言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コピーライターになりたいか<33>

2011-11-21 10:37:54 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第33回目です。

33.今を見る目、明日を見る目 そして 昨日を見る目

     
生まれついて、というのは、天性でそういう目を持っている人も稀にはいますが、普通はなかなかいません。
あなたの周りにもしいたとしたら、その人はきっと天才です。

ちょっと話は飛びますが、「天才とは99%の努力と1%のひらめきである」とか何とかよくいわれるというか、エジソンが言ったとか、そういう言葉が世の中に流布されていますが、本当はこうではないでしょうか。

99%努力したって、その才能がなければ、それは大成しない

無駄な努力って、結構ありますよね。
いくら努力したって、最終的には、才能がなければ、普通の才人で終わってしまいます。
まあ、仕事としてはそれなりには、いい仕事ができると思いますが。でも、人を感動させるとか、唸らせるといったことはできません。

そして世の中はほとんどは、そう99%の人は、そういった人たちです。
この世の中はそういった人たちがいて、そして1%の本当に才能を持った人がいるだけ、という構図で成り立っているのではないでしょうか。
もちろんこんなことを偉そうにいってるわたしなんか、その99%の中の最たるものですけどね。

かといって、だから努力したって無駄だといっているのではありません。
そんなありきたりの才能しかなくても、やはり人より努力した方が、その分、勝ちです。

努力しただけ、前に行けます。
前に行きましょう。

さて今回のテーマも前にいかなくては。

今回のテーマは『目』です。コピーライターなら必ず持っていたい「目」です。持っていなければ、後天的に身につけなければなりません。

「今を見る目、明日を見る目、そして昨日を見る目」とは、いいかえれば、批評眼とでも言えばいいでしょうか。

批評眼なら、ある程度鍛えることで身につくことができます。

どのように鍛えるか。それはもう『努力』しかありません。

もちろん先にも言ったように、あなたが「天才」であれば、ちょっと努力をするか、まったくしなくても、持つことができるでしょうし、持っているでしょう。
でも天才でないあなたは、やはり努力しましょう。

どのように努力するか。
それはどんなときにでも、どんなものを見ても、見ていても、そのことに対して、自分の考え方を持つということです。

新聞を読んでいるときには、載っているニュースに対して、自分なりの考え方を持つ。それが新聞の論調と同じであってもいいし、まったく違うものでもいいんです。北朝鮮が核実験したということを聞いたら、自分ならそれに対してどのように考えるとか。
テレビのバラエティ番組を見ているときだって、自分なら、あのギャグはこんな風に料理するけどな、という考え方。ビデオや映画を見ているときには、あのシチュエーションなら、自分だったら、こんなシナリオにするとか。
また本を読む場合は、作者の考え方を読むのと同時に、自分なら、ということを常に念頭におきながら読みすすめる。バカなことを書いてやがる、と思ったっていいんです。それは読む人の勝手ですから。

このブログだって、そう。
バカだなこいつ、って、思いながら読んでも、それはあなたの勝手であり、それがあなたの『目』ですから。

とにかく、あらゆるとき、あらゆるものに対して、自分のスタンスを持つということ。
それが批評眼の養成につながっていきます。
その批評眼は、コピーに限らず、営業の仕事にだって、きっと役に立つと思います。

自分が批評眼を持っていると、逆の場合も出てきます。「あ、こんな考え方もあるのか」という思いに気がつくのも、自分が確固とした『目』を持っているからできることです。

そう悟ると、さらに自分の『目』に磨きがかかってきます。
電車に乗っているときは本を読むか、それに飽きたら、社内の乗客のひとりひとりのしぐさを観察してみてください。
車に乗っているときは、ラジオに耳を傾け、それに飽きたら、対向車の人の表情を読みましょう。
そして、ナンバープレートの数字を言葉に置き換える遊びをしてみましょう。
本を読んでいるときは、できるだけその情景を具体的に頭の中で描きましょう。
そんな風に訓練していると、だんだんとあなたの『目』が鋭くなってきます。

いい『目』を養ってください。

その批評眼に則り、自分の仕事をすすめていくのがいいのではないでしょうか。


<34>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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商いを長く続けるということ

2011-11-21 09:31:13 | 商店街の再生
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。



▲あるよく晴れた日、車を駐車して下を見たら木の葉が一枚。
 鮮やかに紅葉した木の葉がどこからか飛んできていました。
 たった一枚しかなかったので、とでも目につきましたので、携帯で撮ってしまいました。


昨日は北風が強いわりにはけっこう昼間は温かくて、よく晴れていましたが、午後2時過ぎに急ににわか雨が降り出し(まあにわか雨は急に降り出す雨のことですが)、大慌てで洗濯物を二人で取り入れました。ほとんど乾いていたので、ここで濡らしてしまうとたいへんですから。

そしてしばらく降ってから止んだのですが、止む少し前に東の空を見ると、うっすらと虹がかかっていました。
今年はあまり虹を見なかったのですが、久方ぶりでちょっと嬉しかったですね。
しばらく2階の東側の窓から虹を二人で見ていました。

けっこう薄かったので、カメラも持ってきたのですが、レンズを通すとほとんど写っていませんでした。こうして考えると、人間の目ってすごいんですね。

そして今朝。
寒くなっていました。
いやもうたいへん。

朝のニュースを見ると、昨日は東京でも観測史上最遅(なんて読むんでしょうね。普通に読むと「さいち」? もちろんこんな日本語はありませんよね)の夏日を記録したそうで、流れる映像は半袖姿の人たち。もちろんここには、そのテーマにあった映像をセレクトしていますから、ありのままのものではなく恣意的なものが多分にありますが………。


さてその恣意的なことが今日の話のテーマです。

よくテレビで紹介される繁盛店の映像。
あれを見ていると、どれもこれもうらやましいほどたくさんのお客様が来店し、従業員も明るくて、何の屈託もないように見えます。

でもあれはただ画面に映っているだけのことで、あれが本当のことと思ったらだめです。
あの繁盛さに肝をつぶす不審店の方もいらっしゃると思いますが、あれはそのように見せているだけです。
見せかけだけではありませんが、内実はなかなかというところもけっこうありますから安心しましょう。

その証拠に、あれほど繁盛を見せていたお店でも、数ヶ月経ったらつぶれていた、というところもままあります。

あなたはそれに踊らず、そこで紹介された、自分の店に取り入れてもいいシステムだけをチョイスし、自分の店に合うように加工して取り入れるだけでいいんです。
あなたの店と紹介された店の環境が違うんですから、参考にはするべきでしょうが、うらやんだりする必要はもちろんないし、無視してもいいんです。
あああんな店もあるんだなと思うだけでもいいんじゃないかと思います。

テレビの制作チームは、そのときのテーマに沿ったように取材し、そのテーマに合ったところだけをチョイスして編集し、放送するだけですから。そこに恣意的な力がもちろん働いているわけです。

よく言われるのが、「あんなような繁盛店にしたいんだよ」ということですね。
そのときだけなら予算さえあれば何とかできるでしょう。

でもそれを持続させることこそあなたの店には必要なことで、持続させることが難しいことです。
あのてんやわんやの繁盛が日々続くとあなたは思いますか?

お店がもちろん繁盛することにこしたことはないですが、それにもほどがあります。
繁盛に酔って、何も次の手を打たないでいると、少しずつお客様がその繁盛ぶりに辟易し、一人去り二人去りして、気がついてみると、半減していた、なんてことはざらにあることです。

それよりも、わたしがいつも言っていることですが、商売は「飽きない」です。

地道に基本に沿って歩いていくことが、長く続けるコツです。
走ったらーーいっときの繁盛を求めることーーすぐに息切れしてしまいます。

そうしてたまにびっくりするようなイベントを行う。いわゆるメリハリを付けるということですね。
お客様と適宜な距離を保って一緒に歩んでいけるような“商い”を、わたしはいつもお勧めしています。



それでは今日はこれで。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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