言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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消費税を下げるという選択はないの?

2011-11-07 09:48:34 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

晴れました。
雨上がりの朝というものは、いつにもましてきれいですね。
雨もしっとりと落ち着いて好きですが、この雨上がりの空を見ることができるから、もしかしたら雨が好きなのかもしれない、などと江國香織風にいってみたりして。


さて、今回フランスで行われたサミットでは、野田首相は消費税10%を明言しました。
これをマスコミは国際公約と言っていますが、本当にそれが国際的な公約になるのかどうか、というのはさておいて、税収減と消費税アップについてちょっと思うことがありました。

これを、例えば私の名前は藤田なので、藤田屋商店の売上について考えてみましょう。

藤田屋では最近売上が落ちてきた。
どうすれば今までの売上を確保できるのだろうか。
簡単な確保の方法はふたつあります。
ひとつは客数のアップを図ること。
もうひとつは、客単価を上げること、ですね。

まず客数を上げるために行ったのが、客単価を上げることでした。
それも単純に考えた値上げです。
50円あげると、その分客単価が上がり、売上もアップすると。
その通りにしたところ、最初は買ってくれたお客様も、しばらくすると少なくなり、どんどん売上も減っていきました。
店に閑古鳥が鳴き始めました。
こんなはずじゃなかった………。

驚いた藤田屋では、今度のもうひとつの方法、客数を上げる方法に切り替えました。
一番簡単な方法は、値段をもとよりもさらに安くすることでした。
大々的に告知して、お客様を待ちました。
そうすると、今まで来なかったお客様まで来店し、大いに売上がアップしました。
しかしそのために忙しくなり、店主はもちろんスタッフにも疲労が重なり、辞めていく人も出てきました。
ピンチ!…………。


さて、最初の方法は、今回の消費税を上げるということと同じではないでしょうか。

現在の税収を元に計算すれば、消費税を倍にすれば税収も単純計算で倍になります。
でも、本当にそう行くでしょうか。
絶対にそうならないですよね。

相対的に税収が上がったとしても、そのバックには今まで以上の不景気風がきっと吹き荒れていることでしょう。

消費税が3%から5%に上がったときですら、消費はずいぶん落ちました。
今度は2%上がるのではなく、5%も上がるのです。

100円の商品の3%は3円、5%では5円ですが、10%になると10円になります。前回よりも上がり方が半端ではないですね。
1ヶ月50,000円食費がかかる家庭では、3%では1,500円で、5%のときは2,500円、その差は1,000円でしたが、今度は5,000円ー2,500円=2,500円の差が生じるわけです。
その上昇分を押さえようと消費を控えるのが普通です。そうしてその2,500円分を押さえたとしたら、消費税を上げる前と同じ税収になります。
税収は同じですが、不景気風は倍になっています。

そんな単純な人間の心理を、政治家は分からないのでしょうか。

むしろこの際、一時的に、徳政令ならぬ消費税3年間無税、とでもした方がひょっとしたら税収が増えるかもしれません。

どうして消費税をなくして税が増えるの?
それは、消費が盛んになり、その結果増収増益の会社が増え、その税金が入ってくるからです。

難しい計算などはできませんが、人間の心理からすると、その方が理屈にあった景気浮揚策だと思うこともあります。
これは私のごく私的な思いですので、いいたいことを言っています。


さて上記の藤田屋の話に戻りますが、私は上記のふたつの解決方法は両方とも一理はあり、試してみるのも一考ですが、そのためには、もうひとつ力を入れなければならないことがあります。
まず客単価をあげるためには、より商品力をつけなければならないということ。言い換えればさらに付加価値をつけないといけないということです。

また値下げですが、これは消費税と違って、価格を下げて販売するというのは基本的にはお勧めできません。
小さな商店で採る販売方法ではないという持論もありますが、それは商品価値を下げることでもあり、一度価格を下げると、決して上げることはできないという覚悟をしなければなりません。それよりも商品価値を上げることに力を入れていく方がより良い結果を得ることができると信じています。

何だか今日も、結論が明瞭ではない締めになってしまいました。

それでは今日はこれで。


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