kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

閉館を迎えた「名古屋ボストン美術館」

2018年10月09日 | Weblog
名古屋ボストン美術館が、2018年10月8日をもって閉館しました。

名古屋ボストン美術館は、所蔵品は持たず、アメリカのボストン美術館から
作品を借りる代わりに、20年でおよそ50億円の寄付金を支払う契約でした。
でも、入場者数の低迷などで慢性的な赤字が続き・・・
一昨年に契約を更新しないことを決め、8日に閉館の日を迎えました。

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ここからは、私が思い出す「ボストン美術館展」です。

■大阪市立美術館 特別展 「ボストン美術館 日本美術の至宝」


大阪市立美術館   (天王寺公園内)

「かつて海を渡った幻の国宝が一堂に里帰りした」と言われる特別展です。
開催期間:2013年4月2日(火)~6月16日(日)


ボストン美術館は、1870年に設立され1876年の独立記念日に開館しました。
そして、アメリカで最も古い美術館の一つに数えられています。

第一章   仏のかたち 神のすがた
奈良から鎌倉までの仏面・仏像のコレクション。 絵画17点、彫刻4点。
東京展・大阪展のみ展示された 「弥勒菩薩立像 作:快慶 (かいけい)」
がありました。

第二章   海を渡った二大絵巻
「平時物語絵巻 三条殿夜討巻 (さんじょうどのようちのまき)は
平治の乱のきっかけである藤原信頼、源義朝による後白河上皇の拉致と
御所三条殿の焼討を描いています。

「吉備大臣入唐絵巻」 は、遣唐使として唐へ渡った奈良時代の学者
吉備真備 (きびのまきび)が、唐人の難問に不思議な力で立ち向かうと
いう活躍を描いたユーモラスな物語です。

第三章   静寂と輝き  -中世水墨画と初期狩野派ー
鎌倉時代から室町時代にかけて、狩野派の二代元信 (もとのぶ) の
花鳥図屏風や金地金雲の扇絵の初期狩野派から近世初頭の水墨画。
   
第四章   華ひらく近世絵画
近代初期に活躍した、狩野派・長谷川派・雲谷派・曾我派の屏風絵に
江戸狩野の探幽と、京狩野派の山雪・永納父子・尾形光琳の琳派と
伊藤若冲の鸚鵡図(おうむず)など。

第五章   奇才  曾我 蕭白 (そが しょうはく)
曾我蕭白 (1730~81) の最初期から晩年の作品で、巨大な龍の雲龍図は
34歳の作で、1911年ボストン美術館に収められたときから襖から剥がされた
状態で保管されていましたが、今回の修復作業により公開が可能となりました。

他に、中国唐代の隠者龐居士とその娘霊昭女を描いた、女性の脛に見とれて
法力を失った久米仙人の 「龐居士(ほうこじ)・霊昭女(れいしょうじょ) 図屏風
に、風の中で剣を持つ中国の仙人、風仙 (ふうせん) 図屏風 がありました。


私物を少なくしたいと思いながらも・・・購入した図録です。

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■神戸市立博物館・ボストン美術館所蔵の「俺たちの国芳 わたしの国貞」展


開催期間:2016年6月18日(土曜)から 8月28日(日曜)

アメリカを代表する美の殿堂・ボストン美術館は、古今東西の優れた美術品を網羅する約40万点のコレクションで知られ日本美術コレクションは約10万点、その半数以上を占める浮世絵の中から、江戸後期の人気絵師、歌川国芳(1797~1861)と、歌川国貞(1786~1864)による錦絵170点が展示されています。


この二人は役者絵の巨匠・初代歌川豊国の門下で
江戸後期の錦絵黄金時代を築いた絵師です。

国芳
は不遇にめげず努力を重ね、「水滸伝」を主題とする錦絵で一躍脚光を浴び、以後中国や日本の合戦や怪異譚を豪快かつ大胆に描いたものや、ユーモアあふれる戯画の分野で無双の表現力を発揮しました。

国貞は、当時の歌舞伎界のトップスターたちと親交があり、役者絵の第一人者としての立場を確固たるものにします。美人画の分野でも時代の王道をいく表現を確立し、幕末まで浮世絵界の第一人者として活躍しました。

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閉館式には
馬場駿吉館長と、姉妹館の米ボストン美術館のマシュー・テイテルバウム館長が出席され、美術館によると最終日の「ハピネス展」は4288人の入場で、開館からの延べ総入場者数は468万3634人になったそうです。
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