言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか<34>「34.“やさしい”にさよならを」

2011-11-28 10:35:27 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第34回目です。

1.35.“やさしい”にさよならを


いわく
 「地球にやさしい」
 「環境にやさしい」
 「人にやさしい」
 「動物にやさしい」
 「植物にやさしい」
 「やさしい、やさしい、やさしい、…………」
ああ、もう聞き飽きた。
もう、見飽きた、読み飽きた。

まさか、あなたは今でもこの言葉を使っているということはないでしょうね。もうやめておきましょう、今こんなに陳腐化された言葉はないと思います。
まあとても便利な言葉だから、便利にたくさん使われてきたのでしょうね。

便利な言葉にはそれなりに、リスクがあります。
それは、すぐに陳腐化するということ。
なぜすぐに陳腐化してしまうのでしょう。
それは、実態を説明していないからです。

地球にやさしいって、いったいどういうことなのでしょう。それを理論的に説明して初めて生きてくる言葉ですよね。
また、本当にやさしいと思いますか。やさしいとうたっていると、最近ではなんだかとてもうさん臭そうな匂いまでします。

地球にやさしいと会社のスローガンにまでしていた企業が、公害を撒き散らしていたという現実などがどんどん露呈してきています。

それでもまだ遅れた企業は使いたがります。
「うちは環境にやさしい商品を作っているんだよ。だから環境にやさしいってところ、強調してもらいたいんだよね」
こんな依頼があったら、どうします。断れないですよね。大手ではないですから。吹けば飛ぶようなプロダクションです、ほとんどが。

しょうがないから、まず、クライアントの意向に合ったものを、1案作ります。
そしてもう2案。こちらからの提案として、傾向を変えて作りましょう。
はなから「やさしい」をまったく無視するというわけにはいかないでしょう。
後の2案で、いかにその「やさしい」のが陳腐なのかを判ってもらえるような、もしくは“やさしい”に関係のない、まったく違った視点で考えた企画案を提出しましょう。

そして、後の2案のうちのひとつに決定されるように、リードしていきましょう。

実際はとても難しいと思います。
「“やさしい”がいいんだよ、うちの広告は」と、言われます。
そうしたら、その“やさしい”には、実態がないということを、遠回りにでも説得すべきです。

面と向かって「やさしい」は陳腐であるとは言えません。相手を侮辱することになりますからね。
それでも、“やさしい”に決まってしまったら。しょうがないですよ。それは企業の姿勢がそれまでなんですから。
新しいクライアントを探しながら、ゆっくりとそこから離れていきましょう。
いずれそういった企業はじり貧になってしまいますから。

それとも、あなたはまだ「やさしい」には商品価値があると思いますか。
一応コピーライターと名乗っているのであれば、「やさしい」という言葉を使うことに抵抗感があるのが、まじめな、本当のコピーライターではないでしょうか。

コピーライターなら、「やさしい」に変わる言葉や表現を模索して、新しい表現を提案するべきだと思います。


「やさしい」と同じように、もう使い古されてしまって、陳腐に感じられる言葉は他にもたくさん溢れています。“ふれあい”とか、ゴマンとあります。
そんな言葉たちは、あなたなりの表現方法で、新しい言い回しに変えていくべきです。
それがコピーライターの仕事でもあると思います。
またそれを楽しいと感じないのなら、コピーライターを名乗っている資格はありませんよね。

流行語になるような陳腐な、ギャグめいた言葉や文章ではなく、それが新しい次代の文化となり得るような、素晴らしい言葉を創造していってください。
 
<35>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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今流行しているものから次を見るということ

2011-11-28 08:43:48 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝から曇っていて、風はないのですが、冷たさが身にしみてきます。
薄い雲を通して太陽がぼ~とした明るさで、自分はここにいるよと、かすかに主張しています。
予報では雨は降らないようですが、いっそのこと降ってくれた方がいいかも。

昨夜は宵のうちはサッカーにかじりついていました。
何とか終了間際に決勝点が入り、ロンドンオリンピックへの道を明るくしました。
次のアウエーでのシリアに勝てばもう決まりでしょう。


私的なことですが、昨日でこのブログの連続記録が300日になりました。
自分でもよく300日も続いたなあと思います。
やはりその一番の理由は、数は少ないとはいえ、毎回100人前後の人がこれを読んでくれているという、無言の励ましではないかと思っています。
コメントを期待しているんですが、よこしてくれ出る人は少なく、ちょっと寂しい気もしますが、まあそれも贅沢なことです。

これからも次は400日、500日連続を目指して、皆さんにいいアイデア、ちょっとしたビジネス上の気づき、励まし、叱咤激励などをお届けしていきますので、これからもよろしくお願いします。

さて昨日は薄曇りが続き、肌寒い一日でありました。
外に出ている観葉植物を中に入れたり、室内では換気扇を洗ったり、冷蔵庫内を掃除したりと、年末に向けての大掃除を少しずつ進めています。来週あたり、ぽかぽかと日が射すようでしたら、窓を洗おうかなと思っています。

昨日は特急「日本海」の廃止ということから、北海道旅行のことをちょっと書きましたが、まだあの当時は「津軽海峡冬景色」という歌は存在していなかったのですが、北海道旅行のことを思い出すと、すぐに口をついてくるのはどういうわけでしょう?

わたしが北海道旅行したときに現地のユースホステルで教えてもらったのは、その2、3年後に流行した「知床旅情」です。
まだ加藤登紀子さんが歌い出す前のことでしたので、聞いたのは森繁久彌さんの原曲でした。

想い出というものは、歌によって倍加されていきます。
北海道の歌として今でも口をついて出てくるのは、吉田拓郎さんの「襟裳岬」ですね。

あの歌も現地を旅行したことがあるので、その歌われている風景がそのまま浮かんでくるので、余計にじ~んとくるわけです。

「ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと~」という歌詞が「津軽海峡冬景色」の中にありますが、それもまたあのときは真夜中でまったく見ることができなかったのですが、何だか見たような気にもなってくるんですね。
「息で曇る窓のガラス吹いて見たけど~」も、そのまま何か自分がその仕草をあたかもしているようにリアルに思ってしまいます。
歌に歌われる現地を知っているということは、想い出をさらに鮮明にしてくれ、記憶を倍加させてくれる作用が必ずあります。
ご当地ソングというものがはやるというのも、うなづけますね。


これをビジネスで考えてみてはいかがでしょうか。

昨日は、日本各地の“ゆるキャラ”が羽生市に集まって人気投票をしていましたが、今度はご当地ソンググランプリなんかも、どこかが手を挙げてやってみても、やり方によっては、古いようで新しい町おこしになる可能性もあります。

いかがですか。

アイデアに詰まったら、ちょっと前の過去に戻って探る、というのも、アイデア創出のひとつのセオリーです。


それでは今日はこれで。
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このブログに載せることはありませんので、忌憚のないご意見、感想をお待ちしています。

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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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