喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

子どもたちの富士登山 2

2013-08-16 | ブログ
「かわいい子には、旅をさせろ。」
とはよく言ったもの。

 今回の富士登山は、
「かわいい子には、しんどい思いをさせろ。」

 今の時代、かわいさあまって我が子にしんどいおもいをさせることがしずらい親が増えている。
子離れできない親。
そして親離れできない子ども。

 わが家もその傾向が少なからずある。
そのため、今回の富士登山は、しんどいおもいをさせるいいきっかけとなった。
しんどさの向こうには、感動がある。

 

 須走口5合目を出発して1時間30分歩いた真夜中の12時。
ようやく6合目に到着。
 子どもたちは、絶好調。
リュックの中から水分や補助食のチョコやクッキーを取り出し仲良く食べる。
まるで夜のピクニック。

 歩いている時は、汗ばむくらいだが、止まると少し冷えてくる。
それぞれが、体調に合わせ着る物も調整。
長袖を取り出し、体を冷やさないように。

「もう行っていい?」
子どもたちは、行く気満々。

 15分くらいの休憩をとり、7合目に向けて出発。
うっそうとした林はなくなったが、低い木々の中を通っていく。
空がしだいに開けていくなか、
「あっ、流れ星。」
見下ろせば、御殿場市の夜景。
そして見上げれば、満点の星空。天の川。
富士山で見る流れ星。
忘れられない思い出のひとかけら。

 後でわかったことだが、この時ペルセウス座流星群が近づいていて、
流れ星が多く見られたとのこと。

 私も6個ほどの流れ星を見た。
その1つは、天頂から富士の頂に向けて、火の玉のように落ちていった。
あんな流れ星は、初めて見た。

 子どもたちにも私にも忘れられない思い出のかけらが、
1つずつ増えていった。

    
               岬人(はなんちゅう)



 

子どもたちの富士登山 1

2013-08-16 | ブログ
 1週間前の今日、8月9日。 長崎原爆の日。
私たち家族と義兄家族8人は、富士山をめざした。
 
 哲ちゃんの親心。
「子どもたちにもぜひ富士山に登っていろんなことを感じてほしい。」
「それはいいですね。ぜひやりましょう。」

 高Ⅰ武蔵、中3良太、中Ⅰ杏由美、ひかる、さやか。
我が子たちは、5年ぶりの富士登山。
子どもたちもみんなやる気いっぱい。
いとこ同士での最高の思い出作り。

 行きの車中も盛り上がった。
9日夜10:30平礒を出発。
12時前に大洲で合流。
哲ちゃんと交代で車の運転。
富士山の麓にある御殿場市をめざした。
淡路島ルート、新名阪、伊勢湾岸道路、新東名へと。

 10日のお昼頃に到着予定だったが、安全第一でゆっくりと走ったため
午後3時前に到着。16時間のドライブ。
仮眠をとるために、御殿場温泉会館で温泉に入り、ご飯を食べ、休憩室でしばらく仮眠。

 夜8時過ぎに温泉会館を出発し、須走ルートの臨時駐車場へ。
夏の一定期間、マイカー規制されている。

 

 荷物を最終チェックし、夜9:30分シャトルバスに乗りこむ。
運賃は、1人往復1500円。
気分は、徐々に高まっていく。
 バスは、富士あざみラインを30分ほど登っていく。
夜10時、登山口に到着。
ここはすでに2000㍍の高さ。

 30分ほど体を気圧や低酸素にならし、夜10:30に須走口5合目を出発。

 

 このルートは、登山者は少なく、自分たちのペースで登っていける。
うっそうと茂った木々の中を蛍の光のようにライトが続く。

 子どもたちは、元気いっぱい、やる気いっぱい。
生涯忘れることのない最高の思い出づくりが始まった。
 
 

 このブログは、これから富士登山をめざされる人の参考に。
そして子どもたちには、将来思い出日記として読んでほしい。
親のできることは、体験のきっかけをつくること、そしてその様子を記録すること。

                     岬人(はなんちゅう)