日本人の体質は欧米人とはかなり違うらしい。
では、体質とは何かというとこの本では「遺伝的素因と環境要因との相互作用によって形成される、その人の体がもつ性質と特徴」としている。
遺伝的要因だけではなく日本人が培ってきた文化に育まれた生活習慣とか食習慣が大きく作用しているみたいです。まったく同じ遺伝子を持っている一卵性双生児でも年齢を重ねれば見た目もそれなりに異なってくるし、二人そろって同じ病気にかかる確率は意外なほど低いそうです。遺伝子にはスイッチがあり、生活習慣を含む多くの環境要因がスイッチを入れたり切ったりすることで遺伝子の作用を調整している。この仕組みを「エビジェネティクス」というそうです。
それやこれやで、同じ病気でも国や人種によって発病率や原因、症状などに大きな違いが出るのです。
例えば日本は皮膚がんが最も少ない国とか。逆によく知られているように胃がんは多いですよね。米国に行くとそれぞれの人種に最善に医療を施すために人種差医療が導入されているとか。
そのため巷間流布している健康法でも日本人にはあまり効果がないものもあるそうです。
例を挙げると、日本人はその筋肉の質から筋力トレーニングだけで基礎代謝を上げるのは難しいので痩せ体質にはならない。痩せたければカロリー摂取量を減らしてください。
フレンチパラドックスと言ってフランス人は赤ワインをたくさん飲むから心筋梗塞にかかりにくいと言われていますが、日本は心臓病の発症率が世界で最も低い国の一つで、わざわざ赤ワインを飲む必要はないし、アルコールに弱い民族なのでアルコールの害の方が大きいとか。これは残念!
この他にもいろいろな健康法が必ずしも日本人の体質に合っているものではないことが紹介されています。
最近日本でも糖尿病患者が増えてきているのですが、カロリー摂取量を見てみると70年代から減少傾向にあって砂糖の摂取量も同様に減少傾向でアメリカの半分以下です。ではどうしてかというとカロリー総摂取量に占める脂肪の割合が上がり、炭水化物の割合が減っているのです。糖尿病患者の数と脂肪の摂取比率はグラフにすると相関しています。どうやら内臓脂肪の量が問題みたいです。それやこれやで極端な糖質制限食は問題みたいですが、ほとんどの人は糖質を制限しているつもりでも知らず知らずのうちに取り込んでいるのであまり問題になっていないそうです。糖尿病予防の観点からは食物繊維が豊富で脂肪が少ないアジアの伝統食がいいので和食を食べましょう。
高血圧では塩分が悪者になっていますが、塩分だけでは説明がつかない調査結果が出てきています。国際比較でもわかりますが、日本の秋田県の農村と岩手県の漁村のデータ比較でも脳溢血の発症率の大きな差があり、そこには生活習慣と食生活の違いが大きく影響していたのです。塩分だけでなく食事や運動、節酒でも血圧に大きな影響をもたらすのです。日本人を含む東アジア人の約半数が飲酒により血圧が上がりやすいタイプの遺伝子を持っていると言われると酒がまずくなります。
私は健康診断の度に高脂血症で要医療になっていて、ある時テレビを見ていたらよくある本当に危ない体の何とかで芸人の誰やらのコレステロールの数字が危険と言われていたのですが、私の値よりも低かったのでがっくりした記憶があります。でも不都合な現実は見ないことにして医者には全然掛かっていないのですけどね。
コレステロール自体は健康維持に欠かせないもので低すぎてもいけない。日本人のLDLコレステロールは近年米国と同じぐらいになってきているのですが、心筋梗塞の発症率は世界一低い低い国。でもハワイに移住した日系移民はそうとは言えずアメリカ並みになっているので遺伝的要因とはいいがたい。心筋梗塞に関して言えばLDLよりもHDLの値が低い方が問題みたいで、キーになるのは魚。青魚にたくさん含まれているEPA、DHAが中性脂肪を減らし、LDLを減らすというのです。皆さん、魚を食べましょう。因みにコレステロールは70%が体内で合成されるので多く含む食品でも食べるのに問題なし。コレステロールの合成を促す飽和脂肪酸を避けることが大切です。ところで日本人の死因の第一位はがんで、3割以上と聞くとがんが増えていると思いがちですが、がんは加齢によって発症しやすくなるので年齢調整が必要です。まあ、途上国ではがんになる前に他の病気で亡くなってしまうということです。そうした年齢調整を行うと1960年以降がんの死亡率は一貫して減ってきているのです。
それでも国や人種によて掛かりやすいがんというのはあって日本人は胃癌が多いというのは先ほども書きました。
がんはどの要因がどのくらいの割合の原因かといアメリカの調査では成人してからの食事と肥満が30%、喫煙が30%、運動不足が5%、飲酒が3%で個人の生活習慣ががんの原因の68%を占めていたとか。遺伝的要因は5%!とか。ただ、日本人は飲酒の影響が大きく、すべてのがんの発症率が上がるので、お酒はほどほどにということです。う~ん、やっぱり酒がまずくなる…
まあ、がんも生活習慣を改善するして予防することができるということです。
この本では胃癌、大腸がん、乳がんについて、それぞれ日本人の特徴と予防法を書いてありますので、興味のある人は是非読んでみてください。
では、体質とは何かというとこの本では「遺伝的素因と環境要因との相互作用によって形成される、その人の体がもつ性質と特徴」としている。
遺伝的要因だけではなく日本人が培ってきた文化に育まれた生活習慣とか食習慣が大きく作用しているみたいです。まったく同じ遺伝子を持っている一卵性双生児でも年齢を重ねれば見た目もそれなりに異なってくるし、二人そろって同じ病気にかかる確率は意外なほど低いそうです。遺伝子にはスイッチがあり、生活習慣を含む多くの環境要因がスイッチを入れたり切ったりすることで遺伝子の作用を調整している。この仕組みを「エビジェネティクス」というそうです。
それやこれやで、同じ病気でも国や人種によって発病率や原因、症状などに大きな違いが出るのです。
例えば日本は皮膚がんが最も少ない国とか。逆によく知られているように胃がんは多いですよね。米国に行くとそれぞれの人種に最善に医療を施すために人種差医療が導入されているとか。
そのため巷間流布している健康法でも日本人にはあまり効果がないものもあるそうです。
例を挙げると、日本人はその筋肉の質から筋力トレーニングだけで基礎代謝を上げるのは難しいので痩せ体質にはならない。痩せたければカロリー摂取量を減らしてください。
フレンチパラドックスと言ってフランス人は赤ワインをたくさん飲むから心筋梗塞にかかりにくいと言われていますが、日本は心臓病の発症率が世界で最も低い国の一つで、わざわざ赤ワインを飲む必要はないし、アルコールに弱い民族なのでアルコールの害の方が大きいとか。これは残念!
この他にもいろいろな健康法が必ずしも日本人の体質に合っているものではないことが紹介されています。
最近日本でも糖尿病患者が増えてきているのですが、カロリー摂取量を見てみると70年代から減少傾向にあって砂糖の摂取量も同様に減少傾向でアメリカの半分以下です。ではどうしてかというとカロリー総摂取量に占める脂肪の割合が上がり、炭水化物の割合が減っているのです。糖尿病患者の数と脂肪の摂取比率はグラフにすると相関しています。どうやら内臓脂肪の量が問題みたいです。それやこれやで極端な糖質制限食は問題みたいですが、ほとんどの人は糖質を制限しているつもりでも知らず知らずのうちに取り込んでいるのであまり問題になっていないそうです。糖尿病予防の観点からは食物繊維が豊富で脂肪が少ないアジアの伝統食がいいので和食を食べましょう。
高血圧では塩分が悪者になっていますが、塩分だけでは説明がつかない調査結果が出てきています。国際比較でもわかりますが、日本の秋田県の農村と岩手県の漁村のデータ比較でも脳溢血の発症率の大きな差があり、そこには生活習慣と食生活の違いが大きく影響していたのです。塩分だけでなく食事や運動、節酒でも血圧に大きな影響をもたらすのです。日本人を含む東アジア人の約半数が飲酒により血圧が上がりやすいタイプの遺伝子を持っていると言われると酒がまずくなります。
私は健康診断の度に高脂血症で要医療になっていて、ある時テレビを見ていたらよくある本当に危ない体の何とかで芸人の誰やらのコレステロールの数字が危険と言われていたのですが、私の値よりも低かったのでがっくりした記憶があります。でも不都合な現実は見ないことにして医者には全然掛かっていないのですけどね。
コレステロール自体は健康維持に欠かせないもので低すぎてもいけない。日本人のLDLコレステロールは近年米国と同じぐらいになってきているのですが、心筋梗塞の発症率は世界一低い低い国。でもハワイに移住した日系移民はそうとは言えずアメリカ並みになっているので遺伝的要因とはいいがたい。心筋梗塞に関して言えばLDLよりもHDLの値が低い方が問題みたいで、キーになるのは魚。青魚にたくさん含まれているEPA、DHAが中性脂肪を減らし、LDLを減らすというのです。皆さん、魚を食べましょう。因みにコレステロールは70%が体内で合成されるので多く含む食品でも食べるのに問題なし。コレステロールの合成を促す飽和脂肪酸を避けることが大切です。ところで日本人の死因の第一位はがんで、3割以上と聞くとがんが増えていると思いがちですが、がんは加齢によって発症しやすくなるので年齢調整が必要です。まあ、途上国ではがんになる前に他の病気で亡くなってしまうということです。そうした年齢調整を行うと1960年以降がんの死亡率は一貫して減ってきているのです。
それでも国や人種によて掛かりやすいがんというのはあって日本人は胃癌が多いというのは先ほども書きました。
がんはどの要因がどのくらいの割合の原因かといアメリカの調査では成人してからの食事と肥満が30%、喫煙が30%、運動不足が5%、飲酒が3%で個人の生活習慣ががんの原因の68%を占めていたとか。遺伝的要因は5%!とか。ただ、日本人は飲酒の影響が大きく、すべてのがんの発症率が上がるので、お酒はほどほどにということです。う~ん、やっぱり酒がまずくなる…
まあ、がんも生活習慣を改善するして予防することができるということです。
この本では胃癌、大腸がん、乳がんについて、それぞれ日本人の特徴と予防法を書いてありますので、興味のある人は是非読んでみてください。
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