、

完全に、無音でした。

これは、僕の経験上では、一度もなかったことです。

いつも、キースがピアノに向かっても、誰かしらのケホン、コホンという咳がありました。

 

今日は、最初の15分ほどの曲が終わり、ペダルから足が離れ、また完全な静寂になるまで、

誰一人、咳をすることもなく、またフライングブラボーもありませんでした。

 

なんとも、心地よい、上質な、空間、そして時間でした。

 

全ての観客が、キースの音楽を、一緒になって作れた、と思いました。

 

そのまま、前半は美しい静寂の中進み(観客の皆さんの集中力が素晴らしかったです。「なんだ、やればできるんじゃないか!」というのが、嘘偽りのない、僕の正直な感想です。えらそうにすみません。)、

ただ、前半最後の曲で、勿論演奏があまりに素晴らしかったから、とはいえ・・・ここでフライングブラボー。

まだ、足がペダルに乗っているのに、音が伸びているに。

そして、このフライングブラボーは、後半は全曲で続きました。

おそらくですが、聴こえてくる方向から、常に、たった一人の、同じ人。そして、それに乗じる、数名の人。

これは残念でした。

 

口から楽器を離したら音が鳴ることはない管楽器などと違って、

構造上、ピアノは、手を鍵盤から離しても、ペダルを踏むことでHOLD(保持)できます。

ピアノを少しちゃんと弾いたことがある方なら、自分でペダル操作をしたことがある方なら、

あれは、ちゃんと意志をもって踏んでいることをご存じだと思います。

ただ、それを知らなければ、手を鍵盤から離したら、「終わった!」と思うのかもしれません。

なので、「素晴らしかった!」と勢い勇んで拍手をしたいのかもしれません。

(レコードになった時に、「この最初の拍手は、俺なんだよ!」と自慢(?)したいという変わった人がいることも聞いておりますが)

 

なので、アナウンスは「余韻をお楽しみ下さい」ではなくて、

「キースが椅子から立ち上がるまで、拍手はお控えください」

とはっきり言ったほうが、双方にとって幸せなのじゃないかな、と思いました。

これは、決して観客に対して失礼なお願いだとは思いませんし。

 

キースは一曲終わるごとに、フライングブラボーがあっても、あるいは、咳があっても、

基本的に、きちんと観客に深々と頭を下げます。

また、よく手を合わせて、「ありがとう」と、感謝の意を表します。

 

僕と一緒に音楽を創ってくれて、ありがとう。

 

ということなんだと思います。

決して、・・・チケットを買って見に来てくれてありがとう、ではないと思うのです。

 

お金を出してチケットを買ったからといって、ものを買うのとは違います。

玉子を買って、袋を振り回すよう雑に扱って、家に帰ったら、玉子が割れていた。

「これは不良品だった。お金を返せ」とは、言わないですよね。

買ったあとにも、ものによって、それなりの扱い方、というものがあるのと一緒で、

キースのコンサートも、楽しみ方があるのだと思います。

 

特に今日の前半の、なんと素晴らしかったこと。

 

思えば、その分・・・大阪の件は本当に残念に思います。

想像するだけで、心が痛みます。

こちらの方のブログに当日の様子が詳しいです。

悲しいことでしたが、きちんと伝えててくれるこういう方がいてくれたことに、感謝です(・・・ほとんどの方は協力的方だったのですよね。本当に、切ないです)。

 

また、ここ数日、僕なりに大阪の件を考えてみて、一つ、こんなことを思いました。

(・・・ちなみに、キースは若いころから、よく観客の話し声などで演奏できない、出ていくか、あるいは、静かにしてくれ、とお説教をする人だったようです。

時には、あまりに毎回お説教がひどいので~物音を立てずに静かにジャズを聴く、なんてその頃は誰も考えてもいなかった時代だと思います~、メンバーが愛想をつかしたり、出演しているクラブのオーナーが、いつものように「ノイズを出さないでくれ」と説教を始めたキースに。ミルクの入った哺乳瓶を手渡した、なんてエピソードもあります。キースは、それを即座に壁に投げつけて、お説教を続けたらしいです。)

キースには、絶対音感(Absolute Pitch)があります。

音程を聴いたとき、楽器を使わずとも、その音が何という音であるか、わかる力です。

絶対音感には程度がありますが、人によっては、5~6個の鍵盤を同時に押しても、すぐに、全ての音をぴたりと言い当てることができます。

さらに、たとえそれが両手と肘まで使ってグシャーっと押した20個でも、「それはね」と、全部、わかる人もいるのです。

 

さらに強い絶対音感を持っている人には、、全ての物音が、音階に聞こえるですね。

電話のベルや人の話し声などは当然で、エアコンや冷蔵庫の「ブーン」という音、電車の「ガタンゴトン」という音、テーブルにコップを置く音まで、全て「Do,Le.Mi・・」という音階で聞こえるのだそうです。

 

つまり、僕たち絶対音感の無い人間には、なんでもない、ただのノイズである咳払いも、クシャミも、傘が倒れる音も、

絶対音感を持つ人にとっては、全て音階のある音に聞こえている、ということなのではないでしょうか。

 

即興で、一生懸命に集中して音楽を紡いでいるところに、思いもよらぬ音階の音が、不用意に、ポンポンと聞こえてくる。

 

これは、たとえばゴルフで「さあ、アプローチだ。これを決めれば・・・」という時に、ギャラリーから、ゴルフボールが何十個も投げ入れられるようなものではないでしょうか。

野球で、「このフライをとらなければ」という時に、スタンドからボールが目の前に沢山投げ入れられたら・・・、

まあ、これはたとえ話ですが、これではプレイに集中することはできそうにありませんよね。

 

キースの困惑が、絶対音感があるせいかどうかは、正直わかりませんが、

でも、このことは、考えておいてもよい事のような気が、僕はします。

 

でもね、こんなボール、ひとつやふたつなら、キースはこれまでも無視してきたはずです。

なんなら、今だ、と思えば、戦場でだって、ピアノを弾く人でしょう。そのくらい、音楽を創ることに命を懸けている人だと思います。

これまでだって、いつでもキースは集中して、何かノイズ(欲しくない音)があっても、頑張って無視して、音楽を創ってきたはずです。

これまでだって、咳が一つも無かったコンサートがあったとは、現実的には思えませんからね。

 

でも、あまりにボールが多く投げ入れすぎたり、

タイミングが最悪で・・・、という時に、どうしても集中できない、演奏ができない、という状態になることもあると思うんです。

年齢も、もう、明後日で69歳です。

 

キースの音楽創りを、皆で協力して守りたい、と僕は今日のコンサートを見て、やはり思いました。

 

あんなに素晴らしい音楽を、何十年にもわたって、目の前で生み出し続けてくれる人なんて、この世に、何人も、いないですよ。

こと、ピアノで、ということなら、おそらく、キース・ジャレットただ一人、だと思います。

 

今夜は、いつにも増して、ブルースをルーツとした曲想やフレーズが多かったように思いました。

キースが、キース本人の音楽の原点に戻っていっていると感じた瞬間が何度もありました。

 

こんな夜だからこそ、だったのかな、なんて(勝手に)思いました。

本当に、素晴らしい演奏でした。

 

ありがとうございました。

 

ではー。



コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




びよーん室に行きました。

はい、いよいよ、スキンヘッドに・・・

ということもなく、

特に代わり映えがするほど変わったことはないのですが、それでも、やはり少しさっぱり。

気持ちが良いものです。

 

美容師さん100人に訊いてみました

 

というわけにはいかないので、

 

美容師さん(しかも、若い新人さん)1人に訊いてみました。

 

「普段、自分で髪の毛を洗うときも、このように時間をかけて洗うのですか?」

 

美容室でシャンプーしてもらうのって、気持ち良いですよね。

とっても念入りに洗ってくれて、

もしかして、

自分でも、これだけ毎日しっかり洗っていたら、さぞ気持ち良いのではないか、と。

 

 

そうしましたら、

 

「いえー、自分でやっても、気持ちよくないんですよね。」

 

気持ち良いから長く洗う、気持ちよくないから短くていいや、という視点でやってるの(笑)?と思いましたが、とりあえず

 

「そうですよねー。」

 

「なので、時々自分で髪の毛を洗っていて、不安になるんですよ。」

 

「はあ」

 

「・・・僕のシャンプーは、お客さん、気持ちよくないんじゃないのかな、って」

 

「いやいや、気持ち良いですよ(笑←本当に上手にやってくれます)。単に自分でやるからでしょう」

 

「そうですか?なら良かったです。時々、一人で悶々とするんですよね、髪の毛洗いながら。『うわあ、僕のシャンプーはダメなのかも・・・』って」

 

面白いですよね(笑)。

 

「それはほら、マッサージとかといっしょじゃないですかね。自分で肩を揉んでもねえ、ほら、全然。」

 

「そうですねえ。いやあ、もしかして、姿勢なのかな、とか思って。」

 

「はあ、それは」

 

「美容室って、ほら、こうやって、リラックスして寝て頂いて洗ってますから、だから、気持ちいいのかなって。家だと、やっぱり寝て洗えないですからね」

 

そこ?そこなの(笑)!?

 

なかなか、面白い新人さんでした。まだ、美容学校出たての、プロ一年生だと言ってましたよ。

 

結論。

「なので、おそらく、一般の方と同じくらいの時間しかかけていないかと思いますよ」

 

「そうですかー」

 

「一応、シャンプー前などの頭皮のマッサージは、一人でもやるようになりましたねえ。」

「ほほう」

「やっぱり、やった方が良いということを知ってしまったので、やらないと怖いな、と」

 

そーいう話だったんですよ、聞きたかったのは(笑)。

 

ということで、頭皮マッサージはしっかりやっておられるとのことです。

しかも、シャンプー中ではなくて、洗う前のマッサージっていうのが、実はとても大切なんだそうですね。

リラックス効果は勿論、抜け〇予防にも大切だとか。

実は、僕が知らなかっただけで、皆さんもやられているのでしょうか

 

その後、・・・なんでこういうシャンプーやマッサージって、自分でやっても気持ちよくないんでしょうね、

という話になったのですが、

 

やっぱり、「リラックスしたいものなのに、自分だと力を使ってしまってるからじゃないですかね」という結論になりましたが、合ってますでしょうか。

(ネットでちらっと、見てみましたが、概ね、やはりこんな感じの答えが見つかりました。)

 

一点、

「その点、ラーメン屋さんは、自分でラーメン作って食べても美味しいのにね、と」

・・・こんな話をして、新人さんとのシャンプータイムは終わりでした(笑)。

 

時にトップの写真は、僕が作った味噌コーンラーメンです(作った、といっても、生麺のインスタントですけれども。こちらのお店のですが、美味しかったですよ)。

 

ときに・・・ピアノは、自分で弾いても楽しいです。

というか、自分で弾くと、より楽しいように思いますが、いかがでしょうか

色々と、面白いですね。

 

 

さて、明日は、いよいよキースの東京二日目。

9日に追加公演はありますが、本来の日本ツアーは三日間。

一応、明日が最終日です。

 

ちなみにキースは1945年5月8日生まれですから、明日が68歳最後の演奏、そして9日は、69歳になっての最初の演奏になるのですね。

キース本人には、そんなことは関係ないのかもしれませんが、・・・一昨日の大阪公演のこともありますので、とにかく明日は、特別な気がしています。

素敵な夜になりますよう、僕もしっかり見届けてきたいと思っております。

 

ではー。



コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )




キースの来日二日目の大阪公演は、大変残念なことになってしまったようです。

 

勿論、これを「めずらしい、貴重な体験」、と捉えることも可能だとは思いますが・・・。

少なくとも、初めての方にとっては、まったくもって悲しい夜になってしまったこととお察しいたします。

ニュースや、ネットの掲示板等の書き込みでしか知ることはできませんが、本当に、胸が痛みます。

 

また、関西にお住いの緑ちゃん倶楽部の会員様が、この大阪公演に行かれておられました。

先日、レッスンにお越しになり、

「川村さんが緑ちゃん倶楽部の課外授業でキースを取り上げていたりするので、(知ってはいたのだけれど)改めて興味を持ってキースを聴いて、今回、初めて友人とキースのライブに行くことにしました」と、

嬉しそうにチケットを見せてくれたのです。

なんと、一列目のど真ん中。

 

僕も、思わず「うわー!すごいなあ!いいなあ!」と大興奮してしまいました。

「初めてのコンサート、どんなところを聴いたら良いですか?」とお訊きいただきましたので、まだまだ未熟者ではありますが、僕なりに、「こんなところに注目すると楽しいかもしれませんよ」などと、お話もさせて頂いたのです。

 

その後、メールも頂戴し、「より一層、楽しみになりました!」と大変喜んで頂いていたので、

僕も本当に大阪公演が大成功に終わりますよう、心から願っておりました。

・・・といいますか、30日の公演がとても素晴らしかったので、大阪公演も素晴らしいものになるだろうなあと、確信すらしていたのです。

キース自身、フェスティバルホールは音響が良く大好きだ、と言っていたと記憶しておりますし、あの上機嫌がそう簡単に崩れるとは思ってはおりませんでした。

 

それが・・・こんな悲しいニュースを見ることになってしまうとは。

 

何があったのか、詳しいことは、また、真相はわかりません。

ただ、配慮無きノイズ(咳やクシャミ、携帯の音、物を落としたりする音)は、キースのコンサートにおいては、

・・・演奏そのものに、けっこうなダメージを与えるのですよね。

 

キースの長いファンなら、知らない訳はないと思います。

ただ、コンサートは初めての方などだったら、わからないかもしれませんよね(普通、咳をしたらダメ!なコンサートなんて、あんまりないですものね)。

 

また今回は、客席を埋めるために、招待客もいたようなことを書いてあるところもありました。

ならばこそ、・・・キースファンでない観客も混じっていたのならば、主催者側から、しかるべきアナウンスが、再三でもあるべき、だったように思います。

 

今回の公演では、30日の公演でも、携帯の電源に関することくらいで、とくに咳やノイズに関しての注意はありませんでした。

しかし、先日も書きましたが、これはたまたまかもしれませんが、30日の公演では、客席はおおむね、キースの音楽に協力的だったように感じました。

以前は、「咳をするときはハンカチで口元を押さえるなどの配慮をお願いします」という立て看板があったりもしました。

 

「そんなうるさいこと言わなくても。もっと気楽なものでしょう」

「ジャズなんて、もともと酒場の音楽じゃん。」

「なにを偉そうに。」

 

そんな声もありますよね。

でも、キースがやっているソロコンサートには、尋常ではない集中力が必要なのです。

(ちなみに、ソロコンサートは、ジャズではないです。先日も、ある曲は、ドミソのトライアドで終わりましたよ。しかも、トップがド。←このびっくりな感じ、分かる人はわかって頂けるかと。しかし、キースだと・・・天国のように美しかったです。)

 

僕たちは、そこに居合わせて、キースのピアノを聴き、僕たち一人一人の心の動きという熱(伝わると思います)を送り、

かつまた同時に、音を出して邪魔だけはしないことで、一緒に音楽を創るのです。

 

「ひとりで、防音室にでも入ってピアノ弾いていればいいじゃない。」

 

こんな声もありますね。

しかし、あのインプロヴィゼーションには観客が必要、なのですよ。

 

キースは咳をするな、という言い方は、基本的にしません(昨日は言ったようですが)。

咳をしてもいいタイミングなら、「どうぞどうぞ」と、水のグラスを片手に、冗談っぽく言うことがよくあります。

ただ、ピアノの音は邪魔しないで欲しいんだと思います。

 

よく、ビル・エヴァンスの名作「ワルツ・フォー・デビー」を引き合いにだして、

「ビルは、こんなにもざわついた酒場でこんなに素晴らしい演奏をしたのに、キースときたら」

といいますが(特に最初の方で、客席の声、グラスのぶつかる音などが聴けます。また、これが臨場感があっていいんですけどね)、

・・・実は、ビルは、このざわつきが嫌いで、このアルバムは好きではなかったそうです。

ただ、それにしても超名盤ですから「とりあえず、ピアノの入ったジャズというものを一枚聴いてみたい」と仰るなら、このアルバムをお勧めします。

 

そして、キースは(勿論、ビルエバンスからの影響はたくさん受けている人ですからい、リスペクトはあるはずですが)、・・・自分の演奏の場そのものは、静かなコンサートホールに移したんですね。

そして、僕たちも、キースの演奏を聴きに、静かな(はずの)コンサートホールに聴きに行くわけです。

 

先日30日、席につくと、先にお越しになられていた宮城先生は、「わたし、昨日からちょっと咳がでるので、予防でこのマスクと、あとのど飴を舐めるけど、ごめんなさいね」と、ハンカチを手に仰って下さいました。

僕も、念のためののど飴、そしてハンカチを手に「もちろんですとも」と。

すくなくとも、僕と宮城先生は、一度も咳をすることなく(わずか数名を除く、他の大勢のお客さんも同じく)、キースの演奏に耳を凝らしました。

 

静寂に響く、キースの音。

なんと、幸せな時間だったことでしょうか。

 

また、大阪の皆さんに、是非ともあの至福の時間を味わって頂きたいと、心から思います。

 

キースも、きっと、それを望んでいると、僕は思うのですけれども。

 

僕はまた、明後日6日に、キースに会いに行ってまいります。

のど飴とハンカチと、抱えきれないほどのワクワクの気持ちを持って。

 

(トップのは、発売されたばかりの本で、昨日届きました。アルバム・レビュー本ですので、キースのディープなファン向けかもしれません。しかし、こういうのを読んでおりますと、アマゾンでポチッ、が多くなって大変です。聴きたいの、大杉です。)

 

ではー。



コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )




先日ご紹介した「ミュージック・オブ・ハート」は、音楽を題材にした感動作・・・なのですが、

この映画の監督は、74歳にもなる最近になっても、ホラー映画ばっかり撮っているウェス・クレイブンという人でした。

エルム街の悪夢」と「スクリーム」という大ヒット作は、こういった映画が苦手な方でも、タイトルくらいはご存じかと思います。

 

ちなみに「エルム街の悪夢」は、ホラーとしてもよいですが、サスペンスといいますか、スリラーとしても、とてもよく出来た名作だと思います。

後に、この「これは夢?現実?」と、見ているこちらもわからなくなる手法を、どれだけの映画やドラマが模倣したことでしょうか。

 

「スクリーム」は、ちゃんとしたホラーなのに、コメディ要素があるので、いわゆる昔ながらの本格ホラー好き(「エクソシスト」とか「サスぺリア」とかに代表される、70年代末~80年代のホラー映画ムーブメントをリスペクトする世代)には、評判が分かれるところだと思いますが(「軽い!」とか言ってね)、でも、見てみると、やっぱりお話が、ちゃんとしていたわけす。

有名になった、あのマスク(←ドンキホーテでも売っているマスクの画像ですが、これだけでも苦手な人はご覧にならないようにー)を世に出しただけでも、凄い事ですが、とにかく、ちゃんとお話を伝えることができる監督さんなのですよね。

題材が、音楽の話であっても。

 

・・・でも、なんで、「ミュージック・オブ・ハート」、ウェス・クレイブン監督に依頼が行ったのか・・・ちょっと謎です。

いわゆる恋愛ものとか、スペクタクルやSFなどの”ノーマルな”映画で有名な監督が、「実は俺、・・・ホラーが好きでさ」なんていって、一本撮っちゃうケースはあるのですが、こういう逆ケースはあまり例を知りません(笑)。

死霊のはらわた」のサム・ライミ監督が、その後「スパイダーマン」シリーズを撮ったのは、出世話としても有名ですが、でも、スパイダーマンシリーズには、サムライミ節がちゃんとありましたものね。

「ああ、やっぱりホラーの監督さんなんだよなあ」って、納得するシーンが結構ありましたから。

 

「ミュージック・オブ・ハート」には、まるでそれがない(笑)。

 

キースが弾くバッハを聴いて、「え!これ弾いてるの、キースなの?まさかジャズ出身の人だとは!!全然わからなかった!」という驚きに似ているかもしれません。

 

おそるべし、ウェス・クレイブン(←この笑顔で、毎日スプラッタ、ホラーを撮る)・・・。

キースレベルの天才かもしれません。

 

こういう「えー、まさか!」

というのって、面白いですよね。

 

人には、色々な面があるということでしょうね。

 

まあ、ホラーと美の世界って、ある種、元が一緒といいますか、かなり背中合わせみたいなところがあるようにも思いますので、

どちらかの感性が強いと、もう片方も強いのかもしれません。

 

そうそう、キースが天にも連れて行ってくれるような最高に美しいピアノを弾いて、

その直後に、地獄のような(というとアレですが)、無調の世界(かなり暗黒面だと思う・・・特に聴いている多くのライトファンには。コアファンは慣れているか、あの中にも楽しみを見つけられるように訓練されてきている・・・、なんて(笑))に行く、

なんてのも、それかもしれませんよね。

両方あるから面白い、的な

 

 

ではー。



コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




今日は、6月21日の緑ちゃん倶楽部の第四回課外授業の打ち合わで、六土さんとお会い致しました

 

実は、「一度会って打ち合わせをしましょう」という話になった時の最初の候補日は、4月半ばの火曜日でした。

しかし、火曜日はだめだったのです

 

なぜならば。

 

「いつか必ず、一緒に行きましょう

と、何年も前から言っていた中華屋さんの

 

・・・定休日だったからなのです(笑)!

 

一度、うっかり決定しておいて、その後カレンダーを見て、

 

「六土さん、やっぱりダメです!その日は、あのお店が休みです!」

 

と、今日に変更となったのでした。

 

そうまでして食べて頂きたかったのは、トップのレバニラ炒め

 

そして、

この手作り餃子。

(お箸は、勿論、六土さんです)

 

 

そして、麺がもっちもちの、

 

こちらのラーメンは、二人で一つ頼んで、分けて頂きました。

 

定食には、勿論、

ライス。

適度な炊き加減が、なんとも美味しいのです。

 

いやあ、美味しかったです。

打ち合わせも、とっても楽しかったです(お忙しい中、家の仕事部屋までお越し頂いてしまいました。ありがとうございました)。

 

そして、またね、

 

・・・”六土コレクション”CDを頂いてしまいました。

 

なんと、

 

200枚近く

 

また、折をみてご紹介させて頂きますね。

 

打ち合わせの前に、一枚一枚、「これはね」と、全部、解説して下さいました。

本当に、凄いです。

ありがたいです

 

これまで頂いたCDも数百枚単位でありますし、本当にもう、この先何年も、聴く音楽に事欠くことは、ない状況です。

幸せです

 

勿論、6月21日も、とても楽しいことになりそうですよ。

ご参加頂ける皆様、どうぞよろしくお願い致します

 

ラーメン食べて、お待ちしております

 

ではー。



コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ 次ページ »