愛媛新聞に「伊予弁」というコーナーがあります。
新聞社の方から執筆依頼があって、迷いに迷った結果、
引き受けることにしました。
毎月1回、土曜日に。
半年間の連載。
故郷、田舎、佐田岬、農業、教育などの内容で
書いていこうと思います。
それにしても風景や自分の思いを
文章に変えて表すということは、とてもむずかしいです。
読んでもらえる人にどれくらい届くか。
12月4日(土)に新聞掲載された第1回目の文章です。
ご覧いただき、感想などお寄せいただくとありがたいです。
題名は、「彩り豊かな岬の冬」
『四国最西端、日本一細長い佐田岬半島。
ここが私の故郷。
師走初め、ぽかぽかとした小春日和の午後。
足元に黄色い素朴なつわぶきの花が咲いていた。
ふと山に目をやると、クヌギの山吹色、ハゼの紅色、かんきつのみかん色、
そして尾根まで続く石垣の碧色(あおいろ)など色鮮やかな風景が広がる。
海を見下ろすと、照りつける日の光が、キラキラと銀盤のようにまぶしい。
帰り道、九州の方へと落ちていく夕日が、空をみかん色に染め始め、
やがて海を覆い沈んでいった。
あまりの美しさにしばらく見とれながら、先日届いた知人からの便りを思い出した。
「住んでいる時には、田舎の不便さが嫌やったけど、
故郷を離れ、歳を重ねる度に故郷のすばらしさを感じるようになったよ。」
この言葉が、心に染みわたった。
もうすぐ年の暮れ。親戚、友達、教え子が、故郷にたくさん帰って来る。
私たちにとって待ち遠しい時間だ。』
岬人
新聞社の方から執筆依頼があって、迷いに迷った結果、
引き受けることにしました。
毎月1回、土曜日に。
半年間の連載。
故郷、田舎、佐田岬、農業、教育などの内容で
書いていこうと思います。
それにしても風景や自分の思いを
文章に変えて表すということは、とてもむずかしいです。
読んでもらえる人にどれくらい届くか。
12月4日(土)に新聞掲載された第1回目の文章です。
ご覧いただき、感想などお寄せいただくとありがたいです。
題名は、「彩り豊かな岬の冬」
『四国最西端、日本一細長い佐田岬半島。
ここが私の故郷。
師走初め、ぽかぽかとした小春日和の午後。
足元に黄色い素朴なつわぶきの花が咲いていた。
ふと山に目をやると、クヌギの山吹色、ハゼの紅色、かんきつのみかん色、
そして尾根まで続く石垣の碧色(あおいろ)など色鮮やかな風景が広がる。
海を見下ろすと、照りつける日の光が、キラキラと銀盤のようにまぶしい。
帰り道、九州の方へと落ちていく夕日が、空をみかん色に染め始め、
やがて海を覆い沈んでいった。
あまりの美しさにしばらく見とれながら、先日届いた知人からの便りを思い出した。
「住んでいる時には、田舎の不便さが嫌やったけど、
故郷を離れ、歳を重ねる度に故郷のすばらしさを感じるようになったよ。」
この言葉が、心に染みわたった。
もうすぐ年の暮れ。親戚、友達、教え子が、故郷にたくさん帰って来る。
私たちにとって待ち遠しい時間だ。』
岬人