喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

佐田岬のおいしい野菜  ~ 岬(はな)野菜 ~

2012-08-23 | ブログ
 お盆8月14日。
三崎高校の同窓会を行った。
毎回、4年に1度のオリンピックの年に行っている。
楽しみにしていながらも、出席できない友だちも多い。
 そんななか、あるひとりの同級生からのメールに感激。
彼女は、故郷に帰っていたものの、子どもがまだ1歳半だったため、
出席をひかえたようだった。



 私からの質問、「ふるさと佐田岬の田舎の良さを感じることはある?」
京都に住んでいる彼女は次のようにこたえてくれた。

『とにかく野菜がおいしかったんよ。
こっちでも産直の物とか食べているはずなのに、おいしさがちがう。
 母が無農薬の野菜を朝早く穫ってきて、その日のうちに食べてたんやけど、
ピーマンは包丁を入れた瞬間に切った感じがちがうし、ナスもオクラもトマトもおいしいー。

 母曰く、野菜は朝早く収穫するのと昼収穫するのとでは味が変わるらしい。
できあがった野菜なのに、なかみの糖度とかが時間でそんなに変わるん?
と不思議でたまらんかったんだけど、それだけ食材ってデリケートなんやなーと思ったよ。



 京都ではよく作ったものを冷凍してたけど、
実家のごはん10日間も食べてるととても食べられたものじゃないな。

 息子がごはんあんまり食べてくれなかったんだけど、
実家ではいろいろ食べてくれたんよね。
 作りたてはやっぱりおいしいかったんやなー。
 食べ物は、とても重要。
これからの生活をどうやって改善していこうか思案中です。



 話変わるけど、実家ではミンミン蝉おらんのよ。
以前は、いた気がする。
少しずつ何か変わっていってるんかな?』

 これには驚いた。
彼女の感性の敏感さに驚くと同時に、
田舎生活のかけがえのなさに感激した。

 彼女からのメールの後すぐに、わが家の野菜畑の野菜をかじってみた。
味は食べ慣れたものだったが、心が満たされた感じがした。

 そうだ佐田岬の野菜に呼び名をつけよう。
「岬(はな)野菜」
 何のひねりもなく単純だが、味はいい。



                       岬人(はなんちゅう)

わが家の横の野菜畑

2012-08-23 | ブログ


平礒のわが家への上り路。
ちょっとした野菜園がある。
この夏、母が、スイカ、ナス、トマト、ゴーヤなどを作っていた。

 帰宅途中、出勤途中でおいしそうなトマトをつまみぐい。
みずみずしい味が口いっぱいに広がる。
幸せを感じるひととき。

 自分の家で育てた作物は、やはりちがう。
たぶん買った方が安あがりで、おいしいものも多いかもしれない。

 でも、やはりちがう。
幸福度が高い。
効率とは対極の世界で生きている。
そんな場所もあっていい。

 持続可能な世界。

             岬人